更新日:2026年07月31日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「アバナフィルの効果や副作用が知りたい」と考えている方は、まずは国内未承認の薬であることを理解したうえで使用を検討しましょう。アバナフィルは即効性が高いほか、食事の影響を受けにくく服用のタイミングを図りやすい点が特徴ですが、ほかのED治療薬と同様に副作用や服用時の注意点があります。 アバナフィルを取り扱っていないクリニックが多いものの、偽造品のリスクがある個人輸入は避け、取り扱っている病院で医師の診察を受けて医師の指示に従い用量と服用方法を守ることが大切です。
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アバナフィルは、2026年6月時点で日本の厚生労働省によって承認されていないED治療薬「ステンドラ」に含まれている有効成分です。アバナフィルは日本で創製され、その後、米国では「ステンドラ」の製品名でED治療薬として承認されました。ステンドラに含まれるアバナフィルの特徴やほかのED治療薬と異なる点を確認し、基礎疾患や併用薬、希望する服用タイミングなどを踏まえ、医師と相談して治療薬を選択します。
出典元「ステンドラ錠 ガイドライン」によると、アバナフィルは服用から効果の発現までが速く、即効性の高さが特徴です。バイアグラやシアリスなどのED治療薬は30分~1時間ほどかかるのに対し、アバナフィルは最短約15分で効果が現れます。 また、アバナフィルは食事の有無にかかわらず服用できますが、高脂肪食後では吸収が遅れ、効果発現が遅くなる可能性があります。一般的なED治療薬は食事によって体への吸収に影響を受ける場合がありますが、アバナフィルにはその心配がなく、使用しやすいという特徴があります。
参考:アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 ガイドライン」
各ED治療薬には、それぞれ効果が現れるまでの時間や持続性、食事によって受ける影響などに違いがあるため、特徴を把握したうえで服用を検討しましょう。「バイアグラ 添付文書」や「シアリス 添付文書」を参考に、国内で承認されている一般的な薬剤(シルデナフィル・バルデナフィル・タダラフィル)とアバナフィルの違いをまとめます。
参考:
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バイアグラ 添付文書」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「シアリス 添付文書」
| 治療薬名 | アバナフィル | シルデナフィル | バルデナフィル | タダラフィル |
|---|---|---|---|---|
| 効果発現までの時間 | 約15分 | 30~60分 | 約15分 | 30~60分 |
| 持続時間 | 約5時間 | 3~5時間 | 4~8時間 | 最大約36時間 |
| 食事の影響 | 高脂肪食でなければほとんど受けない | 非常に受けやすい | 受けにくい(高脂肪食はNG) | ほとんど受けない |
アバナフィルには、性的刺激に伴う勃起反応を補助し、勃起の獲得や維持を改善する効果が期待されます。効能を発揮する仕組みは、陰茎海綿体に存在する「PDE5(ホスホジエステラーゼ5)」という酵素の働きを抑制することに基づいています。通常、性的刺激を受けた際には「cGMP(環状グアノシン一リン酸)」が増加し、血管を広げて勃起を促しますが、PDE5はcGMPを分解し、勃起反応を収束させる働きを担っています。アバナフィルがPDE5を阻害することでcGMPの分解が抑えられ、陰茎への血流が増加して勃起を維持すると考えられています。 また、アバナフィルは「強制的に勃起させる薬」ではなく、「脳が性的刺激を感じたときに反応をサポートする薬」です。アバナフィルは性的刺激に伴う勃起反応を補助する薬であり、服用しただけで自動的に勃起を誘発する薬ではありません。ただし、まれに勃起が長時間持続することがあり、4時間以上続く場合は直ちに医療機関を受診する必要があります。
アバナフィルには、服用時の用量や回数に関する注意点があります。適切に服用しなければ期待される作用が得られにくくなるだけでなく、健康面に影響を受けてしまう可能性があるため、医師の指導に基づいた用法と用量を守りましょう。
「ステンドラ錠 ガイドライン」によると、アバナフィルは1日1回までの摂取が限度とされており、性行為の約15分前に服用することを推奨されています。また、アバナフィルには50mg・100mg・200mgの3種類があり、医師の診察を受けることで、自分に合った用量を確認できます。 用量は効果と副作用を踏まえて医師が調整します。自己判断で増量すると、血圧低下、頭痛、めまいなどの副作用が強く現れる可能性があります。医師の指示に従い、正しく服用してください。
参考:アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 ガイドライン」
アバナフィルは食事の影響をほぼ受けないとされていますが、「ステンドラ錠 ガイドライン」によると高脂肪食(200mg摂取時)が薬の吸収速度を低下させると示されています。血液中の薬物濃度が最も高くなる「最高血中濃度」を高脂肪食が減少させてしまうためです。高脂肪食後では吸収が遅れるため、効果の現れ方が遅く感じられる可能性があります。
また、アバナフィル服用時は飲酒量に注意が必要です。特に多量の飲酒は、血圧低下、めまい、頭痛などのリスクを高める可能性があります。アバナフィル自体にもお酒と同様に血管を拡張させる作用があるため、アルコールが回りやすくなることで勃起中枢を麻痺させ、薬が効きにくくなる可能性があります。くわえて、血管拡張の作用が重なると心拍数の上昇や血圧低下を招き、めまいや頭痛などの体調不良に陥る危険性にも留意してください。効果を最大限に引き出すためにも、脂の多い食事や深酒は控えましょう。
参考:アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 ガイドライン」
アバナフィルには顔のほてりや頭痛などの副作用があります。軽い頭痛やほてりは時間の経過とともに軽快することがありますが、症状が強い場合や長引く場合は、自己判断で薬を追加せず処方医に相談してください。 副作用は薬に含まれた血管の拡張作用による一時的な症状が大半です。医師の診察時には副作用についても詳しく説明を受けられます。

アバナフィルの血管を拡張する作用によって顔のほてりや頭痛といった副作用が現れた場合、軽度の頭痛やほてりは一時的なことがありますが、症状の程度や持続時間には個人差があります。ただし、副作用が数時間にわたって長引いたり、急激な視力低下や4時間以上もの勃起継続がみられたりしたときには、速やかに医師の診察を受けましょう。
既往歴のある方やほかの薬を飲んでいる方は、アバナフィルを服用できない場合があります。アバナフィルの併用できない薬や服用にあたっての注意点、ネット通販で個人輸入することのリスクを理解し、自身の健康を最優先にしましょう。
出典元「ステンドラ錠 ガイドラインP3」には、アバナフィルを服用できない既往歴や健康状態の例が記されています。服用の禁止を知らずに摂取すると重篤な健康被害に遭う恐れがあるため注意が必要です。下記の健康状態に当てはまる方はアバナフィルを服用できません。
参考:アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 ガイドライン」
アバナフィルの併用禁忌薬は複数あります。同時に服用すると急激に血圧が低下したり、アバナフィルの血中濃度が著しく上昇したりと、重い症状を招く恐れがあるため大変危険です。以下のような薬を服用中の方や既往歴のある方は必ず医師に申告してください。
アバナフィルには併用禁忌薬のほかにも、併用時に減量や慎重な経過観察が必要な「併用注意薬」があります。以下のような薬剤を服用している方は、アバナフィルの用量制限が必要かを医師に確認しましょう。
アバナフィルは国内で未承認のED治療薬ということもあり、効果や薬の詳細について疑問のある方もいるでしょう。実際に、患者さまから以下のような質問をいただいています。
アバナフィルが効かないときはどうする?
アバナフィルを正しい用法で服用できているか確認しましょう。
・服用するタイミングや用量は適切か
・十分な性的刺激を受けているか
・お酒を飲み過ぎていないか
ほかにも、別の薬を併用している場合は効果に影響する可能性があります。薬の効き方に疑問がある場合は自己判断で変更せず、医師に相談してください。
アバナフィルを女性や未成年が服用しても効果はある?
アバナフィルは成人男性のED治療専用に開発された薬剤です。女性や未成年を対象とした安全性および有効性は確立されていません。身体を守るためにも、未成年は服用しないようにしましょう。
アバナフィルを服用すると感度が悪くなる?
アバナフィルの服用が感度へ直接影響を与える報告は一般的ではありません。アバナフィルには早漏を防止する麻酔成分が含まれていないためです。
しかし、勃起の硬度が増すことで、人によっては「いつもと違う」という感覚を覚える可能性があります。そのような感覚の変化があったとしても、原因は一律には判断できないため、症状が続く場合は医師に相談してください。
アバナフィルは優れた即効性と食事への耐性を持つED治療薬であり、日本国内では未承認の薬剤です。購入を検討している方は、医師の診察を受けたうえで処方してもらえるか確認しましょう。 また、日本国内には主に処方されるED治療薬が複数あります。アバナフィルと特徴を比較し、自身に合った薬を選ぶことも大切です。安全にED治療を開始できるよう、まずはアバナフィルの効能や服用にあたっての注意点について理解を深めましょう。
アメリカ食品医薬品局(FDA)「ステンドラ錠 ガイドライン」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バイアグラ 添付文書」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「シアリス 添付文書」
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」
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ED治療は、「シルデナフィル」・「パルデナフィル」・「タダラフィル」などの成分を含む内服薬で行うのが一般的です。
治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
ED治療は専門医への相談が不可欠ですが、デリケートな悩みであるため、通院の待ち時間や人目が心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のED治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
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主に心臓や前立腺、血圧など疾患によって服用中の薬がある場合は、アバナフィルを併用することで立ちくらみや失神などの症状を招く可能性があります。アバナフィルの服用回数や用量を制限することで併用できるケースもあるため、医師の判断を仰ぐことが重要です。
アバナフィルをネット通販で個人輸入すると、偽造品が届いてしまう可能性があり、厚生労働省からも注意喚起されています。偽造品はED治療の有効成分を含んでいなかったり、有害な不純物が混入していたりする場合があり、自己判断で購入することは危険です。偽造品と知らずに服用することで、期待した効果を得られないだけでなく、重い副作用を招く恐れがあります。
また、医療機関で処方された薬であっても、すべての副作用被害が医薬品副作用被害救済制度の対象になるわけではありません。特に未承認薬による健康被害は、制度の対象外となる可能性があります。健康を害するリスクのほか、高額な治療費を自己負担することにもつながりかねません。
参考:
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」