更新日:2026年06月22日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「AGA治療薬にはどんな種類があるかわからない」「自分に合ったAGA治療薬の選び方や費用が知りたい」いう方もいるかもしれません。AGA治療薬には、抜け毛を防ぐフィナステリド・デュタステリド、発毛を促すミノキシジルがあります。
この記事では、AGA治療薬の効果や副作用、月額費用を解説します。治療薬の入手方法もまとめているので、ぜひチェックしてみてください。
AGAの治療薬には、薄毛の進行を抑える治療薬と発毛を促進する治療薬があります。それぞれの治療薬の特徴について詳しくみていきましょう。

AGAの進行を止めるには、抜け毛の原因物質であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑える治療薬が選択肢になります。テストステロンと呼ばれる男性ホルモンが5αリダクターゼの働きによって変換され、DHTが生成されます。そのため、5αリダクターゼの働きを阻害すると、DHTの生成を抑制することが可能です。抜け毛を抑制する代表的な成分には、フィナステリドとデュタステリドがあります。
フィナステリドは、抜け毛の原因物質であるDHTの生成をを抑える薬です。5αリダクターゼII型を阻害し、生え際や頭頂部の薄毛進行を抑制します。1日1回の服用を継続することで、AGAによって短縮したヘアサイクルを整え、抜け毛の進行を抑えることが期待されます。フィナステリドは効果を実感できるまでに、約6か月の継続が必要といわれています。
デュタステリドは、フィナステリドと作用範囲が異なる治療薬です。フィナステリドが5αリダクターゼII型を阻害するのに対し、デュタステリドは5αリダクターゼのI型・II型の両方を阻害します。
フィナステリドと同様に、服用方法は1日1回で、効果を実感するまでには約6ヶ月の継続が必要です。
守りの薬が抜け毛を防ぐのに対し、発毛を促進し、ボリュームを増やすのが攻めの薬です。発毛促進を促すAGA治療薬として、ミノキシジルが挙げられます。
ミノキシジルは、発毛を促す作用が期待される薬です。作用機序は完全には解明されていないものの、血管拡張作用によって毛包周囲の血流を改善し、毛根に酸素や栄養が届きやすくなることで、発毛を促すと考えられています。毛包に作用し、ヘアサイクルの成長期を延長することにより、毛髪の成長を促す効果が期待されます。
ミノキシジルには内服薬と外用薬の2つのタイプがあります。外用薬は診療ガイドラインで推奨されており、一般的な発毛治療です。ただし、ミノキシジル内服薬は国内未承認の薬のため、内服薬による治療を行いたい方は医師の説明をよく聞き、リスクについて理解しましょう。内服薬であれば1日1回の服用、外用薬の場合は1日2回の塗布が必要です。
初期脱毛とは、AGAの治療を開始した直後に乱れていたヘアサイクルが休止期から成長期に切り替わる過程で、休止期にあった毛が一斉に抜けやすくなることで起こる一時的な現象です。初期脱毛は治療の開始初期に始まる場合があり、数週間〜数ヶ月で落ち着くことが多いとされています。
抜け毛の量が増えることで不安に感じることがあるかもしれませんが、自己判断で服用を中止せず、初期脱毛のメカニズムを正しく理解して治療を継続することが大切です。
AGAの治療薬として用いられる成分の特徴を紹介しましたが、それぞれの副作用と注意点について把握することも大切です。ここでは、副作用とどのような点に注意すべきか見てい数週間〜数ヶ月で落ち着くことが多いとされています。 きましょう。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の「プロペシア錠0.2mg/プロペシア錠1mg」によると、フィナステリド(プロペシア)の副作用として、リビドー(性欲)減退や勃起機能不全などの男性機能に関する症状や、肝機能に関する検査値異常や抑うつ症状などが報告されています。
フィナステリドの注意点として、女性や子どもは服用できません。また、妊娠中または妊娠している可能性のある女性は、割れたり砕けたりした錠剤に触れないよう注意が必要です。 妊娠中の女性が成分を取り込むと、男性胎児の生殖器の正常な発育を妨げる恐れが懸念されます。薬剤はコーティングされているため、通常触れる分には問題ありませんが、割れたり砕けたりした薬剤に女性や子どもが触れないよう、保管場所には十分に注意してください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医療用医薬品 詳細表示」
独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)の「ザガーロカプセル0.1mg/ザガーロカプセル0.5mg」によると、デュタステリド(ザガーロ)の副作用についても、フィナステリドと同様にリビドー減退や勃起不全などの性機能不全、肝機能に関する検査値異常などが報告されています。
また、デュタステリドにおいても、フィナステリドと同様の理由で女性や子どもは服用できません。また、妊娠中または妊娠している可能性のある女性は、漏れた内容物や破損したカプセルに触れないよう注意が必要です。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)「医療用医薬品 詳細表示」
ミノキシジルは、外用薬と内服薬で副作用が異なります。
ミノキシジル外用薬では塗布部位のそう痒感や発赤、接触皮膚炎などが報告されています。日本皮膚科学会のガイドラインでは、ミノキシジル内服療法は推奨されていません。前述のとおり、服用を検討する際は副作用やリスクを理解し、医師の指示に従いましょう。
AGA治療は保険適用外の自由診療のため、全額自己負担となります。そのため、月ごとにかかる治療費は、選択する薬の種類やクリニック、先発品かジェネリック医薬品かによって変動するのが特徴です。以下に、AGA治療薬の月額費用の相場を先発品とジェネリック医薬品に分けて表にしました。
| 成分名 | 先発品の月額費用目安 | ジェネリック医薬品の月費用目安 |
|---|---|---|
| フィナステリド | 6,000円~1万円程度 | 3,000円~5,000円程度 |
| デュタステリド | 9,000円~¥1万1,000円程度 | 5,000円~8,000円程度 |
| ミノキシジル外用薬 | 5,000円~1万円程度 | 4,000円~6,000円程度 |
| ミノキシジル内服薬 | 5,000円~¥1万円程度 | ※内服薬はジェネリック医薬品なし |
AGA治療にかかる費用を抑えたい場合は、品質・有効性・安全性について先発医薬品との同等性が確認されたジェネリック医薬品を選択するのが一般的です。また、クリニックによって「診察料」や「検査代」の有無や金額が異なるため、薬の単価だけでなく総額も比較してみましょう。
AGAの治療薬は、クリニックでの処方のほか、個人輸入やドラッグストアなどでも入手できます。入手方法によってはリスクが生じるため、治療前に危険性を確認しておくと安心です。ここでは、AGA治療薬の主な入手方法について見ていきましょう。
AGA治療薬を入手する方法の一つに、通販サイトを通じた個人輸入があります。しかし、個人輸入した医薬品は、偽造医薬品や品質が確認されていない製品が紛れ込んでいる可能性があり、品質・有効性・安全性が日本の基準で確認されていません。
また、厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」によると、個人輸入した医薬品を服用して副作用が起きた場合、公的な医薬品副作用被害救済制度の対象外となる可能性があります。そのため、すべての治療費や後遺症のリスクを自己負担しなければなない点にも注意が必要です。
参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」
フィナステリドやデュタステリドなどのAGA治療薬は処方箋が必要ですが、ミノキシジル配合の発毛剤は第1類医薬品としての扱いとなり、ドラッグストアで購入することが可能です。国内で承認されている一般用医薬品では、男性向け製品の多くが5%製剤です。一方、クリニックによっては高濃度ミノキシジル外用薬を取り扱っている場合があります。
市販薬は手軽に購入できますが、自分の薄毛の原因が本当にAGAなのか、自分の薄毛の症状に合っているかどうか自己判断する必要があります。
対面診療では、医師に直接頭皮の状態を診てもらうことで、安心して治療を受けられるのが魅力です。頭皮や毛髪の状態を直接確認したうえで診断してもらえます。そのほか、メソセラビーや自毛植毛などといった治療方法の選択肢が多い点も対面診療の特徴です。
対面診療は、AGA治療が始めてで不安な方や詳細な経過観察を希望する方、投薬以外の治療を検討している方におすすめです。
オンライン診療は、スマートフォンやパソコンを用いて場所を問わず受診できる診療方法です。通院にかかる移動時間や交通費を節約でき、周囲の目を気にする必要もないため、治療に対する心理的なハードルが低く、最初の一歩を踏み出しやすいのがメリットです。
診察後は処方された薬が指定の場所まで配送されるため、忙しくて通院の時間が確保できない方も、継続的な治療を受けやすくなりますオンライン診療は費用をできる限り抑えたい方や既に服用する薬の種類が決まっている方にとって、利便性の高い選択肢となるでしょう。

AGA治療薬を個人輸入で入手するのは、リスクがあります。AGA治療を検討の際は、医師に治療薬を処方してもらうと安心です。
自分の症状にあったAGA治療薬を選ぶことも、治療を継続するうえで大切な判断です。ここでは、AGA治療薬を選ぶポイントを見ていきましょう。
AGA治療薬は、「今ある髪を維持したい」のか「積極的に髪を増やしたい」のか、希望に合わせて選択しましょう。抜け毛が気になり始めた軽度の段階や現状の維持を優先したい場合であれば、フィナステリド・デュタステリドといった、薄毛の進行を抑制する薬から開始するのが一般的です。一方、既に薄毛が進行している場合は、抜け毛の進行を抑制する薬と発毛を促す薬であるミノキシジルの併用が検討されます。
自身の進行度を正しく判断し、最適な治療プランを立てるためにも、まずは医師による診断を受けることが大切です。
AGA治療は効果を維持するために、長期的な継続が前提となります。そのため、自分の症状やライフスタイルと照らし合わせながら、無理のない治療方法を選択することが大切です。AGA治療を始める前に毎月どのくらい費用がかかるかシミュレーションし、中長期的な計画を立てることで、経済的な負担による治療の中断を防ぎやすくなります。
また、AGA治療薬による副作用や有害事象についても正しく理解しておく必要があります。治療中に体調の変化や副作用が出た場合は、すぐに医師へ相談し、治療薬や治療方法の見直しを検討しましょう。

AGA治療は継続が前提の治療です。無理のない治療計画を立てることで、継続しやすくなります。
AGA治療薬については、効果が現れるまでの期間や治療を中止した場合の変化、費用面などに疑問を持つ方も多いかもしれません。ここでは、AGA治療薬に関してよくある質問にお答えします。
AGA治療薬の効果が出るまでにはどれくらいかかる?
AGA治療薬の効果を実感するまでには、ヘアサイクルの関係上、一般的に6ヶ月程度の継続投与後に評価されます。治療を開始しても、すぐに新しい髪が太く成長するわけではありません。薬の作用によって、休止期にあった毛包が成長期へと移行し、実際に目に見える変化として現れるまでには数ヶ月の時間を要します。
治療を開始して1〜2ヶ月程で効果がないと感じ、自己判断で治療を辞めてしまうと、十分な治療効果を評価できない可能性があります。AGA治療は焦らず継続することが、理想の髪の状態を目指すポイントです。
AGA治療薬を辞めたらどうなる?
AGAは進行性の疾患であるため、治療薬の服用を辞めると抜け毛が再び始まり、AGAの進行が再びみられる可能性があります。効果を維持したい場合は治療の継続が基本となりますが、一生涯続けなければならないというわけではありません。年齢やライフステージに合わせて治療を終えるタイミングを事前に決めておくことも、選択肢の一つです。
大切なのは、自己判断で急に中止するのではなく、納得感を持って治療と向き合うことです。
AGA治療薬を安く入手する方法は?
AGA治療薬の費用を抑える方法として、オンライン診療の利用やジェネリック医薬品の活用が挙げられます。オンライン診療は通院の手間や交通費を抑えられるため、結果として治療にかかる負担を軽減できる可能性があるでしょう。
また、ジェネリック医薬品は先発品と同じ有効成分を含みつつ、価格が抑えられているのが特徴です。クリニックごとの料金を確認しながら、自分の生活環境や予算に合わせて無理なく続けられる治療方法を選択しましょう。
AGA治療薬には、髪を維持するフィナステリド・デュタステリドや、発毛を促進するミノキシジルがあります。AGA治療薬を検討する際は、薄毛の進行度に合わせた治療薬の選択が可能です。
AGA治療薬は効果判定には一般的に6ヶ月程度の継続投与が必要とされています。自分の症状や予算に応じて、治療方法や通院方法を選択することで、無理なく治療を続けやすくなります。AGA治療を検討する際は、医療機関を受診し、安心して治療をスタートしましょう。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医療用医薬品 詳細表示」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品・医療機器」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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