更新日:2026年08月24日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「マカは男性機能に効果があるのか」と気になる方もいるかもしれません。マカは性機能への効果を示す研究はあるものの根拠は限定的とされ、医薬品のような効果や即効性は期待できません。 本記事では、マカに期待できる効果や、飲み方の注意点を紹介します。男性機能やEDの悩みが続く場合は、医師への相談も検討してみてください。
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マカは滋養強壮のために利用されてきた食品で、男性の活力をサポートする成分として注目されています。しかし、性機能への効果を示す研究はあるものの、医学的な根拠は限定的です。
ここでは、マカに男性が期待できるとされる主な働きを解説します。
一部の研究で、マカが性欲をサポートする可能性が報告されていますが、医学的なエビデンスは限定的です。海外の健康な成人男性を対象とした研究では、マカの摂取後に性欲の改善が見られたとする報告があります。 ただし、別の研究ではプラセボ(偽薬)を飲んだ患者でも性欲の改善がみられたとの報告があり、マカによる性欲の改善がマカの成分によるものなのかは定かではありません。マカを摂取しても、男性ホルモン(テストステロン)が増える根拠はないといえるでしょう。マカは食品であり、医薬品のような確実な効果を保証するものではない点に注意してください。
参考:National Library of Medicine「Effect of Lepidium meyenii (Maca) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men」
マカは疲労感のケアや滋養強壮を目的に選ばれる食品です。マカにはアミノ酸やミネラル、ビタミンなどの栄養素が含まれているためです。毎日の栄養補給を助け、元気な体づくりをするサポートの一助になりますが、疲労の解消そのものを保証するものではありません。
マカの摂取と精子の量や質、運動性に影響を与えるかという点も注目されています。
24~44歳の成人男性9人を対象とした臨床試験では、マカの摂取により精液量や総精子数、運動性のある精子数が増加したという報告があります。一方で、この試験においても男性ホルモンなどの血中ホルモン値に変化は見られず、精子数が増加した仕組みや明確な理由は解明されていません。また、対象人数が9人と少数であるため、人における十分な裏付けやデータが揃っているとはいえないのが現状です。
ただし、その後発表された複数のランダム化比較試験を統合した系統的レビュー・メタ解析では、マカが精子濃度を有意に改善したという結果は得られておらず、現時点で精子の質改善効果を裏付ける十分なエビデンスはないとされています。妊活や男性機能の改善などの目的がある場合は、サプリメントだけに頼らず専門の医療機関に相談するようにしましょう。
参考:National Library of medicine「Lepidium meyenii (Maca) improved semen parameters in adult men」
マカに即効性は期待できません。マカは特定の症状を治療・改善する医薬品ではなく、あくまで日々の栄養素を補うための「食品」です。飲んですぐに変化が出るものではなく、毎日の食生活の補助として取り入れることが前提になります。
マカは食品であり、ED治療薬のような即効性はありません。医薬品は有効成分が体内で作用して効果を発揮しますが、マカは不足しがちな栄養素を補給し、内側から健康をサポートするものです。「飲んですぐ効く」「ED(勃起不全)が改善される」などを期待しないようにしましょう。
参考:厚生労働省「健康食品の正しい利用法」
EDの改善など効果を早く実感したい場合は、マカの摂取に限らず生活習慣を整えることが大切です。肥満に対する食事療法や有酸素運動などの運動療法は、勃起機能を改善するために強く推奨されています。
ED症状の要因にもよりますが、バランスの良い食事や適度な運動は勃起機能の改善につながる可能性があります。
マカは食品のため決まった飲み方はありませんが、習慣として続けやすさを意識すると取り入れやすくなります。ここでは、摂取量やタイミング、組み合わせの考え方を紹介します。
マカの摂取量は、製品に記載された目安量を守りましょう。サプリメントによって配合量が異なります。
即効性や効果を期待して記載された量より多く摂取しないようにしましょう。過剰摂取につながり、体調不良を招く恐れがあります。マカに限らずサプリメントを摂取する場合は、パッケージの表示を確認しましょう。
参考:厚生労働省「健康食品の正しい利用法」
マカは食品なので飲むタイミングに決まりはありませんが、食後に飲むと良いでしょう。食後は胃腸への負担を抑えやすく、続けやすいタイミングです。飲み忘れを防ぐためには、夕食後や朝食後など決まった時間に組み入れましょう。
マカは、亜鉛やアルギニンといった成分と一緒に配合されることが多い食品です。亜鉛はホルモンの生成に関わる必須ミネラル、アルギニンはアミノ酸の一種で、活力サポートを目的に配合されます。
ただし、複数のサプリを併用すると特定の成分を摂りすぎてしまう可能性があるため、全体の成分量の確認が必要です。
マカは食品ですが、摂取するうえでいくつか注意点があります。アレルギーや過剰摂取、海外製品の購入には気をつけましょう。
マカは食品ですが、副作用にも注意が必要です。マカはアブラナ科の植物のため、キャベツやブロッコリーなどアブラナ科の食品に注意しましょう。アレルギーがある場合は、摂取前に医師や薬剤師へ相談してください。
また、マカを過剰に摂りすぎると、腹痛や下痢が起こることがあります。下痢をしている場合は、マカの摂取を中止し、症状が続く場合は早めに医療機関を受診しましょう。
持病や服用中の薬がある場合は、マカを摂る前に医師へ相談しましょう。今飲んでいる薬の効果を強めたり弱めたりする、相互作用が起こる可能性があるからです。
また、マカには亜鉛が多く含まれる製品があり、複数の薬やサプリメントを服用している場合、飲み合わせによっては亜鉛の過剰摂取につながることがあります。亜鉛の耐容上限量は成人男性で1日あたり40〜45mgとされており、複数サプリの併用時は合計量に注意が必要です。
参考:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書」
マカ製品を海外から個人輸入や通販で購入することは避けましょう。海外製品は医療機関を通じた処方と異なり、品質管理の状況が確認できない場合があります。
また、健康食品として販売されている製品だとしても、医薬品成分が含まれている可能性があります。医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点にも、注意が必要です。
参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
勃起やED(勃起不全)の改善が目的なら、マカよりも医学的な治療を検討しましょう。マカは栄養を補うための食品であり、ED治療薬のように作用して症状を改善するものではありません。
ここでは、EDが起こる要因とED治療薬について解説します。
EDは、身体的な影響や心理的要因など複数の原因があります。
| 種類 | 詳細 |
|---|---|
| 器質性ED (身体的な影響) | 加齢や高血圧などにより動脈硬化が進み、血液が海綿体へ流れ込みにくくなる 神経障害などで脳の命令がペニスに伝わりにくくなる |
| 心因性ED (精神的な影響) | ストレスや過去の性行為のトラウマなどにより脳からの性的刺激がうまく伝達されなくなる |
| 薬剤性ED (薬による影響) | 抗うつ薬や睡眠薬、筋弛緩剤など薬に含まれる成分が血管や神経の働きに影響を与えて引き起こされる |
ただし、これら一つひとつの原因が単独で起こるわけではなく、複数の要因が複雑に絡み合っている場合もあります。
原因によって対処が異なるため、自己判断でマカなどのサプリメントを続けるよりも、医療機関で判断してもらうことが大切です。
国内で一般的なED治療は、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬による治療です。性的刺激を受けると、陰茎の血管を広げるcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が増えて勃起が起こります。PDE5阻害薬はcGMPの分解を抑え、海綿体への血流をサポートする薬です。主な有効成分として、以下の3つが挙げられます
これらは、医師の診察と処方が必要な医薬品です。サプリメントとは異なり医学的な根拠が確立されています。EDの改善を考えているのであれば、専門のクリニックに相談してみましょう。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バイアグラ 添付文書」
マカについて、よくある疑問に回答します。
マカは女性が飲んでも効果がありますか?
マカは男女問わず利用される食品で、女性では栄養補給や体調管理を目的に取り入れられることがあります。
海外の研究では、健康な閉経後女性(更年期女性)を対象に、マカの摂取が性機能障害や性欲にプラスの働きがあると示唆されています。ただし、試験の総数や研究の質が不十分であるため、効果があるとはいえないのが現状です。
なお、妊娠中や授乳中の方における安全性については十分なデータがありません。妊娠中・授乳中の方で服用を考えている場合は、念のため医師に相談しましょう。
参考:National Library of Medicine「Maca (L. meyenii) for improving sexual function: a systematic review」
マカを飲むと薄毛や抜け毛につながりますか?
マカの摂取が薄毛や抜け毛を直接引き起こすという根拠は確認されていません。AGA(男性型脱毛症)などの薄毛には、男性ホルモンなどが関与します。海外の研究では、マカの摂取で男性ホルモンが増えるわけではないと確認されているため、マカが直接薄毛や抜け毛を引き起こす根拠はないといえるでしょう。
薄毛が気になる場合は、専門の医師に相談しましょう。
参考:National Library of Medicine「Effect of Lepidium meyenii (Maca) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men」
マカと亜鉛サプリはどちらを選べばよいですか?
目的によって異なります。マカは栄養素を幅広く含む食品です。栄養補給や滋養強壮のサポートを目的とする場合に向いています。
一方、亜鉛は単一の必須ミネラルなので、普段の食事で亜鉛が不足している分を補う目的で摂るのが良いでしょう。摂取する目的や食生活に合わせて何を補いたいかで選び、併用する場合は亜鉛の摂りすぎに注意してください。
マカは毎日飲み続けても問題ありませんか?
マカは食品のため、目安量を守れば毎日の摂取が想定されています。ただし、薬を服用中の方や持病がある方は、飲み合わせに配慮が必要な場合もあるため、事前に医師へ相談してください。
マカは、男性の性欲・性機能のサポートや疲労回復、精子の質向上への効果が期待される食品です。性欲などに関する研究報告はあるものの根拠は限定的で、医薬品のような即効性は期待できません。
マカを栄養補給や活力サポートを目的に取り入れる場合は、製品に記載されている目安量を守り、アブラナ科のアレルギーや亜鉛の過剰摂取に注意しましょう。
ED(勃起不全)の改善が目的の場合は、マカに頼るよりもED治療薬による医学的治療を検討しましょう。EDは身体的な影響や心理的要因など複数の原因が関与するため、専門のクリニックで適切な診断と治療を受けることが重要です。マカは栄養補給のサポート食品として位置づけ、気になる症状があるときは医師に相談しましょう。
National Library of Medicine「Effect of Lepidium meyenii (Maca) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men」
National Library of Medicine「Lepidium meyenii (Maca) improved semen parameters in adult men」
厚生労働省「健康食品の正しい利用法」
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)策定検討会報告書」
厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バイアグラ 添付文書」
National Library of Medicine「Maca (L. meyenii) for improving sexual function: a systematic review」
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ED治療は、「シルデナフィル」・「パルデナフィル」・「タダラフィル」などの成分を含む内服薬で行うのが一般的です。
治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
ED治療は専門医への相談が不可欠ですが、デリケートな悩みであるため、通院の待ち時間や人目が心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
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