更新日:2026年07月10日

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「タダラフィルというED治療薬があることは知っているけど、どのような薬か分からない」という方もいるかもしれません。タダラフィルは最大36時間という効果の持続が特徴で、ほかのED治療薬と比べて食事の影響を受けにくいメリットがあります。
本記事では、タダラフィルの効果や作用機序、正しい服用方法、ほかのED治療薬との違いなどについて詳しく解説します。
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| タダラフィルの概要 | タダラフィル |
|---|---|
| 有効成分 | タダラフィル |
| 効果持続時間 | 最大36時間 |
| 服用タイミング | 食事の影響を受けにくい |
| 副作用の頻度 | 比較的少ない |
タダラフィルは、アメリカの製薬会社であるイーライリリー社によって開発されたED治療薬「シアリス」のジェネリック医薬品です。
タダラフィルはほかのED治療薬と比較して効果の持続時間が長く、食事による影響を受けにくいのが特徴です。バイアグラやレビトラが4~6時間程度の効果持続時間であるのに対し、タダラフィルは最大36時間まで効果が続きます。
タダラフィルは一度服用すると長時間にわたって効果が持続するため、週末の外出や旅行、あるいはタイミングを特定しにくい妊活中など、常に服用タイミングを気にしたくない方に適したED治療薬といえるでしょう。
タダラフィルの有効成分は体内へゆっくりと吸収される性質があるため、ほかのED治療薬に比べると効き目は緩やかな傾向にありますが、その分マイルドで自然な勃起を促す効果が期待できます。
タダラフィルは、PDE5(ホスホジエステラーゼ5)という酵素を阻害することでED症状を改善します。通常、性的な刺激を脳が認識すると、cGMP(環状グアノシン一リン酸)という物質が血管を拡張させて陰茎海綿体へ血液を送り込むことで勃起が起こります。タダラフィルは勃起を鎮める酵素であるPDE5の働きを阻害し、血管を広げるcGMPを働きやすくすることで、スムーズな血流流入と勃起状態の維持をサポートする仕組みです。
タダラフィルはあくまで性的刺激に反応して補助する薬であるため、服用しただけで意図せず強制的に勃起が始まるわけではありません。

ED治療薬を服用しても、性的刺激がなければ効果は現れません。服用しただけで勝手に勃起が始まるわけではなく、あくまで脳が性的刺激を感知して「勃起の指令」を出した後に、その血流を維持・促進する役割を担います。
医薬品医療機器総合機構の「タダラフィル 添付文書」によると、タダラフィルは投与してから約36時間後まで有効性が認められています。タダラフィルを10~40mg服用時において、血中濃度がピークに達するまでには約3~4時間を要し、成分の濃度が半分になる「半減期」は約14~15時間とされています。
効果の現れ方や持続する時間には個人差がありますが、タダラフィルは一度の服用で最大36時間まで効果が持続するため、時間的なプレッシャーを感じにくい点がメリットです。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「タダラフィル 添付文書」
医薬品医療機器総合機構の「タダラフィル 添付文書」によると、タダラフィルの服用に伴う代表的な副作用は、以下のとおりです。
上記の症状には個人差がありますが、頭痛が気になる場合にはロキソニンなどの鎮痛剤を併用することも可能です。顔の赤みやほてりについては、時間の経過とともに自然と落ち着く場合があるため、無理をせず安静に過ごすことが推奨されます。体調に異変を感じた際は、性行為を中断してゆっくりと体を休めるようにしましょう。
なお、外国では4時間以上の勃起の延長や、痛みを感じる持続勃起が極稀に報告されています。放置すると陰茎組織を損傷し、勃起機能を永続的に損なう恐れがあるため、4時間を超えて勃起が続く場合は医師の診断を受けましょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「タダラフィル 添付文書」
タダラフィルを安全かつ効果的に使用するためには、正しい服用方法を守ることが大切です。
基本的には、性行為の約1時間前に水またはぬるま湯で服用します。タダラフィルは食事による影響を受けにくいため、食前・食後を問わず服用できます。
用量は10mgまたは20mgが標準的で、初回は10mgから開始し、効果や副作用の程度に応じて医師と相談しながら調整するのが一般的です。高齢者や肝機能・腎機能に問題がある方は、5mgから開始する場合があります。
医薬品医療機器総合機構の「タダラフィル 添付文書」によると、タダラフィルは1日1回までの服用とし、次回服用までは必ず24時間以上の間隔を空けなければなりません。この理由は、タダラフィルの半減期が長く、体内に長時間留まるためです。24時間以内に再度服用すると、血中濃度が想定以上に高くなり、副作用のリスクが増加してしまいます。
効果が不十分だと感じても、追加で服用することは避けてください。用量調整が必要な場合は必ず医師に相談し、適切な用量を判断してもらいましょう。なお、タダラフィルの服用タイミングは性行為の約1時間前が目安となります。
また、ほかのED治療薬との併用に関する有効性・安全性が十分に検証されていないため、同時に異なるED治療薬を服用することは避けましょう。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「タダラフィル 添付文書」
タダラフィル服用時は、アルコールの過剰摂取やグレープフルーツとの同時服用は避けましょう。
医薬品医療機器総合機構の「タダラフィル 添付文書」によると、アルコール自体がタダラフィルの血中濃度に影響を与えることはありません。ただし、アルコールを高用量摂取した状態でタダラフィルを服用すると、めまいや起立性低血圧が引き起こされることが報告されています。そのため、タダラフィル服用時は過度な飲酒を避けましょう。
また、グレープフルーツには、薬を代謝する酵素(CYP3A4)の働きを阻害する「フラノクマリン」という成分が含まれています。これにより、薬の血中濃度が過剰に上昇する恐れがあるため、タダラフィルとグレープフルーツの同時服用には注意が必要です。
グレープフルーツ以外にもED治療薬との相互作用に注意すべき柑橘類がありますが、フラノクマリン類の含有量は産地や収穫時期による違いもあるため、詳細は処方医に確認してください。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「タダラフィル 添付文書」
タダラフィルとそのほかのED治療薬の主な違いは効果持続時間です。シルデナフィル(バイアグラジェネリック)やバルデナフィル(レビトラジェネリック)の効果持続時間が、4~6時間程度であるのに対し、タダラフィル(シアリスジェネリック)は最大36時間持続します。
また、シルデナフィル(バイアグラジェネリック)やバルデナフィル(レビトラジェネリック)は、食事により効果が減弱する可能性がありますが、タダラフィルは食事の影響を受けにくいのが特徴です。
デイリータダラフィルとは、5mg以下の低用量タダラフィルを毎日決まった時間に服用することです。体内の成分濃度を常に一定に保つことを目的としています。デイリータダラフィルは、行為の直前に飲む頓服薬とは異なり、サプリメントのように習慣化することで、服用タイミングを気にせず自然な性行為が可能になります。
医薬品医療機器総合機構の「タダラフィル 添付文書」によると、健康な成人が20mgを1日1回投与し続けた調査では、4日目には血中濃度が一定の状態に達することが確認されました。ただし、この高用量での連日の服用は一般的に推奨されていません。
デイリータダラフィルは1回の服用量が少ないため、高用量の場合と比べて副作用がよりマイルドになる可能性があります。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「タダラフィル 添付文書」
ここでは、タダラフィル(シアリスジェネリック)についてのよくある質問にQ&A形式でお答えします。先発品とジェネリック医薬品の違いや市販されているかどうかなどについて回答をまとめました。
タダラフィルとシアリスで違いはある?
タダラフィルとシアリスは価格に違いがあります。先発品のシアリスが1錠1,500円~2,000円ほどであるのに対し、ジェネリックのタダラフィルは500円~1,200円ほどに抑えられています。そのため、医師と相談の上で経済的な負担を軽減したい場合には、ジェネリック医薬品を選択することも選択肢の一つです。
一方、タダラフィルとシアリスは、配合されている有効成分が同一とされています。
医薬品医療機器総合機構の「タダラフィル 添付文書」によると、健康な成人男性を対象とした比較試験において、AUC(体の中に吸収された薬の量)とCmax(最高血中濃度)共に、タダラフィルとシアリスの生物学的同等性が確認されました。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「タダラフィル 添付文書」
タダラフィル(シアリスジェネリック)は市販されている?
タダラフィルを有効成分とする薬剤は、2026年6月時点ではまだ市販化されていません。
ただし、厚生労働省「2025年9月18日 薬事審議会 要指導・一般用医薬品部会」において、タダラフィルを有効成分とするシアリス錠は、要指導医薬品指定と製造販売承認が了承されました。
厚生労働省「医薬品を安全に使うために」によると、要指導医薬品とは、主に病院などで処方される医療用医薬品から、処方箋なしで薬局やドラッグストアで購入できるOTC医薬品に移行して間もない医薬品などのことです。要指導医薬品は、副作用などの安全性を確認する必要があるため、販売時に薬剤師による対面での情報提供が義務づけられています。
参考:厚生労働省「2025年9月18日 薬事審議会 要指導・一般用医薬品部会」
参考:厚生労働省「医薬品を安全に使うために」
タダラフィル10mgと20mg、どちらを服用するべき?
医薬品医療機器総合機構の「タダラフィル 添付文書」によると、基本的には10mgから服用を始め、十分な効果が得られず安全性に問題がないと医師から判断された場合に、20mgへの増量を検討することが可能です。
ただし、軽度から中等度の肝障害がある方は10mgを超えないように調整する必要があります。また、腎障害がある方の場合は、5mgから開始して投与間隔を48時間空けるなどの対応が必要となるため、医師の指示に従いましょう。参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「」
タダラフィルは、最大36時間の効果持続と食事の影響を受けにくいという特徴をもつED治療薬です。シアリスのジェネリック医薬品として、先発品と同等の効果を保ちながら経済的な負担を軽減できる点がメリットといえます。
タダラフィルはPDE5を阻害することでED症状を改善し、性的刺激に反応してスムーズな勃起をサポートします。服用の際は1日1回、24時間以上の間隔を空けましょう。10mgから開始して、効果や副作用を確認しながら医師と相談して適切な用量を診断してもらうことが大切です。
タダラフィルの副作用としては、頭痛や潮紅、顔のほてりなどが報告されています。ED治療を検討している方は、医師に相談してタダラフィルが自分に適した治療法かどうか判断してもらうのがおすすめです。
独立行政法人医薬品医療機器総合機構「タダラフィル 添付文書」
厚生労働省「2025年9月18日 薬事審議会 要指導・一般用医薬品部会」
厚生労働省「医薬品を安全に使うために」
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ED治療は、「シルデナフィル」・「パルデナフィル」・「タダラフィル」などの成分を含む内服薬で行うのが一般的です。
治療の必要性について
EDは生活習慣病が原因の場合もあるため、放置せず早期に専門医へ相談することが推奨されます。
費用について
ED治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1錠500~2,000円ほど)の他に初診料や診察料がかかる場合があります。
ED治療は専門医への相談が不可欠ですが、デリケートな悩みであるため、通院の待ち時間や人目が心理的ハードルとなる場合も少なくありません。
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