更新日:2026年07月22日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「バイアグラの用量はどれがいいのか分からない」「25mg・50mg・100mgに違いはある?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。バイアグラの用量は、患者の年齢や体質など総合的に診察して医師が判断します。
本記事では、バイアグラの各用量(25mg・50mg・100mg)の違いや効果・副作用、正しい服用方法について解説します。バイアグラを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
バイアグラには25mg・50mg・100mgの3種類の用量があります。日本国内では25mgと50mgが承認されており、100mgは国内では承認されていません。患者の年齢や持病、服用中の薬などを総合的に判断して、医師が適切な用量を決定します。
以下の表は、バイアグラの各用量と開始の対象となるケースをまとめたものです。
| 用量 | 開始量の対象となるケース(目安) | 国内での承認有無 |
|---|---|---|
| バイアグラ25mg | 高齢者(65歳以上)、肝障害がある人、重度の腎障害がある人、副作用が心配な人 | 承認済み |
| バイアグラ50mg | 持病がない成人男性(65歳未満) | 承認済み |
| バイアグラ100mg | 取り扱うクリニックはほとんどない | 未承認 |
ここでは開始量の対象となるケースに触れていますが、あくまで目安であり実際の診断・処方には医師の診察が必要です。それぞれの用量について、詳しく解説していきます。
バイアグラ25mgは、年齢や持病、服用中の薬などを考慮して処方されることのある用量です。なぜなら、体質や薬の成分によって血漿中(けっしょうちゅう)の濃度が高くなることがあるからです。血漿中濃度とは、血液の成分である「血漿」中に含まれる薬の濃度のことを指します。
バイアグラ錠の添付文書によると、高齢者(65歳以上)や肝障害がある人、重度の腎障害がある人はバイアグラの有効成分「シルデナフィル」の血漿中濃度が増加することが認められているため、25mgが開始用量とされています。
また、特に持病がない人であっても、副作用リスクなどを踏まえ25mgから開始することもあります。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
服用中の薬や持病などがない成人男性(65歳未満)の場合は、医師の判断のもとバイアグラ50mgから開始されることが見受けられます。
インターネット上の情報をもとに「自分は50mgから開始できるのでは」と思う人もいるかもしれません。しかし、用量の判断は医師が行います。患者の体質や健康状態、併用薬の有無などを総合的に評価したうえで、最適な用量が決定される点に留意しましょう。自己判断で用量を決めず、必ず医師の指導のもとで服用することが大切です。
バイアグラ100mgは海外では承認されている国はありますが、日本では承認されていない用量です。有効性において国内では50mgと100mgとの間に大きな差が見られなかったというデータがあり、安全性を考慮して日本では25~50mgが適当な用量であると判断されています。
バイアグラ100mgは国内未承認のため取り扱うクリニックはほとんどなく、主な入手方法は個人輸入です。しかし、個人輸入の薬は健康被害などのリスクが考えられます。厚生労働省では、個人輸入した場合は正規のメーカー品を装った偽造製品が送られるかもしれないと注意喚起されています。
また、ED治療薬製造販売4社が2016年に行った調査によると、輸入代行サイトで購入されたED治療薬のうち、約4割が偽造品だったと判明しています。偽薬には有害な成分が含まれている危険性も考えられるでしょう。万が一、国内未承認の薬で重篤な副作用が発生しても、公的な支援を受けられる「医薬品副作用被害救済制度」の対象外となってしまいます。 健康被害などのトラブルを防ぐためにも、必ず医療機関で処方を受けるようにしてください。
参考:厚生労働省「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」
参考:厚生労働省「スイッチ OTC 医薬品の候補成分の成分情報等シート 」

バイアグラには服用禁忌となる人がいます。硝酸剤を服用している方や重度の肝機能障害のある方などは服用できません。バイアグラの服用を希望する場合は、必ず医師の診察を受けることが重要です。
国内臨床試験では、25mg群より50mg群で反応率が高い数値を示したデータがあります。ただし、効果の現れ方には個人差があり、用量を増やせば増やすほど効果が高まるわけではありません。
ここでは、バイアグラの用量による効果や副作用の違いについて詳しく解説します。
バイアグラの効果は用量によって差はあることが、臨床試験(新しい薬の安全性や有効性を確認するための試験)で明らかになっています。
再審査報告書によると、国内で実施された臨床試験において25mgよりも50mgの方が高い反応率の数値を示しています。具体的な数値は以下のとおりです。
| 評価時期 | 25mg群の反応率 | 50mg群の反応率 |
|---|---|---|
| 投与4週間後 | 63.60% | 68.40% |
| 投与8週間後 | 51.70% | 62.10% |
ただし、効果の感じ方には個人差があります。「バイアグラ50mgを服用すれば必ず効果が出る」と断言できるものではありません。
また、国内の臨床試験において50mg群と100mg群のED改善率に大きな差はなく、100mgを服用したとしても効果が大幅に高まることは期待できないとされています。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「再審査報告書」
バイアグラの副作用は一般的に用量が多いほど起こりやすくなります。バイアグラ25mg・50mgの服用により起こりうる主な副作用には、頭痛やほてり、消化不良、鼻づまりなどが挙げられます。
25mgよりも50mgのほうが副作用の発現率が高い傾向にありますが、「50mgを服用すると必ず副作用が出る」「25mgであれば副作用が出ない」というわけではありません。実際の副作用の頻度や程度には個人差があることを理解しておきましょう。体質によっては少ない用量でも副作用が起こる可能性もあるため、初回服用時は体の反応を慎重に観察することが大切です。
また、国内外の臨床試験において国内未承認のバイアグラ100mgは、25mgや50mgよりも副作用の発現頻度は高い傾向があります。効果が上がらない可能性がある一方で副作用のリスクが高まります。安全性を考慮すると推奨できない用量といえるでしょう。
バイアグラの効果を高めるために、2錠同時に服用することを考える人もいるかもしれません。しかし、いずれの用量においても自己判断で2錠以上飲むことは危険なため、行わないようにしましょう。
ここでは、バイアグラの各用量における2錠服用のリスクについて詳しく解説します。
医師にバイアグラ25mgを処方された人は自己判断で増量しないようにしてください。国内ではバイアグラ50mgが承認されているため「バイアグラ25mgを2錠飲んでも大丈夫なのでは」と思う人もいるかもしれません。25mgが処方されるのは、患者の安全性を最優先に考えた結果であり、医師が慎重に判断した用量なのです。
特に、年齢や持病、服用中の薬などにより「慎重に投与すべき」と判断された方が、自己判断で2錠以上飲むと健康を害するリスクがあります。
「効果を感じられず増量したい」といった場合は、医師に相談するようにしましょう。医師は患者の体調や服用状況を総合的に評価し、適切な用量への変更や別のED治療法の提案を行います。
自己判断でバイアグラ50mgを2錠服用することは、国内の承認用量を超え副作用のリスクを高める危険な行為です。50mgを2錠服用すると100mgとなりますが、この用量は日本では承認されておらず安全性が十分に確認されていません。
バイアグラ50mgを服用しても効果を感じられない場合は、まずは医師に相談しましょう。効果が不十分な原因は用量不足だけではなく、服用方法や生活習慣、心理的要因なども関係している可能性があります。
また、後ほど説明する服用方法の見直しも検討してみましょう。たとえば、食事の影響を受けやすいため空腹時に服用する、アルコールの摂取を控えるなど、適切な服用環境を整えることで効果が改善される場合もあります。
バイアグラ100mgを2錠一度に服用すると命にかかわるリスクがあります。100mgのバイアグラが承認されている海外でも、1回あたりの最大服用量は100mgまでとされているからです。バイアグラは血管を拡張させる作用があり、過剰摂取により急激な血圧低下や心臓への負担が生じるため、命にかかわる事態を招く可能性があります。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」

自己判断で増量するのは避けるとともに、バイアグラの錠剤を分割することもやめましょう。錠剤を割ると有効成分を均等に分けることが難しく、設計通りの効果が得られない可能性があります。また、分割後の残った部分の保存状態が悪くなるため、医師の指示通り1錠をそのまま服用することが大切です。
用量増加を検討する前に、バイアグラの正しい服用方法を実践できているか確認しましょう。正しく服用できていないと本来の効果を得られないことがあるからです。
バイアグラの添付文書によると、バイアグラは25~50mgを性行為の約1時間前に経口投与するとされています。バイアグラの有効成分「シルデナフィル」が服用後約1時間で血中濃度が最高値に達し、効果が期待できる状態になるためです。
バイアグラを服用するタイミングが早すぎても遅すぎても効果を実感しにくくなります。性行為の直前に服用した場合は期待する効果が現れる前に終わってしまい、遅すぎると効果が薄れてしまう可能性があるのです。
個人差はありますが、服用後約30~60分で効果が現れて約1~2時間後にピークに達し、3~5時間程度効果が持続するといわれています。効果を実感するためにも、計画的な服用を心がけましょう。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
バイアグラは空腹時に服用しましょう。バイアグラの添付文書には、食事と共に本剤を投与すると、空腹時に投与した場合に比べ効果発現時間が遅れることがあると記載されているためです。
消化器官に食べ物が残っていると、消化器官に付着した油脂膜がシルデナフィルの吸収を妨げてしまうおそれがあります。基本的には空腹時に服用し、食事のあとに服用したい場合は2時間ほど経ってから(消化を待ってから)が良いでしょう。
バイアグラとアルコールの同時摂取は添付文書において禁忌とされていませんが、過度なアルコール摂取は避けたほうが良いでしょう。アルコールを摂りすぎると神経の伝達が鈍くなり、性的刺激が陰茎に伝わりにくくなります。
また、バイアグラとアルコールのどちらも血管拡張作用があるため注意が必要です。バイアグラを服用した状態でアルコールを過剰摂取することで、急な血圧低下やフラつきを招くおそれがあります。
前述したとおり、バイアグラを服用して期待する効果を得るには空腹時の服用が基本です。アルコールを飲みすぎないように注意しましょう。
バイアグラは性的刺激を受けた際に効果が発揮される薬であることを理解しておきましょう。バイアグラはあくまで勃起をサポートする効果が期待できる薬です。性的な刺激がなければ、バイアグラを服用しただけで反応は起きません。
本来、体の中には勃起を終わらせる酵素「PDE5」と勃起を促す物質「環状グアノシン一リン酸(cGMP)」があります。ED(勃起不全)は、PDE5が強く働きすぎてしまい、何らかの原因でcGMPが出にくくなってしまうことで起こるのです。
ED治療薬でPDE5の働きを阻害することにより、性的刺激によって作られたcGMPが働きやすくなり、力強い勃起をサポートします。もし効果が不十分だと感じても、すぐに用量を増やすのではなく、まずは落ち着ける環境を整えることから始めましょう。
バイアグラを安全に服用するためにも、用量については医師に相談しましょう。バイアグラには25mgと50mgがあり、適した用量は個々の健康状態や服用中の薬、年齢などによって異なるからです。自己判断でバイアグラの用量を決めてしまうと、思わぬ副作用を招くリスクが高まり、健康を害するおそれがあります。
処方された量で十分な効果を感じられない場合でも、すぐに増量が必要とは限りません。
医師は患者の上記のような状態を総合的に判断し、用量の調整や別の治療法の提案、服用方法の見直しなどを行えます。効果的かつ安全にED治療を進めるためにも、医師に相談して処方してもらいましょう。
バイアグラの用量は25mgと50mgが国内承認されており、患者の年齢や健康状態に応じて医師が適切な用量を決定します。高齢者や肝障害がある人は25mgから開始し、持病がない成人男性は、医師の総合的な判断により25mgまたは50mgから開始されます。50mgの方が25mgよりも効果を実感しやすい傾向にありますが、同時に副作用のリスクも高まるため注意が必要です。
自己判断でバイアグラの用量を2錠服用することは危険であり、特に50mgを2錠服用すると国内未承認の100mgとなり副作用リスクが増加します。バイアグラの効果が不十分と感じている場合は、まずは正しい服用方法を実践できているか確認しましょう。
医師は患者の体質や服用状況を総合的に評価し、効果的な治療方針を提案してくれます。自分にあったバイアグラの用量が知りたい方や治療について検討している方は、まずは医師に相談してみましょう。
独立法人 医薬品医療機器総合機構「勃起不全治療剤 シルデナフィルクエン酸塩錠 シルデナフィルクエン酸塩口腔内崩壊フィルム」
厚生労働省「医薬品・医療機器」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「再審査報告書」
記事を読んでEDの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
オンライン診療サービス「レバクリ」なら、医師の診察からお薬の処方まで、すべてスマホひとつで完結できます。
ED治療は、「シルデナフィル」・「パルデナフィル」・「タダラフィル」などの成分を含む内服薬で行うのが一般的です。
治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
ED治療は専門医への相談が不可欠ですが、デリケートな悩みであるため、通院の待ち時間や人目が心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のED治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
「レバクリ」は、ED治療の「始めやすさ」と「続けやすさ」を重視し、オンライン診療のメリットを最大限に活かしたサービスを提供しています。