更新日:2026年10月15日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
ハイチオール(L-システイン)は、ニキビや湿疹などの肌トラブルに使われる医療用医薬品です。「飲むと白髪が増えた」「肝臓に悪い」「生理に影響するかも」という情報をネットで見かけることがありますが、その多くは添付文書に記載のないものです。この記事では、添付文書をもとに副作用の種類と頻度を正確にお伝えするとともに、白髪・肝臓・生理への影響の真偽や、市販品と処方薬の違い、処方してもらう方法も解説します。
※ハイチオールは、尋常性ざ瘡(ニキビ)に対して承認された効能・効果を持つ医療用医薬品です。一方、ハイチオールをシミへの目的で用いる場合は、承認適応外の使用となります。なお、レバクリで取り扱う美容皮膚治療で承認適応外として処方している薬は、トラネキサム酸・シナール・ハイチオール・ユベラ・グルタチオンの内服薬5種類です。
ハイチオール錠の添付文書に記載されている副作用は、消化器系の軽い症状(吐き気・下痢・口の渇き・軽度の腹痛)です。添付文書上、重大な副作用の項目の記載はありません。
| 副作用の種類 | 発現率 |
|---|---|
| 悪心(吐き気) | 0.1~5%未満 |
| 下痢 | 0.1%未満 |
| 口の渇き | 0.1%未満 |
| 軽度の腹痛 | 0.1%未満 |
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」

これらの発現頻度は上記のとおりです。なお、発現の有無や症状の出方には個人差があるため、服用後に体調の変化が気になる場合は、自己判断せずに医師や薬剤師に相談してください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
副作用が現れたときは、症状の程度に応じて担当医に相談することが大切です。症状が続く場合や日常生活に支障が出る場合は、服用を中止して医師に状況を伝えてください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
ハイチオールを飲むと白髪が増える、肝臓に悪い、生理が乱れるといった情報を目にすることもあるかもしれません。しかし、いずれも添付文書への記載がなく、現時点で医学的根拠は認められていません。ここでは、それぞれの真偽を確認してみましょう。
「ハイチオールを飲むと白髪になる」という情報を見かけることがありますが、現時点でハイチオールの服用と白髪の増加に関する医学的根拠は認められていません。
ハイチオールは皮膚のシミやそばかすにアプローチする目的で、シミやそばかすのもととなるメラニン生成を抑える働きが知られています。ただし、現時点で、ハイチオールの服用によって白髪が増えたとする研究報告は確認されておらず、添付文書にも白髪に関する副作用の記載はありません。服用中に白髪の変化が気になる場合は、担当医に相談すると良いでしょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
「ハイチオールは肝臓に悪い」という情報を見かけることがありますが、現時点でハイチオールの服用と肝臓への悪影響に関する添付文書への記載はありません。
添付文書に記載されている副作用は消化器系の症状(吐き気・下痢など)に限られており、肝機能への副作用の記載はありません。ただし、重篤な肝疾患のある方や、治療中の疾患・服用中の薬がある方は、服用前に必ず担当医や薬剤師に確認してください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
「ハイチオールの副作用で生理に影響が出る」という情報を見かけることがありますが、現時点でハイチオールの服用と生理への影響に関する添付文書への記載はありません。
服用中に生理周期の乱れや出血量の変化が気になる場合は、薬の影響と決めつけず、まずは担当医に相談することが大切です。生理の変化はストレス・体重変化・生活習慣など、服薬以外の要因でも起こることがあります。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」

副作用への不安から服用を自己判断で中断してしまうケースがあります。シミやそばかすへのアプローチを目的とする場合、肌の生まれ変わり(ターンオーバー)のサイクルに合わせて一定期間継続することが必要です。白髪・肝臓・生理に関する心配はいずれも添付文書への記載がないものですが、服用中に気になる症状が出た場合は、医師や薬剤師に相談してください。
ハイチオールはニキビや湿疹などの皮膚疾患の治療薬として承認されている医薬品ですが、美容皮膚科ではシミ・そばかすへのアプローチ目的で使われることがあります。これはハイチオールが持つ薬理作用に着目した自由診療で、国から正式に承認された効能・効果ではありません。
ハイチオールが国内で承認されている皮膚疾患への効能は、以下です。
これらの肌トラブルへの治療を目的として処方されるのが、ハイチオールの承認された使い方です。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
ハイチオールがシミ・そばかすへのケアに用いられる背景には、L-システインがもつ次の薬理作用があります。
ハイチオールはこうした薬理作用が着目され、自由診療(保険適用外)の美容皮膚治療に活用されています。承認された効能ではないため、服用にあたっては医師からの説明と同意確認が行われます。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
ハイチオールを承認適応(国から正式に認められた効能・効果)の範囲内で使用する場合は、医師の判断により1日160~240mgを2~3回に分けて服用するよう処方されます。
長期服用については、効果のない状態で漫然と続けることを避け、定期的に医師の評価を受けながら継続を判断してもらうことが大切です。
ハイチオールは本来、湿疹・薬疹などの治療に用いられる薬ですが、レバクリの提携医療機関で取り扱う美容皮膚治療では処方目的が異なるため、1日2回の服用でご案内しています。用法・用量は医師の指示に従ってください。ハイチオールの基本的な服用方法は以下のとおりです。

飲み忘れた場合は、気づいたときに1回分を服用してください。ただし、次の服用時間が近い場合は飲み忘れた分を省き、次のタイミングで1回分だけ服用します。2回分を一度に飲まないようにしてください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
シミ・そばかすへのアプローチを目的とする場合、変化を感じるには一定期間の継続が必要です。ただし、シミ・そばかすへの効果は人での研究で十分に確かめられておらず、服用期間に確立した目安はありません。効果が見られないのに漫然と服用を続けることは避けましょう。 定期的に医師の診察を受け、効果の有無を確認しながら継続を判断してもらうことが大切です。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
ハイチオールの服用について、特に注意が必要な方は以下のとおりです。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
市販のハイチオールCシリーズ・ハイチオールBクリアなどと処方薬では、添付文書に記載されている副作用に以下のような違いがあります。 成分の配合バランスや組み合わせにより記載される症状が異なりますので、服用する製品の添付文書をご確認ください。
ビタミンCやL-システインなどを配合した「ハイチオールCシリーズ」の主な副作用は以下のとおりです。
| 分類 | 副作用の特徴 |
|---|---|
| 市販品(ハイチオールCプラス2の場合) | 発疹、吐き気、嘔吐、腹痛 |
| 処方薬 | 悪心(吐き気)・下痢・口の渇き・軽度の腹痛 |
ハイチオールCプラス2などのCシリーズでは、皮膚症状として「発疹」、消化器症状として「吐き気・嘔吐」「腹痛」「下痢」などが記載されています。
ビタミンB群やL-システインなどを配合した「ハイチオールBクリア」の主な副作用は以下のとおりです。
| 分類 | 副作用の特徴 |
|---|---|
| 市販品(ハイチオールBクリアの場合) | 発疹、胃部不快感 |
| 処方薬 | 悪心(吐き気)・下痢・口の渇き・軽度の腹痛 |
ハイチオールBクリアでは、皮膚症状として「発疹」、消化器症状として「胃部不快感」が記載されています。
処方薬も市販品も、副作用に大きな差はありません。しかし、配合されている「成分」が違うため、発生しうる症状にわずかな違いがあります。
処方薬(ハイチオール錠)はL-システインのみの単一製剤であるため、主な副作用は消化器症状(吐き気・下痢・口の渇き・軽度の腹痛)に限られます。一方、市販のハイチオールシリーズは消化器症状に加えて、発疹などの皮膚症状が記載されています。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
ハイチオールを医療機関で処方してもらうには、皮膚科や美容皮膚科の医師による診察を受けることが必要です。オンライン診療に対応しているクリニックでは、自宅にいながら医師の診察を受けて処方を受けられます。
ハイチオールの処方薬は、次のような場合に選択肢の一つになります。
医師の診察を通じて、自分の肌の状態に合った薬の組み合わせや用量の検討を期待できるのが、処方薬の特徴の一つです。
ハイチオールなどの美容内服薬は、クリニックに通院することなくオンライン診療で処方を受けることが可能です。通院の手間や待ち時間を省き、自宅にいながら専門医の診察を受けられる点が大きなメリットです。処方を受けるまでの流れは以下のとおりです。
ハイチオールが含まれるプランには、ニキビ跡・毛穴・肌荒れにアプローチする「ベーシックケアセット」、透明感・くすみ・エイジングケアにアプローチする「トータルケアセット」、ピル服用中の方向けの「ピル服用中・リスクを抑えたケア」があります。自分の肌の悩みに合ったプランを、医師と相談しながら選べます。
ここでは、ハイチオールの副作用についてよく寄せられる疑問にお答えします。
ハイチオールCプラス2と処方薬は副作用が異なりますか?
L-システインに由来する消化器系の副作用(吐き気・下痢・口の渇き・軽度の腹痛)は基本的に同じです。ただし、ハイチオールCプラス2はL-システインにビタミンCやパントテン酸カルシウムが加わった複合成分のため、それぞれの成分に由来する皮膚症状などが加わる場合があります。詳しくは添付文書を確認してください。
ハイチオールを飲んでいる間に生理が乱れた場合はどうすればよいですか?
現時点で、ハイチオールの服用と生理への影響に関する添付文書への記載はありません。服用中に生理の変化が気になる場合は、薬の影響だと決めつけずに担当医に相談することをおすすめします。生理の乱れはストレス・体重変化・生活習慣など、服薬以外の要因でも起こることがあります。自己判断で服用を中断せず、気になる症状を医師に伝えて対応を確認しましょう。
エルシステインとハイチオールの副作用は同じですか?
ハイチオールの有効成分はL-システインです。エルシステインはL-システインの英字表記であり、同じ成分を指しています。そのため、L-システインを有効成分とする製品の副作用は基本的に同じ(吐き気・下痢・口の渇き・軽度の腹痛)です。ただし、製品によって添加物やほかの配合成分が異なる場合があるため、それぞれの添付文書や説明書をあわせてご確認ください。
ハイチオールの副作用は、添付文書上は悪心(吐き気)・下痢・口の渇き・軽度の腹痛といった消化器系の症状が報告されています。「白髪が増える」「肝臓に悪い」「生理に影響する」といった情報は添付文書への記載がなく、現時点では医学的根拠が認められていないものです。副作用への不安から自己判断で服用を中断せず、気になる症状があれば医師や薬剤師に相談することが大切です。
シミ・そばかすへのアプローチ目的でハイチオールを使う場合は、自由診療(承認適応外)の範囲になります。医師の管理のもとで適切な量・期間で服用を続けることが、安全に取り組むうえで大切です。肌の悩みに向き合いたい方は、まずオンライン診療で専門家に相談してみてはいかがでしょうか。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構「ハイチオール錠40mg・ハイチオール錠80mg・ハイチオール散32% 添付文書」
記事を読んで美容皮膚(メディカルスキンケア)に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
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美容皮膚(メディカルスキンケア)治療は、主に内服薬で行われます。市販の化粧品やサプリが肌の表面にアプローチするのに対し、内服薬は体の内側からターンオーバーを整え、肌悩みの根本にはたらきかけます。
治療期間について
肌のターンオーバー周期に基づき、1~2ヶ月後から効果が実感できることが多いです。効果の実感には個人差があるため、定期的に医師の評価を受けながら継続を判断します。
費用について
美容皮膚治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代のほかに初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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