更新日:2026年07月08日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
治療薬「レビトラ」のジェネリック医薬品で、即効性に優れ、条件を満たせば食後でも服用できるのが大きな特徴です。先発薬より安価で購入できるメリットがある反面、服用中の薬や持病によっては服用できない場合もあります。本記事では、薬の正しい飲み方や服用前に知っておきたい価格の目安・主な副作用について解説します。
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バルデナフィルは、ED治療薬であるレビトラのジェネリック医薬品です。バルデナフィルは飲んでから体に吸収されるスピードが速く、性行為の直前でも対応しやすい利便性の高さが特徴です。以下では具体的な成分の特徴や、体が反応するメカニズム、服用から効果を実感するまでの目安について詳しく解説します。
バルデナフィルは、ED(勃起不全)の改善をサポートするPDE5(ホスホジエステラーゼ5阻害薬の有効成分です。もともとはバイエル薬品が開発した先発医薬品「レビトラ錠」に含まれていました。しかし、メーカーの判断によりレビトラ錠の国内販売は2021年に終了しており、2026年6月時点で、バルデナフィルを配合した国内正規の選択肢はジェネリック医薬品(後発医薬品)である「バルデナフィル錠」に限られます。
ジェネリック医薬品とは、先発医薬品の特許期間が満了したあとに販売される薬を指します。厚生労働省「ジェネリック医薬品への疑問に答えます~ジェネリック医薬品Q&A~」によると、ジェネリック医薬品と先発医薬品は、有効性や安全性に基本的に違いはありません。
ジェネリック医薬品は、先発医薬品に比べて開発費用が抑えられているため安価に提供されますが、かつてのレビトラ錠と遜色ない作用が期待できるでしょう。
参考:厚生労働省「ジェネリック医薬品への疑問に答えます~ジェネリック医薬品Q&A~」
バルデナフィル錠の有効成分である「バルデナフィル」は、体内の酵素であるPDE5の働きを阻害し、陰茎への血流を促すことで勃起を助ける成分です。
通常、性的な刺激を受けると脳からの指令によってcGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が増加します。このcGMPには血管を拡張させる作用があり、陰茎に流れ込む血液の量が増えることで勃起が起こる仕組みです。一方で、射精後や性的興奮が静まった際にはPDE5が働き、cGMPを分解することで勃起を収束させます。
EDの状態では、このcGMPとPDE5のバランスが崩れ、血管の拡張が十分に維持されないケースがみられます。バルデナフィルを服用すると、PDE5によるcGMPの分解が一時的に抑制されるため、血管の拡張状態が持続しやすくなるでしょう。その結果として、性的な刺激に対して自然な勃起反応が得られる可能性が高まります。
なお、バルデナフィルはあくまで性的刺激があった際にのみ作用する薬であり、強制的に勃起を誘発するものではありません。また、一時的なサポートを目的とした頓服薬であるため、体質や体調に合わせて適切に活用することが大切です。
バルデナフィルは、服用から効果が発現するまでの時間が15分〜30分程度とされており、他のED治療薬と比較して即効性が期待できる点が特徴です。代表的な他のED治療薬であるバイアグラ(シルデナフィル)やシアリス(タダラフィル)に比べ、血中濃度が上昇する速度が速い傾向にあります。そのため、性行為の直前に服用しても、速やかに作用が期待できるでしょう。
バルデナフィルの効果が持続する時間は、成分の含有量によって異なります。製造終了しているバルデナフィル5mgの場合で約3時間〜5時間、現行販売されているバルデナフィル10mgや20mgであれば約4時間〜8時間にわたり作用が続くのが一般的です。持続時間内であれば、性的刺激を受けることで複数回の勃起をサポートする可能性もあります。なお、効果の現れ方や持続する時間には個人差があるため、自身の体調や予定に合わせて活用するようにしましょう。
バルデナフィルの効果を最大限に引き出すためには、体への吸収効率や血中濃度の変化を考慮した適切な服用が重要です。服用するタイミングや間隔を誤ると、本来の効果を実感できないだけでなく、体に負担をかける恐れがあります。また、食事やアルコールとの相性についても、事前に把握しておくとよいでしょう。バルデナフィルを安全かつ快適に使用するための正しい飲み方のポイントをご紹介します。
医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」によると、バルデナフィルは性行為の約1時間前に服用することが定められています。効果自体は服用から約15分〜30分ほどで現れ始めますが、あえて1時間前とされているのは、成分の血中濃度がピークに達するタイミングに理由があるからです。
バルデナフィルは服用後、効果のピークに達するのに、45分から1時間程度かかるとされています。この時間帯に性行為のタイミングを合わせることで、バルデナフィルが持つ本来の力をより引き出せる可能性が高まるでしょう。バルデナフィルは即効性に優れた薬ではありますが、余裕を持って服用しておくことが、より確実なサポートにつながると考えられます。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」によると、バルデナフィルの1日の投与は1回までとし、投与間隔は24時間以上空けることと定められています。服用後に期待したような変化がみられない場合でも、自己判断で追加服用することはやめましょう。
バルデナフィルは決められた用量を超えて摂取すると、頭痛や顔のほてり、鼻づまりといった副作用が強く現れる恐れがあります。また、血管系への負担が増すリスクも否定できません。多量に服用しても、より好ましい結果が得られるとは限らない点に注意が必要です。
もし、効果が不十分だと感じた際には自己判断で加減せず、まずは医師に相談しましょう。用法・用量を守って活用することが、バルデナフィルの安全な利用につながります。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」によると、健康な成人男性を対象とした試験において、標準的な食事(総エネルギーに占める脂肪の割合が約 30%)であれば、食事直後にバルデナフィルを服用しても大きな影響は認められなかったと報告されています。そのため、バルデナフィルは他のED治療薬と比較しても食事の影響を受けにくい薬といえるでしょう。
ただし、過度に脂肪分の多い食事については注意が必要です。高脂肪食を摂取した後にバルデナフィルを服用すると、有効成分の吸収が妨げられ、期待される作用が十分に発揮されない恐れがあります。臨床試験では、高脂肪食後の服用により血中濃度のピークが18〜50%低下し、ピークに達するまでの時間が約1時間遅延したと報告されています。
食後にバルデナフィルを服用する場合は、こってりした食事や脂っこい食事は避け、あっさりとした食事のあとに服用する、食事から1時間〜2時間ほど間隔を空けるなどの工夫をすることで、薬の効果がより期待できるでしょう。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
バルデナフィルとアルコールの併用については、禁忌とされているわけではありませんが、服用前後の過度なアルコール摂取は避けるのが望ましいでしょう。
適度な飲酒であれば、心身をリラックスさせることで性交渉にプラスに働く可能性もあります。しかし、アルコールを過剰に摂取すると、中枢神経の働きが鈍くなり、脳からの性的刺激が陰茎に伝わりにくくなる恐れがあります。その結果、バルデナフィルの血管拡張作用をもってしても、十分な勃起が得られなくなることがあるでしょう。
また、バルデナフィルとアルコールには、どちらも血管を拡張させる作用があります。同じ作用が重なることで、通常よりも血圧が低下しやすくなったり、顔のほてりや動悸、立ちくらみといった症状が強く現れたりする可能性も否定できません。
バルデナフィルを服用した際に現れる副作用の有無や程度には、個人差があります。服用したすべての方に副作用が出るわけではありませんが、血管を拡張させる作用に伴う症状が一時的に現れる恐れがあるでしょう。医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」によると、バルデナフィルの主な副作用は以下の通りです。
もし服用後にこれらの症状がみられた場合は、無理をせず可能な限り安静に過ごすようにしましょう。薬の作用が弱まるにつれて、副作用は自然に落ち着くケースが大半ですが、症状が重い場合や長時間にわたって回復しないときは、速やかに処方を受けた医療機関へ相談してください。
バルデナフィルを服用することで重篤な副作用が起こる頻度は低いとされていますが、自身の体質に合うかどうかを確認しながら、医師の指導のもとで服用することが大切です。気になる体調の変化があれば、自己判断で放置せず、専門家のアドバイスを受けることで安全な利用につながるでしょう。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
バルデナフィルによるED治療は健康保険が適用されない自由診療です。そのため、薬の価格はクリニックによって異なります。2026年6月現在、バルデナフィルの価格の目安は以下の通りです。
| 国内製の価格目安 | 海外製の価格目安 | |
|---|---|---|
| バルデナフィル10mg | 1,200円~1,700円 | 1,100円前後 |
| バルデナフィル20mg | 1,400円~1,800円 | 1,200円前後 |
薬の価格は、一度に購入する量によっても1錠あたりの価格が異なります。一度に購入する量が多いと、1錠あたりの価格が安くなる傾向にあります。
なお、国内ではバルデナフィル5mgも承認されていますが、メーカー都合(富士化学工業株式会社)により2024年に販売中止となっています。2026年6月時点で流通しているバルデナフィルは10mgと20mgのみです。
バルデナフィルを安全に使用するためには、自身の体質や服用中の薬との相性を事前に確認することが不可欠です。血管拡張をサポートする作用があるため、健康状態によっては服用により重篤なリスクを招く恐れがあります。また、偽造品による健康被害を避けるためにも、入手経路には細心の注意を払わなければなりません。服用を開始する前に押さえておくべき重要な注意点を解説しますので、順番に確認していきましょう。
バルデナフィルは血管拡張作用を持つため、心血管系の疾患がある方が服用したり、特定の薬剤と併用したりすると、重い副作用を招く恐れがあります。医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」によると、バルデナフィルの服用禁忌とされる疾患や体質に当てはまる方は以下の通りです。
また、バルデナフィルの併用禁忌となる薬は以下の通りとなっています。
以上に当てはまる方や併用禁忌薬を飲んでいる方がバルデナフィルを服用すると、急激な血圧降下の副作用が発生する恐れがあります。また、硝酸剤は内服薬だけでなく、貼り薬や吸入薬、注射、塗り薬、スプレーに含まれている場合でも、バルデナフィルとの併用はできません。
服用禁忌に当てはまる方がバルデナフィルの服用を希望して医療機関を受診しても、医師が安全性を判断して処方されないことがほとんどでしょう。重大な副作用の出現を防ぐために、受診時には持病や既往歴、現在服用しているすべての薬を漏れなく伝えることが重要です。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
医師の診断を受けずにバルデナフィルを手に入れようと、「海外などから薬を個人輸入したい」と考える方もいるかもしれません。しかし、個人輸入で手に入れた医薬品を使用する場合、思わぬリスクが隠れていることがあります。
国内で流通するED治療薬は医師の処方が義務付けられていますが、個人輸入で入手できる製品には、不衛生な環境で製造されたものや不純物の混入、成分量が不適切な偽造品が混入している恐れがあります。また、厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」によると、海外製の未承認薬を服用して健康被害が生じた場合、国の「医薬品副作用被害救済制度」が適用されません。本来であれば、適正な使用で重篤な副作用が起きた際に治療費などの補償を受けられますが、個人輸入の薬剤は補償の対象外となります。
ここでは、バルデナフィルに関するよくある質問にお答えしています。バルデナフィルの服用を検討している方はぜひご覧ください。
バルデナフィル10mgと20mgの効果の違いは?
バルデナフィルの10mgと20mgの大きな違いは、有効成分の含有量に伴う期待値の差にあります。医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」によると、国内の臨床試験では、挿入の成功率や勃起の改善率において、用量に応じた数値の上昇が確認されました。そのため、10mgで十分な実感が得られない場合に、医師の判断によって20mgへの増量を検討するケースが一般的です。
ただし、効果の現れ方には体質や体調による個人差があるため、20mgを服用すれば必ずしも希望通りの結果が得られるとは限りません。反対に、10mgでも十分に目的を果たせる場合があるほか、成分量が増えることで副作用が顕著になる可能性もあります。
また、個々の年齢や持病、併用している薬剤の有無によっては、安全性を考慮して低用量からの開始が適切と判断される場合や、用量の上限が制限される場合も少なくありません。最終的な処方量は医師が診察を通じて決定するため、自身の状態を正確に伝えたうえで判断を仰ぐようにしましょう。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
バルデナフィルが効かない原因は?
バルデナフィルが期待通りに作用しない場合、まず原因として考えられるのが服用のタイミングや食事との兼ね合いです。バルデナフィルは食事の影響を受けにくいとされていますが、高脂肪食を摂取したあとに服用すると、成分の吸収が遅れて効果が十分に発揮されない可能性があります。また、有効成分が血中に取り込まれる時間を考慮せずに使用していたり、効果の持続時間を誤って認識していたりするケースもあるかもしれません。
さらに、バルデナフィルが効くかどうかは、生活習慣や心理的な要因も大きく関係します。過度な飲酒は中枢神経を抑制するため、勃起を妨げる恐れがあるほか、強い不安や緊張といった精神的なストレスも神経伝達に影響を及ぼすかもしれません。
そのほか、正しく服用しても変化がみられない際は、体質的に成分が合っていない可能性や、個人輸入による偽造品を使用しているリスクも否定できません。効き目が悪くなったと感じる場合は、一人で悩まずに処方医へ相談し、適切なアドバイスを受けることが大切です。個人輸入で手に入れた薬剤を服用している場合は、医師により処方された正規品を服用するようにしましょう。
バルデナフィルは、かつて販売されていた「レビトラ」のジェネリック医薬品であり、服用から効果が現れるまでの速さが最大の特徴です。ほかのED治療薬と比較して体への吸収スピードが速く、服用後45分から1時間程度で薬の血中濃度がピークになるため、性行為1時間前の服用が推奨されています。2026年6月現在、国内で正規に流通しているバルデナフィル製剤はジェネリック医薬品のみで、先発品と同等の安全性や有効性が期待できるとされています。
ただし、バルデナフィルは血管を拡張させる作用があるため、顔のほてりや頭痛といった副作用が一時的に現れる場合があります。また、心血管系の持病がある方や、特定の飲み合わせが禁止されている薬を服用中の方は使用できません。
またバルデナフィルは、薬の吸収を抑える原因となる脂っこい食事や過度な飲酒を控えることで、より薬の効果が期待できるでしょう。1日の服用は1回までとし、次の服用までは24時間以上空けるなどのルールを守ることが、安全な活用の鍵となります。
インターネットを通じた個人輸入は偽造品のリスクがあるため避け、信頼できる医療機関で処方を受けることが推奨されます。もし、「誰にも知られずに薬を手に入れたい」「通院が面倒、時間がない」という場合は、オンライン診療で医師の診察を受け、薬を自宅に配送することも可能です。
厚生労働省「ジェネリック医薬品への疑問に答えます~ジェネリック医薬品Q&A~」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
厚生労働省「医薬品・医療機器」
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ED治療は、「シルデナフィル」・「パルデナフィル」・「タダラフィル」などの成分を含む内服薬で行うのが一般的です。
治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
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バルデナフィルの服用と併せて飲酒する際は、たしなむ程度の量に留めておくことで、薬本来のサポートを受けやすくなるでしょう。

服用前後の過度なアルコール摂取やグレープフルーツの摂取を避けるとともに、バルデナフィルをグレープフルーツジュースで飲むことも控えましょう。グレープフルーツに含まれるフラノクマリンという成分により、バルデナフィルの代謝が阻害され、副作用が強く現れる恐れがあります。
医師による禁忌事項の確認が行われない点も含め、個人輸入の薬を服用すると万が一の事態におけるリスクが極めて高まります。バルデナフィルを使用するときは安全性を最優先し、医療機関を受診して薬を処方してもらうのがよいでしょう。
参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」

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