更新日:2026年08月20日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
マカには医薬品のような即効性や治療効果はありません。しかし、アミノ酸やビタミンB群、鉄、亜鉛などが含まれており、日々の栄養補給に役立つとされています。勃起への効果には十分な医学的な根拠は確立していませんが、滋養強壮や疲労回復の一助となりうる食品です。摂取を検討する際には、国内の品質基準を満たしている製造元のサプリメントを選び、1日の摂取目安量や成分の含有量を確認しておくことが選択肢となります。
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マカは、疲労回復や活力のサポートを目的に古くから親しまれてきた食品です。医薬品ではなく食品に分類されるため、飲んですぐに変化が出るような即効性や、症状を治す治療効果は期待できません。まずは、マカがどのような食品で、男性の体にどう働くと考えられているのかを整理します。
マカは、日々の栄養補給を通じて疲労回復やスタミナ維持のサポートを期待して利用されてきた食品です。マカにはアミノ酸やビタミンB群、鉄・亜鉛などのミネラルが含まれており、これらはエネルギー代謝に関わる栄養素として知られています。マカはアンデス高地で栽培され、現地では栄養価が高いとされ滋養を意識して日常的に取り入れられてきた食材です。
マカは、男性の活力や精力へのサポートが期待されている食品です。マカに含まれるアルギニンは、体内で一酸化窒素(NO)の産生に関わるアミノ酸として注目されています。健康の土台づくりを支えることが期待できる栄養素です。
マカは、必須アミノ酸やミネラル、ビタミン類をバランスよく含む栄養価の高い食品です。特定の栄養素が突出して多いわけではなく、複数の栄養成分を幅広く含んでいる点が特徴とされています。食事が偏りがちな場合に、不足しやすい栄養を補う選択肢の一つとして取り入れられています。栄養バランスはまず食事の見直しが基本で、マカはそれを補助する位置づけと考えておくと良いでしょう。
マカは食品であり、医薬品のような即効性や治療効果はありません。そのため、数日から数週間の短期間では明確な変化を感じにくく、取り入れる場合は一定期間の継続が前提になります。「飲めばすぐに元気になる」といった期待ではなく、日々の食生活を補うものとしてとらえることが大切です。
マカの効果は、これまでに複数の小規模な試験で調べられています。ただし、対象人数が少ないものや結果にばらつきがあるものが多く、マカの効果を示す根拠は現時点では限定的です。ここでは、報告されている内容を紹介します。
軽度の勃起不全がある男性を対象とした海外の小規模な試験では、マカ抽出物を一定期間続けて摂取した場合のデータが取られています。そこには、勃起機能を評価する指標(国際勃起機能指数)が改善したとの報告があります。ただし、この試験ではマカを摂取していないグループでも数値が改善しており、対象人数も限られていました。そのため、マカにED改善効果があると言い切れる段階ではなく、参考のひとつとして受け止めるのが適切です。
健康な成人男性を対象とした試験では、マカを摂取したグループで性欲に関するスコアが上がったという報告があります。この試験では、性欲の変化は男性ホルモン(テストステロン)の値の増減とは関係がなかったとされています。別の報告では、マカの摂取後に精液の量や精子の数などが増加したというデータもありますが、いずれも小規模な研究であり、すべての人に同じ効果があるとはいえません。
参考:National Library of Medicine「Lepidium meyenii (Maca) improved semen parameters in adult men」
マカの性欲や性機能への影響については、根拠に乏しい、または統計的に有意ではないとする報告もあります。研究ごとに対象者やマカの量、摂取期間が異なり、結果が一致していないのが現状です。マカは医薬品ではなく食品であり、効果や感じ方には個人差があります。研究段階の情報をもとに過度な期待をするのではなく、あくまで栄養を補う食品として認識しましょう。
マカは食品のため、摂取方法に厳密な決まりはありませんが、続けやすさを意識すると生活に取り入れやすくなります。ここでは、摂取量の目安やタイミング、飲み方のポイントを紹介します。
| 項目 | 目安・ポイント | 注意点 |
|---|---|---|
| 1日の摂取量 | 1.5〜5g | 多く摂っても効果が高まるわけではないため過剰摂取は控える |
| 飲むタイミング | 決まりなし | 即効性はないため、まずは2〜3ヶ月ほど継続して様子を見る |
| 吸収しやすい飲み方 | 水・ぬるま湯 | お茶などに含まれるカテキンは鉄分の吸収を妨げる |
マカの1日の摂取目安量は、おおよそ1.5〜5gとされています。サプリメントによって推奨量が異なるため、摂取前に必ずパッケージの表示を確認してください。多く摂れば効果が高まるというものではなく、過剰に摂取すると体調不良につながる場合があります。表示された目安量を守ることが基本です。
参考:National Library of Medicine「Effect of Lepidium meyenii (MACA) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men」
マカを飲むタイミングに明確な決まりはなく、自分の生活リズムに合わせて続けやすい時間帯を選ぶと良いでしょう。1日を活動的に過ごしたい場合は、朝に摂取する方法もよく選ばれています。マカは食品のため即効性は期待できず、変化を感じられるかどうかには個人差があります。数日で判断せず、2〜3ヶ月ほど継続して様子を見ましょう。
マカのサプリメントは、水やぬるま湯で飲む方法が一般的です。飲み物によっては栄養素の吸収に影響することがあります。たとえば、マカに含まれる鉄は、お茶に含まれるカテキンと一緒に摂ると吸収が妨げられるとされています。習慣として続けやすくするためにも、水やぬるま湯で飲むと良いでしょう。毎日同じタイミングにすると、飲み忘れも防ぎやすくなります。
マカサプリメントには多数の製品があり、どれを選べば良いか迷う方がいるかもしれません。ここでは、自分に合ったマカサプリを選ぶために確認したいポイントを紹介します。
マカサプリメントを選ぶときは、まず原材料とマカの含有量を確認しましょう。「マカ配合」と表示されていても、実際の使用量や加工方法は製品によって異なります。原材料欄を見れば、マカが主な原料として使われているか、ほかにどのような成分や添加物が含まれているかを把握できるでしょう。1日あたりどのくらいのマカを摂取できるかを確認しておくと、目安量との比較もしやすくなります。
品質を重視するなら、どのような製造体制でつくられているかを確認しましょう。以下のような表記が品質を確認するうえでの目安になります。
GMPとは、原料の受け入れから製造、出荷まで一貫して適切な管理が行われていることを示す基準です。公式Webサイトやパッケージの記載を確認し、信頼できる製品かどうかを判断する材料にしましょう。
マカサプリメントを選ぶ際には、無理なく続けられるかどうかを基準に選ぶこともポイントです。価格帯や内容量、1日あたりのコスト、粒の大きさや形状などを比較し、生活に取り入れやすいものを選びましょう。定期購入がある場合は、解約条件もあわせて確認しておくと安心です。自分の目的や体質に合わせて、続けやすい製品を探すことが大切です。
マカは食品として広く利用されていますが、取り入れる際に知っておきたい注意点があります。安全に続けるために、以下のポイントを確認しておきましょう。
マカは健康食品ですが、過剰に摂取すると体調不良につながる場合があります。摂りすぎた場合、胃腸への負担から下痢などの不調を引き起こしかねません。また、マカには亜鉛が多く含まれ、亜鉛の過剰摂取は吐き気や食欲不振などにつながる可能性があります。メーカーが定める摂取目安量を守ることが基本です。
マカはアブラナ科の植物で、キャベツやブロッコリー、大根、カブなどと同じ仲間です。そのため、アブラナ科の野菜にアレルギーがある方は、摂取前に念のため注意が必要です。初めて取り入れるときは少量から試し、摂取後に体調の変化や違和感を覚えた場合は、無理に続けず一度中止して様子を見ましょう。
薬を服用している方や持病がある方は、マカを取り入れる前に医師や薬剤師に相談しましょう。マカに含まれる栄養素と薬の飲み合わせが良くない場合や、体調に影響する場合があります。マカについて重大な相互作用が広く知られているわけではありませんが、不安がある場合は事前に確認しておくと安心です。
通販サイトで販売しているマカサプリメントの海外製品は、品質管理の状況を確認できない場合があります。海外製品は日本製のような品質基準にのっとってつくられているとは限らず、なかには説明書きに記載のない成分が含まれているケースもあると指摘されています。医薬品副作用被害救済制度の対象外となる点や、品質管理の状況が確認できない場合がある点に注意が必要です。マカサプリメントを購入する際は、製造体制や品質管理が明示された国内の製品を選ぶのが安心です。
マカを一定期間続けても勃起の悩みが改善しない場合、背景に勃起不全(ED)がある可能性があります。EDは医療機関での治療によって改善が期待できる症状です。サプリメントだけで解決しようとせず、医師への相談も選択肢としてあることを知っておきましょう。
EDは、性行為に十分な勃起が得られない、または維持できない状態を指します。厚生労働省の情報でも40歳以上で有病率が高まるとされ、加齢や生活習慣、ストレスなど複数の要因が重なって起こることが多いとされています。EDは治療によって改善が期待できる症状です。原因に応じた対処が大切なため、まずは医師の診察をとおして状態を正しく把握することから始まります。
国内の医療機関では、医師の判断のもとED治療薬(PDE5阻害薬)を処方するのが標準的な治療です。勃起は、性的刺激によって陰茎の血管を広げる物質cGMP(環状グアノシン一リン酸)が増えることで起こります。しかし、これを分解する酵素であるPDE5(ホスホジエステラーゼ5)の働きが上回ると勃起が起きにくくなるのです。PDE5阻害薬はこのPDE5の働きをブロックし、勃起する力を補います。
国内で承認されている薬には、シルデナフィル(バイアグラ)、バルデナフィル(レビトラ)、タダラフィル(シアリス)があります。これらは医師の診察に基づいて処方される医薬品で、使用するには診察が必要です。通院が難しい場合は、ビデオ通話によるオンライン診療で相談する選択肢もあります。

活力の低下や勃起の悩みが数週間にわたって続く場合は、背景に治療が必要な疾患が隠れていることもあるため、サプリメントだけに頼らず医師への相談を検討しましょう。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
マカの基本的な知識について、読者に寄せられやすい質問と回答をまとめました。
マカを飲むとはげるって本当ですか?
「マカを飲むとはげる」という点に医学的根拠のある研究やデータはありません。テストステロンからつくられるDHT(ジヒドロテストステロン)が薄毛に関わるとされますが、マカを飲んでこれらの男性ホルモンが増えるという根拠は確認されておらず、断定できない情報です。薄毛が気になる場合はほかに原因がないか確認することが大切です。
マカとED治療薬は併用できますか?
サプリメントと薬の併用には注意の必要なケースもあります。ED治療薬を服用している場合や持病がある場合は、マカとの飲み合わせを自己判断せず、医師や薬剤師に相談しましょう。
マカは女性が飲んでも効果がありますか?
マカは男性向けの印象が強い食品ですが、女性も栄養補給を目的に利用しています。ただし、食品のため即効性はなく、感じ方には個人差があります。妊娠中・授乳中の方は安全性に関する十分なデータがそろっていないため、自己判断での摂取は避けましょう。
マカは栄養価の高さから、古くより活力のサポートで親しまれてきた食品です。男性の活力や性機能への働きを期待する声はありますが、研究結果にはばらつきがあり、確実に効果があるとは断定できません。マカは医薬品ではなく食品であることを前提に、日々の栄養を補う目的で摂取を検討するのが良いでしょう。 また、マカを摂取する際は過剰摂取を控え、目安量を守ることが大切です。製品を選ぶ際にはGMP認定の有無や成分の含有量といった表記を確認し、品質が良く自分に合ったサプリメントを購入しましょう。 ただし、勃起の悩みが続く場合はEDを発症している疑いがあり、サプリメントでは対処しきれません。気になる症状があるときは医師への相談を検討しましょう。
National Library of Medicine「Lepidium meyenii (Maca) improved semen parameters in adult men」 National Library of Medicine「Effect of Lepidium meyenii (MACA) on sexual desire and its absent relationship with serum testosterone levels in adult healthy men」 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
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ED治療は、「シルデナフィル」・「パルデナフィル」・「タダラフィル」などの成分を含む内服薬で行うのが一般的です。
治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
ED治療は専門医への相談が不可欠ですが、デリケートな悩みであるため、通院の待ち時間や人目が心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
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