更新日:2026年04月20日
「デュタステリドの効果は?」と気になっている方もいるかもしれません。デュタステリドの効果は、AGA(男性型脱毛症)の進行を抑制することです。日本では2015年にAGA治療薬として認可され、1日1回の継続服用で効果が期待できます。ただし、性機能障害や肝機能異常などの副作用のリスクもあるため、用法・用量を守って服用することが大切です。
本記事では、デュタステリドの効果や副作用、使用時の注意点などについて解説します。
デュタステリドは、グラクソ・スミスクライン社が開発したAGA治療薬「ザガーロ」に含まれる有効成分です。ザガーロにはジェネリック医薬品があり、「デュタステリドカプセル」「 デュタステリド錠」といった名称で流通しています。
もともとは前立腺肥大症の治療薬として使用されていましたが、その後、AGAへの有効性も確認され、AGA治療薬として再開発されました。日本では2015年にAGA治療薬として認可され、1日1回の継続服用により効果が期待できます。
前立腺肥大症治療薬とAGA治療薬は、同じ有効成分デュタステリドを含んでいますが、適応症や製品名、添加物が異なります。そのため、AGA治療を目的とする場合は、医師から処方されたAGA治療薬を服用することが大切です。
適応外使用により副作用が生じた場合には、医薬品副作用被害救済制度の対象外となるため、自己判断での服用は避け、医師の指示に従いましょう。
デュタステリドは、AGA(男性型脱毛症)の進行を抑え、薄毛を予防する「守り」の治療薬です。AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、5αリダクターゼによってジヒドロテストステロン(DHT)に変換されることで進行します。
DHTが毛包の受容体に結合すると、髪の成長期を維持できず退行期へと早く移行し、髪が太く長く育つ前に抜けてしまいます。デュタステリドの役割は、5αリダクターゼの働きを阻害し、DHTの産生を抑制してAGAの進行を止めることです。
5αリダクターゼには1型と2型があり、デュタステリドは両方の働きを抑制するのが特徴です。短縮されていた髪の成長期を本来の長さに戻すことで、太く長い毛髪の維持が期待できます。
デュタステリドとフィナステリドの主な違いは、作用する酵素の種類と血中半減期の長さにあります。
フィナステリドは、5αリダクターゼ2型のみに作用します。一方、デュタステリドは1型と2型の両方を阻害するため、より広範囲でDHTの生成を抑えられるのが特徴です。
5αリダクターゼ1型は頭皮では後頭部や側頭部に多く分布しています。2型は前頭部や頭頂部に多く存在し、これらの部位の脱毛に深く関与しているとされています。
血中半減期にも差があり、フィナステリドは6~8時間程度であるのに対し、デュタステリドは3〜5週間と長期間にわたるのが特徴です。
デュタステリドの服用に際しては、副作用が起こる場合があることを理解しておくことが大切です。起こりうる副作用として、下記の例が挙げられます。
その他、気分の落ち込みや服用初期に一時的な抜け毛が増える「初期脱毛」が起こることもあります。
また、注意すべき点として、デュタステリドは前立腺がんの腫瘍マーカーであるPSA値を低下させる作用があります。前立腺がんの検診を受ける際は、デュタステリドを服用していることを必ず医師に伝えましょう。
デュタステリドを服用してはいけない主なケースは、以下のとおりです。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
ここでは、それぞれについて解説します。
デュタステリドは男性のAGA治療薬として開発されたもので、女性には処方されません。女性の薄毛に効果が見込めないだけでなく、妊娠中やその可能性がある場合に服用すると、男子胎児の性機能に悪影響を及ぼすおそれがあります。
小児に対する安全性も確立されておらず、20歳未満の人も服用できません。誤飲を防ぐためにも、デュタステリドの取り扱い・保管に注意しましょう。
デュタステリドは5αリダクターゼ1型・2型を阻害する薬剤で、同様の作用を持つフィナステリドと併用できません。併用すると効果が重なり副作用のリスクが高まるほか、肝臓への負担も懸念されます。
そのため、AGA治療ではいずれか一方を選択する必要があります。両薬の作用の強さや仕組みには違いがあるため、医師と相談して適切な治療薬を処方してもらいましょう。
過去にデュタステリドを服用して副作用を経験した場合は、デュタステリドの使用を避ける必要があります。アレルギー反応が出たケースも、服用は控えなければなりません。
これらの薬に含まれる成分に過敏症がある場合には、再度の服用で健康被害が生じるおそれもあります。医師には過去の副作用や体調の変化を具体的に伝えましょう。
重度の肝機能障害がある人は、デュタステリドの服用を避けましょう。肝機能に問題があると薬が十分に代謝されず、副作用が強く現れるおそれもあります。これらの点は、デュタステリドに限らず、他の薬剤にも当てはまる注意点です。
肝機能障害がない人も、デュタステリドによる治療を開始したあとは異常を見逃さないために定期的に健康診断を受け、不安があれば医師に相談しましょう。
デュタステリドは、1日1回水またはぬるま湯で服用する薬です。タイミングは食前・食後のどちらでも問題ありませんが、成分の血中濃度を安定させるため毎日同じ時間帯に服用することを心掛けましょう。
効果を感じ始めるまでには最低でも3〜6か月程度の継続が必要で、毎日欠かさず服用を続けることが大切です。なお、飲み忘れた日があっても、2回分をまとめて服用しないようにしましょう。
デュタステリドはAGA治療に効果がある一方で、使用に際して注意すべき点があります。安全かつ効果的に治療を進めるため、以下の点に注意しましょう。
これらの注意点を守り、医師の適切な指導のもとで治療を進めましょう。
デュタステリドの服用中および中止後6か月間は、献血を控える必要があります。デュタステリドは女性や未成年が服用できない薬で、献血された血液を通じて影響を及ぼす危険性があるためです。
妊婦に輸血された場合、男子胎児の生殖器の発育に悪影響を及ぼすおそれがあります。デュタステリドの服用を中止した後も半年間は献血できないため注意しましょう。
デュタステリドは日本国内では市販されておらず、医師の処方が必要です。正規に流通しているデュタステリドは品質や安全性が確認されているものの、個人輸入による購入には重大なリスクが伴います。
個人輸入サイトで扱われているデュタステリドには、成分が過剰に含まれていたり不純物が混入したりしているおそれがあります。偽造品や衛生管理が足りない製品も存在し、健康被害が生じた場合でも医薬品副作用被害救済制度の対象にはなりません。さらに、外国語で記載された説明を誤解し、用法を誤る危険性もあります。
安全に治療を続けるには、クリニックで診察を受け、医師に処方されたデュタステリドを服用することが基本です。適切な服用と定期的な経過観察によって、安心してAGA治療を継続できます。自己判断でデュタステリドを個人輸入するのではなく、必ず医師の診察を受けて治療を始めましょう。
デュタステリドは男性型脱毛症(AGA)専用の治療薬であり、AGA以外の脱毛症には効果が期待できません。男性ホルモンの影響による脱毛に作用する薬のため、原因が異なる症状には適していないためです。
AGA以外の脱毛症に、円形脱毛症があります。円形脱毛症は免疫異常が原因で発症し、円形に髪の毛が抜ける疾患です。治療にはステロイド外用薬や免疫療法が使われ、デュタステリドでは改善が見込めません。
適切な治療を受けるには、医師による診断が欠かせません。自己判断で個人輸入したデュタステリドを服用すると、思わぬ副作用が生じたり症状が悪化したりするおそれがあります。薄毛が気になる場合は、医師に相談しましょう。
デュタステリドによるAGA治療を始めるには、医師の診察を受ける必要があります。オンライン診療であれば、自宅にいながら受診が可能です。通院の手間がなく、周囲に知られずに治療を継続できます。
初診料や診察料が無料のオンラインクリニックもあり、費用を抑えたい人にも向いています。AGA治療薬は、抜け毛予防のデュタステリドやフィナステリド、発毛を促すミノキシジルなどです。処方薬は、自宅や指定の場所で受け取れます。
デュタステリドは、AGAの進行を抑制する効果が期待できる一方で、性機能に関する副作用や肝機能への影響、女性や20歳未満の人の服用禁忌など注意すべき点がいくつかあります。
安全にAGA治療を進めるには、自己判断でのデュタステリドの服用を避け、必ず医師の診察を受けたうえで服用することが重要です。
薄毛が気になる方は、オンラインクリニックなどを活用し、医師に相談することから始めましょう。正しく服用することで、効果的に薄毛の改善を図れます。
レバクリでは、AGA治療薬のオンライン処方を行っています。場所や時間にとらわれずにビデオチャットで診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。診察料は無料なので、ぜひご予約ください。