更新日:2026年07月27日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「レビトラは早漏にも効果がある?」と疑問に思う方もいるかもしれません。レビトラはED治療薬として知られていますが、海外の研究では射精時間延長のデータも報告されています。しかし、医学的検証は十分とはいえないのが現状です。本記事では、レビトラと早漏の関係性や早漏治療薬として海外で承認されている治療薬、早漏改善をサポートするための対策について詳しく解説します。
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レビトラが早漏改善に効くかどうかについては、射精時間を延ばしたという報告があるものの、医学的な検証は十分とはいえません。海外の研究では射精に至るまでの時間が延長したと報告されているものの、大規模かつ長期的な検証は十分にされていないのが現状です。
また、なぜレビトラが「早漏に効く」と感じる人がいるのか、メカニズムも完全には解明されていません。
後述するとおり、EDと早漏が併発するケースもあります。レビトラでEDを治療することが、結果的に射精までの時間延長につながる可能性があるでしょう。
参考:National Library of Medicine「Effects of vardenafil administration on intravaginal ejaculatory latency time in men with lifelong premature ejaculation」
参考:National Library of Medicine「The effects of three phosphodiesterase type 5 inhibitors on ejaculation latency time in lifelong premature ejaculators: a double-blind laboratory setting study」
早漏という言葉を知っていても、具体的にどのような状態を指すのか正確に理解している方も少なくありません。ここでは、早漏の定義や実際の状況について詳しく解説します。
早漏とは、自分の意思に反して短時間で射精してしまう状態のことです。国際性機能学会のガイドラインでは、早漏を以下のように定義しています。
かつ、射精を遅らせたいと思ってもコントロールできない状態の結果、本人やパートナーに悩みや苦痛、回避行動などのネガティブな影響が生じている状態を指します。
なお、20歳から79歳までの日本人男性を対象とした調査では、自己申告による早漏の苦痛の有病率は23.39%です。つまり、約4人に1人の男性が早漏による苦痛を感じていることになります。
参考:National Library of Medicine「An Evidence-Based Unified Definition of Lifelong and Acquired Premature Ejaculation: Report of the Second International Society for Sexual Medicine Ad Hoc Committee for the Definition of Premature Ejaculation」
参考:National Library of Medicine「Prevalence and Factors Associated with Premature Ejaculation in Japan: First Nationwide Cross-Sectional Survey by the Japanese Society for Sexual Medicine」
早漏とED(勃起不全)は同時に起こることがあります。海外の研究によると、ED患者の約30~50%に早漏が併存するという報告があります。
また、これまで早漏の関連要因については十分に解明されていませんでした。しかし、「日本における早漏の有病率と関連要因」では、EDが重要な関連因子であるとされています。この研究では、EDのほかにも向精神薬の使用や神経疾患、外傷、大動脈瘤手術なども早漏に関係していると考えられています。
EDと早漏が併発する理由は複雑で、身体的な要因と心理的な要因の両方が関わっているといえるでしょう。
参考:National Library of Medicine「Premature ejaculation: an update on definition and pathophysiology」
参考:National Library of Medicine「Prevalence and Factors Associated with Premature Ejaculation in Japan: First Nationwide Cross-Sectional Survey by the Japanese Society for Sexual Medicine」

前述した日本人男性を対象とした調査では、回答者の51%が早漏の治療を希望していたにもかかわらず、医療機関を受診したのは4.81%でした。EDや早漏の悩みはデリケートな問題であるため、クリニックに足を運ぶこと自体に抵抗を感じる方は少なくありません。対面での相談に負担を感じる場合は、オンライン診療で医師に相談するのも一つの方法です。
前述のとおり、レビトラは早漏に対する研究はあるものの、あくまでもED改善を目的とした薬です。早漏の改善を目的とする場合、レビトラではなく早漏治療薬として海外で承認されている薬が選択肢となります。以下は、主な早漏治療薬です。
順番に解説していきます。
ダポキセチンは国内では未承認ですが、海外の50ヶ国以上で承認されている早漏治療薬です。
国内未承認薬とは、厚生労働省から製造販売の承認を得られていない薬のことを指し、海外承認薬とは、日本以外の国の保険当局によって安全性や有用性が認められた薬のことを指します。
ダポキセチンを主成分とする薬には「プリリジー」と「ポゼット」の2種類があります。プリリジーは世界で初めて早漏治療薬として承認された薬です。ポゼットはプリリジーと同じ有効成分(ダポキセチン)を配合した海外製医薬品(国内未承認)です。
ダポキセチンの特徴は、以下の表をご覧ください。
| 項目 | ダポキセチン(プリリジー・ポゼット) |
|---|---|
| 主成分 | ダポキセチン |
| 期待される効果 | 射精までの時間延長、射精コントロールの改善 |
| 服用するタイミング | 性行為の1~3時間前に服用 |
| 起こりうる副作用 | 吐き気、頭痛、めまい、下痢、眠気など |
| 服用禁忌となる人 | MAOIを服用中の人、躁病または重度のうつ病の既往歴がある人、中等度以上の肝臓疾患がある人など |
ダポキセチン同様、リドスプレーも早漏治療薬としては国内未承認薬となっています。
リドスプレーは、局所麻酔薬に使われる「リドカイン」を主成分としたスプレータイプの早漏治療薬です。
陰茎や亀頭に直接噴霧することで感度を低下させ、射精までの時間を延長する効果が期待できます。ただし、成分がパートナーにも吸収される可能性があるため、性行為の前にはシャワーで軽く洗い流しましょう。
以下は、リドスプレーの特徴です。
| 項目 | リドスプレー |
|---|---|
| 主成分 | リドカイン |
| 期待される効果 | 陰茎の感度低下により射精時間延長 |
| 使用するタイミング | 性行為の10~20分前に噴霧 |
| 起こりうる副作用 | 使用部位のかゆみ、かぶれなど |
| 使用禁忌となる人 | リドカインに過敏症がある人、クラスIII不整脈薬やサルファ剤を服用中の人など |
薬による治療以外にも、早漏の改善をサポートする対策があります。どれも単独で早漏を劇的に改善できるわけではありませんが、内服と併用することでより治療効果を実感できる可能性があるでしょう。ここでは、実践しやすい6つの対策について解説します。
スクイーズ法は、射精直前に亀頭を圧迫して興奮を抑え、射精を遅らせる感覚を養う行動療法です。
自慰行為中に「射精しそう」と感じる直前で刺激を中断します。亀頭の付け根を数秒間、強く握り込んで射精感を消失させ、これを何度か繰り返します。陰茎を強く握りすぎると組織を傷つけるおそれがあるため、圧迫しすぎないように注意しましょう。
射精の感覚を定着させるには、数週間以上の継続的な訓練が関与するとされています。
参考:National Library of Medicine「Dapoxetine and the treatment of premature ejaculation」
ストップ&スタート法は、射精直前で刺激を中断・再開し、射精までの感覚をコントロールする行動療法です。
自慰や性行為中に射精の限界が近づいたら、手を止めるか挿入を中断して興奮を落ち着かせます。完全に萎える前に刺激を再開し、これを3~4回程度繰り返してから射精を行います。訓練を重ねることで、射精までの感覚のコントロールにつながる場合があります。
参考:National Library of Medicine「Dapoxetine and the treatment of premature ejaculation」
ケーゲル体操は骨盤底筋を鍛えるためのトレーニングで、早漏改善や排尿コントロール力の向上に役立つとされています。骨盤底筋は射精をコントロールする重要な筋肉群であり、この部分を強化することで射精のタイミングをより適切に調整できるようになる可能性があります。
まずは、排尿やガスを止めるようなイメージで、骨盤底筋(肛門あたり)に5秒間力を入れましょう。その後、5秒間かけて収縮させた状態を維持してゆっくりと力を抜きます。一連の動作を1セットとして、1日10セット程度を目標に行ってみましょう。
心理的プレッシャーによる早漏の場合、パートナーに早漏の悩みを共有して理解を得ることで、症状が改善する可能性があります。
「パートナーをがっかりさせたくない」という焦りや不安が緊張を生み、射精を早めているケースもあるからです。あらかじめ素直に悩みを打ち明けることで、不安が軽減されて以前よりもリラックスした状態で性行為に臨めるようになるでしょう。
また、パートナーの理解と協力を得ることで、刺激の調整や体位の工夫などの改善策を一緒に考えられます。打ち明けにくいことかもしれませんが、パートナーの理解を得ることで、お互いが満足できる性生活の実現につながるでしょう。
厚手のコンドームを使い物理的に亀頭への刺激を減らすと、射精に至るまでの時間延長に役立つ可能性があります。一般的に「厚手」とされるコンドームは、0.1mm以上が目安です。
また、「厚手のコンドームを使っているから大丈夫」という安心感が緊張緩和に役立つ側面もあります。ただし、厚手のコンドームを選ぶと感度が低下する場合もあることを覚えておきましょう。
亀頭の皮膚の下にヒアルロン酸を注入し、物理的な刺激に対する感度を和らげることで早漏の改善を図るアプローチもあります。 ヒアルロン酸によって皮膚に厚みを持たせることで、外部からの刺激を感じにくくし、射精までの時間を延長させる効果が期待されます。
医学的エビデンスが確立されているわけではありませんが、早漏治療の選択肢の一つとして慣例的に行われている治療法です。ただし、時間の経過とともにヒアルロン酸が体内に吸収されて効果が薄れることや、自費診療となる点には注意が必要です。興味がある場合は、医師にメリットやリスクを確認したうえで検討しましょう。

物理的な刺激を減らす方法として、インターネット上にはコンドームを2枚重ねる方法が書かれていることがありますが、正しい使い方ではないためやめましょう。2重にするとコンドーム同士がこすれて破れやすくなり、感染症予防や避妊の効果を得られなくなるおそれがあります。早漏を改善したいと考えても、コンドームは必ず1回につき1枚の使用にとどめることが大切です。
ここでは、レビトラの使用や早漏に関するよくある質問について詳しく解説します。
レビトラを飲むときは飲酒してもいい?
レビトラとアルコールの同時摂取は添付文書において禁忌とされていませんが、過度なアルコール摂取は避けた方が良いでしょう。アルコールを過剰に摂取すると、神経伝達に影響を及ぼし、性的刺激が陰茎に伝わりにくくなるおそれがあるからです。
また、レビトラとアルコールのどちらも血管拡張作用があります。併用して過剰に摂取すると、血圧が下がりすぎて「めまい」や「立ちくらみ」を引き起こしてしまうことも考えられるでしょう。お酒の量は控えめに調整することが大切です。
レビトラの副作用は?
レビトラの服用で起こりうる副作用は、ほてりや頭痛、鼻づまり、消化不良などがあります。
副作用が出た場合はレビトラの服用を中止し、できるだけ安静にすることが大切です。軽度の症状であれば時間とともに改善することはありますが、気になる症状があるときは必ず処方医に相談しましょう。
なお、副作用の有無や程度には個人差があり、レビトラを服用した際に必ず副作用が出るわけではありません。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
レビトラは「最強」のED治療薬?
レビトラが「最強」であるかは、何を「最強」と捉えるかによって異なります。レビトラは、バイアグラやシアリスといったほかのED治療薬に比べて、即効性があることが特徴です。最新の研究では、むしろシルデナフィル(バイアグラの有効成分)が他のED治療薬に比べて高い治療効果が得られる可能性が示唆されています。
ただし、その日の体調や食事内容、服用したタイミングなどによって薬の効果や感じ方の変化がある点に留意が必要です。どのED治療薬が良いのかは、体質やライフスタイルなどさまざまな要因で判断されます。自分に適したED治療を受けるためにも、医師に相談して薬を選ぶことが大切です。
レビトラとプリリジーは併用できる?
レビトラとプリリジーは併用可能で、勃起力と持続時間の両方を改善する効果が期待できます。ただし、併用できるかどうかは、医師が総合的に判断する点に留意してください。持病の有無や現在服用している他の薬、既往歴によって併用できないケースもあります。
EDと早漏の両方を改善したい方は、医師に併用の相談をするようにしましょう。
レビトラの早漏への効果について、海外の研究では射精時間延長のデータが存在しますが、医学的検証は十分とはいえません。なぜレビトラが「早漏に効く」と感じる人がいるのか、そのメカニズムは解明されていないものの、「硬さを得られることで余裕が生まれる」などの心理的要因が考えられるでしょう。
早漏治療には、海外で承認されているダポキセチン(プリリジー・ポゼット)やリドスプレーが選択肢です。また、薬による治療以外にも、スクイーズ法やケーゲル体操などの早漏改善をサポートする対策が挙げられます。
EDと早漏が併発している場合は、医師の総合的な判断によりレビトラと早漏治療薬の併用ができる場合もあるでしょう。早漏やED(勃起不全)に悩んでいる方は、一人で抱え込まず医師に相談し、適切な治療法を選択することが大切です。
National Library of Medicine「Effects of vardenafil administration on intravaginal ejaculatory latency time in men with lifelong premature ejaculation」
National Library of Medicine「The effects of three phosphodiesterase type 5 inhibitors on ejaculation latency time in lifelong premature ejaculators: a double-blind laboratory setting study」
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
National Library of Medicine「An Evidence-Based Unified Definition of Lifelong and Acquired Premature Ejaculation: Report of the Second International Society for Sexual Medicine Ad Hoc Committee for the Definition of Premature Ejaculation」
National Library of Medicine「Prevalence and Factors Associated with Premature Ejaculation in Japan: First Nationwide Cross-Sectional Survey by the Japanese Society for Sexual Medicine」
National Library of Medicine「Premature ejaculation: an update on definition and pathophysiology」
National Library of Medicine「Dapoxetine and the treatment of premature ejaculation」
記事を読んでEDの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
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ED治療は、「シルデナフィル」・「パルデナフィル」・「タダラフィル」などの成分を含む内服薬で行うのが一般的です。
治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
ED治療は専門医への相談が不可欠ですが、デリケートな悩みであるため、通院の待ち時間や人目が心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のED治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
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ダポキセチンやリドスプレーの個人輸入については、医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点や、品質管理の状況が確認できない場合がある点に注意が必要です。ダポキセチンの服用やリドスプレーの使用を検討している方は、クリニックのWebサイトで取り扱いがあるか確認し、医師の診察を受けるようにしましょう。