更新日:2026年05月19日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
薄毛に効くサプリメントを探している方もいるかもしれません。残念ながら、サプリメントは補助的な役割のみで、薄毛改善や発毛効果は期待できません。しかし、髪の毛の成長をサポートする栄養素はあります。
本記事では、薄毛に悩む人向けのサプリメントについて解説します。サプリメントを飲む際の注意点やサプリメント以外のセルフケアもあわせて紹介するので、気になる方はぜひ参考にしてください。
結論からいうと、サプリメントは医薬品ではないため、薄毛の改善効果や発毛効果はありません。サプリメントはあくまで食品であり、不足する栄養素の補助的な役割として、利用されています。
たとえ髪の毛の成長をサポートする栄養素が含まれるサプリメントであっても、薄毛が改善されるとはいえません。薄毛改善の効果が期待できるのは、臨床試験によって効果が確認されている医薬品のみです。
また、サプリメントは体に良いものと考える方もいるかもしれませんが、全員に良いとは限りません。普段の食事状況とサプリメントに含まれる成分によっては、栄養素の過剰摂取となる場合があります。
サプリメントは医師から処方される医薬品と違って自己判断で購入することが多いため、、飲み合わせにはより一層の注意が必要です。

インターネット上では、病気や症状の改善を期待させるようなサプリメントの広告を見掛けることがあるかもしれません。しかし、実際にはサプリメントに病気を治す効果は期待できません。誤解しないように注意しましょう。
サプリメントには薄毛改善の効果はありませんが、髪の毛の成長をサポートする役割は期待できます。では、髪の毛の成長をサポートするサプリメントに含まれる栄養素にはどのようなものがあるのでしょうか。
ここからは、薄毛に悩む人向けサプリメントに含まれることが多い成分例を紹介します。
ケラチンは、髪の毛や爪、肌の表面を構成するために欠かせないタンパク質の一種です。髪の毛においては、全体の約80~90%をケラチンが占めています。
ケラチンはシスチンやグルタミン酸など18種類のアミノ酸から形成され、髪の毛のツヤやハリ、コシを生み出す働きがあると考えられています。反対に、体内のケラチンが不足すると髪質が悪化する恐れがあるため、要注意です。
また、髪の毛だけでなく健康的な爪や肌を維持するうえでも必要な栄養素です。その働きから、美容系サプリメントに含まれている場合もあります。
亜鉛は、アミノ酸からケラチンを再合成する過程で必要なミネラルの一種です。前述のとおり、ケラチンは健康な髪の毛に必要な栄養素であり、その生成をサポートする亜鉛も同様に不可欠な栄養素です。髪の毛だけでなく、丈夫な皮膚や筋肉、骨を形成する際にも重要な役割を担っています。また、亜鉛には新しい髪の毛を作り出す毛母細胞の分裂を助ける働きもあります。
亜鉛は体内で自ら作り出すことはできないため、食事からの摂取が必要です。ただし、過剰摂取すると吐き気や嘔吐、下痢などの健康被害を招く恐れがあります。なお、1日の亜鉛の推定平均必要量は厚生労働省「『日本人の食事摂取基準(2025年版)』策定検討会報告書」によると、30〜49歳の男性が8mg、30〜49歳の女性が6.5mgです。
参考:厚生労働省「『日本人の食事摂取基準(2025年版)』策定検討会報告書」
ノコギリヤシには、AGA(男性型脱毛症)の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成する5αリダクターゼを阻害する働きが期待できるといわれています。しかし、日本ではその作用は認められていません。
実際には、臨床試験による薄毛改善効果や安全性などの確認が不足しているのが現状です。利用する際は、あくまでサプリメントである点を正しく理解しておきましょう。
サプリメントは医薬品とは違って食品に分類されるものの、摂取するうえで注意すべき点があります。
ここからは、薄毛に悩む方がサプリメントを飲む際の注意点を紹介します。
サプリメントを飲む際は、製品に記載されている1日の摂取目安量を守ることが大切です。
「表示されている摂取目安量より多くサプリメントを摂ればより効果が高まる」と考えて過剰摂取すると、反対に体に負担を掛けて思わぬ副作用を引き起こす可能性があります。
また、複数のサプリメントを摂取するときに重複する栄養素が含まれていた場合、無意識に過剰摂取になる恐れがあります。複数のサプリメントの安易な併用は避け、必要性がある場合は医師や薬剤師に相談しましょう。
摂取したサプリメントの成分をメモするなど、お薬手帳のような記録を行うのもおすすめです。摂取したことで体調に変化があった場合はその点もあわせて記録すると、今後のサプリメント利用に役立つでしょう。
持病がある方や服用中の薬がある方でサプリメントを摂取したい場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。厚生労働省の「食品の安全確保に向けた取り組み」でも「健康食品を自己判断では使わない。使うときは必ず医師・薬剤師に伝える」と注意喚起されています。
サプリメントの成分によっては、持病の悪化につながったり、服用中の薬の効果に影響を与えたりする可能性があります。また、安心・安全を謳った天然成分配合のものでも、人によってはアレルギー反応が起こることもあるため、自己判断は避けて医師に相談したうえで、サプリメントを摂取しましょう。
参考:厚生労働省「食品の安全確保に向けた取り組み」
サプリメント以外で頭皮のセルフケアをしたい場合は、以下を生活に取り入れると良いでしょう。
これらは直接的に薄毛対策につながるわけではありませんが、質の良い髪の毛を成長させるうえでは間接的に役立ちます。頭皮環境を整え、健康的な髪の毛が生える土台を作りましょう。
ここからは、サプリメント以外のセルフケアについて紹介します。
まずは栄養バランスの良い食事が基本です。厚生労働省の「食事バランスガイド」では、1日の食事で以下5つをバランスよく取り入れることを推奨しています。以下の食事例はあくまで参考であり、性別や年齢、1日の活動量によって異なります。
主食(ごはん、パン、麺):中盛り程度のごはん4杯
副菜(野菜、きのこ、いも、海藻料理):5皿程度
主菜(肉、魚、卵、大豆料理):3皿程度
牛乳・乳製品:牛乳なら瓶1本程度
果物:みかんなら2個程度
たとえば、慌ただしい朝の時間は果物や牛乳、パンなどで簡単に済ませ、昼や夜の時間にバランスを考えて食べるなど、それぞれの生活リズムに合わせた献立を考えましょう。
特に、副菜を用意するのに手間がかかるかもしれません。そのようなときは、スーパーなどで売っている総菜など、手軽におかずを増やす工夫をしましょう。無理なく、継続することが大切です。
参考:厚生労働省の「食事バランスガイド」
正しい洗髪方法で、頭皮環境を整えましょう。以下の手順を参考にしてみてください。

洗髪のポイントは、指の腹で優しくもみ洗いを行うことです。皮脂や汚れを落としたい気持ちがあったとしても、強い力でゴシゴシと洗うのは避けましょう。
また、1日に何度も洗髪すると、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまう可能性があります。過度な洗髪は頭皮のバリア機能を弱め、常在菌のバランスを乱す恐れがあるため、基本的には1日1回に留めましょう。
さらに、シャンプーの泡が頭皮に残ることはフケの発生につながりかねないため、シャンプー後はよくすすぐことを心掛けてください。正しい洗髪方法で、頭皮を清潔に保ちましょう。
前述したとおり、サプリメントは薄毛対策として補助的な役割であり、改善されるとはいえません。薄毛の悩みが深い方は、クリニックでの相談がおすすめです。
成人男性が薄毛に悩んでいる場合は、AGAを発症している可能性があります。AGAとは、主に成人男性にみられる進行性の脱毛症を指します。AGAを引き起こす主原因は、DHT(ジヒドロテストステロン)という強力な男性ホルモンです。
自分の薄毛がAGAなのか気になる場合は、以下のAGAセルフチェックシートを活用してみてください。

ただし、セルフチェックリストシートはあくまで目安であり、当てはまるからといって必ずAGAというわけではありません。正しい診断に関しては専門のクリニックを受診しましょう。
薄毛の原因がAGAである場合、セルフケアのみで症状を改善させるのは困難です。AGA治療の主な選択肢には、フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬、あるいはミノキシジル外用薬が挙げられます。
もしクリニックへの通院が負担な場合は、オンライン診療を検討してみるのもひとつの方法です。オンライン診療を活用すれば、通院にかかる時間や手間を省けます。自宅にいながら手軽に受診できる環境を整えることで、自分に合った治療を無理なく継続できるでしょう。
市販のサプリメントには、薄毛を改善したり発毛を促したりする効果は認められていません。サプリメントはあくまで食品であり、不足しがちな栄養素を補う役割に過ぎません。それを理解したうえで、サプリメントを利用しましょう。
薄毛に悩む人向けのサプリメントには、ケラチンや亜鉛、ノコギリヤシなどの成分が含まれる場合があります。ケラチンは髪の毛の構成に欠かせないタンパク質で、亜鉛はケラチンを再合成する過程で必要なミネラルです。ノコギリヤシは、AGAの原因物質を抑制する働きがあると謳われていますが、医学的な効果や安全性が確認されているわけではありません。
また、サプリメントの過剰摂取は健康被害を招く恐れがあるため、要注意です。持病がある場合は自己判断を避け、医師や薬剤師に相談しましょう。
根本的な薄毛改善を望むのであれば、専門のクリニックを受診して適切な治療を受けることがおすすめです。
記事を読んでAGAの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
オンライン診療サービス「レバクリ」なら、医師の診察からお薬の処方まで、すべてスマホひとつで完結できます。
AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
「レバクリ」は、AGA治療の「始めやすさ」と「続けやすさ」を重視し、オンライン診療のメリットを最大限に活かしたサービスを提供しています。