更新日:2026年05月20日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「AGA治療の費用は、医療費控除の対象になるかどうかわからない」と疑問に思っている方も多いかもしれません。AGA治療は見た目の改善を目的とした治療と判断されるため、医療費控除の対象外です。ただし、抜け毛の原因が病気である場合は対象となるケースもあります。
この記事では、AGA治療と医療費控除の関係や、治療費の目安、費用負担を抑える方法について解説します。
AGA治療を検討している、あるいはすでに開始している場合、「治療費は医療費控除の対象になるのか」と気になっている方も多いかもしれません。
残念ながら、AGA治療は原則として控除が受けられません。なぜ医療費控除の対象にならないのか、その理由をみていきましょう。
AGA治療は、病気やけがなどの回復を目的とした治療ではなく、容姿を変える美容目的の治療と判断されるため、医療費控除が受けられません。
この基準は、国税庁で定められており、診察料の他、薬代も控除の対象にはなりません。そのため、AGA治療に用いられるフィナステリドやミノキシジルなどの治療薬も、美容目的での処方として扱われるため、病院で発行された領収書であっても、基本的に医療費控除は受けられない仕組みとなっています。
AGA治療は自由診療に分類されるため、健康保険は適用されず、費用は全額自己負担となります。健康保険は、日常生活に支障をきたす病気やけがの治療を対象とする制度であるため、AGA治療では保険証を提示しても費用負担の軽減はありません。
一方で、自由診療だからこそ、クリニック間での価格競争が起こりやすく、最近では比較的費用を抑えて治療を受けられるオンライン診療といった選択肢も増えています。
医療費控除とは、1年間の通院や薬代の総額が、決まった金額を超えたケースにおいて、確定申告をすることで税金の一部が戻ってくる制度です。
医療費控除の対象となるのは本人だけでなく、生計をともにする家族の医療費も含まれるため、家族全員分を合算して申請できます。医療費控除の具体的な計算については、国税庁「No.1120 医療費を支払ったとき(医療費控除)」を参考に確認しておきましょう。
参考:国税庁「国税庁ホーム」
薄毛治療は原則として医療費控除の対象外ですが、抜け毛の原因が病気である場合は控除の対象となるケースがあります。自分の薄毛の原因が、医療費控除対象の病気に当てはまるかどうか、医療機関で確認することが大切です。どのようなケースが医療費控除の対象となるかみていきましょう。
自己免疫疾患の一種である円形脱毛症や、脂漏性皮膚炎など体の不調によって引き起こされる場合は、保険適用および医療費控除の対象となります。
頭部や体の一部が円形や楕円形に脱毛する円形脱毛症では、ステロイド外用薬や内服薬、免疫抑制剤などが用いられ、脂漏性皮膚炎は原因となるマラセチア菌を抑える抗真菌の塗り薬を中心とした治療が行われます。
体の不調が原因の薄毛治療は、美容ではなく病気の治療として扱われるため、治療費は控除される可能性があります。医療費控除を受ける際に備え、診断書や領収書を保管しておきましょう。
薄毛の原因がほかの病気にあり、その病気を治療するために必要な処置であれば、医療費控除が認められる場合があります。たとえば、甲状腺疾患の一種であるバセドウ病や橋本病、自己免疫疾患などによる治療がこれに該当し、医療目的の支出として扱われるためです。
AGAとは異なり、医学的な治療の必要性が認められるかどうかが医療費控除の対象となるかの判断ポイントです。控除の申請時には、診断書などが求められる場合もあるため、事前に病院やクリニックへ相談しておくと安心です。
AGA治療の診察料は、初診で¥0~¥5,000、再診で¥0~¥3,000程度が相場であり、クリニックによっては、初診料、再診料を無料に設定している場合もあります。その他、診察料に加え、検査料などがかかることもあります。なお、AGA治療は自由診療のため、診察料や検査費用は医療機関によって差がある点も特徴です。
また、毎月かかる治療費については、内服薬や外用薬、注入治療など、選択する治療方法によって異なります。治療費の費用相場は、下記のとおりです。

AGA治療は自由診療のため、毎月の治療費に負担を感じる方もいるかもしれません。しかし、工夫次第で負担を抑えることが可能です。ここでは、治療費をできるだけ軽減するための3つの方法を紹介します。
AGA治療は、クリニックによって初診料や検査料などの初期費用が異なります。そのため、初診料や検査費用が安い医療機関を選べば、治療開始時の費用を抑えることが可能です。ただし、クリニックを選ぶ際は、継続してかかる薬代も含めた総合的な費用で比較することが大切です。
無料カウンセリングを実施している場合は積極的に利用し、複数の医療機関を比較したうえで、自分に合ったクリニックを選びましょう。
ジェネリック医薬品を活用することも、治療費を抑える方法の一つです。ジェネリック医薬品は先発品と主成分や効能が同等であり、開発コストが抑えられているため、比較的価格が安く設定されています。一般的に先発品よりも毎月数千円ほど安くなるケースが多く、長期的に治療を続ける必要があるAGA治療では、薬代の負担を軽減することで治療を継続しやすくなります。
また、先発品からジェネリック医薬品へ切り替えを検討する際も、同じ成分を使用しているため、医師に相談すれば安心して切り替えられます。
オンライン診療を選択することも、治療費の節約につながります。オンライン診療であれば自宅や好きな場所で診察を受けられるため、来院にかかる交通費や移動時間を削減できます。
また、薬の定期配送サービスを提供しているクリニックを選べば、毎回の注文や支払いの手間を省けるうえ、費用を抑えられる可能性もあります。できる限り費用を抑えてAGA治療を続けたい方は、複数のクリニックのサービス内容や費用総額を比較して検討しましょう。
AGA治療と医療費控除に関して、「自分の場合は対象になるのか」と疑問を持つ方も多いかもしれません。ここでは、女性の薄毛(FAGA)治療や相談先など、医療費控除に関するよくある質問を紹介します。
女性の薄毛(FAGA)治療も、男性のAGA治療と同様に、美容目的で行う治療となり、原則として医療費控除の対象外です。
医療費控除は、病気やけがの治療を目的とした医療費が対象となるため、見た目の改善を目的とした薄毛治療は基本的に認められません。ただし、円形脱毛症など病気が原因の脱毛で治療が必要と判断された場合は、医療費控除の対象となる場合があります。
医療費控除の対象となるか判断に迷う場合は、お住いの地域を管轄する税務署へ相談してみましょう。薄毛治療の多くは美容目的とみなされるため、一般的には医療費控除の対象外となるケースが多い傾向にありますが、治療の目的や症状によっては認められる場合もあります。
最終的に控除の可否を判断するのは税務署のため、気になることがあれば、事前に税務署へ相談しておくと安心です。
AGA治療は見た目の改善を目的とした治療と判断されるため、原則として医療費控除の対象にはなりません。また、自由診療に分類されるため健康保険も適用されず、治療費は全額自己負担となります。
一方で、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎などの病気が原因の脱毛治療であれば、医療費控除の対象となる可能性があります。
AGA治療を検討する際は、事前に治療費の目安を確認することが大切です。ジェネリック医薬品やオンライン診療を利用するなど、費用負担を軽減できる方法を選択することで治療を継続しやすくなります。
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
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