更新日:2026年04月10日
勃起力の衰えを感じている人の中には、自身がED(勃起不全)なのではないかと心配し、改善方法が気になっている方もいるでしょう。EDは原因によって4種類に分けられ、それぞれ治療法が異なります。まずは、自分がどのタイプのEDであるか把握することが大切です。
この記事では、EDの原因や治療法のほか、EDの予防・改善方法について解説します。EDの改善に効果的なED治療薬の種類も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
ED(Erectile Dysfunction)は、性交時に十分な勃起が得られなかったり、勃起を維持できなかったりする状態のことです。日本語では勃起不全、勃起障害と訳されます。
「ED=全く勃起しない状態」と考える人もいるかもしれませんが、以下のように症状はさまざまです。
EDは原因に応じて適切な治療を行うことで、改善を図れます。次項では、EDの原因について見ていきましょう。
ここでは、EDの4つの原因やそれぞれの症状について、解説します。
心因性EDは、ストレスやプレッシャーなどが原因で引き起こされるEDです。心因性EDは、20〜40代に多いといわれています。
心因性EDの主な原因は、次のようなものです。
精神的ストレスやトラウマなどがあると、性的刺激が脳から陰茎にしっかり伝わらないため、勃起しづらくなります。また、勃起したとしても、不安や緊張感がある状況下では交感神経が優位になり、勃起状態を保ちづらくなるでしょう。
その結果、勃起しても中折れするといった状況が起こり、次の性行為のときに不安になるという悪循環に陥る恐れがあります。
器質性EDとは、血管や神経などの障害が原因で勃起しづらくなるEDのことです。器質性EDの主な原因には、次のようなものが挙げられます。
器質性EDは、特に動脈硬化によって起こることが多いとされています。
薬剤性EDは、服用している薬の副作用が原因で起こるEDです。なかでも、精神疾患の治療薬は、副作用によってEDの症状が現れやすいとされています。
薬剤性EDになる可能性がある薬の例は、次のとおりです。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
上記の薬を服用しても、必ずEDの症状が起こるわけではありません。服用中の薬の副作用について不安な点がある場合は、かかりつけ医に相談しましょう。
混合性EDとは、心因性EDや器質性ED、薬剤性EDのいずれかが複合したタイプのEDです。たとえば加齢による動脈硬化で器質性EDを発症し、勃起しづらくなったことによる不安から心因性EDを発症するケースが考えられます。混合性EDは40~60代に多いとされています。
ここでは、EDの治療方法を原因別に紹介します。
心因性EDを改善するには、原因となっているストレスやプレッシャーなどをできる限り取り除くことが大切です。心因性EDの改善のために行える対策には、次のようなものがあります。
強いストレスを抱えたままでは、EDの症状がなかなか改善せず、余計にストレスがたまるという悪循環に陥る恐れがあります。原因となるストレスをできる限り取り除き、EDについての正しい知識を得て不安や焦りを解消することも大切です。
また、「EDについてパートナーには伝えにくい」と感じる人もいるかもしれませんが、悩みを伝えて一緒に改善のための対策を行えば、不安や焦りが軽減される可能性があるでしょう。
心因性EDでは、ED治療薬の服用も改善効果が期待できます。ED治療薬を服用して性行為の成功体験を重ねることで、自信がついて不安や緊張を和らげられるでしょう。
器質性EDを改善するには、EDの原因となっている疾患の治療や生活習慣の改善が必要です。疾患ごとにそれぞれ治療法が異なるため、医師の指示に従って治療を進めましょう。
疾患の根本治療には時間を要するため、ED治療薬を服用して改善を図る場合もあります。
薬剤性EDの改善には、EDの副作用がない薬への変更や減薬などの方法があります。自己判断で薬の量を減らしたり服用を中止したりせず、必ずかかりつけ医に相談しましょう。
服用中の薬によってはED治療薬との併用が可能なケースがあり、その場合はED治療薬の服用により改善を図ることもできます。
複数の原因が重なって起こる混合性EDでは、原因となる疾患の治療や生活習慣の改善などが必要です。器質性EDの場合は、糖尿病や高脂血症、高血圧などの疾患を治療することでEDを改善できる可能性があります。心因性EDでは、ストレス軽減やカウンセリングなどを行うことでEDの改善につながるでしょう。
勃起力の低下を感じているものの、「自分がEDなのかわからない」「加齢によるものだろう」と考えて治療を行わない人もいるでしょう。
ED(特に血管性ED)は動脈硬化の影響を受けやすく、糖尿病・高血圧などの生活習慣病が背景に見つかることがあります。勃起機能の変化は体の血管の健康状態を反映することもあるため、気になる場合は早めに医療機関へ受診しましょう。
ここでは、EDの予防・改善方法について解説します。
EDの予防・改善策の1つが、食生活の改善です。脂質や糖質が多い食事を続けると肥満になりやすく、糖尿病や高血圧といった生活習慣病を引き起こすリスクがあります。糖尿病や高血圧になると動脈硬化が起こりやすいため、EDを発症する可能性があるでしょう。
EDを予防・改善するには、栄養バランスのよい食事をとることが大切です。そのうえで、EDの予防・改善によいとされる栄養素を積極的に食事に取り入れることで、勃起力向上を図れます。EDの予防・改善に役立つとされる栄養素について、期待できる効果や食べ物の例をまとめたので参考にしてください。
| 栄養素 | 期待できる効果 | 食べ物の例 |
|---|---|---|
| アルギニン | 血管拡張作用による血流改善 | 鶏肉、エビ、マグロ、大豆 |
| シトルリン | 血管拡張作用による血流改善 | きゅうり、スイカ、メロン |
| 亜鉛 | テストステロンの生成促進 | 牡蠣、豚レバー、アーモンド |
有酸素運動などの適度な運動も、EDの予防・改善に効果的です。正常に勃起するためには、陰茎に多くの血液が流れ込む必要があります。血行不良が原因でEDになっている場合は、有酸素運動によって血流が改善されると、勃起しやすくなる可能性があります。
ウォーキングやジョギング、ランニング、水泳など、自身が取り組みやすい運動を日々の生活に取り入れましょう。
お酒の飲み過ぎや喫煙はEDを引き起こす原因となるため、EDの改善を図るのであれば節酒・禁煙するのがおすすめです。
飲酒は適量を守ればリラックス効果がありますが、飲みすぎると男性ホルモンの分泌量が低下し、性欲減退やEDにつながる恐れがあります。
また、タバコに含まれるニコチンは、EDのリスクを高める有害物質です。ニコチンは血管を収縮させて血流を悪くするため、勃起に悪影響を与えます。
ストレスの解消も、EDの予防・改善策として有効です。過度なストレスは、自律神経のバランスが乱れる原因となります。自律神経には交感神経と副交感神経があり、それぞれが働くタイミングは次のとおりです。
勃起は副交感神経が優位のときに起こりますが、ストレスを感じていると交感神経が優位になって体が緊張状態になるため、勃起しにくくなります。趣味を楽しんだりゆっくり過ごしたりする時間をとり、日ごろからストレス解消することを心掛けましょう。
睡眠不足になると、男性ホルモンのテストステロンの分泌が低下し、EDにつながる恐れがあります。
人によって必要な睡眠時間は異なりますが、厚生労働省「良い睡眠の概要(案)」によると、適切な睡眠時間の目安は、成人でおおよそ6~8時間とされています。この時間を目安に、最低でも6時間は睡眠をとることを心掛けましょう。
参考:厚生労働省「良い睡眠の概要(案)」
EDを改善したいときは、ED治療薬の服用も検討しましょう。ED治療薬には血管拡張作用があり、血流が良くなることで性的興奮を感じた際に勃起しやすくなります。ED治療薬を服用することで、満足のいく性行為を行えるようになるでしょう。
ED治療薬は、ドラッグストアでは購入できません。ED治療薬を入手するためには、医師の処方が必要です。通院する時間がとれない、人目を気にせず受診したいという場合は、オンライン診療を検討してみてはいかがでしょうか。
オンライン診療のメリットは、次のような点です。
忙しくて時間がない人やほかの患者と顔を合わせることにためらいがある場合は、オンライン診療を検討してみましょう。
ED治療に用いられる主な薬は、バイアグラ・レビトラ・シアリスの3種類です。それぞれの特徴や効果の持続時間、副作用などについて見ていきましょう。
バイアグラは、1998年に米国のファイザー社が発売した世界で最初のED治療薬です。陰茎の血流を改善し、勃起をサポートします。バイアグラを服用するタイミングや効果の持続時間、副作用の例は、以下のとおりです。
脳梗塞の既往歴がある人や心筋梗塞の治療薬を飲んでいる人は、バイアグラやレビトラなどのED治療薬を服用できない場合があります。ED治療で受診した際は、既往歴や服用中の薬について必ず医師に伝えましょう。
レビトラは、2003年にドイツのバイエル社から発売されたED治療薬です。バイエル社のレビトラは2021年に販売中止となったため、医療機関で現在処方されているのは、後発医薬品のレビトラジェネリックです。
レビトラの服用するタイミングや効果の持続時間、副作用の例は以下のとおりです。
高脂肪食以外であれば食事の影響を受けにくいことや、即効性があることが特徴として挙げられます。
シアリスは、2003年に米国のイーライリリー社から発売されたED治療薬です。シアリスの服用するタイミングや効果の持続時間、副作用の例は、以下のとおりです。
効果の持続時間が最長36時間と長いことや、食事の影響が少ないことが特徴とされています。
EDの治療方法には、レノーヴァによる低衝撃波治療もあります。低衝撃波治療はED治療薬と異なり、陰茎の血行不良に直接アプローチするため、EDの根本的な改善を図れます。
低衝撃波治療では、低出力の衝撃波を陰茎に照射することで、血管が新生されて陰茎に血液が多く流れ込むようになり、EDを改善する仕組みです。低衝撃波治療の場合、週に1回ほどの通院を約1~2ヶ月続ける必要がありますが、副作用がほとんどなく、効果は数ヶ月~数年間続くとされています。
EDは原因によって治療法が異なり、まずは自分がどのタイプのEDに該当するのかを把握することが大切です。EDの予防・改善方法としては、食生活の改善や適度な運動、ストレス解消などが挙げられます。
EDをより効果的に改善するには、ED治療薬の服用がおすすめです。ED治療薬は、医療機関で受診して医師に処方してもらうことで服用できます。「通院する時間がとれない」「人目を気にせず受診したい」という場合は、オンライン診療がおすすめです。
レバクリでは、ED治療薬のオンライン処方を行っています。場所や時間にとらわれずにビデオチャットで診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。診察料は無料なので、ぜひご予約ください。
厚生労働省「良い睡眠の概要(案)」