更新日:2026年05月22日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「薄毛に市販のaga育毛剤で対策できる?」と気になっているかもしれません。結論は、市販の育毛剤ではAGAの進行を抑えることはできません。ミノキシジルを含む医薬品の発毛剤か、クリニックでの処方薬による治療が必要です。
本記事では育毛剤と発毛剤の違いや副作用について解説します。オンライン診療についても触れるのでぜひご一読ください。
育毛剤にはAGA(男性型脱毛症)の進行を抑制や、新しい髪を増やす発毛効果は期待できません。
AGAで抜け毛が増える主な原因は、遺伝や男性ホルモンの一種である「ジヒドロテストステロン(DHT)」の影響です。市販されている一般的な育毛剤は、頭皮環境を整えることを目的としており、ジヒドロテストステロンの生成を強力に抑制する成分は含まれていません。
また、後述するように、育毛剤には発毛効果が認められている「ミノキシジル」という成分も配合されていません。そのため、すでにAGAが進行している場合、育毛剤だけで症状を改善させるのは難しいといえます。
育毛剤と発毛剤は似たような名称ですが、役割や目的が異なります。正しく使い分けるために、まずはそれぞれの違いを整理して理解することが大切です。
以下の表で確認してみましょう。
| 項目 | 育毛剤 | 発毛剤 |
|---|---|---|
| 分類 | 医薬部外品または化粧品 | 医薬品 |
| 効果・効能 | 頭皮環境の改善、既存の髪の毛の成長をサポート | ミノキシジルが作用し、新しい毛の生成を促進 |
| 副作用 | 頭皮のかゆみや赤みなどの軽度な皮膚トラブル | 頭皮の発疹・発赤、かゆみ、めまいや心拍数の増加などの全身症状 |
育毛剤はおもに医薬部外品もしくは化粧品、発毛剤は病気の治療を目的とした医薬品 と、法律上の分類(区分)が異なります。
育毛剤のおもな目的は、今ある髪の毛を健康に保ち、成長をサポートすることです。厚生労働省「医薬部外品の効能・効果の範囲」にも例示があるので参考にしてみてください。また、メーカーによっては、さらに作用が穏やかな化粧品扱いの「育毛トニック」として販売されているものもあります。
一方、発毛剤は「医薬品」に分類されます。発毛効果が認められている「ミノキシジル」が含まれている点が特徴です。
医薬部外品や医薬品の違いについては、厚生労働省「医薬品等の広告規制について」やe-GOV法令検索「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」で詳しく知ることができます。
参考:
厚生労働省「医薬品・医療機器」
厚生労働省「医薬品等適正広告基準の解説及び留意事項等について」
e-GOV「法令検索」
育毛剤のおもな副作用は、頭皮のかゆみや赤みといった皮膚トラブルです。有効成分に対するアレルギー反応や、製品に含まれるアルコールなどの添加物による刺激が原因となる場合があります。
発毛剤については、大正製薬の育毛剤添付文書「リアップX5チャージ説明書」によると、おもな副作用として頭皮の発疹・発赤、かゆみ、かぶれ、ふけが挙げられています。併せて、頭皮以外にも、頭痛やめまい、手足のむくみなどの全身性の症状が現れる可能性もあることも記載されています。
局所的な皮膚炎が中心となりますが、全身性の副作用が起こる可能性もゼロではありません。使用前には添付文書をよく読み、異常を感じたら速やかに使用を中止することが大切です。
参考:大正製薬「製品情報サイト」

発毛剤と育毛剤の違いについて理解し、自身の状況に合った製品を選びましょう。発毛効果を期待するなら発毛剤を選びましょう。
AGA対策が目的で発毛剤を使用する場合、初期脱毛の可能性や、効果を実感するまでの期間について理解しておきましょう。以下で順に解説します。
発毛剤の使用を開始して間もないころに、一時的に抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることがあります。これは、ミノキシジルによってヘアサイクルが整い、健康な新しい毛髪が生える前に、成長サイクルの終わりに近い弱った毛が一時的に抜け落ちる現象です。
もし、初期脱毛が起こっても、治療期間内は自己判断で止めずに様子を見ることが推奨されます。ただし、初期脱毛はすべての人に必ず起こるわけではなく、初期脱毛と効果の有無についても因果関係に根拠はありません。
発毛剤の使用を開始してから効果を実感するまでの期間には個人差がありますが、少なくとも4~6ヶ月ほどかかるとされています。大正製薬の「リアップX5チャージ説明書」にも、効果を評価するためには「少なくとも4ヶ月間、毎日塗布する必要がある」と明記されています。
髪の毛は1ヶ月に約1cm程度しか伸びないこともあり、すぐに効果は期待できません。使用をやめてしまうと、せっかくの効果が得られない可能性があります。短期間で劇的な変化を求めるのではなく、根気強く継続してみましょう。
参考:大正製薬「製品情報サイト」
市販の製品を使用しても改善が見られない場合や、より本格的にAGAを治療したい場合は、医療機関(クリニック)の受診を検討しましょう。AGAは進行性の疾患であるため、早めの専門的なケアが肝心です。

市販されているAGA対策製品は、主に頭皮に塗るミノキシジル外用薬(発毛剤)に限られています。クリニックを受診すると、医師の診察のもと、フィナステリドやデュタステリドなど「内服薬(飲み薬)」による治療も選択肢に入ります。
これらは抜け毛を抑えるための内服薬で、AGAの原因となるジヒドロテストステロンの生成を抑制する効果があります。外用薬と併用することでより高い効果が期待できますが、市販はされておらず、医師による処方が必要です。
ミノキシジル内服薬は2026年3月時点では国内で未承認の医薬品となるため、医師の管理下の下で適切かつ慎重に服用する必要があります
いずれの薬も、個人の健康状態や他の疾患との兼ね合いによって、医師の判断で処方されないこともあります。

AGA治療で通院しているところを見られたくない、もしくは忙しくて病院に行く時間がないという方には、オンライン診療が便利です。
オンライン診療なら、自宅などの好きな場所で受診できるため、移動時間や交通費を抑えられます。また、クリニックで周りの視線などが気になることもありません。
クリニックによっては日曜・祝日や夜間に対応していたり、診察料が無料であったりする場合もあるため、自身のライフスタイルに合わせて選びやすいのがメリットです。オンライン診療でもしっかりと医師に症状を相談し、適切な処方を受けることができるので、治療の質が下がる心配はありません。
育毛剤やAGA治療薬について、若いうちから使っても良いのか、治療をやめるとどうなるのかなど、気になる点は少なくありません。ここでは、よくある質問に対して回答します。
20代の方が発毛剤(ミノキシジル外用薬)を使用すること自体は問題ありません。ただし、「リアップX5チャージ説明書」にも記載があるように、20歳未満の使用はできません。
また、20歳以上であっても、心疾患の有無や血圧の状態など、使用上の注意に当てはまる項目がある場合は使用を控える必要があります。事前に添付文書にある注意書きを確認しましょう。
参考:大正製薬「製品情報サイト」
AGA治療薬の服用や使用を中止すると、再び薄毛の症状が進行し始めると考えられます。AGAは完治する病気ではなく、AGA治療薬で症状を抑制している状態ですが、AGAそのものを完治させるわけではないからです。
自己判断で中断すると、それまでの治療効果が失われてしまう可能性があるため、中止を考える際は必ず医師に相談してください。また、副作用が辛い場合も無理に継続せず、速やかに医師に相談しましょう。状況に応じて薬の種類や用量を調整することで、副作用を軽減できる場合があります。
AGA治療薬が個人輸入代行サイトなどで安価に販売されていることがありますが、個人輸入には大きなリスクが伴います。
厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」でも注意喚起されている通り、見た目が本物そっくりでも、有効成分が含まれていない偽造品や有害物質が含まれている粗悪品、不衛生な場所で製造されているなどといった可能性が挙げられます。
また、健康被害に遭った場合は「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となり、副作用に対する治療などはすべて自己負担になります。安全に治療を行うために、正規の医療機関で適切な処方を受けましょう。
参考:
厚生労働省「医薬品・医療機器」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度に関するQ&A」
AGA治療をする際、「リアップX5チャージ説明書」にも記載があるように、です。
AGAに対し、市販の育毛剤のみでは十分な効果が期待できません。育毛剤は頭皮環境を整える「医薬部外品」などであり、AGAの主因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の抑制や、発毛を促す成分「ミノキシジル」を含まないためです。
着実な薄毛対策には、医薬品の「発毛剤」が推奨されます。ミノキシジル配合の発毛剤は、4〜6カ月ほどの継続使用で効果を実感しやすくなりますが、副作用として皮膚の発疹などが現れる可能性もあります。
市販品で改善しない場合は、クリニックでの受診を検討しましょう。フィナステリドやデュタステリドの内服により、高い効果が期待できます。利便性の高いオンライン診療も活用しましょう。なお、個人輸入薬は偽造品や健康被害の恐れがあるため、必ず医師の処方を受けてください。
厚生労働省「医薬部外品の効能・効果の範囲」
厚生労働省「医薬品等の広告規制について」
e-GOV「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」
大正製薬「リアップX5チャージ説明書」
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」
記事を読んでAGAの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
オンライン診療サービス「レバクリ」なら、医師の診察からお薬の処方まで、すべてスマホひとつで完結できます。
AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
「レバクリ」は、AGA治療の「始めやすさ」と「続けやすさ」を重視し、オンライン診療のメリットを最大限に活かしたサービスを提供しています。
複数の薬剤を同時に頭皮に塗ると、成分同士が干渉し合ってしまい、本来期待できる発毛成分の吸収を妨げてしまったり、頭皮への刺激が強くなったりする恐れがあるためです。
もし複数の製品を使用したい場合は、事前に医師や薬剤師に相談し、適切な使用方法についてアドバイスを受けることをおすすめします。
参考:大正製薬「製品情報サイト」