更新日:2026年11月06日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「ハイチオールはニキビに効くのか?」と気になっている方もいるかもしれません。ハイチオール(L-システイン)は抗酸化物質の合成によるニキビ(尋常性ざ瘡)への効能が承認された医療用医薬品です。ただし、ニキビの原因であるアクネ菌に対する抗菌作用はなく、また、ニキビ跡の色素沈着ケアに対しても効能が承認されていません。本記事では、ハイチオールが医療機関でニキビケアのほか、ニキビ跡ケアに用いられるケースについても解説します。
※この記事で紹介するハイチオールは、ニキビ(尋常性ざ瘡)などへの承認された効能・効果を持つ医薬品です。一方、ハイチオールをニキビ跡を含むシミへの目的で用いる場合は、承認適応外の使用となります。なお、レバクリの提携医療機関で取り扱う美容皮膚治療で処方している薬は、トラネキサム酸・シナール・ハイチオール・ユベラ・グルタチオンの内服薬5種類です。
ハイチオール(L-システイン)は、ニキビ(尋常性ざ瘡)への効能が承認されている医療用医薬品です。医師の診察を通じて処方される薬として、皮膚トラブルの改善に活用されています。

ハイチオール(L-システイン)は久光製薬が製造する医療用医薬品で、有効成分はアミノ酸の一種であるL-システインです。添付文書によると、承認効能には「尋常性ざ瘡(ニキビ)」「湿疹」「じん麻疹」などが含まれています。 L-システインは主に次の3つの働きを持つとされています。
体の代謝に関わる酵素の働きを助ける作用があるため、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)が正常化され、ニキビの原因となる古い角質が毛穴に詰まりにくくなります。このように、ニキビができにくい健康な肌環境を保つ目的で、ニキビの治療にも活用されています。ただし、ニキビの主な原因であるアクネ菌への抗菌作用はないため、原因菌の根本的な治療には別の薬が選ばれます。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
ハイチオールには医療用医薬品(処方薬)と市販薬があり、含有成分や量、入手方法が異なります。医療用のハイチオールには、40mg・80mg・粉薬の3種類がありますが、入手するには医師の処方が必要です。市販のL-システイン配合薬(ハイチオールCシリーズなど)はドラッグストアで入手できますが、製品によって配合成分や含有量が異なります。 医療機関では医師が症状や年齢に応じて用量・期間の調整を行い、必要に応じてほかの薬と組み合わせた処方を提案するケースがあります。ニキビや肌荒れの改善を目指したい場合は、医師の診察を受けることも検討してみましょう。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
ハイチオールはニキビ(尋常性ざ瘡)への承認効能を持ちますが、ニキビ跡(炎症後色素沈着)に対する効能は承認外です。自由診療ではL-システインが持つメラニン生成を抑える働きやターンオーバーを助ける作用に着目し、医師の判断のもとでニキビ跡の色素沈着ケアに用いられています。

ニキビ跡には大きく2つのタイプがあります。炎症後紅斑(PIE)は、炎症によって傷ついた毛細血管から血液が漏れることで起こり、赤みや紫がかった跡になるのが特徴です。血管に作用することのないハイチオールの効果は限定的です。炎症後色素沈着(PIH)は、炎症への防御反応としてメラニンが過剰に生成・蓄積することで残る茶色・黒っぽい跡です。ハイチオール(L-システイン)に期待されるメラニン生成抑制とターンオーバー促進の作用は、主にこのニキビ跡へのケアに適しています。
茶色のニキビ跡である炎症後色素沈着(PIH)は、ニキビの炎症が肌を刺激し、メラニンが蓄積することで起こります。ハイチオール(L-システイン)には、茶色のニキビ跡のもととなるメラニン生成を抑える働きが期待されています。また、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)を助ける作用も期待されているため、蓄積したメラニンを含む古い角質が入れ替わりやすくなります。これらの作用が、自由診療の範囲で茶色のニキビ跡などの色素沈着へのケアとして活用されている理由です。 ただし、ハイチオール単体では効果が限定的であるため、一般的にはシナール(ビタミンC・ビタミンB5)などと組み合わせて処方されます。

市販のL-システイン配合薬(ハイチオールBクリアなど)を飲んでニキビが増えたという口コミを見かけることがあります。実際にそう感じている方もいるかもしれませんが、L-システインの摂取によってニキビが増えるという医学的な報告はありません。また、ニキビは以下のように段階を踏んで進行します。まずは自分のニキビがどの状態にあるかを確認しましょう。

ハイチオールで報告されている副作用は、悪心(吐き気)や下痢、口の渇き、軽度の腹痛といった消化器系の症状のみです。2026年9月時点で、ハイチオールの服用とニキビ増加に関する医学的報告はありません。「飲んでからニキビが増えた」と感じた場合でも、服用との直接的な因果関係は確認できない点に留意しましょう。
ニキビはホルモンバランスの変化や睡眠不足、食生活、ストレスなど複数の要因で発生することがあります。服用開始のタイミングと重なった場合でも、別の要因も合わせて振り返ってみましょう。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
ハイチオールはターンオーバー(肌の生まれ変わり)の正常化でニキビの予防・改善をサポートしますが、アクネ菌への抗菌作用はありません。炎症や化膿を伴う段階のニキビには、アクネ菌に働きかける抗生物質の内服・外用薬や、角質の詰まりを改善する薬など別のアプローチが必要です。ニキビが改善しない、悪化しているといった場合は、自己判断で対処せず医師への相談を検討しましょう。
処方薬のハイチオールを使う際は、用法用量を守り、一定期間続けて服用することが大切です。ここでは、レバクリの提携医療機関で取り扱う美容皮膚治療でのハイチオールの適正な飲み方や注意点、服用期間の目安を紹介します。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 用法用量 | 1日2回、1回1錠(レバクリの提携医療機関で取り扱う美容皮膚治療の場合) |
| 主な副作用 | 悪心(0.1〜5%未満) 下痢・口の渇き・軽度の腹痛(各0.1%未満) |
| 服用上の注意 | 妊娠中・授乳中・高齢者の方は医師の指示に従う |

レバクリの提携医療機関で取り扱う美容皮膚治療では、1日2回の服用でご案内しています。用法用量は医師の指示に従ってください。
服用のタイミングに決まりはありませんが、食後に服用することで胃への負担を軽減しやすくなります。飲み忘れた場合は気づいたときに服用し、次の服用時間が近い場合は1回分をとばして次の時間に服用してください。2回分をまとめて飲むことは避けましょう。
なお、報告されている副作用には悪心(0.1〜5%未満)、下痢・口の渇き・軽度の腹痛(各0.1%未満)があります。症状が起きた場合は速やかに医師に相談しましょう。また、妊娠中や授乳中、高齢者の方は医師の指示に従ってください。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
肌の生まれ変わり(ターンオーバー)のサイクルは、年齢によって異なりますが一般的には28〜56日程度とされています。そのため、ハイチオールの服用はこのサイクルに合わせた継続が必要で、3ヶ月以上と長い目で経過を確認していくのが基本です。ただし、効果の現れ方には個人差があります。定期的に医師の診察を受け、肌の状態を確認しながら継続を判断することが大切です。なお、効果がみられない場合は漫然と使い続けず、医師に相談してみましょう。
美容目的でハイチオールの服用を検討している場合、オンライン診療という選択肢があります。通院の必要がなく、自宅で受診できるオンライン診療は、時間を有効活用したい方に選ばれています。受診の流れや費用の目安を知りたい方は以下の内容を参考にしてください。

オンライン診療では、スマートフォン1つで予約から問診、ビデオ通話での受診、処方薬の配送手続きまで完結します。レバクリの提携医療機関で取り扱う美容皮膚治療なら、薬も自宅などで受け取れるため、近くに美容皮膚科がない場合も利用しやすいでしょう。ただし、処方は医師が判断するため、診察を受けても必ず薬を入手できるわけではありません。
レバクリの提携医療機関では、ハイチオールを含むセットを美容皮膚の自由診療として処方しています。定期配送プラン(3・6・12ヶ月)での処方となります。
ここでは、ハイチオールとニキビについてよく寄せられる質問にお答えします。
ハイチオールはニキビ跡の赤みにも効果がありますか?
ニキビ跡の赤み(炎症後紅斑・PIE)は毛細血管のダメージが原因で、メラニン由来ではないためL-システインによる変化は限定的です。ハイチオールのL-システインが持つメラニン生成抑制の作用は、主に茶色の跡(炎症後色素沈着・PIH)へのアプローチが期待されます。赤みには別の治療方法が選択されるため、気になる場合は医師に相談してください。
ハイチオールとシナールを一緒に飲んでも大丈夫ですか?
ハイチオールとシナール(ビタミンC・ビタミンB5)は、作用の仕組みが異なるため、ニキビ跡などの肌悩みに対し多角的にアプローチできます。詳しい飲み合わせや服用方法については、医師にご確認ください。
妊娠中・授乳中でもハイチオールは服用できますか?
妊活中・妊娠中・授乳中の方は、ハイチオールの服用にあたって医師への相談が必要です。なお、レバクリの提携医療機関で取り扱う美容皮膚治療では妊娠中・授乳中の方への処方は行っておりません。美容目的での安全性が確立されていないため、この時期の服用は自己判断を避け、必ず医師に確認してください。
ハイチオール(L-システイン)はニキビ(尋常性ざ瘡)への効能が承認された医療用医薬品です。ターンオーバーの正常化でニキビ予防・改善をサポートします。ニキビ跡の色素沈着への改善は承認外ですが、自由診療の範囲で利用されています。また、「飲んだらニキビが増えた」という口コミを目にすることもありますが、2026年9月時点でハイチオールの服用とニキビ増加に関する医学的な報告はありません。ニキビが改善しない場合や、炎症が進んだ段階では医師への相談を検討してみてください。なお、ニキビ跡の色素沈着に悩みがあるときは美容皮膚科やオンライン診療で相談できます。ハイチオールを服用する際には副作用や継続期間、用法用量について医師の指示に従いましょう。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
記事を読んで美容皮膚(メディカルスキンケア)に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
オンライン診療サービス「レバクリ」なら、医師の診察からお薬の処方まで、すべてスマホひとつで完結できます。
美容皮膚(メディカルスキンケア)治療は、主に内服薬で行われます。市販の化粧品やサプリが肌の表面にアプローチするのに対し、内服薬は体の内側からターンオーバーを整え、肌悩みの根本にはたらきかけます。
治療期間について
肌のターンオーバー周期に基づき、1~2ヶ月後から効果が実感できることが多いです。効果の実感には個人差があるため、定期的に医師の評価を受けながら継続を判断します。
費用について
美容皮膚治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代のほかに初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来の美容皮膚治療(メディカルスキンケア)における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
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