更新日:2025年08月04日
EDではないかと悩んでいるももの、病院の何科に行けばよいのかわからない人もいるでしょう。EDの症状があり何科で受診すればよいか迷う場合は、泌尿器科やED外来で受診するのがおすすめです。
この記事では、ED治療は何科で受診すればよいかを解説するほか、病院に行った際の診察の流れも紹介します。ED治療をする際の病院の選び方やEDの治療法についても解説するので、EDでお悩みの方はぜひ参考にしてください。
ED(勃起障害・勃起不全)の治療を行いたい場合、基本的には泌尿器科やED外来で受診するとよいでしょう。そのほか、EDの原因や悩みによっては別の診療科目での治療が必要なケースもあります。主な受診科目は、以下のとおりです。
それぞれ見ていきましょう。
泌尿器科は泌尿器系の診断・治療を専門とする診療科目であるため、EDの原因がわからない場合や何科で受診すればよいかか迷う場合は泌尿器科で受診するとよいでしょう。また、ED外来で受診するのも一つの方法です。クリニックによっては、オンライン診療に対応しているところもあります。
EDの原因として、内科疾患が関係しているのであれば、内科で受診するほうがよいケースもあります。血管や神経の障害などが原因で起こるEDは「器質性ED」と呼ばれ、多くは高血圧や糖尿病、腎臓病などの内科疾患が原因です。
高血圧や糖尿病、腎臓病といった内科疾患がある場合、まずは内科で受診してEDの原因となる疾患の治療を行うことが大切になります。
EDの原因に精神面がかかわっている場合は、精神科・心療内科で受診するとよいでしょう。うつ病や不安障害、過度なストレスなどはEDの原因となる可能性があります。
EDが疑われる際の受診科目を紹介しましたが、病院の選び方について悩む方もいるかもしれません。ここでは、ED治療をする際の病院の選び方を紹介します。
選び方の基準は、次の4点です。
ED以外の場合も同様ですが、まずは治療が続けやすい病院を選びましょう。自宅から近い・遅くまで診療している・薬のまとめ購入が可能といった病院を選ぶと通院しやすいでしょう。
近年では、オンライン診療を行っている病院もあります。オンライン診療であれば通院することなくPCやスマートフォンで診察が完了し、薬の受け取りまで完結できる点が魅力です。ほかの患者と会わずにどこからでも診療が受けられるため、プライバシー保護という点でも大きなメリットといえます。
また、ED治療薬の種類や先発品・後発品の有無などは病院によって異なるため、選択肢が多く自分に合ったED治療薬を選択できる病院を選びましょう。
あわせて、ED治療の費用について確認することも大切です。自由診療におけるED治療の診察料や薬代などは病院によって異なるため、事前にクリニックのWebサイトなどで確認しておくと安心です。
EDかもしれないと思っても、どういった症状の場合に受診すればよいか迷う方もいるでしょう。ここでは、受診したほうがよいEDの具体的な症状やセルフチェック方法について解説します。
そもそも、EDとは十分な勃起が得られない状態を指します。まったく勃起しない状態だけでなく、勃起の維持力がない場合や勃起しないことがたまにある場合なども、EDの症状に該当することを理解しておきましょう。
次の症状が見られる場合にはEDの可能性があるため、受診してみることをおすすめします。
続いて、EDの診断について解説します。こちらもあわせて参考にしてください。
ここでは、病院に行った際のEDの診察の流れを紹介します。
問診では、過去と現在の性生活の状況や勃起の状態、持病、治療歴、飲酒・喫煙・運動などの生活習慣、心理状態などを質問されます。勃起時の硬さや持続時間などについて聞かれるケースもあるため、事前に把握しておきましょう。
また、EDに心理的要因がかかわっている場合、心理テストを受けることもあります。
血圧・脈拍測定、BMIや陰茎・精巣の状態の確認、前立腺の触診などを行うことがあります。EDの背景に生活習慣病や前立腺肥大症、がんなどがかかわっていないかを調べるためです。
臨床検査では、尿検査や血液検査で血糖値(糖尿病の有無)を調べます。必要に応じてホルモン検査(テストステロン値の検査)を行うこともあるようです。
EDと診断された場合は、治療に入ります。主な治療法は、次の6つです。
EDの治療法にはどのようなものがあるか、あらかじめ理解しておきましょう。
ED治療薬を用いた治療では、血管を拡張させて陰茎の血流を増加させることで、勃起を促す効果が期待できます。代表的なED治療薬は、次のとおりです。
なお、EDの改善には、ED治療薬の服用に加えて、原因となっている心理的な問題の解決や生活習慣の改善、基礎疾患の治療といった総合的なアプローチが大切です。
通院せずにEDの治療を始めたい場合は、オンライン診療の利用も検討してみましょう。時間や場所にとらわれずに診察を受けられるほか、基本的に予約時間になると診察が始まり、待ち時間が少ない点がメリットとして挙げられます。
ED治療においては、心理カウンセリングも有効的なアプローチです。EDにはストレスや不安など、精神的な問題が関与しているケースも多くあります。
精神科医や心理カウンセラーなどとの対話を通して、悩みを整理したり解決の糸口が見つかったりすれば、メンタルヘルスの改善とともに、EDの症状軽減・解消が目指せるようになるでしょう。
夫婦関係の問題がEDに影響を与えているのであれば、パートナーと一緒に心理カウンセリングを受けることも有効です。
EDの治療方法として、生活習慣の改善があります。EDには肥満や血行不良などが関係しているため、食生活の改善や定期的な運動といった生活習慣の改善は勃起機能向上のために大切です。
EDの原因がテストステロン量の低下の場合は、ホルモン(テストステロン)補充療法を行うことがあります。ホルモン補充療法とは、塗り薬や筋肉注射で不足したテストステロンを補充する治療法です。
テストステロンは、陰茎の発育や性欲の維持、勃起の制御などの面で重要な役割を担っているホルモンで、分泌量は年齢とともに徐々に低下します。テストステロンが不足すると男性更年期障害を引き起こすおそれがあり、EDをはじめとして倦怠感や疲労感などの症状が出る可能性があります。
EDの原因として精神疾患や生活習慣病などが挙げられる場合は、それらの疾患の治療を行うことが重要です。
次のような疾患を治療することで、EDの症状改善が期待できます。
疾患の治療を行うとともに、ED治療薬を服用して血流改善を図り、EDの症状改善を図ることもあります。
ED治療薬で効果が表れにくい場合や、持病があってED治療薬を服用できない場合の選択肢として、衝撃波治療があります。衝撃波治療とは、陰茎に低強度の衝撃波を照射して、血管の新生を促す治療法です。
器質性EDの原因である血管機能の低下を改善し、持続的な効果が期待できます。
EDと診断されて治療に入る場合は、費用の確認も大切です。EDは基本的に自由診療で保険適用外のため、薬の価格は病院ごとに異なります。
仮に同じ薬の服用を指示された場合でも、受診した医療機関によって金額が異なることがあるため、事前の確認が大切です。
ED治療薬の種類にもよりますが、一般的に1錠あたり500~1,500円程度が相場です。診察料と薬代がかかる場合を想定すると、たとえば10錠処方してもらう際は、診察料+5,000~15,000円が目安となります。
EDではないかと悩んでいる場合、原因によって受診する科が異なります。何科で受診するか迷う場合は、泌尿器科またはED外来での受診がおすすめです。
病院に行った場合の診察では、問診のほか、必要に応じて体の状態をチェックしたり臨床検査を行ったりすることで、診断します。EDの原因となる疾患が見つかった場合は疾患の治療を行い、そのほかED治療薬の服用や心理カウンセリングなど治療法は原因ごとにさまざまです。
通院する時間がない場合は、オンライン診療の利用を検討してみてはいかがでしょうか。レバクリでは、ED治療薬のオンライン処方を行っています。
オンライン診療では場所や時間にとらわれずにビデオチャットや電話で診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。診察料は無料なので、ぜひご予約ください。
この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)