更新日:2026年11月05日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
シナールを処方してもらうには、美容皮膚科や皮膚科に相談する方法があります。シナールはビタミンCとビタミンB5を含む医薬品で、炎症後の色素沈着への効果が認められています。シミや肝斑に対するアプローチを期待して処方を受ける場合は保険適用外となるため、自由診療を行っている美容皮膚科や皮膚科に相談すると良いでしょう。トラネキサム酸との併用についても解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
※この記事で紹介するシナール・トラネキサム酸は、いずれもシミ(老人性色素斑・そばかす・肝斑など)への承認適応を持ちません(シナールは炎症後の色素沈着には承認適応がありますが、その他のシミには適応外です)。自由診療では、これらの医療用医薬品が持つ作用に着目し、シミへのアプローチとして選ばれることがあります。なお、レバクリの提携医療機関で取り扱う美容皮膚治療で承認適応外として処方している薬は、トラネキサム酸・シナール・ハイチオール・ユベラ・グルタチオンの内服薬5種類です。
シナール(ビタミンC・ビタミンB5)を処方してもらうには、医療機関を受診して医師の診察を受ける必要があります。シナールは医療用医薬品のため、医師が適切と判断した場合に処方される薬です。
シミやニキビ跡などの色素沈着ケアを目的にシナールを処方してもらう場合は、自由診療を行っている美容皮膚科や皮膚科を受診するのが良いでしょう。医師の診察を経て処方されたシナールは、院内やかかりつけの薬局で受け取るほか、郵送で届けてもらえるクリニックもあります。
カメラ付きビデオ通話を使ったオンライン診療に対応しているクリニックでは、自宅から医師の診察を受け、シナールの処方を受けることも可能です。オンライン診療は通院が難しい方や、シナールの服用について気軽に相談したい方にも活用しやすいでしょう。
なお、シナールの承認適応は、ニキビ跡などの炎症後の色素沈着とビタミンC不足の予防・治療です。皮膚科においてニキビ跡に対するシナールの処方であれば保険適用となりますが、その他のシミやくすみケアなどに対して処方を希望する場合は保険適用外となり、自由診療となります。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」
シナールはビタミン剤ですが、現在は保険適用で処方を受けられる内科はほとんどなく、処方されるケースは少なくなっています。シミや色素沈着の改善など保険適用外の服用を目的とする場合は、美容皮膚科や皮膚科に相談するのが一般的です。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」
シナール(ビタミンC・ビタミンB5)は、アスコルビン酸(ビタミンC)とパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)を含む配合錠です。美容皮膚科や皮膚科の領域では配合成分の薬理作用に着目し、肌の悩みに対するアプローチとして活用されています。
シナールの添付文書に記載されている承認効能は、「炎症後の色素沈着(ニキビ跡、やけどやけがの跡)」と「ビタミンC不足の予防・治療」の2つです。これらは国(厚生労働省)が正式に認めた効果のため、これらの治療の一環でシナールが処方される際は、保険診療の対象になる場合があります。 一方、老人性色素斑・肝斑(かんぱん)・そばかすなどのシミへの効果は承認適応には含まれません。これらへの美容目的での使用は、自由診療の範囲での活用になります。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」
自由診療の美容皮膚科では、承認適応外の薬理作用に着目してシナールが処方されています。シミにアプローチできるシナールの主な作用は、メラニン生成の抑制(還元)・すでにある色素沈着へのアプローチ・コラーゲン生成の促進で、肌のトーンを整えたりハリを保ったりする目的で活用されています。
シナールの主成分は、アスコルビン酸とパントテン酸カルシウムです。アスコルビン酸が色素の原因となるメラニンに働きかけ、パントテン酸カルシウムはアスコルビン酸の働きが期待されています。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」
シナールは条件によって保険が適用される場合があります。処方の目的や症状によって保険適用かどうかが変わるため、受診前に確認しておくと良いでしょう。

シナールの保険適応病名は、炎症後色素沈着(やけどの跡など)です。これらの症状に対して医師が必要と判断した場合に、保険診療内でシナールが処方されることがあります。
保険適用時のシナール配合錠の薬価は2026年9月現在、1錠あたり10.8円で、3割負担の場合は1日2錠×30日分(60錠)服用のケースで約196円程度です(薬代のみの価格で診察料・調剤料は別途かかります)。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」
老人性色素斑・肝斑(かんぱん)・そばかすなど、いわゆる「シミ」を薄くしたいという美容目的でシナールを処方してもらう場合は、保険適用外の自由診療になります。自由診療では薬剤費は全額自己負担です。費用の目安は2026年9月現在、1錠あたり約15〜30円(30日分60錠で約900〜1,800円)で、医療機関によって異なります。
医療用医薬品のシナールは自由診療の場合も医師の処方箋が必要なため、受診なしに入手することはできません。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」
シナールとあわせてよく処方されるのが、トラネキサム酸(トランサミン)です。2つを併用するとシミや肝斑に相乗効果があることが知られており、肝斑を薄くする効果が報告されていることから、医師の診断のもと、シミ全般へのアプローチとしても同時に併用されることが一般的です。

シナールとトラネキサム酸はそれぞれ異なる仕組みで色素沈着にアプローチします。シナールはすでにできた黒いメラニン(色素)を還元し、色素沈着をケアする働きが期待されています。一方、トラネキサム酸は「プラスミン」と呼ばれる物質の働きを抑えることで、メラニン生成を抑制する働きが期待されており、肝斑(かんぱん)のケアに多く用いられています。
2つの薬は作用の仕組みが異なるため、医師が適切と判断した場合に組み合わせることで、色素沈着に対し多角的にアプローチすることが期待できます。なお、トラネキサム酸もシミへの承認適応は持たず、自由診療の範囲での活用になります。
参考: 独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」 独立行政法人医薬品医療機器総合機構「トラネキサム酸錠「YD」 添付文書」
トラネキサム酸は血液を固まりやすくする作用があるため、血栓症の既往がある方や喫煙習慣がある方、低用量ピルを服用中の方には処方できない場合があります。シミの治療を希望する方でこれらに該当する場合は、トラネキサム酸を含まない別の治療方針が提案されることがあります。
処方を希望する場合は、受診の際に現在服用中の薬や既往歴を正確に医師に伝えましょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「トラネキサム酸錠「YD」 添付文書」

シナールとトラネキサム酸はそれぞれ異なる仕組みで色素沈着に対してアプローチします。ただし、トラネキサム酸は血栓のリスクがある方やピルを服用中の方には処方できないことがあります。2つの薬の組み合わせを検討する場合は自己判断せず、現在の健康状態や服用中の薬を必ず医師に正確にお伝えください。
シナールの主な副作用は消化器症状です。服用を始める前に確認しておきたい点を解説します。

シナールの添付文書では、胃不快感・悪心(吐き気)・嘔吐・下痢などの消化器症状が副作用として記載されています。これらの症状があらわれた場合は服用を中止し、医師に相談してください。
また、シナールを服用中はアスコルビン酸(ビタミンC)の影響で、尿検査・便検査(潜血)・血糖検査の結果に影響が出る場合があります。他の医療機関や健康診断を受診する際は、シナールを服用中であることを必ず医師に伝えるようにしましょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」
シナールを服用すると「太る?」「白髪が増える?」と気になる方もいるかもますが、現時点で、シナールの服用と体重増加・白髪の増加に関する医学的報告はありません。
心配な方は、服用を始める前に医師や薬剤師に相談してみてください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」
シナールの添付文書には、「効果がないのに月余にわたって漫然と使用すべきでない」との注意があります。そのため、シナールを服用するときは定期的に医師の診察を受け、効果を確認しながら継続の判断を行うことが大切です。
シナールは肌の生まれ変わり(ターンオーバー)のサイクルに合わせて効果を発揮するため、効果を実感するには一定期間の継続が必要です。一定期間服用しても効果が感じられない場合は、他の治療法も含めて医師に相談してみましょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」
シナールは医療機関で処方してもらう医療用医薬品(処方薬)のほかに、市販薬も存在します。ただし、処方薬と市販薬では成分量や管理の仕組みが異なります。

医療用医薬品のシナール配合錠(塩野義製薬)は、1錠にアスコルビン酸(ビタミンC)200mgとパントテン酸カルシウム(ビタミンB5)3mgが配合されています。入手には医師の処方箋が必要で、用量・期間は医師が管理します。
市販薬の中には同成分を含む製品(シオノギヘルスケア販売のシナール配合錠C)もありますが、飲み合わせや肌の状態確認は自身で確認が必要です。

また、サプリメント(健康食品)は法律上「食品」にあたるため、医療用医薬品のような成分含量の規定がなく、医薬品と同等の品質保証はありません。
シミや色素沈着の改善を目的でシナールを服用したい場合は、医師の診察のもとで適切な用量・期間を管理できる医療用医薬品(処方薬)の活用を検討してみてください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」
ここでは、シナールの処方について多く寄せられる質問にお答えします。
診察でどのような症状を伝えればシナールを処方してもらえますか?
シミやニキビ跡、炎症後の色素沈着など、気になる肌の悩みを具体的に伝えましょう。症状の部位や気になり始めた時期、これまでに試したスキンケアについても伝えると、医師が適切な薬を判断しやすくなります。ただし、処方は医師の診断に基づくもので、希望すれば必ずシナールが処方されるとは限りません。
シナールは妊娠中・授乳中に服用できますか?
妊活中や妊娠中、授乳中の服用については、美容目的での安全性が確立されていません。そのため自己判断で服用するのは避け、必ず医師にご相談ください。特に美容目的での服用は緊急性の高いものではないため、妊娠中・授乳中は治療を見合わせる選択肢も含めて医師と相談しながら検討しましょう。なお、レバクリの提携医療機関で取り扱う美容皮膚治療では、妊娠中・授乳中の方への処方は行っておりません。
オンライン診療でシナールを処方してもらえますか?
カメラ付きビデオ通話を使ったオンライン診療でも、シナールの処方を受けることができます。オンライン診療では自宅から医師の診察を受けられ、処方された薬は郵送で届けてもらえるため、通院が難しい方にも活用しやすい方法です。
シナールを処方してもらうには、皮膚科・美容皮膚科・内科などの医療機関を受診して医師の診察を受ける必要があります。シミや色素沈着のケアを目的とする場合は、美容皮膚科や皮膚科への相談が一般的です。なお、保険が使えるのは炎症後の色素沈着(ニキビ跡・やけど跡など)とビタミンC不足の場合に限られており、美容目的で処方を受けるには自由診療になります。
添付文書に記載されている副作用があらわれたときは服用を中止して医師に相談しましょう。また、効果が感じられない場合に漫然と続けることは避け、定期的に医師の評価を受けながら継続を判断することが大切です。
トラネキサム酸(トランサミン)は、シナールとは異なる仕組みで色素沈着に働きかけるため、シミへのアプローチとして併用する選択肢もあります。ただし、トラネキサム酸は血液を固まりやすくする性質があるため、血栓症の既往がある方や腎機能障害の方、腎不全の方は服用できない場合があります。まずは医師の診察を受けて、自分の肌の状態に合った選択をしていきましょう。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シナール配合錠・シナール配合顆粒 添付文書」 独立行政法人医薬品医療機器総合機構「トラネキサム酸錠「YD」 添付文書」
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美容皮膚(メディカルスキンケア)治療は、主に内服薬で行われます。市販の化粧品やサプリが肌の表面にアプローチするのに対し、内服薬は体の内側からターンオーバーを整え、肌悩みの根本にはたらきかけます。
治療期間について
肌のターンオーバー周期に基づき、1~2ヶ月後から効果が実感できることが多いです。効果の実感には個人差があるため、定期的に医師の評価を受けながら継続を判断します。
費用について
美容皮膚治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代のほかに初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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