更新日:2026年07月03日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「シアリスを服用したいけれど、10mgと20mgはどのように選ぶ?」と迷う方がいるかもしれません。シアリスは用量によって効果の強さや副作用のリスクが異なるため、自分に適した用量を医師に処方してもらうことが大切です。本記事では、シアリスの用量別の違いや適切な用量の選び方、服用時の注意点について解説します。
シアリス(タダラフィル)は適切な用量を服用することが大切です。通常、成人男性にはタダラフィルとして10mgを性行為の約1時間前に服用するのが基本です。
また、日本国内で承認されているシアリスの用量は5mg、10mg、20mgの3種類があり、患者の状態や効果に応じて医師が適切な用量を判断します。
| 用量 | 適応対象 |
|---|---|
| 5mg | 中等度または重度の腎障害のある患者 |
| 10mg | 特に持病などのない患者 ※標準的な開始用量 |
| 20mg | 10mgで十分な効果が得られず、忍容性が良好と判断された器質性または混合型勃起不全患者 |
初めてシアリスを服用する場合は10mgから開始するのが一般的です。もし10mgを試して十分な効果が得られなかった場合、副作用などの問題がなく良好な状態であることと併せて、身体的な機能低下やストレスなどが症状の原因であると医師に診断された場合に限り、20mgに増量できます。
ただし、軽度または中等度の肝障害がある方は、肝臓での薬物代謝が低下しているため、通常よりも薬物濃度が高くなる可能性があるため10mgを超えてはならないと定められています。
なお、日本国内で承認されているシアリスの最大用量は20mgまでです。自己判断での増量は危険なため、必ず医師に相談してください。

10mgから開始し、効果が不十分な場合は医師の判断のもとで20mgへの増量を検討します。医師は患者の全体的な健康状態、他の薬物との相互作用、副作用の有無などを総合的に評価して最適な用量を決定します。自己判断で用量を変更せず、医師に相談してください。
腎機能に障害がある方は、薬物の排泄が遅れ、成分が体内に残る時間が長くなるため注意が必要です。こういったケースでは用量5mgから開始し、次に服用するまでは24時間以上開けると定められています。
また、中等度の腎障害がある方の用量は10mgまでと定められており、もし10mgを服用する場合には、次の服用まで48時間以上の間隔を開ける必要があります。
重度の腎障害がある方については、5mgを超えて服用することは一律で禁止されています。必ず医師の診断と指示に基づいた適切な用量を守るようにしてください。
シアリスの各用量には、効果の強さや持続時間、副作用のリスクなどにおいて違いがあります。5mg、10mg、20mgの用量による主な違いを解説します。
医薬品医療機器総合機構の「シアリス錠添付文書」によると、シアリスの効果の最大持続時間は、用量によって変わらず36時間程度です。ただし、用量が増えるにつれて、体内に取り込まれる薬の総量や血液中の最高濃度は高くなります。
薬の成分量が変わっても、成分が半分に減少するまでの時間(半減期)は、どの用量であっても約14〜15時間で一定です。また、血中濃度がピークに達するまでの時間も、どの用量であっても約3時間です。
用量の多いものを飲んだからといって、通常より早く効き始めるわけではありません。
最高血中濃度と体内に取り込まれる薬の総量は、前述のとおり用量が増えるほど、その数値がほぼ比例して大きくなるため、高用量になるほど副作用が出やすい傾向があります。
シアリスの用量別価格は、クリニックや処方方法によって異なりますが、一般的な相場は下の表のとおりです。
| 用量 | 1錠あたりの価格相場(先発薬) | 1錠あたりの価格相場(後発薬) |
|---|---|---|
| 5mg | 1,000円~1,500円 | 500円~800円 |
| 10mg | 1,400円~1,900円 | 800円~1,200円 |
| 20mg | 1,500円~2,000円 | 900円~1,500円 |
シアリスは自由診療で扱われる薬のため、価格は医療機関によって幅があります。
費用を抑えたい場合は、ジェネリック医薬品(タダラフィル錠)を選択するとよいでしょう。ジェネリック医薬品は先発品と同じ有効成分を含んでいるため、同等の効果や安全性が期待できる一方で、開発コストが抑えられているぶん安価で購入できます。シアリスのメリットはそのままに、毎月の薬代を抑えたい方の選択肢のひとつです
シアリスの効果を最大化し、副作用のリスクを最小限に抑えるには守るべきポイントがあります。服用時に注意すべき点について解説します。
20mgの錠剤を半分に割って10mgとして飲めば経済的かも、と考える方もいるかもしれませんが、この方法は避けてください。シアリスは分割せず、1錠をそのまま服用しましょう。
市販のカッターなどで錠剤を割ろうとしても、正しく半分に分けることが難しく、含まれる成分に偏りが出て、想定していた用量と誤差が出る原因になります。また、分割することで割った断面から空気中の湿気を吸いやすくなり、残りの半分の保存状態が著しく悪くなってしまいます。
用量を変えたい場合は、医師と相談して適切な用量の錠剤を処方してもらいましょう。
シアリスを服用するさい、グレープフルーツやアルコールには注意が必要です。
グレープフルーツに含まれるフラノクマリンという成分が薬物代謝酵素を阻害し、シアリスの血中濃度が異常に上昇する可能性があります。グレープフルーツをはじめ、フラノクマリンを含むとされるハッサクやブンタンなどとシアリスの同時摂取は避けてください。
また、適度なアルコールの摂取はリラックス効果により緊張が解け、勃起をサポートする側面もあります。一方で、過度な飲酒は中枢神経が麻痺し、脳の興奮がペニスに伝わらなくなり勃起を阻害する原因となるため適量を心掛けましょう。併せて、ED治療薬の血管拡張作用によって、通常より酔いが回りやすくなるため、立ちくらみや転倒に注意が必要です。
シアリスは、医薬品医療機器総合機構の「シアリス錠添付文書」にも記載されているとおり、以下の既往歴がある方や特定の医薬品を服用中の方は、重大な健康被害を引き起こす可能性があるため処方・服用ができません。服用ができない主な例は以下のとおりです。
また、併用禁忌の薬(一緒に使ってはいけない薬)は以下のとおりです。
特に心血管系の疾患がある場合、性行為自体が心臓に負担をかける可能性もあるため、医師による評価が必要です。
シアリスの用量について、「依存性は?」「たくさん飲むと効果がよくなる?」「食事の影響は?」など、よくある質問に回答します。
シアリス(タダラフィル)を毎日飲むと依存する?
身体的な依存性(中毒性)はないが、不安による心理的依存には注意が必要です。
シアリスやタダラフィルは脳に直接作用する薬物ではないため、適切な用法と用量で服用する限り、いわゆる薬物依存のような身体的依存性は生じないとされています。
ただし、薬がないと失敗するかもという心因性の不安が生じる可能性があります。この不安が強くなると、薬に頼らなければ性行為に対して自信を持てなくなってしまうことがあります。
シアリス(タダラフィル)を2錠飲むとどうなる?
効果は2倍になるわけではない一方で、血圧低下や心臓への負担、頭痛などの副作用リスクが増加するため危険です。
日本国内で承認されているシアリスの最大用量は20mgであり、20mgの錠剤を2錠飲むとこの安全基準を大幅に超えてしまいます。添付文書の用法用量によると、1日の投与は1回とし、投与間隔は24時間以上とすることと定められているため、同日中に2錠目を飲むことは避けてください。
また、10mg1錠で効かないから2錠飲んで20mgにしようといった自己判断による増量も危険です。シアリスの承認されている最大用量は20mgですが、10mgから20mgへの増量が許されるのは、医師が10mgの投与で十分な効果が得られておらず、副作用の観点で問題がないと判断した場合のみです。
現在処方されている1錠で十分な効果が得られず悩んでいる場合は、自己判断で2錠に増やしたりせず、必ず医師に相談してください。
シアリス(タダラフィル)は食事の影響を受ける?
シアリスの大きな特徴の一つは、食事の有無にかかわらず使えることです。
ほかのED治療薬では食事との相互作用が問題となることがありますが、シアリスは比較的食事の影響を受けにくい薬剤として知られています。
効果をより高めたい場合は、空腹時の方が薬物の吸収が良好になる傾向があるため、食事2時間前の服用がおすすめです。
シアリスの用量は基本的に10mgから開始し、効果が不十分な場合は医師の判断により20mgへ増量することが可能です。日本で承認されている用量は5mg、10mg、20mgの3種類で、患者の健康状態や治療効果に応じて適切な用量が決定されます。
各用量の効果持続時間は約36時間と変わりませんが、用量が増えるほど血中濃度や体内への薬物取り込み量も増加し、副作用のリスクも高まる傾向があります。腎機能に障害がある場合は5mgから開始する必要があり、重篤な心疾患や脳血管疾患の既往歴がある方は服用できません。
錠剤の分割は避け、グレープフルーツとの同時摂取や過度な飲酒を控えてください。自己判断による用量変更は副作用のリスクを高めるため、効果に不安がある場合は必ず医師に相談しましょう。
医薬品医療機器総合機構「シアリス錠添付文書」
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治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
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また、ごく稀なケースですが、4時間以上の勃起の延長または6時間以上持続する痛みを伴う持続勃起が外国で報告されています。持続勃起に対しては、処置を速やかに行わないと陰茎組織の損傷または勃起機能を永続的に損なうことがあるので、勃起が4時間以上持続する症状がみられた場合、直ちに医師の診断を受けてください。