更新日:2026年03月24日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
髪が薄くなると「父親や祖父も髪が薄いけど、もしかしたら遺伝が原因ではないか…」などと、気になる方もいるかもしれません。親の髪の毛がどういったタイプだと薄毛になりやすいのか知りたい方もいるでしょう。
そこで、髪が薄くなってきたと感じる方に向けて、AGAの遺伝性や注意が必要な遺伝リスク、遺伝以外のAGAが進行する原因、AGAの遺伝が気になったときの対処法について解説します。
見た目の印象に影響のある薄毛を気にする男性は少なくありません。とくに父や祖父が薄毛の場合、遺伝が関係しているのではないかと不安を感じる方もいるでしょう。
はじめに、AGA(男性型脱毛症)は遺伝するのかを解説します。
そもそもAGA(男性型脱毛症)とは、男性ホルモンが関連した脱毛症のことです。発症すると髪のハリやコシが失われ、うぶ毛のような細く弱い毛が生えてきます。徐々に抜け毛の症状が現れるため、進行に気づきにくいのが特徴です。
AGAは遺伝との関係が深いと考えられており、「Andro(男性)Genetic(遺伝性)Alopecia(脱毛症)」とその名称にも表されています。AGA治療を行う病院では、問診時に家族歴などを確認するケースも多いようです。
AGAの遺伝には、「男性ホルモンレセプターの感受性」と「5αリダクターゼの活性度」が関係していると言われています。
これらの要素がAGAの遺伝にどのように関与しているのか、詳しく見ていきましょう。
AGAを発症すると、以下のメカニズムで薄毛が進行します。
男性ホルモンレセプターの感受性が強いと、脱毛因子TGF-βの分泌量が増加し、薄毛が進行しやすくなります。また、男性ホルモンレセプターの感受性に関わる遺伝子は、母方の家系から遺伝すると考えられています。母方の家系の男性に薄毛の人がいるほど、男性ホルモンレセプターの感受性が高い可能性があるため注意しなくてはなりません。
AGAの遺伝において、5αリダクターゼの活性度も大きな要素です。5αリダクターゼの活性度が高いほど、DHTが生成されやすくなります。脱毛因子であるTGF-βが増加する結果、抜け毛が進行しやすくなる仕組みです。
とくに5αリダクターゼの活性度に関わる遺伝子は、優性遺伝と考えられています。両親のどちらか一方が、高い活性を持つ遺伝子があると、子どもに引き継がれる可能性は高いです。
父親や父方の祖父の髪の毛を見るだけでは、AGAの遺伝リスクを判断するには不十分です。母方の家系にも目を向けることで、より正確に遺伝リスクを判断できます。
ここからは、AGAの遺伝リスクを判断するうえで着目するポイントについて、解説します。
細胞内にある染色体には「X染色体」と「Y染色体」の2種類があり、性別によってこれらの組み合わせが異なります。男性の性染色体は「XY」、女性の性染色体は「XX」の組み合わせです。つまり、男性は母親の「X染色体」と父親の「Y染色体」を受け継ぎます。
染色体には親の遺伝子情報を引き継ぐ役割があるとされており、X染色体には薄毛遺伝に関係する男性ホルモンレセプターの遺伝子を含んでいます。つまり、母方の祖父・曽祖父が薄毛の場合は、男性ホルモンレセプターの感受性を受け継いでいる可能性が高いと考えられるでしょう。
ただし、男性ホルモンレセプターの遺伝子を引き継いでいたとしても、必ず薄毛になるわけではありません。
母方の家系に薄毛の人がいなくても、父親や父方の祖父が薄毛のケースでは、AGAを遺伝している可能性はあります。
AGAの遺伝に関係する5αリダクターゼの活性度は、性染色体には存在せず、常染色体に見られます。そのため、父親や父方の家系に薄毛の人がいる場合、5αリダクターゼの活性度が受け継がれている可能性があり、AGAの発症に注意しなくてはなりません。
AGAの発症には遺伝の要素が大きく関わりますが、それ以外にもいくつかの原因があります。遺伝以外にAGAが進行する原因は、以下のとおりです。
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。
AGAの進行を抑えるためには、これらの原因をみつめ直し生活習慣を改善することが大切です。それぞれの原因について、詳しく見ていきましょう。
インスタント食品や外食など栄養バランスの悪い食事が続いていると、髪の成長に必要な栄養素が不足しAGAの進行につながります。とくに、以下のような食事には注意が必要です。
健康的な髪を育てるためには、栄養バランスのとれた食事を意識しましょう。その中でも、タンパク質は髪の主成分であり、AGAの進行を防ぐうえで積極的にとりたい栄養素の1つです。また亜鉛は薄毛予防や育毛効果が高いと考えられているミネラルの一種で、髪の主成分であるケラチンの生成を促したり、抜け毛に関与する物質である5αリダクターゼの生成を抑制したりします。
不規則な生活習慣も、薄毛や抜け毛を進行させる原因の1つです。
とくに睡眠不足が続いていると、睡眠中に分泌されるはずの髪の成長に必要なホルモンが十分に分泌されず、髪の毛の細胞分裂が正しく行われなくなります。ホルモンが不十分の状態では、育毛不良となりAGAの進行につながります。寝る時間と起きる時間を毎日一定にして、十分な睡眠時間を確保しましょう。
喫煙もまた、AGAに悪影響を与える要因です。タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があり、頭皮の血行不良が薄毛や抜け毛の原因になる場合もあります。タバコは他の病気の発症リスクにもつながるため、禁煙に取り組んでみることをおすすめします。
日常生活の中でストレスを感じることは必ずあるでしょう。多少のストレスであればそれほど問題とはなりませんが、過剰な場合は病気や健康トラブルの原因になります。
AGAも例外ではありません。ストレスが溜まると自律神経が乱れ血管収縮に異常をきたし、髪に十分な栄養が届かなくなります。その結果、髪の栄養不足につながり薄毛や抜け毛の原因になるのです。薄毛や抜け毛が増えると、さらなるストレスにつながる負のループにおちいる可能性もあります。
ストレスを感じたときには、リラックスできる時間を確保することが大切です。たとえば、以下の行動を取り入れてみるのはいかがでしょうか。
自身がリフレッシュできる行動を取り入れて、心身を休ませることを意識しましょう。
薄毛や抜け毛が増えてくると、さまざまなヘアケアを試してみたくなるでしょう。しかし、誤った方法でヘアケアをすると、逆効果になる可能性があります。
たとえば、清潔にしようと頭皮を洗い過ぎたり、シャンプーが合っていなかったりすると、頭皮の負担になり薄毛や抜け毛の進行につながりかねません。また、髪を洗ったあと濡れた状態で放置すると、頭皮の血流悪化につながる可能性もあります。
自分の肌質に合ったシャンプーを使って1日1回丁寧に頭皮を洗浄し、洗髪後はすみやかに髪を乾かしましょう。
「遺伝で薄毛が進行している?」と気になったときは、前述しているような生活習慣やヘアケアの方法を見直してみましょう。
また、AGAは病院で治療を受けることが可能です。病院ではAGAに効果のある内服薬や外用薬を使って、AGAの予防や治療を行います。
代表的な内服薬は、デュタステリドとフィナステリドです。抜け毛の原因物質であるDHTの生成に関与する5αリダクターゼを阻害することで、AGAに対して効果を発揮します。
また、AGA治療に使われる外用薬にはミノキシジルが配合されています。ミノキシジルは市販薬でも購入できるものの、より効果的な治療を行いたい場合には、医師から処方される濃度の外用剤を使うとよいでしょう。
薬を使った治療以外にも、レーザー治療などさまざまな方法があるため、薄毛や抜け毛が気になる方は一度病院へ相談することをおすすめします。
AGAの遺伝リスクを抱えている方には、病院での治療をおすすめします。AGAの原因や進行度合いに応じた治療が受けられるため、薄毛や抜け毛の悩み解消につながるかもしれません。
オンライン診療であれば、自分の都合のよいタイミングで医師の診察が受けられます。通院する時間がなかったり、クリニックに足を運ぶのに抵抗があったりする方でも利用しやすいところが特徴です。
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