更新日:2026年07月28日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
アバナ(アバナフィル)を個人輸入で購入するか迷っていませんか。海外通販による個人輸入には偽造薬の混入や予期せぬ健康被害、公的救済制度の対象外となるリスクが潜んでいるため推奨されません。また、アバナフィルは日本国内で製造販売承認を受けていない点にも留意が必要です。アバナなどのED治療薬は個人輸入せず、医師の診療を受けて処方を受けましょう。
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アバナの個人輸入をお考えの方は、通販感覚で手軽に入手できる便利さに魅力を感じているかもしれません。しかし、医療機関を介さない医薬品の個人輸入には、健康や安全を脅かす深刻なリスクが潜んでいます。知らずに購入・服用すると、重い副作用や、適切な治療が遅れる事態につながる可能性があります。
アバナ(アバナフィル)を個人輸入で入手すると、偽造薬が含まれている可能性があります。
製薬企業4社の合同調査によると、インターネット上で取引されるED治療薬の約4割が偽造品であったとの報告がありました。また、海外では、偽造ED治療薬に血糖降下薬成分が混入し、重篤な低血糖を引き起こした事例も報告されています。非正規品には有効成分が全く配合されていないケースや、有害な不純物が混入している恐れもあります。
そのため、個人輸入によるアバナを服用すると、思わぬ体調不良を招く危険性が考えられるでしょう。ED治療薬は個人輸入で購入せず、医療機関で正規の医薬品を処方してもらうことが大切です。
参考:厚生労働省「スイッチOTC医薬品の候補成分の成分情報等シート」
アバナ(アバナフィル)を個人輸入で入手すると、予期せぬ健康被害を招く恐れがあるため、購入および服用は推奨されません。
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」によると、海外通販などで流通する医薬品には、不衛生な環境で製造されたものや有害な物質が混入している場合があります。さらに、個人輸入された薬は成分や配合量などの情報が十分にわからないことが多く、副作用や有害事象などの症状が出ても適切に対応することが難しい場合があります。
安全性を最優先に考えるのであれば、個人輸入で薬を購入せず、医療機関を受診して正規の処方を受けることが大切です。
参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
アバナ(アバナフィル)のような個人輸入した未承認薬による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。また、販売者や代行業者から十分な補償を受けられない可能性があります。
個人輸入そのものが一律に違法というわけではありませんが、日本で承認されていない医薬品を広告して購入を誘引したり、代行業者が輸入・発送の主体となったりする行為は、医薬品医療機器等法に違反する場合があります。
参考:
厚生労働省「医薬品等の個人輸入に関するQ&A」
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
アバナ(アバナフィル)を個人輸入で購入して健康被害が生じた場合、国の医療費救済制度を受けられません。
日本には「医薬品副作用被害救済制度」という公的制度が設けられています。これは、医薬品を適正に使用したにもかかわらず重篤な副作用が起きた際、医療費や年金などを給付する制度です。しかし、個人輸入された医薬品による健康被害は同制度の救済対象外とされています。そのため、健康被害が生じても、医薬品副作用被害救済制度による医療費や障害年金などの給付を受けられません。なお、実際の診療に公的医療保険が適用されるかどうかは、治療内容などによって判断されます。
そのうえ、未承認薬によるトラブルは、薬の成分や配合量が正確にわからないケースも多く、症状の原因が特定できずに治療自体が難航する場合も考えられます。予期せぬリスクを避けるためにも、個人輸入薬を自己判断で使用せず、医療機関を受診して処方を受けることが大切です。
参考:
厚生労働省「医薬品等の個人輸入に関するQ&A」
独立行政法人医薬品医療機器総合機構「制度の概要 | 医薬品副作用被害救済制度:一般国民の皆さまへ」
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」

アバナをはじめとするED治療薬は、安全性を確保するために必ず医師の指示のもと服用しましょう。ED治療薬は、持病や併用薬によって命に関わる重大な副作用を起こす可能性があります。安全のために必ず医療機関を受診して処方を受けましょう。
アバナは、ED治療薬である先発薬「ステンドラ」のジェネリック医薬品です。日本では、厚生労働省の承認を受けていない国内未承認薬に分類されます。
海外で開発されたアバナフィルは効果発現が比較的早いPDE5阻害薬として、米国などで承認されています。しかし、国内の医療機関で一般的に処方されているシルデナフィルやバルデナフィル、タダラフィルといった承認済みの治療薬に比べると、安全性や有効性のデータが国内では十分に確立されていない側面があります。
アバナフィルは、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素を阻害し、性的刺激に伴う陰茎への血流増加を補助することで、勃起の獲得や維持を改善する効果が期待されます。
アバナフィルは、PDE5阻害薬と呼ばれる分類の薬剤です。通常、性的刺激があると血管を拡張させるcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が産生されます。cGMPの作用により陰茎の海綿体に血液が流れ込むと勃起が起こります。PDE5はcGMPを分解する酵素であり、cGMP濃度が低下すると海綿体平滑筋の弛緩が収まり、勃起反応も収束する仕組みです。しかし、何らかの原因によりPDE5が出続けると、勃起が開始もしくは維持されず、EDの状態となります。
EDには、血管障害や糖尿病、神経障害、心理的要因、薬剤など、さまざまな原因が関与します。
アバナ(アバナフィル)は1日1回まで、性行為の約15分から30分前に服用することとされており、食事の有無にかかわらず使用できる特徴があります。
一般的な開始用量は100mgとされていますが、体質や状態に応じて50mgから200mgの範囲で調整される場合があります。また、高脂肪食と一緒に摂取すると成分の吸収速度が低下し、最高血中濃度に達する時間が遅れるデータもありますが、効果全体への影響は少ないため、臨床的には食事の影響を受けないとされています。
ただし、アバナフィル服用時は飲酒量に注意が必要です。特に多量の飲酒は、血圧低下やめまい、頭痛などの副作用を起こしやすくする可能性があります。また、アバナフィルの血管拡張作用により、酔いが回りやすくなるため、通常よりも酔いが回って立ちくらみや転倒が起きやすくなる点にも注意が必要です。
参考:アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 添付文書」
アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 添付文書」によると、アバナ(アバナフィル)の副作用として以下の症状が報告されています。
頻度の高いアバナの副作用として、血管の拡張に伴う頭痛や顔のほてりなどが挙げられます。これらは薬の作用に伴う一時的な症状のため、時間の経過とともに軽快する傾向があります。
ただし、4時間以上持続する勃起や視力・聴力の急激な低下など、深刻な症状が現れた場合は、適切な処置を速やかに行わないと、陰茎組織を損傷したり、視力や聴力の低下が治らなかったりする恐れがあります。
そのため、アバナを服用して異変を感じた際は直ちに服用を中止し、速やかに医療機関を受診してください。なお、個人輸入で入手した国内未承認薬であるアバナは、成分や品質の確認が困難であり、万が一副作用が出た時に迅速な対応が難しくなる点にも留意が必要です。
参考:アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 添付文書」
アバナは、体質や持病によって服用自体が制限される場合があります。また、日常的に服用している他の薬との組み合わせによっては、思わぬ健康被害を招く恐れがあります。禁忌や併用に関する注意点をみていきましょう。
アバナは、心疾患などの持病や健康状態によっては服用を避ける必要があります。アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 添付文書」において、アバナの使用が禁忌、または非推奨とされている主な対象者は以下の通りです。
重度の腎機能障害または肝機能障害がある方では、十分な安全性データがないため、FDA添付文書では使用しないこととされています。また、アバナフィルは成人男性のED治療を対象とした薬であり、女性および小児に対する有効性・安全性は確立されていません。
重大な健康被害を防ぐためにも、自己判断での使用は控え、医療機関で医師の診断に基づく適切な処方を受けることが重要です。
参考:アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 添付文書」
アバナを特定の併用禁忌薬と同時に服用すると、急激な血圧低下を招き命に関わる状況に陥る恐れがあります。アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 添付文書」において、併用禁忌とされている主な薬剤は以下の通りです。
体内の血管を拡張する硝酸薬とアバナを併用した場合、血圧降下作用が過剰に強まる傾向があります。その結果、重度の血圧低下、失神、循環不全などを起こす可能性があります。肺高血圧症などの治療に用いられるグアニル酸シクラーゼ刺激薬も、同様の理由から同時に飲むことは避けるべきとされています。
さらに、クラリスロマイシンをはじめとする強力なCYP3A4阻害薬は、アバナの成分代謝を妨げる薬剤です。成分代謝が妨げられると、アバナの成分の血中濃度が上昇し、副作用が出現する可能性があるため、併用は禁じられています。
参考:アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 添付文書」
アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 添付文書」によると、アバナと以下の薬剤の併用には用量の制限や事前の注意が求められます。
ここでは、アバナの個人輸入に関するよくある質問にお答えしています。アバナの服用を検討している方は参考にしてください。
アバナ(アバナフィル)はどのような人に向いている?
アバナ(アバナフィル)は、即効性を重視したい方や、食事のタイミングを気にせずに服用したい場合に向いています。
本剤は服用してから短時間で効果が期待できる特徴があり、急なシチュエーションにも対応しやすい点がメリットです。さらに、従来のED治療薬のように食事による影響を大きく受ける心配が少ないため、食事の時間を細かく調整する煩わしさも軽減されます。
そのうえで、同様に即効性があり食事の影響を受けにくい治療薬としては、レビトラ(バルデナフィル)も広く知られています。こちらも食事の影響を受けにくいという同等の強みを持っており、日本では厚生労働省に承認された医薬品です。どのED治療薬が適しているかは個人の状況によって異なる可能性があるため、クリニックで医師に相談しながら自分に合うものを選択しましょう。
アバナフィルとバイアグラなどのほかのED治療薬は併用できる?
アバナフィルとほかのED治療薬を同時に服用することは推奨されません。
アバナをはじめとするED治療薬は、それぞれ血管を拡張して血流を促す作用を持っています。これらを組み合わせて使用した場合の安全性や有効性については研究されておらず、予測できない体調不良を引き起こす懸念が拭えません。効果が過剰に現れることで急激な血圧低下を招いたり、重い副作用に見舞われたりする可能性があります。
作用や特徴の異なる薬への切り替えを検討する場合は、複数の薬を同時に飲むことはせず、必ず事前に医師へ相談のうえで適切な指示を受けてください。
アバナ(アバナフィル)の値段は?
アバナフィル製剤の費用は、製品、用量、処方数、医療機関によって異なります。国内未承認薬として医療機関で処方される場合は自由診療となり、薬代のほかに診察料や送料などがかかる場合があります。
ED治療薬は基本的に医療保険が適用されない自由診療に該当するため、全額自己負担となり、クリニックによって価格設定が異なる仕組みです。受診する医療機関ごとに金額の差が生まれる可能性があるため、事前に各法人の費用設定を比較しておくことが求められます。また、受診の際は薬代だけでなく、診察料や処方料、オンライン診療を利用する場合の送料などが別途発生するケースもあります。
あらかじめトータルコストがどのくらいになるかを確認したうえで、予算に合わせた選択を行うことが大切です。
アバナ(アバナフィル)のメリットとデメリットは?
アバナのメリットは即効性と食事の影響を受けにくい点が挙げられますが、国内未承認である点や副作用、偽造薬のリスクがデメリットとなります。
アバナは服用後から比較的短時間で効果が期待でき、食事のタイミングに左右されにくい利便性の高さが特徴です。一方で、日本国内では医薬品としての承認を得ていないため、万が一重篤な副作用が生じた場合でも医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。また、個人輸入などを通じて入手するケースでは、成分が正しく含まれていない偽造薬が混入している危険性も否定できません。
健康を害する恐れを避けるためにも、海外製の未承認薬を自己判断で購入することは控え、専門の医療機関を受診して、承認薬を処方してもらうことが大切です。
国内未承認のED治療薬であるアバナ(アバナフィル)を個人輸入で購入し服用することは、偽造薬の混入や重篤な健康被害を招く恐れがあるため、推奨されません。個人輸入した未承認薬による健康被害は、医薬品副作用被害救済制度の対象になりません。また、販売者や代行業者から十分な補償を受けられない可能性があります。
アバナは陰茎への血流を促す効果が期待できる反面、心疾患などの持病がある方は服用できない場合があり、ニトログリセリンなどの併用禁忌薬と同時に飲むと命に関わる危険性も否定できません。頭痛やほてりといった副作用だけでなく、4時間以上の持続勃起や視力・聴力の低下などの深刻な症状が現れる可能性も考慮する必要があります。安全性を最優先に考えるのであれば、個人輸入は避け、医療機関を受診して正規の処方を受けるようにしましょう。
厚生労働省「スイッチOTC医薬品の候補成分の成分情報等シート」
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
厚生労働省「医薬品等の個人輸入に関するQ&A」
独立行政法人医薬品医療機器総合機構「制度の概要 | 医薬品副作用被害救済制度:一般国民の皆さまへ」
アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 添付文書」
記事を読んでEDの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
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ED治療は、「シルデナフィル」・「パルデナフィル」・「タダラフィル」などの成分を含む内服薬で行うのが一般的です。
治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
ED治療は専門医への相談が不可欠ですが、デリケートな悩みであるため、通院の待ち時間や人目が心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
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中等度のCYP3A4阻害薬を使用している場合は、併用でアバナの成分の血中濃度が上昇するため、24時間以内の上限量が50mgに制限されます。また、前立腺肥大症などに用いられるα遮断薬と同時に飲むケースでは、血圧が著しく下がってめまいや失神を招く恐れがあります。そのため、α遮断薬による治療状態が安定していることを見極めたうえで、50mgの用量から慎重に開始することが推奨されています。
そのほか、一般的な降圧薬に関しても血圧をさらに下げる作用が働く可能性があるため、アバナとの併用には注意しなければなりません。