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更新日:2026年03月24日

生理前の症状はいつから起こる?PMS(月経前症候群)の対処法を解説

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  • 症状の時期・期間

この記事のまとめ

この記事のまとめ

  • PMS(月経前症候群)とは生理前に心と体に起こるさまざまな不調
  • 生理前の症状がいつから出るかは個人差があるが、生理の3~10日ほど前
  • 生理前の症状(PMS)の原因として考えられるのは、女性ホルモンの急激な変動
  • PMS(月経前症候群)は、20代から30代に比較的多いとされている
  • 生理前の症状がつらい場合は病院で受診する
牧野潤

この記事の監修

牧野潤医師

慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。

<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)

※この記事は産婦人科専門医と共同で監修を行いました

「生理前の症状はいつから出るのか知りたい」「生理前のイライラがひどい」という方もいるかもしれません。生理の3~10日ほど前にさまざまな不調が現れる場合、PMS(月経前症候群)の可能性があります。PMS(月経前症候群)とは、生理前に起こる身体的・精神的な不調のことです。

この記事では、生理前の症状がいつから出るか解説するほか、PMS(月経前症候群)の原因や症状、治療法などを紹介します。PMS(月経前症候群)になりやすい人の特徴や年代なども紹介するため、ぜひ参考にしてください。

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目次
  • PMS(月経前症候群)とは生理前に心と体に起こるさまざまな不調
    • PMS(月経前症候群)の原因
    • PMS(月経前症候群)の症状
  • 生理前の症状(PMS)はいつからいつまで起こる?
  • 生理前の症状(PMS)が起こりやすい年代
  • PMSになりやすい人の特徴
  • PMS(月経前症候群)の治療法
    • 薬を用いない方法
    • 薬を用いた方法
      • 排卵抑制療法
      • 対症療法
      • 漢方療法
  • PMSと似た疾患
    • PMDD(月経前不快気分障害)
    • 月経困難症
    • プロゲステロン過敏症
  • 生理前の症状がつらい場合は病院で受診する
  • まとめ

PMS(月経前症候群)とは生理前に心と体に起こるさまざまな不調

PMS(月経前症候群、Premenstrual Syndrome)とは、生理の3~10日ほど前に起こる精神的・身体的な不調のことです。ここでは、PMS(月経前症候群)の原因や症状について解説します。

PMS(月経前症候群)の原因

PMS(月経前症候群)の原因ははっきりとわかっていませんが、一般的には女性ホルモンの急激な変動が主な原因だと考えられています。

排卵のリズムがある女性では通常、排卵から月経までの期間(黄体期)の前半に、エストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)が多く分泌されます。しかし、黄体期の後半にエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が急激に低下し、脳内のホルモンや神経伝達物質のバランスが乱れることで、PMS(月経前症候群)が起こると考えられています。

PMS(月経前症候群)の症状

PMS(月経前症候群)の症状として、以下の例が挙げられます。

身体的な症状精神的な症状
・倦怠感
・眠気
・下腹部痛、下腹部の張り
・下痢、便秘
・乳房の張り
・頭痛
・食欲増加
・吐き気
・めまい
・肌荒れ、ニキビ
・肩こり
・むくみ
・関節痛・筋肉痛
・イライラ
・憂うつ
・感情の起伏が激しい
・気力がなくなる
・家に引きこもる
・仕事に行きたくなくなる
・集中力・判断力が低下する
・不安感、泣きたくなる

続いて、PMS(月経前症候群)のセルフチェック方法も紹介します。下記の中で生理前の症状として当てはまるものがあるかチェックしてみましょう。

  • 抑うつ
  • 怒りの爆発
  • イライラ
  • 不安
  • 混乱
  • 社会的引きこもり
  • 乳房痛・乳房の張り
  • お腹の張り
  • 頭痛
  • 関節痛・筋肉痛
  • 体重増加
  • 手足のむくみ

生理前の症状に関して、以下の4つにすべて当てはまる場合はPMS(月経前症候群)だと考えられるでしょう。

  • 3か月連続して、生理開始前5日間に上記の症状のうち1つ以上の症状がある
  • 症状が生理開始後4日以内に解消し、少なくとも13日目まで再発しない
  • 症状が薬やアルコール、ホルモン摂取によるものではない
  • 症状によって仕事や学業などに支障が出ている

生理前の症状つらいときは、早めに医療機関を受診しましょう。

生理前の症状(PMS)はいつからいつまで起こる?

生理前の症状(PMS)が出るタイミングは、大きく分けて次の4つのパターンに分類できます。

  • 月経開始の約1週間前から出て、月経開始とともに治まる
  • 排卵直後から月経開始まで続く
  • 排卵前後に一度出て治まったのち、症状が再開する
  • 排卵直後から月経終了まで続く

生理期間の後半から次の排卵までの間にも症状が出る場合、PMS(月経前症候群)ではなく別の病気の可能性があるため、医師に相談してみましょう。

生理前の症状(PMS)が起こりやすい年代

生理前の症状(PMS)は、初潮を迎える10代から閉経を迎える50歳前後まで、生理のある女性であればいつでも発症する可能性があります。なかでも、20~30代に比較的多いとされているのが特徴です。

症状も人によってさまざまで、身体症状だけ出る人もいれば、精神症状が強い人もいます。

PMSになりやすい人の特徴

PMS(月経前症候群)は、なりやすい人とそうでない人がいます。生理前の症状が出やすい人の特徴は、次のとおりです。

  • 真面目、几帳面
  • 我慢強い
  • こだわりが強い
  • 完璧主義
  • ストレスを溜めやすい
  • 生活リズムが変則的
  • 負けず嫌い
  • 自分に厳しい
  • コーヒーをよく飲む
  • 飲酒、喫煙の習慣がある

普段からよく悩む人や几帳面な人はとくにPMS(月経前症候群)になりやすいため、注意しましょう。

PMS(月経前症候群)の治療法

生理前の症状を軽減したい場合、以下の2つの方法があります。

  • 薬を用いない方法
  • 薬を用いた方法

それぞれ見ていきましょう。

薬を用いない方法

薬を使わずに生理前の症状を軽減する方法として、生活習慣の改善が挙げられます。バランスのとれた食事や質のよい睡眠、適度な運動を心掛けることが大切です。食事に関しては、とくにカルシウムやマグネシウム、ビタミンB6を摂るとPMSの症状が軽減する可能性があるとされています。

また、PMS(月経前症候群)の症状はストレスで悪化するため、できる限りストレスを減らすことも大切です。ランニングや水泳などの運動は脳内の神経伝達物質(エンドルフィン)の産生を高め、ストレスの軽減効果が期待できます。

ほかにも、マッサージを受けたり、友人と話したりすることで気分転換を図り、リラックスできる時間を作りましょう。

なお、「生理前の症状がいつから起こるか」「どのような症状が出やすいか」を記録しておくと、症状が出る時期に大事な予定を入れないようにしたり意識的に休息の時間をとったりでき、対策をとりやすくなります。

薬を用いた方法

薬を用いて生理前の症状を軽減する方法として、次の3つが挙げられます。

  • 排卵抑制療法
  • 対症療法
  • 漢方療法

それぞれの治療法について、見ていきましょう。

排卵抑制療法

排卵抑制療法は、排卵を止めて女性ホルモンの急激な変動を抑える治療法です。PMS(月経前症候群)は、排卵による女性ホルモンの大きな変動が原因と考えられているため、排卵を抑制することで生理前の症状軽減が期待できます。

主に使用されるのが、女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンが配合された低用量ピルです。低用量ピルの内服期間中は、排卵を止められます。

対症療法

対症療法とは、症状を和らげる治療法です。病気の原因を取り除くのではなく、起こった症状の緩和を図ります。生理前の症状緩和のために用いられる薬には、次のようなものがあります。

  • 痛み:鎮痛剤
  • むくみ:利尿剤
  • 精神的な症状:精神安定剤やSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

症状に合わせて、上記のような薬を服用します。

漢方療法

PMS(月経前症候群)の場合、症状や体質にあわせて漢方薬を用いた治療を行う場合もあります。

生理前の症状改善に用いられる漢方薬の例は、以下のとおりです。

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 加味逍遥散(かみしょうようさん)
  • 桃核承気湯(とうかくじょうきとう)
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
  • 女神散(にょしんさん)
  • 抑肝散(よくかんさん)

漢方薬は市販されていますが、種類が多くそれぞれ効能・効果が異なるため、自身の症状に合う漢方を服用できるよう医師に処方してもらうのも一つの方法です。

PMSと似た疾患

下記のようにPMS(月経前症候群)と似た症状が出る疾患もあるため、注意しましょう。

  • PMDD(月経前不快気分障害)
  • 月経困難症
  • プロゲステロン過敏症

ここでは、上記3つの疾患について解説します。

PMDD(月経前不快気分障害)

PMDD(月経前不快気分障害)とは、PMS(月経前症候群)の中でも精神的症状が重く、日常生活に支障をきたすほどの状態を指します。生理前の精神症状がつらいときは、我慢せず早めに医療機関を受診しましょう。

月経困難症

生理中に下腹部痛や腰痛、下痢、イライラ、頭痛などの症状があり日常生活に支障が出ている場合は、月経困難症の可能性があります。PMS(月経前症候群)と月経困難症は併発することもあるため、生理前の症状だけでなく生理中の不調も気になる方は、医師に相談しましょう。

プロゲステロン過敏症

プロゲステロン過敏症とは、プロゲステロンやプロゲステロンと似た物質を体が異物として認識し、それに対して抗体を作ることで症状が引き起こされる疾患です。稀な疾患とされていますが、経口避妊薬などのホルモン製剤の服用がきっかけとなり、発症することもあります。

PMS(月経前症候群)と同じ時期に症状が出やすいため、混同されやすい疾患です。湿疹やむくみのほか、点状出血、かゆみなどの皮膚症状が起こるとされています。

生理前の症状がつらい場合は病院で受診する

PMS(月経前症候群)のつらい症状は、人によっては我慢してしまうケースもあります。しかし、1か月に3~10日ほどつらい症状があるということは、1年間で考えると最大120日ほどつらい日々を過ごすことになります。

生活の質を向上させるためにも、生理前の症状がつらいときは病院で相談し、適切な治療を受けましょう。忙しくて病院に行く時間がとれない場合は、オンライン診療を活用する方法もあります。

オンライン診療のメリットは、次のような点です。

  • 通院の手間がなく、時間や場所にとらわれずに診察を受けられる
  • 医師以外の受付スタッフやほかの患者と顔を合わせなくてすむ

時間がない人やほかの患者と顔を合わせることにためらいがある場合は、オンライン診療も検討してみましょう。

まとめ

PMS(月経前症候群)とは、生理前に心と体に起こるさまざまな不調のことです。イライラや憂うつ感、腹痛、めまいなどの生理前の症状は生活に影響を与えるため、早めに医療機関を受診しましょう。

生理前の症状緩和を図る際、薬を用いない方法として生活習慣の改善が挙げられます。バランスのとれた食事や適度な運動、質のよい睡眠を心掛けるほか、できるだけストレスを減らすことが大切です。薬を用いて生理前の症状緩和を図る場合は、低用量ピルの服用が有効です。

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