更新日:2026年07月27日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「早漏を改善するために自分でできることを知りたい」と考えている方へ。体に直接アプローチする対策方法や、性行為の刺激を減らせる早漏防止グッズの活用、体位の工夫など、改善を期待できる手段が複数あります。早漏には過敏性・心因性・衰弱性と3つのタイプがあるため、自分がどの症状に当てはまるかを知り、それぞれに適したアプローチを図りましょう。 原因によっては早漏治療薬やED治療薬の服用のほか、パートナーとのコミュニケーションが改善の手助けになる場合もあり、自身の状態を理解することが重要です。
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早漏の悩みは、生活のなかでセルフケアに取り組むことで改善が期待できます。身体に直接アプローチする方法のほか、パートナーの理解を得たり性行為時の刺激を減らしたりと工夫することで改善を図れるケースがあるのです。早漏の治療を検討している方も、まずは自分でできる工夫やトレーニングを試してみましょう。
スクイーズ法は、行為中に射精の感覚をコントロールするための行動療法です。射精しそうになった際、一度刺激を中断して亀頭の付け根を数秒間痛みのない範囲で圧迫(スクイーズ)することで感覚を鎮めます。スクイーズ法の手順は以下のとおりです。
性行為が完了するまでにふたたび射精感があったときは、1〜4のサイクルを繰り返します。
ストップ&スタート法は、射精感が高まった際に刺激自体を完全に止め、興奮が落ち着くまで待ってから行為を再開する方法です。過敏性が高い場合、以下の手順で試してみましょう。
上記1〜3までのサイクルを繰り返してから射精することで、コントロール力の向上を図ります。スクイーズ法のように陰茎を直接圧迫しないため、精液が膀胱へと逆流する「逆行性射精」のリスクを抑えられることも利点です。
射精をコントロールする力には、「骨盤底筋」の筋力が関わっています。通常は骨盤底筋の収縮と弛緩を繰り返すことで射精感をコントロールできますが、この筋力が落ちていると早漏の原因になり得るのです。骨盤底筋は以下のトレーニングで鍛えられます。
トレーニングを継続することで、射精に関わる筋力の向上が期待できます。
早漏の悩みをパートナーに相談し、理解を得ることで症状が緩和するケースもあります。「がっかりさせたくない」という緊張感や、過去にうまくできなかったトラウマなど、精神的なプレッシャーが早漏につながっている場合もあるためです。リラックスして性行為に臨めば射精をコントロールしやすくなる可能性があります。
また、パートナーに協力してもらいながら、刺激の少ない体位を試すことも有効です。挿入を浅くしたり、ゆっくり動ける体位にしたりと工夫することで射精感を緩和させられるかもしれません。
刺激に過敏な方であれば、厚みのあるコンドームを活用することで亀頭の感覚を鈍らせる方法もあります。早漏改善を目的とした厚さ0.1mm程度のコンドームも販売されており、感度を弱めたいときに使用するのも一案です。ただし、感度が鈍ることで中折れを招いてしまうリスクもあるため、自身に合っているかどうかを見極めて使用しましょう。
早漏改善のためにセルフケアをする以外にも、医学的なアプローチとして治療薬を活用する選択肢があります。早漏治療薬の有効成分である「ダポキセチン」は、神経をリラックスさせる物質の「セロトニン」を脳内にとどめてくれるため、興奮を抑えられることが特徴です。ダポキセチンには以下のような服用の注意点があるため、理解したうえで購入を検討しましょう。
| 主成分 | ダポキセチン |
|---|---|
| 期待される効果 | 興奮を抑えることで射精を遅らせる |
| 服用するタイミング | 性行為の1~3時間前(1日1回まで) |
| 主な副作用 | 吐き気・頭痛・めまい・下痢・眠気など |
| 併用禁忌薬 | 抗うつ薬(MAOI・SSRI・SNRI・TCAなど) 真菌感染症の治療薬やHIV治療薬 |
| 服用できない人 | 躁病・重度のうつ病・心不全・心臓弁膜症・中等度以上の肝臓疾患などの既往歴がある人 |
参考:アメリカ国立衛生研究所「Premature ejaculation: an update on definition and pathophysiology」

早漏とEDは併発する可能性があります。「途中で中折れしてしまうかもしれない」という焦りやプレッシャーが、結果的に早漏を招いているケースもあるのです。 このような場合は、バイアグラといったED治療薬で勃起力をしっかり保つことが早漏改善につながることもあります。自己判断せず、まずは医師に早漏の原因を診断してもらうことが大切です。
「どういう状態を早漏と呼ぶのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。国際性機能学会(ISSM)は、早漏について以下のように定義しています。
なお、約1分以内に射精してしまうことが初めての性体験から続いている場合は、先天的な「生涯性早漏」といえます。一方、以前は性行為中にコントロールできていたのにもかかわらず、あとから約3分以下で射精するようになった場合は「後天性早漏」の可能性があります。
早漏には主に3つのタイプがあり、改善するためには自分がどの症状に当てはまるかを見極めることが重要です。ただし、実際には複数の要因が重なることもあるため、改善しない場合には医師に相談しましょう。
亀頭や陰茎の皮膚感覚が物理的に敏感すぎるため、わずかな刺激で射精の限界点に達してしまう状態です。神経が生まれつき過敏なケースのほか、包茎によって普段から亀頭が保護されており刺激に慣れていない場合に多く見られます。 対策として、厚手のコンドームで刺激を和らげたり、ストップ&スタート法で射精感のコントロールに慣れたりするアプローチが有効です。
性行為に対する過度なプレッシャーや緊張、過去の失敗によるトラウマなどの精神的ストレスが交感神経を優位にすることで早漏を招く場合があります。心因性早漏は、自慰行為では時間をかけられるのに、パートナーとの本番になると短時間で射精してしまう傾向がある点も特徴です。 当てはまる方は、パートナーとのコミュニケーションを深め、リラックスできる環境をつくることで改善が期待できます。予期不安を抑えるため、医師に相談のうえでダポキセチンといった治療薬を服用する選択肢もあります。
加齢や運動不足により、射精をコントロールするための筋力や神経を伝達する機能が衰えることで早漏が起こるタイプです。「30~40代を過ぎてから急に早漏になった」「射精時の勢いが弱くなった」と感じる方は、このタイプに該当する可能性があります。勃起力の低下を伴っている場合もあり、ED症状と早漏を併発しているかどうかも確認しましょう。 改善を目指すにあたって、骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)を行い、肉体面の強化を図る方法もあります。
早漏の原因は、身体的な過敏さから精神的なプレッシャー、加齢による筋力低下まで多岐にわたります。まずは原因を見極め、スクイーズ法やケーゲル体操などのセルフケアを行ったり、パートナーに悩みを共有して緊張やストレスを緩和させたりしてみましょう。また、EDが原因で早漏を併発している場合は、ED治療薬の活用が有効な場合もあります 。一人で抱え込まず、必要に応じて専門の医師に相談し、適切な治療法を見つけることが解決への第一歩となります。
アメリカ国立衛生研究所「Premature ejaculation: an update on definition and pathophysiology」
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