更新日:2026年10月21日

主なED治療薬には、バイアグラ・レビトラ・シアリス・ステンドラがあります。それぞれ特徴が異なるため、自分の目的やシチュエーションに合わせて選ぶことが大切です。 このページでは、ED治療薬の種類ごとの特徴を比較し、目的やシチュエーションに合った選び方を紹介します。納得してED治療を始めるためのガイドとして、ぜひお役立てください。

この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)

ED治療薬は、種類によって効果が続く時間や食事の影響の受けやすさが変わります。日本国内で承認されているED治療薬は、有効成分で分けると次の3種類です。
また、国内未承認薬としてはアバナフィル(先発品:ステンドラ)が挙げられます。 いずれもPDE5阻害薬と呼ばれる同じグループの薬で、スポンジのように血液をためこむ組織(陰茎海綿体)の血流を増やして勃起を助けます。ただし、血中濃度が上がるまでの時間や効果が続く時間には差があります。
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」
参考:独立行政法人医薬医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」
参考:独立行政法人医薬品医療機器総合機構「シアリス錠 添付文書」
参考:U,S. FOOD&DRUG ADMINISTRATION「ステンドラ 米国添付文書(FDA」
バイアグラは、日本で初めて登場したED治療薬で、名前を知っている方も多い薬です。有効成分はシルデナフィルで、1999年1月に国内で承認されています。
レビトラは、飲んでから血中濃度が上がるまでの時間が短い薬です。有効成分はバルデナフィルで、投与後0.75時間で血中濃度がピークに達します。
日本国内では、先発品のレビトラ錠にかわり、同じ有効成分の後発医薬品であるバルデナフィル錠が処方されています(2026年8月時点)。
シアリスは、効果が続く時間が長い薬です。有効成分はタダラフィルで、投与後最大36時間まで有効性が認められています。
ステンドラは、即効性に優れ、食事の影響を比較的受けにくい薬です。有効成分はアバナフィルで、服用後、15〜30分程度で効果が現れ始めます。
3種類はいずれもPDE5阻害薬ですが、効果が出るまでの時間や副作用の発生率、1錠あたりの価格には差があります。
効果が出るまでの時間が短いのはレビトラ、効果が続く時間が長いのはシアリスです。3種類とも添付文書上は性行為の約1時間前に飲むと定められていますが、血中濃度の上がり方と下がり方が薬ごとに違います。効果発現までの時間の目安を表にまとめました。
| 治療薬(有効成分) | 効果発現までの時間の目安 | 持続時間の目安 |
|---|---|---|
| バイアグラ(シルデナフィル) | 30〜60分 | 3〜5時間 |
| レビトラ(バルデナフィル) | 15〜30分 | 4〜8時間 |
| シアリス(タダラフィル) | 30〜60分 | 30〜36時間 |
| ステンドラ(アバナフィル) | 15〜30分 | 5〜6時間 |
ただし、効果の出方には個人差があるため、実際に飲むタイミングは診察時に医師と決めましょう。
ED治療薬の副作用は、頭痛やほてりなど血管が広がることで起こる症状が中心です。3種類とも血管を広げる働きを持つため、現れる症状は似ています。
ただし、添付文書に記載された発生率には違いがあります。
| 治療薬(有効成分) | 添付文書に記載された主な副作用と発生率 |
|---|---|
| バイアグラ(シルデナフィル) | 血管拡張(ほてり・潮紅)5.78%、頭痛3.87%、めまい0.1〜1%未満、悪心・胃腸障害・口渇0.1〜1%未満、眼充血・結膜炎・彩視症・視覚障害0.1〜1%未満 |
| レビトラ(バルデナフィル) | 頭痛11.7%、ほてり10.6%、鼻閉1%以上、めまい1%以上、消化不良1%以上 |
| シアリス(タダラフィル) | 頭痛1%以上、潮紅1%以上、消化不良1%以上、背部痛1%以上 |
| ステンドラ(アバナフィル) | 頭痛、ほてり、鼻づまり、背部痛 |
いずれも添付文書に報告として記載されている症状であり、飲んだ方全員に起こるわけではありません。気になる症状が出たときは自己判断で対応せず、処方を受けた医師に相談してください。
ED治療薬は、使いたい場面から逆算して選ぶと迷いにくくなります。ED治療薬3種類の大きな違いは、食事の影響の受けやすさと効果が続く時間です。
ここでは、目的別の選び方を2つの軸で整理します。
レビトラ・シアリスは、食事による血中濃度への影響が認められていないため、食事のタイミングを気にせず飲めます。
レビトラの有効成分であるバルデナフィルは、脂肪が総エネルギーの約30%を占める標準的な食事の直後に飲んだ場合でも、食事の影響は認められませんでした。シアリスの有効成分であるタダラフィルについては、添付文書に「食事の有無にかかわらず投与できる」と明記されています。
ステンドラの有効成分であるアバナフィルについては、「比較的食事の影響を受けにくい」とされています。ただし、脂質の多い食事では吸収の状況が変わる可能性もあるため、飲み方は医師の指示に従ってください。
知名度や使われてきた実績を重視するなら、バイアグラが選択肢になります。バイアグラは1999年に国内で承認されて以降、長く処方されてきた薬です。初めてED治療薬を使う方で、まずは標準的な薬から試したい場合に向いています。
ED治療薬をどこで手に入れるかは、安全性とコストの両面から考える必要があります。入手方法には対面診療・個人輸入・オンライン診療の3つがあり、品質の確かさや費用がそれぞれ違うためです。ここからは3つの方法を順に比べていきます。
「対面診療」・「個人輸入」・「オンライン診療(レバクリ)」の3つを、安全性・費用・時間(手間)の観点で整理しました。
直接診察を受けられる安心感はありますが、施設の維持費や設備費用などの運営コストがかかる分、治療費用は高くなる傾向にあります。
また、通院時間や待ち時間といった「手間の多さ」に加え、知り合いに会うかもしれない不安が、治療を続けるうえでのハードルになりがちです。
コストは抑えられますが、医療機関を通じた処方と異なり、品質管理の状況が確認できない場合があります。副作用が起きた際の「医薬品副作用被害救済制度」も対象外となるため、注意が必要です。
未承認薬は、医療機関で処方されても医薬品副作用被害救済制度の対象外です。そのため、未承認薬であるステンドラを服用する場合は、救済制度の対象外となる点に注意しましょう。
医療機関としての安全性も担保されつつ、治療費用も比較的安価であるため、安全性とコストのバランスがとれた選択肢といえるでしょう。 スマホ一つで診察から処方まで完結するため、通院時間もかかりません。
ED治療薬は主にバイアグラ・レビトラ・シアリス・ステンドラの4種類で、効果が続く時間や食事の影響の受けやすさが違います。効果が出るまでの時間が短いのはレビトラ・ステンドラ、効果が長く続くのはシアリス、知名度と価格の面で選びやすいのはバイアグラです。
副作用は頭痛やほてりが中心で、発生率は薬ごとに異なります。購入方法には対面診療・個人輸入・オンライン診療があります。自分の目的やシチュエーションに合う薬を、診察のなかで医師と相談しながら決めてみてください。
ここからは、ED治療薬について検索されることの多い質問に回答します。飲み方や安全性に関する疑問を解消したうえで、診察に進む参考にしてください。
ED治療薬は服用したら勝手に勃起しますか?
飲んだだけで勝手に勃起することはありません。ED治療薬は勃起を引き起こす薬ではなく、性的な刺激を受けたときに起こる血流の変化を助ける薬だからです。性的な興奮がない状態では、血管を広げる仕組みそのものが働きません。
ED治療薬に依存性はありますか?
ED治療薬に依存性があるという報告はありません。脳に作用して習慣性を生むタイプの薬ではなく、血管を広げる働きによって勃起を助ける薬だからです。
ただし、「薬がないと自信が持てない」という心理的な結びつきが生まれることはあります。ED治療は薬だけで完結するものではないため、不安を感じたときは医師に相談しながら使い方を見直していきましょう。
ED治療薬は多く飲めば効果が強くなりますか?
決められた量より多く飲んでも、効果が強くなるとは限りません。それぞれの薬には1回あたりの上限量と、24時間以上あけるという服用間隔が添付文書で定められており、上限を超えると副作用が強く出る可能性が高まります。たとえば、シアリスは1日1回10mgが基本で、効果が足りない場合に医師の判断で20mgまで増やす形です。効果が不十分だと感じたときは自分で量を増やさず、医師に相談して用量や薬の種類を見直してもらいましょう。
ED治療薬は妊活中に服用しても大丈夫ですか?
妊活中でもED治療薬は飲めるとされています。ED治療薬には妊娠を希望する男性への服用制限が設けられていないためです。勃起の状態が原因で性交が難しい場合には、妊活の手段としてED治療薬が使われることもあります。
ただし、持病や併用している薬によっては注意が必要になるので、妊活中であることを診察時に医師へ伝えたうえで処方を受けてください。
ED治療薬は早漏も改善できますか?
早漏の改善につながる場合はあるものの、ED治療薬は早漏の治療薬として承認されているわけではありません。国内で承認されているED治療薬の効能効果は勃起不全であり、早漏は含まれていないためです(2026年8月時点)。
勃起が維持しやすくなることで結果的に性交の時間が延びるケースはありますが、効果を保証できるものではありません。早漏が気になる場合は、症状を医師に伝えたうえで治療方針を相談しましょう。
ED治療薬はいつ飲めば良いですか?
飲むタイミングは、薬の種類と予定に合わせて調整します。3種類とも添付文書上は性行為の約1時間前に飲むと定められていますが、血中濃度が上がるまでの時間に差があるためです。
バルデナフィルは投与後0.75時間で血中濃度がピークに達すると添付文書に記載されており、予定の直前に飲みたい日に向いています。一方で、タダラフィルは投与後36時間まで有効性が認められているため、時間を気にせず過ごしたい日に選びやすい薬です。食事の予定も踏まえて、診察時に医師とタイミングを決めておきましょう。
独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バイアグラ錠 添付文書」 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「シアリス錠 添付文書」 独立行政法人 医薬品医療機器総合機構「バルデナフィル錠 添付文書」 参考:U,S. FOOD&DRUG ADMINISTRATION「ステンドラ 米国添付文書(FDA」 厚生労働省「医薬品・医療機器」
ED治療薬の費用は、有効成分と用量によって1錠あたり数百円から1,000円台まで変わります。同じ成分でも用量が上がると価格が高くなり、先発品より後発医薬品の方が価格を抑えやすいためです。
ED治療薬の費用相場を表にまとめました。
| 治療薬(有効成分) | 添付文書に記載された主な副作用と発生率 |
|---|---|
| バイアグラ(シルデナフィル) | 血管拡張(ほてり・潮紅)5.78%、頭痛3.87%、めまい0.1〜1%未満、悪心・胃腸障害・口渇0.1〜1%未満、眼充血・結膜炎・彩視症・視覚障害0.1〜1%未満 |
| レビトラ(バルデナフィル) | 頭痛11.7%、ほてり10.6%、鼻閉1%以上、めまい1%以上、消化不良1%以上 |
| シアリス(タダラフィル) | 頭痛1%以上、潮紅1%以上、消化不良1%以上、背部痛1%以上 |
| ステンドラ(アバナフィル) | 頭痛、ほてり、鼻づまり、背部痛 |
飲む頻度によって月々の負担は変わるため、まずは自分の使用ペースを想定したうえで比べてみましょう。