更新日:2026年04月20日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「フィナステリドは生え際の薄毛改善に効果がある?」と気になっている方もいるかもしれません。フィナステリドはAGA治療薬の一つで、生え際の薄毛の進行抑制効果が期待できます。生え際の薄毛が気になっている場合、薄毛の進行を防ぐために早めに治療を始めることが大切です。
この記事では、フィナステリドの服用によって期待できる生え際への効果や、治療効果を高めるポイント、注意点などを解説します。生え際の薄毛対策としてフィナステリドの服用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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フィナステリドは、生え際などの薄毛治療(AGA治療)に用いられている内服薬の1つです。フィナステリドは市販されておらず、服用するには医師の処方を受ける必要があります。
フィナステリド錠は、AGA治療薬として日本で最初に販売された「プロペシア」と同じ有効成分(フィナステリド)を含み、同等の効果が認められたジェネリック医薬品(後発医薬品)です。
2015年に国内で認可されて以降、さまざまな医薬品メーカーが取り扱っています。新薬(先発医薬品)と比べて低価格のため、AGAの長期治療においてコスト面のメリットを実感しやすいでしょう。
AGA(男性型脱毛症)とは成人男性特有の進行性の脱毛症で、生え際や頭頂部の毛髪が薄くなることが特徴の1つです。男性ホルモンや遺伝的素因、生活習慣の乱れなどが原因で発症すると考えられています。
日本人男性の場合、約3人に1人の割合でAGAを発症するとされるため、決して珍しい病気ではありません。
フィナステリド錠は、成人男性の場合1回1錠を毎日服用します。食前や食後など、服用のタイミングに決まりはありません。ただし、服用した後は次の服用まで24時間以上の間隔をあけます。
飲み忘れた際、1度に複数錠を服用することはやめましょう。飲み忘れ対策として、朝食後や就寝前など、毎日同じタイミングで服用することを習慣づけるとよいでしょう。
フィナステリドは、生え際・頭頂部の抜け毛の予防や薄毛の進行を抑える効果が期待できます。
ここでは、フィナステリドの服用により生え際への薄毛改善効果を期待できる理由や、効果が現れるまでにかかる期間について解説します。
フィナステリドの服用が生え際への薄毛改善効果につながるのは、男性ホルモンのジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑えるためです。
AGAを引き起こす主な原因は、ジヒドロテストステロン(DHT)が毛根に作用するためと考えられています。ジヒドロテストステロンは、男性ホルモンの「テストステロン」が、頭皮に分布する酵素「5αリダクターゼ」と結合することで生成されます。
なお、5αリダクターゼにはI型とII型があり、II型は生え際から頭頂部に多く分布することが特徴です。
フィナステリドには5αリダクターゼII型の抑制作用があり、脱毛因子を生み出すジヒドロテストステロンの生成を抑えるため、生え際の薄毛を防ぐ効果が期待できます。
フィナステリドによる治療効果が現れるまでには、早くても数か月~半年程度の期間がかかります。場合によっては、効果を実感するまでに1年以上を要することもあります。
毛髪が生えてから抜け落ち、再び生えるサイクル(毛周期)は2~6年程度のため、短期間でフィナステリドによる劇的な治療効果を実感することは難しいでしょう。長期服用を基本に、焦らず治療に取り組む姿勢が大切です。
すでに生え際が後退している場合、フィナステリドの治療効果を実感しにくい可能性があります。フィナステリドは抜け毛やAGAの進行を抑える性質をもつ一方、発毛を促す効果についてはあまり期待できないためです。
すでに生え際が後退している場合、発毛効果が期待できるAGA治療薬のミノキシジルとの併用が検討されるケースがあります。治療効果が現れにくいと感じたら、まずは医師に相談してみましょう。
フィナステリドと並ぶ代表的なAGA治療薬が、デュタステリドやミノキシジルです。ミノキシジルの場合、フィナステリドと併用して治療するケースもあります。
それぞれのAGA治療薬の特徴は、以下のとおりです。
| 薬名 | 期待できる効果 | 作用の仕組み | 効果の範囲 |
|---|---|---|---|
| フィナステリド | 抜け毛予防 | 5αリダクターゼII型を阻害 | 前頭部・頭頂部 |
| デュタステリド | 抜け毛予防 | 5αリダクターゼI型・II型を阻害 | 前頭部・頭頂部・後頭部 |
| ミノキシジル | 発毛促進 | 血流改善 | ・外用薬:塗布した部位 ・内服薬:全身 |
ここでは、デュタステリドとミノキシジルについてそれぞれ解説します。
デュタステリドは、5αリダクターゼのI型とII型の両方を抑制することで抜け毛を予防するAGA治療薬です。フィナステリドとともに「守りのAGA治療薬」と呼ばれています。
生え際や頭頂部など複数の部位に対する効果を期待できることに加え、フィナステリドに比べて抜け毛予防・育毛の効果が強く、作用時間も長い傾向があります。一方、フィナステリドよりも薬の料金はやや高めです。
なお、5αリダクターゼを阻害する作用が重複するため、フィナステリドとデュタステリドは併用できません。
ミノキシジルは、頭皮の血流を改善し、発毛・育毛を促すAGA治療薬です。内服薬(飲み薬)と外用薬(塗り薬)があります。
ミノキシジルを服用・使用することで、毛細血管が拡張し、血流が改善します。酸素や栄養が髪を生成する毛母細胞にまで行き渡り、ヘアサイクルが整うことで発毛が促される仕組みです。発毛促進を期待できることから、ミノキシジルは「攻めの治療薬」とも呼ばれています。
抜け毛予防に役立つフィナステリドやデュタステリドとミノキシジルを併用することで、抜け毛を予防しながら発毛を促す効果を期待できます。
フィナステリドを服用して生え際対策を行う際は、以下の注意点を押さえておきましょう。
それぞれについて解説します。
フィナステリドを服用した際、副作用が出る場合があります。主な副作用は、以下のとおりです。
フィナステリドの服用を始めてから1~3か月ほどの間に、初期脱毛が起こる可能性があります。乱れたヘアサイクルが正常化する過程で古い髪の毛が新しい髪の毛に押し出され、一時的に抜け毛が増えるためです。初期脱毛は身体が有効成分に反応しているサインのため、自己判断による服用中止は避け、まずは様子を見ましょう。
フィナステリドの服用を開始しても、必ず副作用が生じるわけではありません。気になる症状が現れた際は、早めに医師に相談しましょう。
フィナステリドは、すべての方が服用できるわけではありません。
フィナステリドを服用できないケースの例は、以下のとおりです。
「持病がある」「薬でアレルギー反応が出たことがある」といった点は医師に漏れなく申告しましょう。
フィナステリドを服用する際は、用法・用量を守ることはもちろん、指示された注意点を必ず守りましょう。
服用者の近くに妊娠または妊娠の可能性がある女性がいる際は、特に注意が必要です。妊娠中の女性がフィナステリドの成分に触れた場合、男性胎児の生殖機能の発達に影響を及ぼす恐れがあるためです。
フィナステリドは、皮膚からも吸収されます。処方された治療薬を割ったり粉砕したりすると有効成分が女性の肌に付着する危険性が高まるため、必ずコーティングされた錠剤の状態で服用しましょう。
また、輸血を通して20歳未満の人や胎児に影響を及ぼす恐れがあるため、フィナステリド服用中や服用中止から1か月間の献血は禁止されています。
自己判断によるフィナステリド服用の中断は避けましょう。フィナステリドの服用を止めると、薬の効果が維持できなくなり、脱毛が再び進行する恐れがあります。
「効果を実感できない」「経済的に服用の継続が難しい」「初期脱毛が気になる」などの悩みがある場合、まずはクリニックで相談してみるとよいでしょう。
多忙な中、フィナステリドの処方を受けるためにクリニックに足を運ぶ時間を確保しにくいケースもあるでしょう。通院が負担になっている場合、自宅にいながら診察から薬の受け取りまで完結できるオンラインクリニックの利用がおすすめです。診察から処方までオンラインで完結できるため、長期治療に取り組みやすいでしょう。
フィナステリドを服用したい場合は、医師による処方を受けましょう。
安価でフィナステリドを入手する方法として、通販サイトなどを通じた個人輸入が検討されるケースがありますが、リスクを伴うためやめましょう。安全性や有効性が確保されていない個人輸入によるフィナステリドを服用した場合、健康被害を引き起こす恐れがあります。個人輸入で偽物の薬を購入して副作用が発生しても、医薬品副作用被害救済制度の救済措置は受けられません。
個人輸入は避け、クリニックで処方されたフィナステリドを服用しましょう。クリニックであれば、薄毛の進行度に合わせた薬の処方や治療方針の提案を受けられ、治療に関する相談も可能です。
フィナステリドによる生え際の薄毛対策で、より高い効果につなげるために気をつけたいポイントは以下の5つです。
それぞれ見ていきましょう。
フィナステリドによる生え際の薄毛対策の1つ目のポイントは、早めにクリニックを受診することです。
AGAは治療を行わないと症状が進行します。薄毛が広範囲になった場合、治療期間や費用の負担が大きくなるでしょう。
AGAは20~30代の若年層も発症するため、生え際の後退や抜け毛・薄毛が気になり始めた際は、早めに受診して適切な治療をはじめましょう。
フィナステリドによる生え際の薄毛対策の2つ目のポイントは、長期的に治療に取り組むことです。
フィナステリドの服用を開始しても、すぐに劇的な効果を実感できるわけではありません。効果を実感するまで半年ほどかかるとされており、人によっては1年程度かかるケースもあります。
治療に関する悩みを抱えた際は医師に相談しつつ、焦らず治療を継続することが大切です。
フィナステリドによる生え際の薄毛対策の3つ目のポイントは、発毛対策に重点を置く場合、フィナステリド以外の治療薬の利用・併用を検討することです。
フィナステリドは、抜け毛の進行を防ぐ「守り」に特化したAGA治療薬であり、発毛対策には向きません。
AGA治療による発毛の促進効果を期待する場合、医師と相談のうえ、ミノキシジルなど他の治療薬の利用・併用を検討するとよいでしょう。
フィナステリドによる生え際の薄毛対策の4つ目のポイントは、生活習慣を改善することです。生活習慣が乱れている場合、フィナステリドを服用しても治療効果を実感しにくいためです。
具体的には、以下を避けることを意識しましょう。
食生活では、特にタンパク質・ビタミン・ミネラルの不足に注意し、バランスのよい食事を心がけることが大切です。
睡眠不足や過度なストレスはホルモンバランスの乱れにつながり、頭皮環境に悪影響を及ぼす恐れがあります。十分な睡眠をとり、適度に運動してストレスを溜めないようにしましょう。
アルコールの分解時に髪の毛を作る材料となるアミノ酸が用いられ、髪の毛の産生に影響を及ぼす可能性が高まるため、飲酒量にも注意することが大切です。
また、喫煙も避けたほうがよいでしょう。たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。血行が妨げられて頭皮や毛髪を育てる細胞に十分な栄養が行き渡らないと、健康な髪が育ちづらくなって抜け毛につながるおそれがあります。
フィナステリドによるAGA治療と並行して、生活習慣の見直しを行いましょう。
フィナステリドによる生え際の薄毛対策の5つ目のポイントは、頭皮マッサージを行うことです。
頭皮マッサージで血行を促進し毛根への栄養素の供給をサポートすることで、頭皮環境を改善する効果を期待できます。
頭皮を両手の指の腹でつかんだ際、前後に動かせない場合は、頭皮が硬くなっている可能性があります。前頭部から後頭部にかけて、指の腹で円を描くように優しく頭皮をマッサージしましょう。朝と夜の1日2回、1回あたり5分程度のマッサージを行うことをおすすめします。
フィナステリドによる生え際対策は、早期治療と継続治療がカギです。
とはいえ「忙しくて病院へ行けない」「通院が負担になりそう」「AGA治療していることを周囲に知られたくない」といった事情から、なかなか受診に踏み切れない人もいるかもしれません。クリニックに直接足を運ぶことに抵抗がある方には、オンラインクリニックの利用がおすすめです。
スマートフォンやPCを使ってビデオ通話で診察を受けられるオンライン診療であれば、診察から薬の受け取りまで自宅で完結できます。通院の負担を減らして生え際の薄毛治療を行いたい方は、オンライン診療を検討してみましょう。
フィナステリドは、生え際などのAGA治療に用いられている内服薬です。5αリダクターゼII型を阻害し、脱毛因子を生み出すジヒドロテストステロンの生成を抑制するため、抜け毛の予防や薄毛の進行を抑える効果を期待できます。
フィナステリドを服用したい場合は医師による処方を受け、服用時の注意点を必ず守りましょう。服用を開始してからすぐに効果を実感できるわけではないため、長期的に治療に取り組むことが大切です。
AGAは早期に適切な治療で対処するほど、治療の負担を減らして薄毛を改善できると考えられます。通院を負担に感じる方は、オンラインクリニックの利用を検討してみてください。
レバクリでは、AGA治療薬のオンライン処方を行っています。場所や時間にとらわれずにビデオチャットで診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。診察料は無料なので、ぜひご予約ください。
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
「レバクリ」は、AGA治療の「始めやすさ」と「続けやすさ」を重視し、オンライン診療のメリットを最大限に活かしたサービスを提供しています。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」