更新日:2024年02月19日
パートナーとの性行為をもっと長く楽しみたいという思いから、早漏を改善したいと考えている方もいるかもしれません。
海外で認可されている早漏防止薬の一つに、「ダポキセチン」があります。この記事では、ダポキセチンの効果や服用する際の注意点、食事やアルコールの影響などについて解説します。ぜひ参考にして、パートナーとの性生活をより充実したものにしてください。
ダポキセチンは、早漏防止薬に配合されている成分名です。選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)の一種であり、神経伝達物質であるセロトニンの量を増強させる薬剤です。セロトニンが増えることで、射精までの時間を遅らせる効果が期待できるとされ、早漏防止薬として世界的に広く利用されています。
海外では60ヶ国以上で早漏防止薬として認可されています。しかし、国内では未承認で、自由診療での処方となります。
ダポキセチンは服用から1~3時間後に効果が現れ、3~5時間程度持続するとされています。ダポキセチンを適切に使用することで、性的な満足度の向上が期待できるでしょう。
ダポキセチンの服用が推奨されるのは、次のような症状で悩む男性です。
早漏とは、射精のコントロールが困難で性交時にごく短時間で射精を迎えたり、性交をはじめる前、もしくは直後に射精してしまったりする状態を指します。
上記のような早漏の症状は、精神的なストレスやパートナーとの関係に影響を及ぼす可能性があります。ダポキセチンを服用することで、症状の改善が期待できるでしょう。
ダポキセチンを服用する際は、いくつか注意すべき点があります。特に服用量やグレープフルーツの摂取については、効果や副作用に大きく関わるため、使用上の注意を守ることが必須となります。ここではそれぞれについて解説します。
ダポキセチンの服用は、1回あたり30mgからはじめ、効果を見ながら増量を検討します。必要に応じて1日最大60mgまでの服用が可能です。
1回服用したあとは、次の服用まで24時間以上間隔を空ける必要があります。医師の適切な処方と指示に従うことが大切であり、自己判断での過剰な服用は健康上のリスクを招くため避けましょう。
ダポキセチンを服用する際には、グレープフルーツまたはグレープフルーツジュースの摂取を避ける必要があります。
グレープフルーツに含まれる成分は、ダポキセチンの血中濃度を高める可能性があり、思わぬ副作用を引き起こすリスクがあります。
服用前後は、グレープフルーツが含まれる飲食物の摂取を控えるよう心がけましょう。
ダポキセチンの効果を最大限に活かすためには、食事とアルコールの影響を事前に理解しておく必要があります。ここでは、ダポキセチンにおける、食事とアルコールの影響を解説します。
ダポキセチンは食事の影響を受けにくいとされており、食前・食後のどちらに服用しても問題ありません。服用するタイミングによって、効果の現れ方には違いがないとされています。
食事の影響を受けにくいため、パートナーとの食事後でも効果を発揮できるダポキセチンは、使い勝手の良い薬剤といえるでしょう。
ダポキセチンを服用する際、アルコールは摂取しないようにしましょう。アルコールは中枢神経系に影響を与えるため、ダポキセチンのような薬剤との併用は、お互いの効果を増幅する可能性があります。併用により、吐き気や動悸などの副作用を増加させる恐れもあります。
安全にダポキセチンを使用するためにも、服用当日はアルコールを控え、副作用のリスクを最小限にとどめるように努めましょう。
ダポキセチンには、ほかの医薬品と同様に副作用が存在します。副作用が生じた際に適切に対応できるよう、副作用の種類や対処法を知っておくことが大切です。ここではダポキセチンの主な副作用と、副作用の対処法を解説します。
ダポキセチンの服用による主な副作用は、以下のとおりです。
副作用は比較的軽度であり、ダポキセチンの効果が切れるとともに解消されるとされています。
なお、稀な副作用として、脳内のセロトニンの濃度が過剰に上昇することで現れるセロトニン症候群があります。セロトニン症候群は、不安や発熱、体の震え、脈が速くなるなどの症状を引き起こします。
そのほか、ダポキセチンの成分に対して、アレルギー症状であるアナフィラキシーショックを引き起こす可能性もあります。
ダポキセチンを服用してめまいなどの副作用が生じた場合は、無理せず安静にしましょう。ダポキセチンは代謝が早い薬剤のため、服用して24時間後には成分の最大9割以上が体外に排出されるとされています。
頭痛が現れたときは、適切な休息や水分補給を心がけましょう。頭痛の症状が重い場合、市販の解熱鎮痛薬を服用しても問題ありません。吐き気が起こる場合は安静にし、次回服用する際は胃酸の分泌量が多くなる空腹時の服用を避け、食後に服用するなどの対策を行いましょう。
もし副作用が重度である場合や、長期間持続する場合は、医師の診察を受けましょう。
ダポキセチンは、下記のような方は服用できません。
ここからは、ダポキセチンを服用できない人について解説します。
ダポキセチンは、以下の特定の健康状態や疾患を持つ人は服用できません。
ダポキセチンの服用により、現在の疾患が悪化したり、副作用が強く現れたりする可能性があります。疾患を抱えている方は、診察の際、必ず医師に申告しましょう。
併用禁忌薬とは、同時に服用すると重大な副作用を引き起こす可能性がある薬を指します。ダポキセチンの併用禁忌薬は、以下のとおりです。
併用禁忌薬と一緒にダポキセチンを服用すると、重篤な副作用を引き起こすリスクがあります。診察の際、服用中のすべての薬やサプリメントを医師に伝え、より安全な治療法を提案してもらうことが大切です。
ダポキセチンを有効成分として含有する早漏防止薬には、先発品の「プリリジー」と、プリリジーのジェネリック医薬品である「ポゼット」があります。
プリリジーの製造元はイタリアのメナリーニ社です。ポゼットの製造元は、インドのサンライズレメディーズ社です。それぞれ30mgと60mgの2つの規格があります。
どちらも服用してから1〜3時間ほどで効果が現れ、その後約3〜5時間持続します。プリリジーの料金相場は、1,500〜3,000円(30mg/1錠)、ポゼットの料金相場は、1,000〜1,500円(30mg/1錠)です。早漏防止薬は自由診療のため、クリニックにより料金に幅があります。
プリリジーとポゼットは、どちらも同等の効果が期待できるため、予算やニーズにあわせて選択すると良いでしょう。
ダポキセチンを購入する際には、以下の注意点があります。
注意点を理解して、適切な方法で正規品を購入することが重要です。
ダポキセチンは、薬局やドラッグストアで手に入れることはできません。ダポキセチンは処方箋医薬品であり、個々の症状や健康状態に応じて服用が可能であるか医師が判断する必要があるためです。
そのため、購入するには、医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。
インターネット上では個人輸入代行業者によるダポキセチンの販売が見受けられますが、これらの商品は正規品とは限りません。
非正規品の服用には、以下のリスクが伴います。
個人輸入品のダポキセチンは偽造品や粗悪品の可能性がありますが、精巧に作られているものもあるため、見た目だけで正規品であるかを判断するのは難しいでしょう。
また、個人輸入品が正規品であっても、医師の診察を受けないと、服用が禁忌となっている人が飲んでしまう場合もあり、重大な健康被害につながる可能性があります。
ダポキセチンの安全な購入方法として、クリニックでの処方が確実です。クリニックであれば、医師による正確な診断と適切な指導が受けられ、正規品のダポキセチンが購入できます。
また、副作用が起きた場合でも、迅速な処置や服薬する薬の調整が可能なため、安心して治療を受けられるでしょう。
ダポキセチンを購入するには、クリニックの専門外来に行って受診する方法と、オンラインクリニックで受診する方法があります。
人目が気になる方は、自宅に居ながら医師の診察が受けられるオンラインクリニックがおすすめです。
この記事では、ダポキセチンの効果や持続時間、服用する際の注意点について解説しました。 ダポキセチンは早漏防止薬として、性行為の満足度を高める効果が期待できます。副作用や注意点もあるため、医師の指示に従って正しく使用することが重要です。個人輸入品の利用を避け、医療機関で医師の診察を受けたうえで服用しましょう。
早漏に悩んでいる方は、パートナーとの性生活の質の向上のために、ぜひダポキセチンの服用を検討してみてください。
悩みの原因がEDである場合には、バイアグラやレビトラ、シアリスといったED治療薬を服用することで症状を改善できる可能性があります。
レバクリでは、ED治療薬のオンライン処方を行っています。場所や時間にとらわれずにビデオチャットや電話で診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。 診察は無料なので、ぜひご予約ください。
この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)