更新日:2025年09月03日
彼女・妻に対してEDを発症するケースは、珍しいことではありません。彼女・妻だけにEDを発症する原因には、マンネリ化や性行為へのトラウマなどが挙げられます。
本記事では、彼女・妻に対してEDの症状が出る原因や対処法のほか、EDの彼氏・夫に対する彼女・妻側の適切な接し方について解説します。
彼女・妻といった特定のパートナーに対してのみ勃たないケースは、珍しくありません。妻に対して勃たないケースは、「妻だけED」とも呼ばれています。
こうしたEDの問題は、本人だけでなくパートナーも自信を失うことにつながり、関係に悪影響を及ぼす可能性があります。
まずは話し合うことで、互いの不安を共有し、関係を築くことが大切です。こうした積極的なコミュニケーションが、関係の維持・改善につながるでしょう。
彼女や妻に対してEDの症状が出るのは、マンネリ化や性行為へのトラウマなどが原因の可能性があります。一緒に生活する中で、新鮮さや興奮が薄れ、パートナーに魅力を感じにくくなる場合もあるでしょう。
以下では、彼女・妻に対して起こるEDの主な原因について解説します。
多くのカップル・夫婦は、寝室で性行為を行っていると考えられます。しかし、同じ場所で同じような行為を繰り返すうちに、次第に物足りなさを感じることもあるでしょう。
こうしたマンネリ化が進むと、新鮮さが失われ、興奮しにくくなることがあります。その結果、EDにつながることもあるでしょう。
長期的な関係では、パートナーに感じる魅力や興味が変化することは珍しくありません。関係が安定期に入ると、お互いへの関心が薄れ、相手を意識する機会が減少することもあります。
日常生活に慣れるにつれ、妻・彼女が外見や言動への注意が疎かになり、夫・彼氏側は性的な興味が低下する場合もあるでしょう。
結婚・同棲生活が長く続くと、パートナーを家庭の支えとして認識するようになり、以前のようなロマンチックな感情や性的な興奮が薄れることも少なくありません。
こうした原因により性的興奮を感じにくくなり、EDの症状につながる可能性があります。
過去の性行為で拒否された経験や失敗がトラウマとなり、性的興奮を妨げることがあります。久しぶりの性行為や交際初期の段階で感じる羞恥心も、勃起を困難にする要因の1つです。
また、パートナーを大切に思うあまり、過度に緊張してしまい、勃起しづらくなるケースもあります。
日常生活で強いストレスを抱えていると、EDになることがあります。ストレスが積み重なると、神経伝達物質が減少し、性的刺激が陰茎にうまく伝わらなくなるためです。
ストレスを適切に解消することが、ED改善のための一歩となるでしょう。
ここでは、彼女や妻に対してEDの症状が起こる場合の対処法を紹介します。
ED治療薬は、勃起をサポートするための効果的な手段です。ED治療薬の服用後、性的刺激を受けることで陰茎の血管が拡張して血流が増えるため、勃起しやすくなります。
ED治療薬は、心因性EDや器質性EDにも一定の効果が期待でき、彼女・妻だけにEDの症状が出る場合も有効です。また、ED治療薬の服用によって成功体験を積み重ねることで、自信が回復して自然とEDの症状が改善されることもあります。
ED治療薬の服用により、「勃起しやすくなる」といった安心感を得やすく、性行為がうまくいくことでパートナーとの関係改善にも役立つでしょう。
パートナーに対して勃たない場合、二人で話し合うことが大切です。男性がEDに悩むと、女性側は「自分に魅力がないのでは」と不安に感じることがあります。
このような女性側の不安が男性に伝わると、精神的な負担がさらに増し、問題が悪化する可能性もあります。そのため、まずは互いに率直なコミュニケーションを取り、理解し合うことが解決への第一歩です。
彼女・妻だけに対してEDの場合、心理的アプローチが有効なことも多いため、必要に応じてカウンセリングの受診を検討しましょう。カウンセリングにより、解決への新たな道が開ける可能性もあります。
生活習慣の改善によって血管の状態が良くなり、彼女・妻に対するEDが改善することもあります。肥満や運動不足の自覚がある人は、生活習慣を見直してみてください。
早めに就寝したりパートナーと一緒に運動したりすることで、規則正しい生活を送りましょう。生活習慣の改善により健康状態が良くなれば、気持ちが前向きになってストレスが軽減され、彼女・妻に対するEDの改善も期待できます。
彼女・妻に対してEDの症状が出るときは、普段とは異なるシチュエーションで性行為を試みることが効果的です。マンネリ化による刺激の欠如が、EDの原因となることがあるためです。
そのため、ラブホテルや旅館といったいつもとは違う場所にすることで、刺激を得られるかもしれません。
さらに、玩具やアダルトコンテンツを活用することも一つの方法です。日常生活に刺激を取り入れ、マンネリを防ぎましょう。
EDは男性にとってデリケートな問題であり、パートナーの理解が求められます。ここでは、彼女・妻側の適切な接し方や二人でEDを乗り越える方法について解説します。
勃たない状態や中折れを経験すると、男性側は自責の念を覚えたり性行為に対して大きなプレッシャーを感じたりすることがあります。彼氏・夫が性行為に前向きでないときに彼女・妻側が無理に性行為を求めると、緊張や不安をさらに強めてしまうため、避けるべきです。
「また今度にしよう」と笑顔で明るく伝えれば、パートナーは気持ちが楽になるとともに、「気持ちを受け入れてくれた」といった安心感を得られます。
EDにはさまざまな原因があるため、彼女・妻側がすぐに「自分に魅力がない」と決めつけることは、適切ではありません。男性側も悩んでいる可能性が高く、彼の愛情を疑う必要はないでしょう。
むしろ、お互いの気持ちを大切にし、支え合うことが大切です。自分を責めたり、相手を疑ったりせず、冷静に対応することが関係性の維持につながります。
EDの対策として、パートナーと共同で取り組む活動を取り入れることも効果的です。例えば、栄養バランスのとれた料理を一緒に作り、食事を楽しむことが挙げられます。
また、散歩やジョギングなどの運動を一緒に行うことも、健康を意識するよい機会となります。共通の趣味を見つけて一緒に取り組むことは、ストレス解消に役立つでしょう。
さらに、就寝前はスマートフォンの使用を控え、リラックスした時間を共に過ごすことも重要です。こうした行動を通じて、二人の絆が深まり、互いの本音を話しやすくなる効果も期待できます。
EDについてパートナーとしっかり話し合うことは、悩みを解決する第一歩です。「EDがどのような時に起こるのか」「どのようにサポートしてほしいのか」を聞き、互いの本音を伝えましょう。
ただし、無理に聞き出そうとはせず、自然な対話を心がけることが大切です。パートナーが一人で悩まないように、「気にしていないよ」と優しく伝えるとよいでしょう。こうした対応により、解決に向けた行動を二人で取りやすくなります。
彼女や妻に対してEDの症状が現れることは、決して珍しいことではありません。主な原因として、マンネリ化やパートナーに感じる魅力の減少、過去のトラウマ、日常生活における強いストレスなどが挙げられます。こうした問題が長期化すると、精神的な負担が大きくなってEDが悪化するおそれがあるため、早めに対処することが大切です。
ED治療薬の服用や生活習慣の見直しに加え、パートナーとの話し合いやカウンセリングも効果的な対処法です。また、普段と異なるシチュエーションで性行為を試すことで、EDが改善する場合もあります。パートナーと支え合いながら、前向きに解決策を見つけていきましょう。
EDで悩んでいる場合、ひとりで抱え込まず、医師に相談することも大切です。レバクリのオンライン診療を利用すれば、ビデオチャットや電話で診察を受けられ、処方薬は自宅に配送されます。診察料は無料なので、気軽に予約してみてください。
この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)