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更新日:2024年06月11日

ヘアワックスを使うとはげる?整髪料と薄毛の関係について解説

この記事のまとめ
  • ワックスを含む整髪料は、はげる原因になることがある
  • 地肌につけず、使用後はしっかり落とすことで、整髪料によるダメージを軽減できる
  • セット力が強すぎず合成界面活性剤が含まれていない整髪料を選ぶことがおすすめ
  • 薄毛や抜け毛には、整髪料以外にもAGAや不規則な生活などの原因がある

「ワックスを使うと、将来的にはげてしまうのでは……」と悩んでいる方もいるのではないでしょうか。実際にワックスをはじめとする整髪料を使うことで、はげる原因になることがあります。

本記事では、薄毛・抜け毛を防ぐ整髪料の使い方や選び方について解説します。また、整髪料以外のよくある薄毛・抜け毛の原因についてもまとめました。薄毛を招かずにワックスを使いたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。

ワックスがはげる原因になる?考えられる4つの理由

ワックスの種類や使い方によっては、はげる原因になることがあります。その理由としては、次の4つが挙げられます。

  1. ワックスが毛穴を塞ぐから
  2. 合成界面活性剤がタンパク質にダメージを与えるから
  3. ワックスに汚れが付着するから
  4. 髪を引っ張るから

それぞれの理由について見ていきましょう。

1.ワックスが毛穴を塞ぐから

ワックスを髪の根元まで塗ってしまうと、毛穴にワックスが詰まって髪の毛が成長しづらくなることがあります。また、毛穴が塞がれることで、毛根(頭皮下の髪の部分)に栄養が行き届かなくなり、抜けやすくなってしまう可能性もあります。

2.合成界面活性剤がタンパク質にダメージを与えるから

ワックスには、髪をやわらかくして整えやすくする界面活性剤が含まれていることが一般的です。界面活性剤にはさまざまな種類があり、脂肪酸エステル系やアミノ酸系、石油系などの合成界面活性剤が含まれていることも少なくありません。

合成界面活性剤は髪の主成分であるタンパク質にダメージを与えるため、枝毛ができたり、抜け毛の原因になったりすることがあります。

3.ワックスに汚れが付着するから

ワックスを髪につけると、髪の表面に粘着性が生じ、ホコリや汚れが付着しやすくなります。ホコリや汚れが毛穴に詰まると、髪が成長しづらくなる恐れがあるでしょう。

4.髪を引っ張るから

ワックスで髪を整える際に強く引っ張ると、成長する段階の髪の毛が抜けてしまうことがあります。また、ワックスで髪を固めたことで引っかかりやすい状態になり、ブラシや手櫛で整えたときに通常以上に強い負荷がかかり、髪の毛を抜いてしまうこともあるでしょう。

後述しますが、ワックスをはじめとする整髪料を髪につけたときは、粘着成分により普段以上に汚れがつきやすくなっているため、しっかり洗い流すことが大切です。

ただし、洗浄力が強いシャンプーで洗ったり、必要以上に頭皮を強くこすったり髪を引っ張ったりすると、頭皮や髪に負担がかかり薄毛の原因になることがあります。

ワックス以外の整髪料も薄毛の原因になる?

ワックスだけが、薄毛の原因になるわけではありません。ジェルやクリームなどのワックス以外の整髪料にも粘着性があるため、ホコリや汚れが付着し、頭皮環境を悪化させて薄毛や抜け毛が生じやすくなることがあります。

また、合成界面活性剤が含まれていることや整髪料自体が毛穴に詰まること、髪を引っ張りやすくなることも、ワックスと同様です。整髪料を髪につけるときは、次に紹介する使い方を参考に、薄毛や抜け毛を防ぐように心がけてください。

薄毛や抜け毛を防ぐ整髪料の使い方

整髪料を使うときは、次の4つのポイントに注意しましょう。

  • 地肌につけない
  • 適量を伸ばして使う
  • しっかり落とす
  • 使わない日を設ける

いずれも、薄毛や抜け毛を防ぐために重要なポイントです。整髪料を使う方は、ぜひチェックしてみてください。

地肌につけない

整髪料は、地肌につけないように注意してください。地肌に直接整髪料をつけると、毛穴が詰まり、髪の成長を阻害してしまうことがあります。

また、ワックスによって頭皮を刺激することも、髪の成長を阻害する一因となる恐れがあります。髪の根元から少し離れた場所につけ、整髪料による刺激から地肌を守りましょう。

適量を伸ばして使う

整髪料は、適量を伸ばして使うことが大切です。髪の量や長さにもよりますが、小豆1粒程度で十分とされています。しっかりと手のひらで温めて伸ばし、髪に広げるようにつけましょう。

整髪料の量が多いと髪に付着する合成界面活性剤の量も増え、髪のタンパク質に対してダメージを与えやすくなります。また、大量に整髪料をつけると簡単には落とせなくなるため、髪や頭皮を強い力でこすってしまい、ダメージを与えることがあります。

しっかり落とす

整髪料を使ったときは、その日のうちにしっかり洗い落とすことが大切です。整髪料によってダメージを受ける時間が短縮でき、薄毛や抜け毛を招くリスクを減らせます。

ただし、洗いすぎると頭皮に必要な皮脂まで落としてしまうため、注意が必要です。皮脂を落としすぎてしまうと、頭皮のバリア機能が低下し、紫外線やホコリなどによるダメージを受けやすくなってしまいます。

まずは髪全体をお湯で洗い流し、洗浄力がマイルドなシャンプーを少量手に取り、しっかりと泡立ててから髪をやさしく洗いましょう。

1回のシャンプーで汚れや整髪料を落とし切ることがポイントです。何度もシャンプーをしたり、洗浄力が強いシャンプーを使ったりすると、頭皮の必要な皮脂まで落としてしまうことがあるため注意してください。

使わない日を設ける

整髪料を使わない日を設けることも大切です。

ワックスを頭皮につけないように注意し、しっかり洗い流すことを心がけていても、整髪料が髪や頭皮に残ってダメージを与えているかもしれません。また、毎日髪や頭皮に整髪料を使うことで、髪・頭皮の正常な成長を阻害していることもあります。

「休日はワックスをつけない」と決めるなどして週に1、2回は整髪料を使わない日を設け、頭皮・髪の負担を減らしましょう。

薄毛や抜け毛を防ぐ整髪料の選び方

整髪料は、髪や頭皮へのダメージが少ないものを選びましょう。次の2つのポイントに注目すると、ダメージが少ない整髪料を選べます。

  • セット力が強すぎるものは避ける
  • 合成界面活性剤が含まれていないものを選ぶ

それぞれのポイントを解説します。

セット力が強すぎるものは避ける

セット力が強すぎる整髪料をつけると、粘着成分により髪が引っかかりやすくなります。整える際に強く引っ張って髪や頭皮にダメージを与えてしまうため、セット力が強い整髪料は避けたほうがよいでしょう。

また、セット力が強い整髪料は、落としにくい傾向があります。1回のシャンプーではすべて落とせず、何度も洗うことになるかもしれません。結果として皮脂を必要以上に落としてしまい、頭皮が乾燥し、薄毛や抜け毛が生じやすくなる可能性があります。

合成界面活性剤が含まれていないものを選ぶ

合成界面活性剤が含まれているタイプの整髪料も、できれば避けたほうがよいでしょう。合成界面活性剤は髪のタンパク質を破壊することがあるため、天然由来成分の整髪料を選ぶようにしてください。

ただし、天然由来成分のみで作られた整髪料は少なく、ドラッグストアなどでは見つからないこともあります。天然由来成分の整髪料が見つからないときは、セット力が強すぎないものを選び、使用する日・時間を減らすことで髪や頭皮を守りましょう。

ワックス以外の薄毛・抜け毛の原因

ワックスをはじめとする整髪料だけが、薄毛や抜け毛の原因になるわけではありません。よくある原因としては、次のものが挙げられます。

  • AGA
  • AGA以外の脱毛症
  • 不規則な生活
  • ストレス

それぞれの原因について見ていきましょう。

AGA

AGA(男性型脱毛症)とは、主に遺伝や男性ホルモンによって引き起こされる脱毛症で、前頭部や頭頂部から薄くなり始めるという特徴があります。

日本皮膚科学会の「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版」によれば、日本人男性におけるAGAの発生頻度は全年齢平均で約30%です。年齢が高くなるほど発生頻度も高くなり、50代以降では40%を超えます。

AGAは進行形の脱毛症のため、早期に対応すれば服薬により進行を遅らせられます。薄毛が気になったときや遺伝的にAGAを発症しそうな場合は、AGA治療に対応しているクリニックで受診してみてはいかがでしょうか。

参考:日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版

AGA以外の脱毛症

AGA以外にも、円形脱毛症やびまん性脱毛症などさまざまな脱毛症があります。脱毛症の種類によって治療方法が異なるため、気になるときは早めに病院で受診し、原因を特定しましょう。

不規則な生活

健康な毛髪は、健康な頭皮環境から生まれます。不規則な生活を続けていると、髪や頭皮に十分な栄養が届かず、薄毛や抜け毛が生じやすくなります。生活リズムを整えるのはもちろんのこと、バランスのよい食事をとることも心がけ、健康的な生活を送りましょう。

ストレス

ストレスにより自律神経のバランスが乱れると、毛髪の成長が阻害され、薄毛や抜け毛が生じやすくなることがあります。リフレッシュする時間を適宜設けてストレスをため込まないように心がけ、心身ともに健康な生活を目指しましょう。

まとめ

ワックスやジェルなどの整髪料の使い方・選び方によっては、薄毛や抜け毛の原因になることがあります。つけすぎないようにすること、すぐに落とすことを心がけ、髪と頭皮の健康を守りながら身だしなみを整えましょう。

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