更新日:2024年10月29日
中折れの原因とは?EDとの関係と改善方法を詳しく解説
- 中折れはEDのひとつの症状
- 中折れの原因は世代別の傾向がある
- 中折れの改善には生活習慣の改善・心理療法・ED治療薬の服用が有効
- 代表的なED治療薬はバイアグラ・レビトラ・シアリスの3種類
- ED治療薬は、泌尿器科またはオンラインクリニックを受診することで入手できる
性行為の途中で萎えてしまった経験をした方も多いのではないでしょうか。挿入後に硬さを維持できない中折れは、多くの男性が直面する悩みです。一時的な症状の場合もあれば、繰り返すと深刻な問題に発展することもあります。
この記事では、世代別に多く見られる中折れの原因を解説します。あわせて、中折れの改善に有効なED治療薬の種類と選び方、入手方法まで詳しく解説します。正しい知識を持って中折れを改善することで、健康な性生活を取り戻しましょう。
中折れとは
中折れは、医学的には「勃起不全」または「勃起障害」と呼ばれます。ここからは、中折れの症状、中折れとEDとの関係を解説します。
中折れの症状
中折れとは、挿入後に陰茎が萎えてしまい、硬さを失うことを指します。挿入できる程度に勃起はできるものの、硬さを維持できずに性行為が困難となる状態です。
勃起は、脳が性的刺激を受けた信号により、陰茎の血管が拡張し、陰茎海綿体に多くの血液が流れ込むことで起こります。
勃起を維持するためには、血液が陰茎に流入し続け、同時に血液の流出を抑制する必要があります。このバランスが維持されることで、勃起が持続します。
しかし、神経や血管、男性ホルモンの何らかに障害がある場合、バランスが崩れ中折れの症状が引き起こされます。
中折れとはEDのひとつの症状
ED(勃起不全)は「満足な性行為を行うのに十分な勃起を得られない状態、または勃起が維持できない状態が持続すること」と定義されています。
中折れは、一時的な症状で、時間が経てば解決する可能性もあります。ストレスや不安などの心理的な要因でも起こるため、要因を取り除けば、中折れも改善される可能性があります。
しかし、継続して起こる中折れは「勃起が維持できない状態が持続すること」に該当するため、EDのひとつの症状といえます。
ED患者の中でも、中折れは多く見られる症状とされています。中折れをはじめとするEDの症状は、ED治療をはじめることで改善が期待できるでしょう。
世代別に多く見られる中折れの原因
勃起状態を持続できない中折れは、血流や神経の障害、または心理的な要因などにより引き起こされます。ここからは、世代別に多く見られる中折れの原因を解説します。
※あくまで傾向であり、すべての要因がそうであるというわけではありません。
20~30代はストレスや疲労
20~30代の若い世代の中折れは、ストレスや疲労が原因となる傾向があります。
はじめての性行為や、パートナーとの関係に不安やプレッシャーを感じることで、精神的な負担となって性的な機能に影響を及ぼすことがあります。
ストレスは交感神経活動を増加させ、陰茎の血流を制御する神経系に影響を与えます。同時に、血管を収縮させて血液の流れを阻害し、十分な血液供給が得られなくなります。
また、慢性的な疲労も、神経系のバランスを崩し、勃起機能に影響を与える要因です。
40~50代は生活習慣病
40~50代の中年層になると、生活習慣病が絡んだ中折れが多く見られるようになります。
喫煙や運動不足、過度の飲酒、乱れた食生活などが、血行不良や動脈硬化を引き起こし、勃起機能を低下させます。糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病も、中折れのリスクを高める要因です。
高血圧や脂質異常症などの生活習慣病が進行すると、動脈が硬くなり、血液の流れが悪化します。これが陰茎の血管にも影響を及ぼし、中折れの原因となります。
60代は加齢による男性ホルモンの減少
60代の中折れの原因の多くは、男性ホルモンであるテストステロンの減少です。勃起機能に重要な役割を果たしているテストステロンが減少すると、陰茎の海綿体への血流が低下し、勃起が十分に起こりにくく、維持しにくくなります。
加齢によるテストステロンの減少は、ED以外にも、性欲減退、筋力低下、脂肪蓄積、骨粗しょう症、うつなどの症状を引き起こす可能性があります。
中折れの改善方法
中折れを改善するには、以下の方法があります。
- 生活習慣の改善
- 心理療法
- ED治療薬の服用
中折れの改善には、これらの方法を組みあわせて行うことも有効です。たとえば、生活習慣の改善と心理療法、ED治療薬の服用を組み合わせることで、より効果的な改善が期待できます。
生活習慣の改善
加齢や生活習慣の乱れによる中折れは、生活習慣を見直すことが改善につながります。 具体的には、以下の生活習慣を心がけることが大切です。
バランスの良い食事
以下のポイントを押さえて、バランスの良い食事を心がけましょう。
- 主食、主菜、副菜をバランス良く摂る
- 野菜や果物を積極的に摂る
- 脂質は控えめにする
- 塩分は控えめにする
また、亜鉛やシトルリン、アルギニンなどの栄養素は、EDの改善に効果があるとされています。これらの栄養素を含む食材を積極的に摂ることもおすすめです。
運動の習慣化
運動は、血流を改善し男性ホルモンの分泌を促すため、中折れの改善に効果的です。
運動の目標として、週に3〜5回、30分程度の有酸素運動を実践しましょう。有酸素運動には、ウォーキングやジョギング、水泳、サイクリングなどがあります。
運動はストレス解消にもつながるため、生活習慣病を原因とするEDの改善とともに、ストレスを原因とするEDの改善にも役立つでしょう。
適度な飲酒と禁煙
飲酒は、適量であればリラックス効果があり、勃起に良い作用をもたらすと考えられています。ただし、過度の飲酒は、肝臓や血管のダメージを引き起こし、中折れの原因となります。
また、喫煙は血管を収縮させ、血流を悪化させるため、中折れのリスクを高めます。禁煙は、中折れの改善に最も効果的な生活習慣改善のひとつです。
ストレスの解消
ストレスも、中折れの原因となります。ストレスを溜め込むと自律神経のバランスが乱れ、血流が悪化することで中折れを引き起こします。
そのため、適度なストレス解消を心がけましょう。趣味やスポーツ、旅行など、自分なりのストレス発散方法を見つけると良いでしょう。
心理療法
カウンセリングをはじめとする心理療法は、ストレスを原因とする中折れの改善に有効です。
カウンセリングは、中折れの原因となっている不安やプレッシャー、トラウマなどを解消し、性行為に対する自信を取り戻すことを目的とします。
具体的には、以下のような効果が期待できます。
- EDに対する不安や恐怖の解消
- パートナーとのコミュニケーションの改善
- ストレスやトラウマの解消
ただし、カウンセリングの効果は個人の状態により異なります。すぐに改善が見られるわけではないため、継続的な受診が大切です。
カウンセリングはED治療薬を併用することで、より効果的な結果を得られるでしょう。
ED治療薬の服用
中折れ改善のためには、ED治療薬の服用が有効です。ED治療薬は、陰茎海綿体への血流を増加させ勃起を促進する薬です。
現在国内で承認されているED治療薬には、バイアグラ、レビトラ、シアリスがあります。これらの薬は、いずれも有効性と安全性が確認されており、多くの男性に使用されています。
ED治療薬を服用すると、勃起の硬さや持続時間の改善が期待できます。また、性行為の頻度や満足度の向上にもつながるでしょう。
ED治療薬の種類
現在国内で広く利用されているED治療薬は、以下の3種類です。
- バイアグラ
- レビトラ
- シアリス
バイアグラ、レビトラ、シアリスは、いずれもPDE5阻害薬と呼ばれるED治療薬です。PDE5阻害薬は、陰茎海綿体への血流を促進する作用により勃起を促します。
ここからは、それぞれのED治療薬の特徴について解説します。
バイアグラ
バイアグラは、世界ではじめて発売されたED治療薬です。ED治療薬といえば、バイアグラを思い浮かべる方も多いでしょう。服用後約30分程度で効果が現れ、効果の持続時間は約4~5時間です。
バイアグラの特徴は、以下のとおりです。
- 最も歴史のあるED治療薬
- 勃起力に優れている
- 比較的安価に入手できる
バイアグラは高い勃起力を発揮するため、中折れの改善に有効です。ジェネリック医薬品も販売されているため、レビトラやシアリスより、比較的安価に購入できる点も特徴です。
レビトラ
レビトラは、バイアグラの次に発売されたED治療薬です。即効性が高く、早ければ服用後約15分程度で効果が現れます。効果の持続時間は約4~8時間です。
レビトラの特徴は、以下のとおりです。
- 服用後の効果発現が早い
- 勃起力に特に優れている
- 現在はジェネリック医薬品のみ
レビトラの先発薬は、2021年にメーカーにより販売中止となりました。現在は先発薬と同様の有効成分が含有された、ジェネリック医薬品が販売されています。
シアリス
シアリスは、バイアグラやレビトラよりも効果の持続時間が長いED治療薬です。服用後約1時間分程度で効果が現れ、効果の持続時間は約20~36時間です。
シアリスの特徴は、以下のとおりです。
- 効果の持続時間が長い
- 食事の影響を受けにくい
- 副作用が現れにくい
シアリスは、世界のED治療薬市場で一位を誇るED治療薬です。勃起力はマイルドですが、副作用が現れにくく、食事の影響を受けにくいといった特徴があります。
ED治療薬の選び方
ED治療薬はそれぞれに特徴があり、自分にあった薬を選ぶことが大切です。ここからは、ED治療薬の選び方を4つのポイントに絞って解説します。
硬さで選ぶ
中折れ防止を重視するなら、勃起力の高さでED治療薬を選びましょう。
中折れの原因のひとつに、陰茎海綿体の血液の充填が不十分であることが挙げられます。中折れに悩む方は、硬さの維持に優れたED治療薬を選ぶと良いでしょう。
ED治療薬の勃起力は、主に有効成分の種類によって差が生じます。バイアグラ、レビトラ、シアリスはそれぞれ有効成分が異なるため、勃起力も異なります。
硬さを求めるなら、レビトラがおすすめです。レビトラは、3種類のED治療薬の中で、最も勃起力に優れているとされています。
即効性で選ぶ
中折れが突然起こる場合は、即効性のあるED治療薬を選ぶと良いでしょう。
即効性のあるED治療薬は、レビトラが挙げられます。レビトラの有効成分であるバルデナフィルは、吸収性に優れているため、早ければ服用後約15分で効果が現れます。
そのため、性行為前の服用だけでなく、性行為中の中折れにも効果を発揮するでしょう。
持続時間で選ぶ
中折れの頻度が高い場合は、持続時間が長いED治療薬を選ぶと良いでしょう。持続時間で選ぶ場合、シアリスがおすすめです。シアリスは、1回の服用で20~36時間程度効果が持続します。
長時間効果が欲しい方や、パートナーとの性行為のタイミングを気にせずに、デートを楽しみたい方におすすめです。
食事の影響の受けにくさで選ぶ
ED治療薬はいずれも空腹時の服用が効果的ですが、食事の後に性行為するケースもあるでしょう。そのような場合は、なるべく食事の影響を受けにくいED治療薬を選ぶと良いでしょう。
食事の影響を受けにくさで選ぶ場合は、シアリスが適しています。シアリスは、3種類のED治療薬の中で最も食事の影響を受けにくいため、食事をしてからでも効果が期待できます。
以下に、3種類のED治療薬の特徴をまとめました。
バイアグラ | レビトラ | シアリス | |
---|---|---|---|
有効成分 | シルデナフィル | バルデナフィル | タダラフィル |
効果が現れるまでの時間 | 30分〜1時間 | 15〜20分 | 1~3時間 |
持続時間 | 4~5時間程度 | 4〜8時間 | 20~36時間 |
勃起力 | 強い | 特に強い | 普通 |
食事の影響 | 受けやすい | やや受けやすい | 受けにくい |
アルコールの影響 | 適量であれば問題なし | 適量であれば問題なし | 適量であれば問題なし |
副作用 | 現れやすい | 現れやすい | 現れにくい |
ED治療薬を入手する方法
ED治療薬は市販されていないため、ドラッグストアなどでは入手できません。医療機関を受診し、医師から処方箋を発行してもらう必要があります。
ED治療薬の処方を受けるためには、泌尿器科を受診する方法と、オンラインクリニックを受診する方法があります。ここからは、それぞれの入手方法について解説します。
泌尿器科を受診する
ED治療薬は、医療機関の泌尿器科またはED専門外来で処方してもらえます。受付で「ED治療薬を処方してもらいたい」と伝え、問診と診察を受けます。問診では、EDの症状や原因、既往歴などについて聞かれます。
治療方針が決まったら、医師からED治療薬が処方されます。処方された薬は、診察当日に院内か調剤薬局で受け取れるため、すぐに服用をはじめられるでしょう。
泌尿器科を受診してED治療薬を入手する場合、直接医師の指導が受けられるため、安心感が得られるのが利点です。一方で、通院には時間と手間がかかるため、忙しい方にはハードルが高い方法ともいえるでしょう。
オンラインクリニックを受診する
オンラインクリニックでも、ED治療薬が入手できます。オンライン診療は、予約を夜間や土日祝など幅広い時間帯で実施しています。
都合の良い時間に予約を取り、スマートフォンで医師の診察を受けましょう。診察後、発行された処方箋をもとにED治療薬が配送されるため、指定の住所で受け取ります。
オンラインクリニックは、初診料や診察料が無料な場合も多いため、費用を抑えたED治療がはじめられます。対面でデリケートな話をするのに抵抗がある方にもおすすめです。
ED治療薬の購入を検討している場合は、利便性の高いオンラインクリニックの活用をぜひ検討してみましょう。
まとめ
この記事では、中折れの原因やEDとの関係、改善方法について解説しました。
中折れはEDのひとつの症状であり、原因は人それぞれ異なります。中折れを改善するには、原因を特定し、ストレスや生活習慣の乱れなどの要因を改善することが重要です。
しかし、自己治療だけでの改善は難しいケースが多いため、あわせてED治療薬の服用が有効です。オンラインクリニックであれば、自宅や職場から、隙間時間に専門の医師の診察が受けられます。
中折れを放置すると、心理的なプレッシャーとなり、症状がますます悪化する可能性があります。ぜひ一度、オンライン診療で、医師のアドバイスを受けてみましょう。