更新日:2026年10月16日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
市販薬のハイチオールCは、二日酔いの症状緩和に働く有効成分L-システインを含んでおり、その効能・効果として「二日酔い」が記載されています。本記事では二日酔いの原因やL-システインの効能、用法用量、製品選びのポイントまで解説します。さらに、L-システインの肌への作用と、処方薬を通じたメディカルスキンケアについても紹介するため、気になる方は参考にしてください。
※この記事で紹介する医療用ハイチオールは、ニキビ(尋常性ざ瘡)などへの承認された効能・効果を持つ医薬品です。一方、ハイチオールをシミへの目的で用いる場合は、承認適応外の使用となります。なお、レバクリの提携医療機関で取り扱う美容皮膚治療で処方している薬は、トラネキサム酸・シナール・ハイチオール・ユベラ・グルタチオンの内服薬5種類です。
ハイチオールCには「二日酔い」が効能・効果として記載されており、主成分であるL-システインが、二日酔いの原因物質の代謝をサポートすると知られています。また、ハイチオールCに含まれている成分は以下のとおりです。
二日酔いは何が原因なのか、それぞれの成分が二日酔いにどのように働くのかを解説します。
二日酔いの主な原因は、体内に蓄積したアセトアルデヒドです。アルコールを飲むと、肝臓でアルコール脱水素酵素(ADH)の働きによってアセトアルデヒドに分解されます。アセトアルデヒドは毒性のある物質で、さらにアルデヒド脱水素酵素(ALDH)によって酢酸へと代謝されます。飲みすぎによってアルデヒド脱水素酵素の処理が追いつかなくなり、アセトアルデヒドが体内に蓄積して頭痛・吐き気といった症状をもたらします。
ハイチオールCの主成分であるL-システインは、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの代謝をサポートする働きが知られています。L-システインは体内でグルタチオンの材料になるほか、L-システイン自体もアセトアルデヒドと結びつく性質を持つため、アセトアルデヒドの処理を助けると考えられています。
ハイチオールCにはL-システインに加え、ビタミンC(アスコルビン酸)とパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)も配合されています。パントテン酸カルシウムは三大栄養素のエネルギー代謝に関わるビタミンです。疲労した体のエネルギーの生成を補助します。これらの成分がL-システインと組み合わさることで、二日酔いへの総合的なサポートになると考えられています。
ハイチオールCを二日酔い対策で使うにあたって、飲むタイミングや量について疑問を持つ方がいるかもしれません。用法用量を守って正しく活用することが大切です。
ハイチオールCは、飲む前・飲んでいる最中・飲んだあとのいずれのタイミングでも服用できます。添付文書には二日酔いのときの服用タイミングの指定はなく、食前・食後にかかわらず服用できます。大切なのは、製品ごとに定められた1日の服用回数と1回量を守ることです。飲酒後に服用した場合も、すでに体内に蓄積したアセトアルデヒドの代謝サポートが期待できます。大切なのはタイミングを細かく気にすることより、用法用量を守ることです。服用タイミングについて不安がある場合は、薬剤師や医師にご相談ください。
ハイチオールCシリーズには複数の種類があり、製品ごとに定められている服用回数が異なります。15歳以上の用法用量は、ハイチオールCプラス2であれば1日3回・1回2錠、ハイチオールCホワイティアは1日2回、1回2錠です。また、以下のような注意点についても留意しておきましょう。
定められた量を超えて服用しても効果が増すわけではありません。製品ごとに記載されている用法用量や、年齢ごとの服用回数について確認しておきましょう。

ハイチオールCは二日酔いの症状緩和をサポートする薬ですが、あくまでも補助的な役割です。飲みすぎを繰り返すことは肝臓への継続的な負担となります。節度ある飲酒を心がけることが、根本的な二日酔い対策につながります。服用について気になることがあれば、医師や薬剤師にご相談ください。
複数の種類があるハイチオールCシリーズの1日量に含まれるL-システイン量は同じですが、用法と1日の服用回数が異なります。両者の違いや選び方のポイントを整理します。
| 項目 | ハイチオールCプラス2 | ハイチオールCホワイティア | ハイチオールCプラスEX(第3類医薬品) |
|---|---|---|---|
| L-システイン ※1日量 | 240mg | 240mg | 240mg |
| アスコルビン酸(ビタミンC) ※1日量 | 500mg | 500mg | 500mg |
| パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)※1日量 | 24mg | 30mg | 30mg |
| 用法・用量(15歳以上) | 1日3回・1回2錠 | 1日2回・1回2錠 | 1日2回・1回2錠 |
3製品はL-システインとアスコルビン酸(ビタミンC)の1日量が同じです。主な違いは服用回数で、プラス2が1日3回なのに対し、ハイチオールCホワイティアとハイチオールCプラスEXは1日2回です。パントテン酸カルシウム(ビタミンB5)はハイチオールCホワイティアやハイチオールCプラスEXのほうが1日あたり6mg多く含まれています。
ハイチオールCプラス2、ハイチオールCホワイティア、ハイチオールCプラスEXの3製品は、二日酔い改善の鍵となる成分L-システインの配合量がすべて同じです。そのため、二日酔いへのサポートという観点では効果に差はありません。特にプラスEXとホワイティアは中身の成分が完全に同一です。
これらを二日酔い目的で選ぶ際は、コストや服用回数で比較し、ご自身のライフスタイルに合った製品を選ぶのがポイントです。
L-システインは二日酔いへのサポートだけでなく、皮膚の健康にも関わる成分です。医療機関では同成分の処方薬ハイチオールを、自由診療においてシミ・そばかすへのアプローチとして活用することがあります。

L-システインは、シミやそばかすのもととなるメラニンを作る酵素「チロシナーゼ」の働きを抑える作用があることが知られている成分です。メラニンの生成を抑えることで、シミ・そばかすの予防や色素沈着へ働きかけると考えられています。また、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を助ける作用も期待されており、ターンオーバーの乱れによるくすみや色素沈着のケアにも活用されることがあります。
市販のハイチオールC(第3類医薬品)と処方薬のハイチオール(医療用医薬品)は、どちらもL-システインを主成分としています。ただし、配合成分や用量・承認された効能・効果が異なる点に留意しましょう。

処方薬のハイチオールは、市販薬と違いL-システイン単体の成分で構成されています。国から承認を受けている効能は、湿疹・中毒疹・薬疹・じん麻疹・尋常性ざ瘡(ニキビ)・多形滲出性紅斑・放射線障害による白血球減少症です。美容皮膚の分野では、L-システインの薬理作用に着目して、シミ・そばかすへのアプローチとして処方されることがあります。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
美容皮膚の分野では、医師の診察のもと、処方薬ハイチオールを自由診療(保険適用外)の内服薬として活用することがあります。処方を受ける際は、シミ・そばかすへの使用が承認適応外であることについて医師から説明を受け、同意のうえで治療を開始するのが基本です。処方薬は、L-システインのみを含むという性質を活かし、それぞれの方の肌悩みに合わせて、トラネキサム酸(メラニン生成抑制)やシナール(ビタミンC・ターンオーバーサポート)など、ほかの内服薬と組み合わせて処方されることがあります。
ここでは、ハイチオールCと二日酔いの関係についてよく寄せられる質問と回答をまとめます。
ハイチオールCは二日酔いに唯一効く市販薬ですか?
二日酔いをサポートする成分を含む市販薬はほかにも存在します。ハイチオールCは、L-システインがアセトアルデヒドの代謝に直接関わるという作用から、「二日酔い」を効能・効果として明記した市販薬の一つです。製品ごとの成分や効能を確認し、自分の体の状態や目的に合わせて選びましょう。
ハイチオールCに副作用はありますか?
添付文書上では、まれに吐き気、下痢・口の渇き・軽度の腹痛などの症状があらわれることが報告されています。これらの症状が続いたり気になる場合は服用を中止し、医師や薬剤師にご相談ください。用法用量を守ったうえでの使用が基本です。
ハイチオールCを飲み会のたびに飲み続けても問題ありませんか?
用法用量を守ったうえでの使用は一つの方法ですが、長期にわたって服用する場合は添付文書の指示に従い、気になる症状があれば医師や薬剤師にご相談ください。そもそも飲みすぎが続くことは肝臓への負担となるため、節度ある飲酒を心がけることが根本的な対策です。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構(PMDA)「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
ハイチオールCはL-システインの働きによってアセトアルデヒドの代謝をサポートし、二日酔いの症状緩和を助けることが知られている市販薬です。ハイチオールCプラス2やハイチオールCホワイティアなど複数の種類があり、製品ごとに用法が異なります。ハイチオールCに含まれるL-システインの1日量は同じですが、服用回数やコストに違いがあるためライフスタイルに合わせて検討してみてください。
肌の悩みが気になる方には、医師の診察のもと処方薬ハイチオールの服用が選択肢になる場合があります。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
記事を読んで美容皮膚(メディカルスキンケア)に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
オンライン診療サービス「レバクリ」なら、医師の診察からお薬の処方まで、すべてスマホひとつで完結できます。
美容皮膚(メディカルスキンケア)治療は、主に内服薬で行われます。市販の化粧品やサプリが肌の表面にアプローチするのに対し、内服薬は体の内側からターンオーバーを整え、肌悩みの根本にはたらきかけます。
治療期間について
肌のターンオーバー周期に基づき、1~2ヶ月後から効果が実感できることが多いです。効果の実感には個人差があるため、定期的に医師の評価を受けながら継続を判断します。
費用について
美容皮膚治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代のほかに初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来の美容皮膚治療(メディカルスキンケア)における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
「レバクリ」は、美容皮膚治療(メディカルスキンケア)の「始めやすさ」と「続けやすさ」を重視し、オンライン診療のメリットを最大限に活かしたサービスを提供しています。