更新日:2026年07月24日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
ダポキセチンの効果や副作用が気になっている方もいるかもしれません。 ダポキセチンは世界で初めて承認された早漏治療の内服薬です。脳内のセロトニンを増加させ、興奮を抑えることで射精時間の延長が期待できます。副作用には、吐き気や頭痛、めまいなどがあります。 ダポキセチンは国内で承認されておらず、市販薬もありません。持病、既往歴によって服用できない人もいるため、服用を希望する際は必ず医師に相談してください。
ダポキセチンは、世界初の内服タイプの早漏治療薬です。これまで早漏症に対しては、行動療法や心理的アプローチ、局所麻酔薬、SSRIなどを用いた薬物療法が行われてきました。 しかし、2009年にダポキセチンが承認されてからは、欧州を中心に世界中で広く使われる内服薬となっています。多くの国で承認されている一方で、2026年5月現在、日本国内では承認されていません。
ダポキセチンは、世界で初めて開発された「早漏(PE:Premature Ejaculation)」の内服薬です。早漏症とは、本人が望むよりも早く射精、または射精を遅らせることが難しい状態が持続または反復し、それによって本人やパートナーに苦痛や性生活上の支障が生じている状態です。生涯型では、膣内挿入後おおむね1分以内に射精することが診断の目安の一つとされています。
ダポキセチンは、もともと抗うつ薬などに使われる「SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」の一種です。開発途中に射精時間の延長がみられたため、早漏治療薬に転用されました。ダポキセチンは、生涯型および後天型の早漏症に対して使用されることがありますが、効果には個人差があり、原因や併存疾患を評価したうえでの適応が判断されます。
ダポキセチンは、2026年5月時点で、日本の厚生労働省に承認されていません。そもそも現時点で、日本で早漏治療薬として承認されている薬はありません。
日本で入手したい場合は、取り扱いのある専門のクリニックを受診する必要があります。
なお、欧州やアジアの一部の国・地域では、早漏症治療薬として承認されています。

ダポキセチンは早漏治療薬の成分名を指します。ダポキセチンを含む先発薬はプリリジーであり、そのジェネリック医薬品にポゼットなどがあります。製品によって表示上の有効成分が同じ場合でも、品質や製造管理、先発品との同等性が日本国内で確認されているとは限りません。医師の説明を受け、医療機関が適切に取り扱っている製品を使用してください。
早漏は、興奮を抑えるセロトニンが不足し、興奮を促すノルアドレナリンが優位になることで、性的刺激に過敏になって起こると考えられています。
ダポキセチンは、セロトニンの再取り込みを阻害して神経細胞間でのセロトニン作用を高め、射精反射を遅らせます。
個人差はありますが、服用前より射精時間の2~4倍程度の延長が期待できるといわれています。なお、ダポキセチンの働きはあくまで射精時間の延長であり、性欲を増進させる作用はありません。
ダポキセチンは、海外の承認用法では、通常30mgを性行為の約1~3時間前に必要時服用し、24時間以内に複数回服用しないこととされています。国内では未承認薬であるため、実際の服用量や服用方法は必ず処方医の指示に従ってください。めまいなどの副作用を防ぐため、コップ1杯以上の水で服用しましょう。
また、効果の持続時間には個人差があります。
一般的に勧められる開始用量は30mgですが、効果が不十分で副作用がない場合に限り、医師の診断のもとで60mgへの増量が検討されます。自己判断での増量は避けましょう。
ダポキセチンは食事の影響をほとんど受けないとされるため、食前食後のどちらに服用しても構いません。なお、飲酒に関しては副作用のリスクを高めるため、控えたほうが良いでしょう。
ダポキセチンの主な副作用は、吐き気や頭痛、めまい、立ちくらみなどです。特に注意が必要なのは、迷走神経反射による失神です。ダポキセチンの服用で自律神経のバランスが乱れ、一時的に血圧が低下します。強い副作用が出た場合、すぐに医師に相談することが大切です。
ダポキセチンを服用すると、以下の副作用が生じることがあります。なお、副作用の発現には個人差があります。
海外の製品情報では、食事の有無にかかわらず服用できるとされています。吐き気が生じる場合は、自己判断で服用方法を変更せず、処方医に相談してください。
副作用が生じた場合は、無理をせず安静に過ごしましょう。ただし、強い副作用が生じた場合は、すぐに医師へ相談してください。
ダポキセチンの服用により、ごく稀に、迷走神経反射による失神やめまいを起こすことがあります。服用後、特に立ち上がったときなどに血圧が低下し、めまい、吐き気、冷汗、動悸、立ちくらみなどの前駆症状を伴って失神することがあります。
失神のリスクを減らすため、十分な量の水で服用し、発熱や嘔吐、下痢、激しい発汗などにより脱水しているときは服用を避けてください。また、服用後にイスなどから立つ際は、急に立ち上がらず、ゆっくりと行動してください。
注意すべきは、失神によって頭や顔を強く打つことです。もし、めまいや立ちくらみなどの前兆を感じたら、すぐにその場に座るか、横になって安静にしましょう。
ダポキセチンは、持病や既往歴によって服用できない人がいます。心疾患がある方や肝機能障害がある方、うつ病がある方などです。
また、併用禁忌薬も複数あります。パーキンソン病などの治療に使われるモノアミン酸化酵素阻害剤(MAOI)や、抗うつ薬である選択的セロトニン再取り込み阻害剤(SSRI)などです。ダポキセチンを服用する際は、自身が服用禁忌に該当しないか、必ず医師に相談しましょう。
ダポキセチンの服用禁忌は、以下のとおりです。
ダポキセチンの服用によって、これらの持病が悪化したり、副作用が強く出たりする恐れがあります。
ダポキセチンの併用禁忌薬には、以下が挙げられます。
MAO阻害薬は、中止後14日以内にダポキセチンを開始してはいけません。また、ダポキセチン中止後にMAO阻害薬を開始する場合は、少なくとも7日間あける必要があります。SSRI、SNRI、三環系抗うつ薬などについては、薬剤ごとに必要な休薬期間が異なるため、必ず医師が確認します。
これらの併用禁忌薬と一緒にダポキセチンを服用すると、重篤な副作用が生じる恐れがあり、非常に危険です。現在何らかの薬を服用中で、ダポキセチンの服用を希望する方は必ず医師へ相談してください。
ダポキセチンを服用するときは、お酒とグレープフルーツの摂取を控えてください。
ダポキセチンの服用時に飲酒すると、相互作用により副作用が強く出る可能性があります。また、グレープフルーツにはダポキセチンの分解を阻害する作用があり、代謝が遅れて副作用のリスクが高まります。
ダポキセチン服用時の飲酒は、副作用を強め、失神につながるリスクがあるため厳禁です。アルコールは中枢神経に作用するため、ダポキセチンと併用すると相互作用により、副作用が出やすくなります。めまいや失神のリスクを高めて、性行為中のトラブルだけでなく、転倒によるケガの危険も考えられます。
ダポキセチンの服用当日は、アルコールを摂取しないよう注意しましょう。
ダポキセチンを服用した際は、グレープフルーツの摂取を控えましょう。グレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」という成分が、ダポキセチンを分解する働きを阻害してしまうためです。薬が体内で分解されにくくなり、副作用が出やすくなります。グレープフルーツの果汁が含まれるジュースにも、注意が必要です。
また、グレープフルーツ以外にもダポキセチンとの食べ合わせに注意すべき柑橘類がありますが、フラノクマリン類の含有量は品種によって違いがあるため、詳細は医師に確認してください。
ダポキセチンは日本で承認されていないため、市販品は発売されていません。日本でダポキセチンを入手するには、専門のクリニックで医師の診察を受けて処方してもらう必要があります。
インターネット上でダポキセチンを扱っている通販サイトもありますが、その多くは輸入代行サイトです。個人輸入には、偽造品や粗悪品のリスクがあるため、推奨できません。
偽造品には、有効成分が入っていない場合があります。効果がないだけでなく、把握できない成分を摂取する可能性もあり、非常に危険です。
厚生労働省の「医薬品等を海外から購入しようとされる方へ」でも、個人輸入した医薬品は健康被害の危険性があると注意喚起を行っています。
個人輸入のリスクに加え、ダポキセチンには服用禁忌となる人もいるため、安全性を考慮し必ず医師に相談しましょう。
参考:厚生労働省「医薬品・医療機器」
ダポキセチンの費用相場は、1錠あたり2,200~3,300円です。用量ごとの相場は30mgで2,200~3,300円、60mgで3,300円程度です。
ダポキセチンは保険が効かない自由診療にあたり、費用は全額自己負担となります。自由診療では、クリニックが独自で価格を設定できるため、受診先によって薬代が異なります。
また、ダポキセチンを入手するには、薬代だけでなく、クリニックに支払う初診料・再診料が別途かかるのが一般的です。通院が必要な場合は、交通費など諸費用も考慮してクリニックを選ぶと良いでしょう。
ダポキセチンは、バイアグラなどのED治療薬と併用可能です。早漏に悩む男性のなかには、EDを併発している方もいます。早漏とEDの両方を治療することで、性行為への不安を軽減できる可能性があります。
ただし、どちらの薬も血圧に影響を与えるため、併用時は立ちくらみやめまいに注意が必要です。必ず医師の指導のもと、併用するかを検討することが大切です。
なお、クリニックによっては、ダポキセチンとED治療薬の併用を認めていないところもあります。
ダポキセチンに関するよくある質問と回答をまとめました。ダポキセチンの服用に関して、疑問点がある方は参考にしてください。
ダポキセチンは毎日服用しても大丈夫?
ダポキセチンは毎日継続して服用する薬ではありません。海外の承認用法では、性行為の約1~3時間前に必要時服用し、24時間以内に複数回服用しないこととされています。服用頻度は必ず処方医の指示に従ってください。
ダポキセチンの服用は妊娠に影響ない?
2026年5月現時点で、ダポキセチンが精子の質を悪化させたり、精子を通じて女性や胎児に悪影響を及ぼしたりするという報告は確認されていません。不安な場合は、ダポキセチンの処方時に医師へ妊活中であることを伝えておくと、より安心して使用できます。
また、女性はダポキセチンを服用できません。誤って服用してしまわないように、薬の管理を徹底しましょう。
ダポキセチンを服用後、車の運転をしてもいい?
ダポキセチンの服用後は、めまいや眠気などの副作用が出ることがあるため、当日の運転はできるだけ避けてください。どうしても運転が必要な場合、再開の目安は服用から6時間以上経ってからです。その際も必ず、眠気や視界のぼやけなどの副作用が出ていないかを確認しましょう。いつもと違うと感じる場合は、安全のために運転せず、正常に戻るまで待つことが大切です。
ダポキセチンは、世界初の内服タイプの早漏治療薬です。セロトニンの再取り込みを阻害して中枢神経系のセロトニン作用を高め、射精反射を遅らせます。2026年5月現在、日本国内では未承認ですが、一部の専門クリニックで処方を受けられます。飲むタイミングは性行為の約1~3時間前で、効果の持続時間には個人差があります。
服用により、吐き気やめまいなどの副作用が生じることがあります。また、持病や併用薬によっては服用できない場合もあるため、事前に必ず医師の診察を受けてください。
なお、お酒やグレープフルーツは副作用のリスクを高めるため、服用時の摂取は控える必要があります。あわせて、安全性の観点から個人輸入での入手は避け、必ず医師の処方を受けてください。
厚生労働省「医薬品・医療機器」
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費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
ED治療は専門医への相談が不可欠ですが、デリケートな悩みであるため、通院の待ち時間や人目が心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
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