更新日:2026年07月21日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
AGA治療を検討する際「副作用や費用などのデメリットが気になり、一歩が踏み出せない」とお悩みの方もいるかもしれません。副作用のリスクや治療費、治療期間などは、事前に理解しておくことで、治療に対する不安を軽減できる可能性があります。この記事では、AGA治療のデメリットや費用を抑えるためのポイントなどについて解説するので、ぜひ参考にしてください。
AGA治療のデメリットとして、副作用が生じる可能性があることや費用がかかることなどが挙げられます。AGA治療にはメリットがある反面、人によってはデメリットになりうる点もあるため、後悔しないためにも事前に把握しておきましょう。
AGAの治療では、薬の服用・使用によって副作用が起こる可能性があります。内服薬や外用薬など、選ぶ治療法によって体に現れる症状は異なるため、まずはどのような副作用があるのかを知っておくことが大切です。不安を軽減して治療を進めるために、それぞれの特徴を確認しましょう。
| 薬の種類 | 具体的な副作用 | 特徴・注意点 |
|---|---|---|
| 内服薬 (フィナステリド・デュタステリド) | ・性欲減退 ・勃起不全 ・肝機能障害 | 肝臓で代謝される治療薬のため、まれに肝機能に影響する場合がある。 |
| 外用薬 (ミノキシジル) | ・頭皮のかゆみ ・かぶれ ・発疹 | 塗布した場所の皮膚トラブルが起きる可能性がある。 |
AGA治療を開始してから一時的に抜け毛が増える現象を「初期脱毛」と呼びます。この現象は、乱れたヘアサイクルが正常に戻る過程で起こるサインの一つです。髪の成長が止まる「休止期」にあった髪の毛が、新しく髪が育つ「成長期」へ切り替わるタイミングで一斉に押し出されることで起こります。
初期脱毛のタイミングには個人差がありますが、一般的には治療開始後2~8週間頃に始まり、3ヶ月程度で落ち着く傾向にあります。また、全員に必ず起こるわけではなく、抜け毛が少なくて気づかないケースもあります。治療の過程で起こりうる現象としてあらかじめ理解し、焦らずに治療を継続しましょう。
AGA治療は公的医療保険が適用されない自由診療のため、費用は全額自己負担となります。クリニックによって価格設定も異なるため、事前に治療に必要な費用の目安を確認しておくとよいでしょう。
AGA治療の効果を実感するまでには、一定の時間が必要です。
フィナステリドやデュタステリドといった内服薬やミノキシジル外用薬はいずれも、服用・使用開始から約3ヶ月で抜け毛の減少を実感し始め、6ヶ月頃には毛の太さやハリ・コシなどといった髪質の変化を実感できる傾向にあります。
このように効果を実感するまでに時間がかかるのは、髪の生まれ変わりであるヘアサイクルが関係しているためです。
効果を感じないからといって治療を途中で中断せず、少なくとも半年の間、治療を継続することが大切です。
内服薬や外用薬によるAGA治療は「完治」を図るものではなく、抜け毛を抑制したり発毛を促進したりするのが目的です。そのため、AGA治療薬の服用・使用を中止すると、再び薄毛が進行する可能性があります。副作用や費用面で治療薬の服用・使用に負担を感じた際は、まずは医師と相談し、その後の治療計画を検討しましょう。
AGA治療には副作用や治療を継続するためのコストがかかる点など、いくつかデメリットが挙げられますが、薄毛を放置することで生じるデメリットも存在します。
どのようなデメリットが考えられるか見ていきましょう。
AGAは進行性の脱毛症のため放置すると、生え際や頭頂部の薄毛が徐々に周囲へと広がっていきます。これは男性ホルモン「テストステロン」が変化した「DHT(ジヒドロテストステロン)」の影響でヘアサイクルが短くなり、髪が太く育つ前に抜け落ちてしまうためです。この状態を繰り返すと髪を作る毛包が小さく縮んでしまい、細く短い産毛のような髪が増えて地肌が目立ちやすくなります。
周囲の目が気になる方にとっては、薄毛そのものが精神的なストレスにつながることがあります。鏡を見るたびに髪の状態が気になり、自分に対する自信を失ってしまう方も少なくありません。 また、自信喪失から対人関係や外出に対して消極的になってしまう場合もあります。さらに、薄毛を隠すための髪型選びや毎日のスタイリングに苦戦することもあり、日常的にストレスを感じやすくなるのもデメリットの一つです。
薄毛は進行し続けると、将来的に治療を始めたとしても十分な効果を得られにくくなる場合があります。髪の生まれ変わりには限界があり、毛包が完全に寿命を迎えて消滅すると、薬物治療だけでは十分な発毛が期待しにくくなる場合があります。 また、薄毛が深刻化した状態で治療を始めると、効果を実感するまでに長い時間を要する場合や、内服薬や外用薬だけでの治療が難しくなり、自毛植毛といった他の選択肢が必要となることもあります。
AGA治療薬による治療は、状況によっては行わないほうがよいケースもあります。薄毛の原因や治療に対する考え方などを踏まえ、AGA治療を行うか検討しましょう。
薄毛の原因は必ずしもAGAとは限りません。たとえば、円形脱毛症や脂漏性皮膚炎による脱毛症、休止期脱毛症などは、それぞれ治療法が異なります。薄毛が気になり始めた場合、個人輸入などによって自己判断で薬を服用することはせず、まずは医師の診察を受けて原因を判断してもらうことが大切です。
AGA治療は持病や体質などを踏まえて行うことが大切です。たとえば、肝機能が低下している方や、血圧に関する持病のある方(特にミノキシジル内服薬を使用する場合)、過去に薬でアレルギーが出た経験のある方は注意が必要です。AGA治療を検討する場合は、服用中の薬や既往歴などを医師に伝え、医師の判断のもと治療を進めていきましょう。
AGA治療薬による治療は、効果を実感するまでに少なくとも6ヶ月ほどかかり、効果を維持するにはその後も服用・使用を継続することが必要です。途中で治療をやめてしまうと、治療効果が十分に得られないだけでなく、薄毛が再び進行する可能性もあります。毎日の薬の服用・塗布を継続できそうか治療前に考えてみましょう。
AGAによる薄毛は直接的に健康を害する病気ではないため、治療するかどうかは自分自身の価値観を軸に判断することが大切です。後悔することのないよう、自分が納得できる選択肢を検討してみましょう。
AGA治療のデメリットや不安に関するよくある質問をまとめました。副作用を抑える方法や費用を抑えるコツなど、治療を始める前に知っておきたいポイントを確認しておきましょう。
AGA治療における副作用のリスクを軽減する方法は?
AGA治療において、副作用は不安要素の一つになるかもしれませんが、事前に理解し医師の指示のもと治療を行うことで不安を軽減できる可能性があります。
治療薬を服用する際は、医師に指示された用法・用量を正しく守りましょう。効果を早く実感したいという思いから、指定された量を超えて服用すると、副作用のリスクを高める場合があります。
また、インターネット通販などを利用した海外製医薬品の個人輸入は避けましょう。個人輸入で入手した治療薬には偽造品や粗悪品が混ざっている危険性があり、強い副作用による健康被害を引き起こすリスクがあります。
副作用のリスクを減らすためにも、医師の診察のもと、正しく治療と向き合うことが大切です。
AGA治療の費用を抑えるには?
AGA治療にかかる費用を抑えるポイントとして、ジェネリック医薬品を利用することやオンライン診療を活用することなどが挙げられます。AGA治療薬による治療は継続する必要があるため、「ジェネリック医薬品を利用する」「オンライン診療を活用する」などの工夫で負担軽減を図りましょう。
厚生労働省で承認されている国内製ジェネリック医薬品は、有効性・安全性が先発品と同等でありながら、開発コストが抑えられているため薬代が比較的安価です。
オンライン診療であれば、スマートフォンで好きな場所から好きなタイミングで診察を受けられるため、クリニックに行くための交通費を削減できます。
できる限り費用を抑えて、無理のない範囲で治療を続けていきましょう。
AGA治療のデメリットとして、副作用のリスクがあることや費用がかかること、効果実感までに時間を要する点などが挙げられます。
AGAは進行性の脱毛症で、そのままにすると徐々に薄毛が進行していきます。もし薄毛が気になる場合は早期に治療を開始することで、症状の進行を抑えられる可能性があります。
治療は少なくとも6ヶ月の継続が推奨されますが、ジェネリック医薬品を選んだり、オンライン診療を活用したりすることで、治療費を抑えて無理なく治療を続けやすくなります。
自身のライフスタイルや価値観と照らし合わせ、納得できる選択肢を検討してみてください。
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
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