更新日:2026年08月19日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
生え際の後退やM字、前頭部の薄毛が気になり、フィナステリドの服用を考えている方もいるかもしれません。AGA治療薬のフィナステリドは、M字や生え際を含む前頭部の薄毛進行を抑える効果が期待できる内服薬の1つです。 この記事では、フィナステリドの効果や、治療効果を高めるポイント、注意点などを解説します。生え際の薄毛対策としてフィナステリドの服用を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
フィナステリドは、M字や生え際を含む前頭部の薄毛治療(AGA治療)において効果が期待できる内服薬の1つです。フィナステリドは薬局などでは市販されておらず、服用する際には医師の処方を受ける必要があります。 ここでは、フィナステリドが生え際やM字、前頭部の薄毛に対してどのように作用するのか、効果が現れるまでの期間などについて解説します。
フィナステリドが生え際やM字、前頭部の薄毛対策に効果があるとされる理由は、脱毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)の生成を抑えるためです。AGAの主な原因は、DHTが毛根に作用して毛髪の成長期を短縮することで、髪の毛が十分に育つ前に抜け落ちてしまうためと考えられています。DHTは、男性ホルモンのテストステロンが頭皮に分布する酵素「5αリダクターゼ」の働きにより変換されることで生成されます。 なお、5αリダクターゼにはI型とII型があり、II型は生え際やM字、頭頂部にかけて多く分布していることが特徴です。フィナステリドには、この5αリダクターゼII型の働きを抑制する作用があります。

そのため、生え際やM字、前頭部において、脱毛の原因となるDHTの生成を抑えることができ、薄毛の進行を防ぐ効果が期待できます。
フィナステリドによる治療効果が現れるまでには、早くても数ヶ月~6ヶ月程度の期間がかかります。場合によっては、効果を実感するまでに1年以上を要することもあります。

毛髪が生えてから抜け落ち、再び生えるサイクル(毛周期)は上記の図のように2~6年程度のため、短期間でフィナステリドによる劇的な治療効果を実感することは難しいでしょう。長期服用を基本に、焦らず治療に取り組む姿勢が大切です。
フィナステリドは、頭頂部の薄毛対策としても効果が期待できる治療薬です。頭頂部にも、AGAの進行に関わる5αリダクターゼII型という酵素が多く存在しているからです。そのため、頭頂部の薄毛の原因がAGAである場合、フィナステリドを服用することで抜け毛を抑制できる可能性があります。

ただし、AGA以外の薄毛に対してはフィナステリドの効果が期待できないため、AGA以外の要因によって引き起こされている場合、別のアプローチが必要になります。自身の薄毛の原因を正確に把握するためにも、まずは専門のクリニックを受診し、医師の診察を受けましょう。

日本人男性の場合、約3人に1人の割合でAGAを発症するとされるため、決して珍しい病気ではありません。フィナステリドで薄毛の改善が期待できるケースがあるので、まずは医師に相談すると良いでしょう。
フィナステリドを服用してM字や生え際を含む前頭部の薄毛対策を行う際は、以下の注意点を押さえておきましょう。
それぞれについて解説します。
フィナステリドを服用した際、副作用が出る場合があります。主な副作用は、以下のとおりです。

また、フィナステリドの服用を始めてから1~3ヶ月ほどの間に、初期脱毛が起こる可能性があります。乱れたヘアサイクルが正常化する過程で古い髪の毛が新しい髪の毛に押し出され、一時的に抜け毛が増えるためです。初期脱毛は身体が有効成分に反応しているサインのため、自己判断による服用中止は避け、まずは様子を見ましょう。 フィナステリドの服用を開始しても、必ず副作用が生じるわけではありません。 急激な脱毛など、気になる症状が現れた際は、早めに医師に相談しましょう。
フィナステリドは、すべての方が服用できるわけではありません。フィナステリドを服用できないケースの例は、以下のとおりです。
「持病がある」「薬でアレルギー反応が出たことがある」といった点は医師に漏れなく申告しましょう。
フィナステリドを服用する際は、用法・用量を守ることはもちろん、指示された注意点を必ず守りましょう。 服用者の近くに妊娠または妊娠の可能性がある女性がいる際は、特に注意が必要です。妊娠中の女性がフィナステリドの成分に触れた場合、男性胎児の生殖機能の発達に影響を及ぼす恐れがあるためです。 フィナステリドは、皮膚からも吸収されます。処方された治療薬を割ったり粉砕したりすると有効成分が女性の肌に付着する危険性が高まるため、必ずコーティングされた錠剤の状態で服用しましょう。 また、輸血を通して20歳未満の人や胎児に影響を及ぼす恐れがあるため、フィナステリド服用中や服用中止から1ヶ月間の献血は禁止されています。
自己判断によるフィナステリド服用の中断は避けましょう。フィナステリドの服用を止めると、薬の効果が維持できなくなり、脱毛が再び進行する恐れがあります。 「効果を実感できない」「経済的に服用の継続が難しい」「初期脱毛が気になる」などの悩みがある場合、まずはクリニックで相談してみると良いでしょう。 多忙な中、フィナステリドの処方を受けるためにクリニックに足を運ぶ時間を確保しにくいケースもあるでしょう。通院が負担になっている場合、自宅にいながら診察から薬の受け取りまで完結できるオンラインクリニックの利用がおすすめです。診察から処方までオンラインで完結できるため、長期治療に取り組みやすいでしょう。
フィナステリドを服用したい場合は、医師による処方を受けましょう。 安価でフィナステリドを入手する方法として、通販サイトなどを通じた個人輸入が検討されるケースがありますが、リスクを伴うためやめましょう。安全性や有効性が確保されていない個人輸入によるフィナステリドを服用した場合、健康被害を引き起こす恐れがあります。個人輸入で偽物の薬を購入して副作用が発生しても、医薬品副作用被害救済制度の救済措置は受けられません。 個人輸入は避け、クリニックで処方されたフィナステリドを服用しましょう。クリニックであれば、薄毛の進行度に合わせた薬の処方や治療方針の提案を受けられ、治療に関する相談も可能です。
参考:独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」
フィナステリドによるM字や生え際を含む前頭部の薄毛対策で、より高い効果につなげるために気をつけたいポイントは以下の5つです。
それぞれ見ていきましょう。
フィナステリドによるM字や生え際を含む前頭部の薄毛対策の1つ目のポイントは、早めにクリニックを受診することです。AGAは治療を行わないと症状が進行します。薄毛が広範囲になった場合、治療期間や費用の負担が大きくなるでしょう。 AGAは20~30代の若年層も発症するため、生え際の後退やM字はげ、前頭部の抜け毛・薄毛が気になり始めた際は、早めに受診して適切な治療を始めましょう。
フィナステリドによるM字や生え際を含む前頭部の薄毛対策の2つ目のポイントは、長期的に治療に取り組むことです。 フィナステリドの服用を開始しても、すぐに劇的な効果を実感できるわけではありません。効果を実感するまで半年ほどかかるとされており、人によっては1年程度かかるケースもあります。 治療に関する悩みを抱えた際は医師に相談しつつ、焦らず治療を継続することが大切です。
フィナステリドによるM字や生え際を含む前頭部の薄毛対策の3つ目のポイントは、発毛対策に重点を置く場合、フィナステリド以外の治療薬の利用・併用を検討することです。 フィナステリドは、抜け毛の進行を防ぐ「守り」に特化したAGA治療薬であり、発毛対策には向きません。AGA治療による発毛の促進効果を期待する場合、医師と相談のうえ、ミノキシジルなどほかの治療薬の利用・併用を検討すると良いでしょう。
フィナステリドによるM字や生え際を含む前頭部の薄毛対策の4つ目のポイントは、生活習慣を改善することです。生活習慣が乱れている場合、フィナステリドを服用しても治療効果を実感しにくいため、以下を意識しましょう。

食生活では、特にタンパク質・ビタミン・ミネラルの不足に注意し、バランスの良い食事を心掛けることが大切です。 睡眠不足や過度なストレスはホルモンバランスの乱れにつながり、頭皮環境に悪影響を及ぼす恐れがあります。十分な睡眠をとり、適度に運動してストレスを溜めないようにしましょう。 また、たばこに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。血行が妨げられて頭皮や毛髪を育てる細胞に十分な栄養が行き渡らないと、健康な髪が育ちづらくなって抜け毛につながるおそれがあるため喫煙も避けましょう。
フィナステリドによるM字や生え際を含む前頭部の薄毛対策の5つ目のポイントは、頭皮マッサージを行うことです。 頭皮マッサージで血行を促進し毛根への栄養素の供給をサポートすることで、頭皮環境を改善する効果を期待できます。 頭皮を両手の指の腹でつかんだ際、前後に動かせない場合は、頭皮が硬くなっている可能性があります。前頭部から後頭部にかけて、指の腹で円を描くように優しく頭皮をマッサージしましょう。朝と夜の1日2回、1回あたり5分程度のマッサージを行うことをおすすめします。 ただし、爪を立てたり髪を引っかけてしまうようなマッサージは頭皮を傷つけるリスクがあり逆効果です。痛みを感じるような強さにならないよう注意して行いましょう。
フィナステリドによるM字や生え際を含む前頭部の薄毛対策は、早期治療と継続治療がカギです。 とはいえ「忙しくて病院へ行けない」「通院が負担になりそう」「AGA治療していることを周囲に知られたくない」といった事情から、なかなか受診に踏み切れない人もいるかもしれません。クリニックに直接足を運ぶことに抵抗がある方には、オンラインクリニックの利用がおすすめです。 スマートフォンやPCを使ってビデオ通話で診察を受けられるオンライン診療であれば、診察から薬の受け取りまで自宅で完結できます。通院の負担を減らして生え際の薄毛治療を行いたい方は、オンライン診療を検討してみましょう。
フィナステリドは、M字や生え際を含む前頭部におけるAGAが原因の薄毛に対して、進行を抑える効果が期待できる内服薬の1つです。5αリダクターゼII型を阻害し、AGAの原因となるDHTの生成を抑制するため、抜け毛の予防や薄毛の進行を抑える効果を期待できます。 フィナステリドを服用したい場合は医師による処方を受け、服用時の注意点を必ず守りましょう。効果が現れるまでには早くても数ヶ月~6ヶ月程度の期間を要するため、長期的に取り組む必要があります。 なお、服用時には初期脱毛などの症状や、注意点を理解し、指示された内容を守ることが大切です。自己判断での中断は避け、気になる点があれば医師に相談しましょう。通院が難しい場合はオンライン診療を利用するのも一つの方法です。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「医薬品副作用被害救済制度」
記事を読んでAGAの治療に関心を持ったものの、こんな不安やお悩みはありませんか?
オンライン診療サービス「レバクリ」なら、医師の診察からお薬の処方まで、すべてスマホひとつで完結できます。
AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
「レバクリ」は、AGA治療の「始めやすさ」と「続けやすさ」を重視し、オンライン診療のメリットを最大限に活かしたサービスを提供しています。
薬を最短即日発送!