更新日:2026年07月28日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
レビトラとシアリスのどちらを選べばいいのか、迷っている方もいるかもしれません。ED治療薬は目的やシーンによって、選ぶべきものが異なります。レビトラは比較的即効性に優れ、効き目も強めですが、効果の持続時間は最長で8時間程度です。一方、シアリスは効き目がマイルドですが、効果の持続時間が最長で36時間程度と長いのが特徴です。 食事に関してはどちらも影響を受けにくい一方で、摂取カロリーや脂っこい食事には注意が必要です。
レビトラとシアリスの違いは以下のとおりです。
| レビトラ | シアリス | |
|---|---|---|
| ジェネリック医薬品 | バルデナフィル錠 ※先発医薬品は2026年5月時点で販売中止中。ジェネリックが代替薬。 | タダラフィル錠 |
| 有効成分 | バルデナフィル | タダラフィル |
| 用量 | 5mg・10mg・20mg | 5mg・10mg・20mg |
| 国内での発売開始日 | 2004年6月21日(5mg・10mg) | 2007年9月12日 |
| 服用するタイミング | 性行為の約1時間前 | 性行為の約1時間前 |
| 効果が出るまでの時間 | 約15~30分 | 約30~60分 |
| 効果の持続時間 | 約4~8時間(10mg・20mg) | 約30~36時間(10mg・20mg) |
| 効き目の強さ | 非常に強い | マイルド |
| 食事やアルコールの影響 | 受けにくい | 受けにくい |
| 主な副作用 | ・頭痛 ・ほてり ・鼻閉(鼻づまり) ・めまい ・消化不良や嘔気 | ・頭痛 ・潮紅 ・ほてり ・消化不良 ・背部痛、筋痛、四肢痛 |
| 費用相場/1錠 | ジェネリック:1,000~2,000円 | 先発品:1,500~2,000円 ジェネリック:500~1,200円 |
レビトラは、効果が出るまでの時間が約15〜30分とシアリスよりやや早い傾向にあります。効き目が強く、ほかのED治療薬より陰茎が硬くなるとされています。食事の影響は比較的受けにくいですが、効果を十分に発揮させるためには、脂っこいメニューを避け、標準的な食事(総エネルギーのうち脂肪が約30%を占める食事)に留めるよう注意が必要です。
シアリスは効き目がマイルドではありますが、持続時間がほかのED治療薬より長く、日をまたいで使用したいときに適しています。副作用はレビトラと共通する部分が多い一方で、背部痛などの体の痛みが発現する場合があります。
レビトラはシアリスと比較して、服用から効果を実感するまでの時間が短い傾向にあります。レビトラが約15〜30分で効き始めるのに対し、シアリスは約30〜60分の時間を要するのが一般的です。
医薬品医療機器総合機構の「バルデナフィル錠 添付文書」「シアリス錠 添付文書」によると血中濃度が最大に到達する時間が、レビトラは45分、シアリスは3時間と報告されています。こうしたデータからも、レビトラのほうが効果発現時間が早く、即効性に優れているといえるでしょう。シアリスは約30〜60分で効果が現れ始めますが、3時間かけて緩やかにピークへと達します。
服用前には、それぞれの特徴を理解しておきましょう。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「シアリス錠 添付文書」
シアリスは、レビトラを含むED治療薬の中でも効果の持続時間が長い傾向にあります。レビトラ(10mg・20mg)の効果持続時間が約4〜8時間であるのに対し、シアリス(10mg・20mg)は約30〜36時間と非常に長いのが特徴です。この特徴から、シアリスは金曜日の夜に服用すれば日曜日の朝まで効果が維持できるという意味で「ウィークエンドピル」とも呼ばれています。
一般的にED治療薬は服用するタイミングをはかるのが難しい場合もありますが、シアリスなら時間を過度に気にする必要がありません。その結果、服薬に関する不安や心理的なストレスの軽減が期待できます。
レビトラとシアリスはどちらも食事の影響を受けにくい薬です。ただし、レビトラは前後の食事を標準的な食事(総エネルギーのうち脂肪が約30%を占める食事)に抑えたほうが良いとされています。
そもそもED治療薬は腸で吸収される性質をもっており、腸内に食べ物があると、消化のために分泌された胃液などが成分の吸収を妨げる恐れがあります。特に、脂っこい食事の場合は腸に油の膜ができ、より吸収を阻害する可能性があるのです。
一方シアリスは、ED治療薬の中で最も食事の影響を受けにくいとされています。医薬品医療機器総合機構「シアリス錠 添付文書」にも、「本剤は食事の有無にかかわらず投与できる」と記載されています。
なお、どちらの薬でも服用前後の過度な飲酒は避けるべきです。過剰なアルコールは神経の働きを鈍らせ、勃起そのものを妨げる恐れがあるためです。ただし、適度な飲酒であれば、影響が少ないといわれています。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「シアリス錠 添付文書」

ED治療薬の服用前後は、グレープフルーツの摂取も控えましょう。グレープフルーツに含まれるフラノクマリンという成分が薬の代謝を阻害し、副作用が強く現れる恐れがあるためです。グレープフルーツの果汁が含まれるジュースでも同じことがいえます。
レビトラとシアリスは、どちらも血管を拡張させる作用があるため、ほてりや頭痛、鼻づまり、消化不良などの共通の副作用が生じることがあります。
こうした共通点に加えて、シアリス特有の副作用として挙げられるのが、背部痛や筋痛、四肢痛です。これはシアリスの成分が筋肉に存在する酵素にも反応するためと考えられていますが、そのメカニズムは完全には解明されていません。
なお、副作用の有無や程度には個人差があり、服用したからといって必ずしも症状が出るわけではありません。
レビトラとシアリスの費用相場は以下のとおりです。
| 薬品名 | 1錠あたりの費用相場 |
|---|---|
| バルデナフィル錠(レビトラジェネリック) | 1,000~2,000円 |
| シアリス(先発医薬品) | 1,500~2,000円 |
| タダラフィル錠(シアリスジェネリック) | 500~1,200円 |
なお、レビトラの先発医薬品は2021年に販売中止が発表され、2026年5月現在も中止されたままです。代替品としてジェネリック医薬品であるバルデナフィル錠が流通しています。
また、ED治療薬は基本的に公的保険の適用外です。しかし、厚生労働省「不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて」によると、以下の治療薬は不妊治療に関する一定の条件をすべて満たした場合にのみ公的保険の対象となります。
レビトラは、たとえ不妊治療であっても保険適用されないため、注意が必要です。
参考:厚生労働省「不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて」
レビトラとシアリスを併用すると、副作用が強く出る可能性があり、危険です。どちらの薬剤も血管を拡張させる作用をもっており、併用によって血圧が下がりすぎたり、激しい頭痛や動悸を引き起こしたりする恐れがあります。
また、併用したとしても、効果が上がるような医学的根拠はありません。
現在の服用で十分な効果が得られないと感じる場合には、まずは処方を受けた医師へ相談しましょう。安全に治療を行うためにも、必ず医師の指示に従ってください。
レビトラとシアリスのどちらを選ぶべきかは、目的やシーンで異なります。
| 目的・シーン | 適した薬 |
|---|---|
| 性行為の直前に服用したい | レビトラ |
| 効果を長時間持続させたい | シアリス |
| 食事のタイミングを気にしたくない | シアリス |
| できるだけ費用を抑えたい | シアリス(タダラフィル錠) |
| できるだけ陰茎の硬さを保ちたい | レビトラ |
性行為の直前に服用する場合は、約15〜30分で効き始めるレビトラが適しています。一方、効果を長持ちさせたい場合は、約30〜36時間の持続が期待できるシアリス(10mg・20mg)が最適です。
食事の影響はどちらも少ないですが、どちらかというとシアリスのほうが影響を受けにくいとされています。
費用はジェネリック医薬品であれば、ほとんど変わりません。しかし、シアリスジェネリックのタダラフィル錠であれば、費用相場が500〜1,200円とやや安価です。
また、陰茎の硬さを求めるのであれば、比較的効き目が強いレビトラが最適でしょう。
ただし、これらはあくまで目的やシーンごとに分けた目安です。個人の体質や食事のタイミングによって適した薬が異なるため、参考程度に留めてください。
レビトラとシアリスには、服用前に知っておきたい以下の注意点があります。
レビトラやシアリスを含むED治療薬は持病や服用中の薬、既往歴などによって服用できない場合があります。自身が服用禁忌に当てはまっていないか、必ず医師と確認しましょう。
また、ED治療薬は個人輸入で入手可能ですが、健康被害のリスクがあるため、推奨できません。必ず医師の処方を受けて服用しましょう。
レビトラとシアリスには、複数の服用禁忌があります。
| レビトラ(バルデナフィル) | シアリス(タダラフィル) | |
|---|---|---|
| 禁忌に該当する人 | ・ニトログリセリンなどの硝酸剤を服用中の患者 ・sGC刺激剤(リオシグアト)を服用中の患者 ・心血管系障害などを有し、性行為が不適当と考えられる患者 ・先天性のQT延長患者 ・脳梗塞・脳出血、心筋梗塞の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者 ・重度の肝機能障害患者 ・血液透析が必要な腎障害のある患者 ・血圧に異常のある患者 ・不安定狭心症の患者 ・網膜色素変性症患者 など | ・ニトログリセリンなどの硝酸剤を服用中の患者 ・sGC刺激剤(リオシグアト)を服用中の患者 ・心血管系障害などを有し、性行為が不適当と考えられる患者 ・不安定狭心症または性交中に狭心症が発現したことがある患者 ・コントロール不良の不整脈の患者 ・血圧に異常のある患者 ・心筋梗塞の既往歴が最近3ヵ月以内にある患者 ・脳梗塞・脳出血の既往歴が最近6ヵ月以内にある患者 ・重度の肝機能障害患者 ・網膜色素変性症患者 など |
(参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「シアリス錠 添付文書」「バルデナフィル錠 添付文書」)
レビトラもシアリスも血管拡張作用のある硝酸剤やsGC刺激剤との併用が厳禁とされています。それは、レビトラやシアリスなどのED治療薬にも同じく血管拡張作用が含まれているため、相互作用により急激な血圧低下や心臓への負担が懸念されるためです。
ほかにも、心血管系障害などで性行為が不適当な方や脳梗塞などの既往歴がある方、血圧異常、肝疾患、不安定狭心症、網膜色素変性症の患者など、共通する点があります。
禁忌に該当する項目が多いため、レビトラやシアリスを服用するには、必ず医師の相談を経て、自身が服用禁忌に該当しないか確認してください。
レビトラやシアリスなどのED治療薬を個人輸入で入手することは、健康被害のリスクがあるため、避けるべきです。ED治療薬には服用禁忌だけでなく、持病により少量から開始すべき人や投与量の制限が必要な人も存在します。そのため、医師の診察を受けずに自己判断で服用すること自体が、危険な行為といえるでしょう。
厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」によると、個人輸入された医薬品は不衛生な場所や方法で製造された可能性があると指摘されています。また、人体に有害な物質が含まれている可能性も否定できません。
正規品を装った偽造品は見た目で見分けることが困難です。ED治療薬を入手するには、安全性を考慮して、必ずクリニックを受診しましょう。
レビトラとシアリスを含むED治療薬に関して、よくある質問をまとめました。レビトラやシアリスの服用を検討中の方は参考にしてください。
シアリスを服用した24時間後にレビトラを飲んでも大丈夫?
シアリスを服用してから24時間後にレビトラを飲んだ場合、シアリスの成分が体内に残っている可能性があり、副作用が強く出る恐れがあります。シアリスの効果持続時間は、最大で36時間といわれるためです。
しかし、シアリスを服用後にシアリスを飲む場合は、24時間以上の間隔を空ければ問題ないとされています。
もしシアリス服用後の次にレビトラを服用したい場合、安全を期すのであれば、シアリスの持続時間を考慮して中1日以上空けましょう。たとえば、金曜日の夜に服用したら日曜日の夜に服用するなどです。
不安がある方は、事前に医師へ相談しておいても良いでしょう。
バイアグラ・レビトラ・シアリスのどれが良い?
バイアグラ・レビトラ・シアリスのどれが良いかは、個人の服用する目的やタイミングなどによって異なります。即効性や効き目の強さを求めるならレビトラが適しています。持続時間や食事の影響を受けないことを重視するなら、シアリスです。知名度が高く、歴史があり、効き目の強さなどのトータルバランスを重視するならバイアグラを選びましょう。
ただし、自身の健康状態により服用できない可能性があります。自分が求める目的を考慮しつつ、医師と相談のうえ、選択することが大切です。
レビトラとシアリスの主な違いは即効性と持続時間にあり、自身の目的や使用シーンにあわせて選択することが大切です。
即効性や陰茎の硬さを重視するなら、レビトラが適しているといえます。一方、効果の長さや食事の影響を気にせずに服用したい場合は、シアリスが最適です。
どちらも頭痛やほてりといった副作用が出る可能性があるほか、シアリスには背部痛など副作用が現れることがあります。
また、持病や併用薬によっては服用できない禁忌事項があるため、注意が必要です。加えて、安全な治療のために個人輸入は避け、必ず医師の診察を受けるようにしましょう。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「シアリス錠 添付文書」
厚生労働省「不妊治療で使用される医薬品の保険給付上の取扱いについて」
厚生労働省「医薬品・医療機器」
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ED治療は、「シルデナフィル」・「パルデナフィル」・「タダラフィル」などの成分を含む内服薬で行うのが一般的です。
治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
ED治療は専門医への相談が不可欠ですが、デリケートな悩みであるため、通院の待ち時間や人目が心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
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参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」