更新日:2026年05月12日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
勃起力が弱いと感じ、原因や対処法について気になっている方もいるかもしれません。勃起には神経や血管などが関与しており、これらのいずれかが適切に働かない場合、勃起力が低下してしまうでしょう。
本記事では、勃起のメカニズムや勃起力が弱いと感じるEDの原因、勃起力を改善するための方法について解説します。
勃起力は、陰茎が膨張して硬直するために必要な力を指します。満足のいく性行為を行うには、陰茎が十分に硬くなり、その状態を保つ力が必要です。
勃起は、性的興奮に中枢神経が反応し、その信号が脊髄を通じて陰茎に伝わることで発生します。具体的には、副交感神経の働きにより陰茎の海綿体に動脈血が流入し、血液が満たされることで硬さを得ます。
さらに、勃起した状態を維持するためには、陰茎内の血液が外に漏れ出ないようにする機能も必要です。このように、性的興奮による勃起と維持には、脳や脊髄、血管など多くの器官が正常に機能する必要があります。
勃起障害(ED)とは、十分な勃起が得られない、または勃起を維持できないため、満足な性行為を行えない状態を指します。EDの原因は以下の4つに分類されます。
ここでは、それぞれについて解説します。
器質性EDは、血管や神経の障害によって引き起こされる勃起障害です。
血管障害によるEDは、動脈硬化が主な原因です。動脈硬化では血管が硬化して十分に拡張できないため、勃起に必要な血液が陰茎に行き届かず、勃起力が弱い・勃起を維持できない状況を引き起こしやすくなります。
神経障害によるEDでは、糖尿病が主な原因です。糖尿病による神経障害によって、脳からの性的興奮が陰茎に伝わりにくくなるほか、血管にも悪影響を及ぼすため、血管・神経の双方に影響を与えます。そのほか、脊椎損傷や脳卒中なども神経障害の原因となります。
心因性EDは、精神的な原因によって勃起力が弱い・勃起を維持できない状況になるEDです。心因性EDの原因としては、強いストレスやパートナーとの関係悪化、幼少期のトラウマなどが挙げられます。
自慰行為では問題なく勃起するものの、パートナーとの性行為では勃起が難しい場合、心因性EDの可能性が考えられるでしょう。
また、性交に対する不安や日々のストレス、疲労が重なることで、勃起力が弱い・勃起を維持できない状況になることがあります。一度このような経験をすると、「また失敗するかもしれない」という不安が増し、それがさらなる勃起力低下を招くこともあるでしょう。
勃起は副交感神経が活性化しリラックスしているときに起こるため、ストレスや不安などにより緊張状態が続くと、交感神経が優位になり勃起しづらくなる恐れがあるでしょう。
薬剤性EDは、服用している薬の副作用によって勃起力が弱い・勃起を維持できない状態を指します。薬剤性EDの原因となる薬剤は、中枢神経系に作用する抗不安薬や抗うつ薬、解熱鎮痛薬、末梢神経に作用する筋弛緩薬などです。
また、循環器系に作用する抗不整脈薬や血管拡張剤、脂質異常症治療薬のほか、消化管に作用する消化性潰瘍治療薬なども薬剤性EDの原因となることがあります。
薬剤性EDの可能性があるからと、自己判断で現在服用している薬を中止したり量を減らしたりするのは危険です。自己判断で服用中の薬剤を中止・変更することが原因で、健康状態が悪化する可能性があるため、まずは主治医に相談してください。
混合性EDは、「器質性ED」「心因性ED」「薬剤性ED」のいずれかが重なって発生する勃起障害です。たとえば、服用中の薬の副作用による中折れがトラウマとなり、不安や緊張で性的興奮が高まらず心因性EDを併発するケースがあります。
また、軽度の器質性EDが原因で性行為中に中折れを経験し、パートナーからの否定的な言葉によって心理的な負担が増すことで心因性EDを発症することもあります。
EDは一つの原因により引き起こされることは少なく、むしろ複数の原因が重なって起こることが多いとされています。複数の原因により勃起力が弱い・勃起を維持しづらい状況のときは、特にどの原因が主なのかを検討することもED治療において大切です。
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勃起力が弱いときは、生活習慣の改善や適切な治療によって、改善できる可能性があります。ここでは、勃起力を高めるための5つの対処法を紹介します。
勃起力が弱いと感じている場合、主食・主菜・副菜・汁物を組み合わせ、食材の種類をできる限り多くしてバランスの良い食事をとりましょう。
毎日3食、バランスのよい食事を心がけることで、男性ホルモン分泌の活性化や健康な血管の維持が期待できます。そのうえで、勃起力改善のために以下の栄養素を積極的に摂取するとよいでしょう。
| 栄養素 | 効果 | 含まれる食材の例 |
|---|---|---|
| 亜鉛 | テストステロンの分泌を促進する | 牡蠣、レバー |
| シトルリン | 血管を拡張する | スイカ、メロン |
| DHA、EPA | 血液をサラサラにする | イワシ、サバ |
| ビタミンE | 血行を促進する | アーモンド、アボカド |
上記の栄養素を意識して摂取することにより、勃起力の改善効果が期待できます。一方で、高カロリー食や動物性脂肪の多い食事には注意しましょう。動脈硬化を引き起す恐れがあり、血流が悪くなってEDの原因となるおそれがあります。
勃起力が弱いと感じている場合、適度な運動は、勃起力を高める効果的な方法の一つです。運動不足は、肥満や糖尿病、高血圧などのリスクを高め、血流が悪化してEDを引き起こす恐れがあります。
適度な運動を生活に取り入れることにより、血流が改善して陰茎にも血液が届きやすくなり、勃起力が弱い・維持できない状況を改善できるでしょう。また、勃起に重要な役割を果たす男性ホルモン(テストステロン)の分泌促進にも役立ちます。
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動に加え、スクワットなどの筋力トレーニングや骨盤底筋を鍛えるエクササイズなどを取り入れて下半身の血流を改善することで、さらなる効果が期待できるでしょう。
過度な飲酒や喫煙は、勃起力を低下させる原因となります。アルコールを過剰摂取すると、中枢神経の働きが抑制され、性的興奮が陰茎に適切に伝わらなくなるため、勃起が難しくなります。
また、過度な飲酒は生活習慣病や動脈硬化を引き起こし、血流を悪化させてEDのリスクを高めてしまうでしょう。
タバコに含まれるニコチンは血管を収縮させ、一酸化炭素は血液の酸素運搬能力を低下させます。長期間の喫煙は血管や周辺組織の老化を早め、陰茎への血流が減少して「勃起力が弱い」と感じる原因となるでしょう。
飲酒は適量を心がけるとともに、禁煙を目指すことが大切です。日々の習慣を見直すことで、勃起力の維持・改善につなげましょう。
勃起力を高めるには、質のよい睡眠をとることが大切です。睡眠中は、性機能に関わるホルモンであるテストステロンが多く分泌されます。睡眠不足や睡眠の質が低下している状態では、テストステロンの分泌が減少し、勃起力が弱いと感じる原因となるでしょう。
また、睡眠不足が続くと交感神経が優位になり、血管が収縮して血流が悪くなります。その結果、陰茎への血流が減少し、勃起機能の低下を招く恐れがあるため、注意が必要です。加えて、睡眠不足は「ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾールの増加も引き起こし、コルチゾールはテストステロンの分泌低下を招くとされているため、EDのリスクを高める恐れがあります。
質のよい睡眠をとるために、以下の点に注意しましょう。
適切な睡眠を心がけ、勃起力の維持を目指しましょう。
勃起力が弱いと感じる場合、ED治療薬の服用を検討しましょう。器質性・心因性・薬剤性・混合性のいずれのタイプにも効果が期待でき、多くのケースで第一の選択肢となります。ただし、ED治療薬は医師の処方が必要であり、市販では購入できません。服用中の薬や持病、既往歴によってはED治療薬を服用できない場合もあるため、医師の診察を受ける際に必ず申告し、安全に服用しましょう。
なお、個人輸入を行う通販サイトで入手しようと考える方もいるかもしれませんが、健康被害のリスクがあるためやめましょう。海外の通販サイトで販売されているものは、安全性が確認されていない場合が多く、偽造品が送られる可能性もあります。健康被害を避けるために、必ず医師の診察を受けて処方してもらいましょう。
日本では厚生労働省より、バイアグラ(シルデナフィル)やレビトラジェネリック(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)がED治療薬として認可されており、それぞれ特徴が異なります。
| ED治療薬 | バイアグラ | レビトラジェネリック | シアリス |
|---|---|---|---|
| 特徴 | 効果の強さや持続時間の長さは標準的 | 即効性がある | 効果の持続時間が長い |
| 効果 | 強い | とても強い | 強い |
| 食事の影響 | 食後に服用すると効果が減弱するため、空腹時もしくは食事から2時間程度空けて服用する | バイアグラほど食事の影響は受けないが、空腹時もしくは食事から2時間程度空けて服用するのが望ましい | 食事の影響は受けにくい |
| 副作用 | ・ほてり ・頭痛 ・鼻づまり | ・ほてり ・頭痛 ・鼻づまり | ・出にくい |
ここでは、バイアグラやレビトラジェネリック、シアリスのそれぞれの特徴について解説します。
バイアグラは、日本で最初に認可されたED治療薬です。もともとは狭心症の治療薬として開発されましたが、治験中にEDに効果的であることがわかり、再開発されました。
シルデナフィルを有効成分としており、服用後30分から1時間ほどで効果が現れます。持続時間は服用後3〜5時間程度で、性行為の1時間前の服用が推奨されます。バイアグラは食事の影響を受けやすいため空腹時の服用が推奨されており、やむを得ず食後に服用する場合は特に高脂肪食を避けることが大切です。
レビトラジェネリックは、バイアグラに続いて登場したED治療薬で、即効性の高さが特徴です。有効成分はバルデナフィルで、服用後15〜30分程度で効果が現れます。効果のピークは、服用後1時間程度、効果は約4〜8時間持続するため、性行為の1時間前に服用するのが効果的です。
先発品のレビトラは2004年に日本で認可されましたが、2021年に発売元より販売が中止されています。代替薬として、現在はレビトラのジェネリック医薬品(バルデナフィル錠)が流通しています。
シアリスは、2007年に日本で認可されたED治療薬です。服用後、約30〜2時間程度で効果が現れ、ピークは服用から0.5〜4時間後とされています(それぞれ個人差があります)。服用のタイミングは、性行為の3時間前が推奨されます。
シアリスの大きな特徴は、効果の持続時間が約30〜36時間であることです。長時間の効果により、より自然なタイミングで性行為を行うことが可能です。
ED治療薬は、勃起力が弱い・勃起を維持できない状態を改善する効果が期待できる一方で、副作用のリスクがあります。また、既往歴や持病、服用中の薬によっては服用できない人もいるため、ED治療薬の服用を検討している方は事前に理解しておきましょう。
ED治療薬の副作用には、頭痛や顔のほてり、腹痛・消化不良、視覚症状などがあります。頭痛は、血管拡張作用により引き起こされ、軽度であれば安静にしたり市販薬を服用したりして対処するのがよいでしょう。
顔のほてりも、血管拡張作用により起こります。通常、時間が経てば自然に治まりますが、鼻づまりや鼻血が気になる場合は、点鼻薬を使うのも一つの方法です。
また、まれに腹痛や消化不良、視覚症状が現れることもあります。視覚症状には、目の充血や視界の変化などです。異常を感じた場合は医師に相談しましょう。
既往歴・持病や現在服用している薬によっては、ED治療薬を服用できない場合があります。低血圧症や重度の肝機能障害の人、6ヶ月以内に心筋梗塞や脳梗塞・脳出血の既往歴がある人などは、ED治療薬を服用できません。
また、硝酸剤や一部の抗不整脈薬を服用している人も、ED治療薬を服用できません。これらの薬を併用すると、副作用のリスクが高まります。
さらに、心血管系疾患がある人は、性行為自体が不適切な場合もあるため、医師と相談したうえで判断することが大切です。
そのほか、未成年者や過去にED治療薬でアレルギー反応を示した人も、ED治療薬を服用できません。
勃起力が弱いと感じている場合、早めに医療機関を受診することが大切です。勃起が維持できない、勃起の硬さが足りないといった症状が現れた場合、EDの兆候かもしれません。EDの症状を放置すると、症状が悪化する恐れがあります。
EDは動脈硬化や糖尿病などの生活習慣病と関連が深いため、治療が遅れると回復に時間がかかるほか、他の病気を引き起こすこともあります。「EDかもしれない」と感じたら、早めに医師に相談することをおすすめします。
「勃起力が弱い」「EDかもしれない」と感じた場合は、オンライン診療での相談がおすすめです。自宅で医師の診察を受けられるため、プライバシーも守られ、安心して相談できます。病院に行く時間がとれない人や、待合室で長時間待つことを避けたい人にも適した選択肢です。
勃起力が弱いと感じ医師に相談したいものの、病院に行くことにためらいがある方は、ぜひオンライン診療の利用を検討してみてください。
勃起力が弱いと感じている場合、生活習慣の改善によって勃起力向上が期待できます。栄養バランスの取れた食事や適度な運動、質のよい睡眠を心掛け、過度な飲酒や喫煙を控えることが大切です。
生活習慣を改善しても勃起力が弱いと感じている場合、EDの可能性があります。EDの治療にはED治療薬の服用が有効で、血流を改善して勃起を促進する効果があります。ただし、ED治療薬は医師の処方が必要です。服用中の薬や持病、既往歴がある人は必ず医師に申告しましょう。
ED治療薬は、オンライン診療で処方してもらうのも一つの方法です。スマートフォンやパソコンを使って自宅で医師の診察を受けられるため、忙しい人にとって便利な選択肢といえるでしょう。
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