更新日:2026年08月20日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
トンカットアリとマカのどちらを選ぶか迷っている方は、両者の違いを理解したうえで検討するのがよいでしょう。テストステロンや睡眠の質を重視するならトンカットアリが候補となり、持久力や購入の手軽さならマカが選びやすいとされています。性機能の変化を示す研究結果もありますが、両者とも医薬品とは異なる健康食品であるため、一定期間の継続や栄養補給の目的で使用するのが大切です。
【無料】1分で予約完了!
トンカットアリとマカのどちらを選ぶべきかは、重視したい目的に応じて判断するのがよいでしょう。どちらも精力サポートを目的に使われる健康食品ですが、研究で報告されている特性は異なります。まずは両者がどのようなものかを整理したうえで、どちらを選択するか検討しましょう。
トンカットアリとマカは、いずれも古くから現地で滋養強壮の目的で使われてきた植物由来の健康食品です。トンカットアリは東南アジアの熱帯に自生する樹木で、根の部分が使われます。一方のマカは南米ペルーの高地で育つアブラナ科の根菜で、乾燥させた粉末やエキスがサプリメントの原料です。 どちらも医薬品ではなく、あくまで食品に分類される点は共通しています。そのため、飲んですぐに変化が出るものではなく、一定期間続けて様子を見ることが前提になります。
男性ホルモンであるテストステロンを意識するなら、選択肢はトンカットアリが有力です。トンカットアリはテストステロンの増加が複数の研究で報告されているのに対し、マカでは増加が確認されていないためです。 テストステロンは性欲や筋肉量の維持に関わるホルモンで、加齢とともに減少していきます。一方で、性欲や勃起機能のサポートといった目的であれば、どちらにも研究報告があります。
トンカットアリとマカの主な違いは、テストステロンへの働きと、得意とする分野にあります。性欲・勃起機能や妊活のサポートはどちらにも研究報告がありますが、テストステロンの増加が報告されているのはトンカットアリのみです。まずは全体像を表で整理します。
| 項目 | トンカットアリ | マカ |
|---|---|---|
| 原産・植物 | 東南アジアの熱帯に自生する樹木 | 南米ペルー高地のアブラナ科の根菜 |
| テストステロン | 増加の報告あり | 増加は確認されていない |
| 性欲・勃起機能 | 研究で変化の報告あり | 研究で変化の報告あり |
| 妊活・精子 | 精子の質・量の変化の報告あり | 精液量・精子数の変化の報告あり |
| 得意とされる分野 | 筋力・睡眠の質のサポート | 持久力・栄養補給のサポート |
最も分かりやすい違いは、テストステロンへの働きです。トンカットアリは、更年期障害の男性を対象とした研究で血中テストステロン値が正常範囲に達した割合が増えたと報告されています。また、複数の試験をまとめたメタ分析でもテストステロンの増加が示されました。これに対しマカは、性欲や精子への働きは報告されているものの、テストステロン自体は増えないという結果が複数の研究で示されています。 性欲や勃起機能に関しては、両者ともに変化の報告があります。ただし、トンカットアリのED改善については、ランダム化比較試験をまとめたメタ分析で全体としては明確な差が示されていません。もともと勃起機能の点数が低い人で変化がみられたと報告されている点は知っておくとよいでしょう。マカも軽度のEDがある男性を対象とした試験で、偽薬より大きいスコアの変化が報告されています。 得意分野にも違いがあります。トンカットアリは筋力や睡眠の質に関する報告があり、マカは持久力や栄養補給の面で使われることが多い成分です。
参考:National Library of Medicine(PubMed)「Standardised water-soluble extract of Eurycoma longifolia (Tongkat ali) as testosterone booster for managing men with late-onset hypogonadism?」
参考:National Library of Medicine(PubMed)「Efficacy of Tongkat Ali (Eurycoma longifolia) on erectile function improvement: systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials」
参考:National Library of Medicine(PubMed)「Subjective effects of Lepidium meyenii (Maca) extract on well-being and sexual performances in patients with mild erectile dysfunction: a randomised, double-blind clinical trial」

トンカットアリやマカは健康食品であり、変化の感じ方には個人差があります。医薬品のようにすぐ変化が現れるものではないため、数週間から数ヶ月続けて様子を見ることが前提です。また、勃起の悩みが長く続く場合は、背景に生活習慣病やEDなどが隠れていることもあります。サプリメントだけに頼らず、気になる症状があるときは医師に相談してください。
トンカットアリとマカのどっちを選ぶべきかは、自分が何を重視するかで判断するのが分かりやすい方法です。ここでは目的ごとに、どちらが向いているかを整理します。
| タイプ・お悩み | 成分 | 主な理由・根拠 |
|---|---|---|
| 性欲・勃起機能をサポートしたい方 | どちらでもOK | どちらにも研究報告があるため、入手性や好みで選択 |
| テストステロンを意識したい方 | トンカットアリ | テストステロンの増加報告があるため |
| 筋力づくりや運動パフォーマンスを意識したい方 | トンカットアリ | 下半身における筋力向上の報告があり、筋肉合成にも関わるため |
| 睡眠の質や起床時の感覚をケアしたい方 | トンカットアリ | 起床時の眠気や気分スコアの変化の報告があるため |
| 持久力やスタミナを意識したい方 | マカ | サイクリングのタイムなど持久系運動に関する変化の報告があるため |
| 市販で手軽にサプリを試したい方 | マカ | ドラッグストアなど取扱店舗が多く手に入りやすいため |
性欲や勃起機能のサポートが目的なら、どちらを選んでも問題ないでしょう。両者とも研究上の報告があります。マカは軽度のED症状がある男性を対象とした試験で勃起機能の指標に変化がみられたと報告されており、トンカットアリも勃起機能が低い人で変化がみられたとされています。 性欲面でも両者に報告があり、その目的であれば飲みやすさや入手のしやすさでどちらを利用するか決めることも選択肢の一つです。
テストステロンを意識するなら、トンカットアリが有力な選択肢となります。トンカットアリはテストステロンの増加が複数の研究で報告されている一方、マカでは増加が確認されていません。 加齢に伴う活力の低下が気になる方や、後述する筋力づくりを目的とする方にも向いている成分です。
筋力づくりや運動パフォーマンスを意識したい方にも、トンカットアリが候補となります。テストステロンには筋肉の合成に関わる働きがあり、トンカットアリの摂取と運動を組み合わせた研究で下半身の筋力向上が報告されているためです。 筋トレの習慣がある方は、トンカットアリのほうが相性がよいと考えられます。
睡眠の悩みがある方にも、トンカットアリがサポートになるとされています。ヒトを対象とした研究で、起床時の眠気や気分の状態に関するスコアの変化が報告されているためです。 疲れが取れにくい、寝ても休まった気がしないという方は、トンカットアリを候補に検討してみてもよいでしょう。
運動でスタミナを意識したい方には、マカが選択肢となります。マカの摂取でサイクリングのタイムに関する変化が研究で報告されており、持久系の運動との相性がよいと考えられているためです。 マラソンやサイクリングなど、持久力を使う運動に取り組む方に適した選択肢です。
まずは手軽に試したい方には、マカが向いています。日本では取り扱い製品が多く、通販だけでなくドラッグストアでも手に入りやすいためです。 ほかの栄養素と組み合わせた製品も多く、初めて精力系サプリメントを使う方でも選びやすい傾向にあります。
サプリメントを続けても勃起の悩みが解消しないときは、医療機関でED治療を受けることが標準的な選択肢になります。サプリメントはあくまで健康食品である一方、ED治療薬は性機能へ直接働きかける医薬品です。
トンカットアリやマカは健康食品で、EDを治療する医薬品ではありません。医薬品は、有効性や安全性が国の審査を経て承認されたものを指し、食品とは法律上の位置づけが異なります。 そのため、サプリメントで十分な変化を感じられない場合や、勃起の悩みが続いている場合は、医薬品による治療を検討する段階といえます。
国内で一般的に行われているED治療は、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)阻害薬による治療です。通常であれば、勃起は性的刺激によって陰茎の血管を広げるcGMP(環状グアノシン一リン酸)が働くことで起こります。しかし、これを分解するPDE5が働き続けると勃起が保ちにくくなります。 PDE5阻害薬はこの分解を抑え、陰茎への血流をサポートする薬です。主なED治療薬にはバイアグラ(シルデナフィル)、レビトラ(バルデナフィル)、シアリス(タダラフィル)などがあり、原因や体質に合わせて医師が処方します。
通院の手間を感じる方は、対面だけでなくオンライン診療でもEDの相談ができます。オンライン診療はビデオ通話で医師の診察や必要な場合の処方を受けられる仕組みで、スマートフォン1つで好きな場所から受診できる方法です。まずは自分の状態を医師に伝え、治療が必要かどうかを相談するところから始められます。
トンカットアリやマカについて、読者から寄せられやすい質問と回答をまとめました。
トンカットアリとマカは一緒に飲んでも大丈夫ですか?
どちらも健康食品のため、飲み合わせに関する重大な報告はされていません。ただし、安全性を十分に検証した臨床データは限られており、用量は各製品の表示を守ることが大切です。持病がある方や薬を服用中の方は飲み合わせの確認が必要な場合があるため、事前に医師へ相談してください。
効果を実感するまでどのくらいかかりますか?
トンカットアリやマカにはいずれも医薬品のような即効性はありません。研究では数週間から数ヶ月の継続摂取で変化が報告されていますが、焦らず一定期間続けたうえで、自分に合うかを判断するとよいでしょう。
トンカットアリやマカを飲めばEDは治りますか?
サプリメントは健康食品であり、EDを治療する医薬品ではありません。勃起の悩みが続く場合は、PDE5阻害薬などによるED治療が選択肢になります。まずは医師に相談してください。
トンカットアリとマカは、どちらも滋養強壮や疲労回復を目的に使われる健康食品であり、得意とする分野がそれぞれ異なります。テストステロンや筋力、睡眠の質を意識するならトンカットアリが候補となり、持久力や手軽さを重視するならマカが選択肢となるでしょう。 研究ではトンカットアリやマカによる勃起機能の変化が報告された例もありますが、どちらも医薬品とは異なり、確実な有効性が証明されたわけではありません。サプリメントはあくまで栄養補給の一助として捉えましょう。 また、勃起の悩みが解消しないときは、EDを発症している疑いがあります。EDの背景には生活習慣病といった疾患が隠れているケースもあり、トンカットアリやマカの摂取だけでは対処しきれない場合があります。医療機関を受診し、症状の原因を突きとめたうえでED治療薬の服用といった治療方針を医師と相談することが大切です。通院を手間に感じる場合はスマートフォン1つで診察を受けられるオンライン診療も選択できます。
National Library of Medicine(PubMed)「Standardised water-soluble extract of Eurycoma longifolia (Tongkat ali) as testosterone booster for managing men with late-onset hypogonadism?」 National Library of Medicine(PubMed)「Efficacy of Tongkat Ali (Eurycoma longifolia) on erectile function improvement: systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials」 National Library of Medicine(PubMed)「Subjective effects of Lepidium meyenii (Maca) extract on well-being and sexual performances in patients with mild erectile dysfunction: a randomised, double-blind clinical trial」
記事を読んでEDの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
オンライン診療サービス「レバクリ」なら、医師の診察からお薬の処方まで、すべてスマホひとつで完結できます。
ED治療は、「シルデナフィル」・「パルデナフィル」・「タダラフィル」などの成分を含む内服薬で行うのが一般的です。
治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
ED治療は専門医への相談が不可欠ですが、デリケートな悩みであるため、通院の待ち時間や人目が心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のED治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
「レバクリ」は、ED治療の「始めやすさ」と「続けやすさ」を重視し、オンライン診療のメリットを最大限に活かしたサービスを提供しています。