更新日:2025年11月28日
ダイエットをするにあたっては、痩せるだけでなく胸を残したいと考える方も多いでしょう。なかには、ダイエットは順調なものの、胸が小さくなりスタイルが悪くなったと悩んでいる方もいるかもしれません。
この記事では、ダイエットで胸を残すのが難しい理由を解説します。あわせて、ダイエットで胸痩せしない方法や、正しい下着の選び方も紹介します。
スタイルを維持したダイエットを成功させたい方は、ぜひ参考にしてください。
ダイエットをすると、胸が小さくなるというイメージを持っている方も多いでしょう。ここではまず、ダイエットで胸を残すのが難しいといわれる3つの理由を解説します。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
ダイエットで胸が小さくなる要因の1つは、胸の大半が脂肪でできている点です。ダイエットをすると身体全体の脂肪が減少するため、その過程で胸の脂肪も減りサイズダウンします。
身体の脂肪は、一般的に以下の順番で落ちるといわれます。
顔やお腹周りを痩せたいと考える場合、どうしても脂肪が落ちやすい胸のほうが先に痩せるケースが多くなるでしょう。そのため、痩せたと感じられるまでダイエットを続けた方の多くが、胸が小さくなったと感じます。
ダイエットで運動を取り入れると、クーパー靭帯が損傷する可能性があります。これも、胸が小さくなったと感じる要因です。
クーパー靭帯とは胸を覆い支える組織のことで、胸に張りを持たせ形をきれいに整えるために欠かせません。
しかし、ダイエットの一環として激しく体を動かすと、クーパー靭帯の伸びや切れといったダメージを受ける恐れがあります。クーパー靭帯のダメージは、胸の張りを低下させ垂れを招くでしょう。
胸が垂れると、大きさは変わっていなくてもボリュームダウンして見えます。これにより、ダイエットで胸が小さくなったと思われがちです。
過度な食事制限も、胸を小さくする要因に挙げられます。
ダイエットで過度な食事制限をすると、栄養不足により脂肪や筋肉が減り、胸が小さくなるおそれがあります。また、偏った食事をするとホルモンバランスが崩れ、胸のサイズダウンを招く可能性もあるでしょう。
ダイエット中は食事量を減らしがちですが、身体に必要な栄養素は十分に摂ることが重要です。
胸が痩せることを防ぎながらダイエットを進めるには、以下の5つの方法が効果的です。
それぞれを詳しく確認し、無理のない範囲で取り入れてみてください。
胸痩せを防ぐには、筋肉維持やホルモンバランスを整える効果が期待できる食事を心がけることが大切です。胸を痩せにくくするといわれる栄養素には、以下の3つが挙げられます。
それぞれの栄養素が持つ効果と、栄養素を多く含む食材を確認し、日々の食事に取り入れましょう。
たんぱく質は筋肉や血液、骨の成長を促す効果があります。また、女性ホルモンの分泌を促し、ホルモンバランスを整える効果も期待できます。
たんぱく質を多く含む食材は、肉や魚です。ダイエット中であれば、脂質の少ない鶏のささ身や胸肉、牛や豚の赤身やヒレ肉を選びましょう。魚では、アジやイワシ、鮭、マグロ赤身などがたんぱく質を多く含みます。
そのほか、納豆や豆腐、豆乳といった大豆製品や、牛乳やヨーグルトなどの乳製品も多くのたんぱく質を摂れる食材です。
ビタミンCは、クーパー靭帯の主要な構成要素であるコラーゲンの合成を促す栄養素です。そのため、ビタミンCにはクーパー靭帯を強化する効果があるといわれます。
ビタミンCを多く含む食材は、柑橘類やキウイ、いちご、アセロラ、赤ピーマン、ブロッコリー、サツマイモなどです。ビタミンCには強い抗酸化作用もあるため、日ごろから意識してメニューに取り入れると良いでしょう。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
ビタミンEには、ホルモンバランスを整える効果があります。また、血行改善の効果もあるため、胸の維持に必要な栄養素やホルモンを十分に届ける効果も期待できます。
ビタミンEを多く含む食材は、オリーブオイルや卵、アボカド、うなぎ、カボチャ、モロヘイヤ、大豆、ナッツ類などです。
ビタミンEは、油と一緒に摂ることで吸収しやすくなります。ビタミンEを効率的に摂取したいときには、炒める、揚げるなどの調理方法を選びましょう。
胸の大きさを維持したいときには、バストマッサージも効果的です。バストをマッサージすることで血流が良くなり、必要な栄養素やホルモンが胸に行き渡りやすくなります。
バストマッサージは、以下の手順で実施します。
マッサージはやさしく行い、やりすぎたり力を入れすぎたりすると、クーパー靭帯を傷つけるおそれがある点には注意が必要です。
肌への負担が気になる方は、マッサージクリームを使用してみましょう。
ダイエットでは、脂肪を燃焼させるために運動を取り入れる方も多いでしょう。
有酸素運動は脂肪燃焼の効果が高く、ダイエットに有効です。その一方で、胸の脂肪まで減らしてしまうことから、バストのサイズダウンを招く可能性もあります。
胸のサイズを維持しながらダイエットを進めるには、バストを支える役割を持つ大胸筋と、良い姿勢を保つために必要な広背筋を鍛えるトレーニングを取り入れることがポイントです。
ここでは、大胸筋と広背筋の筋トレ方法を詳しく解説します。
大胸筋は、胸の前面に広がる扇状の筋肉です。鎖骨と胸骨、上腕骨をつないでおり、バストの土台となる役割を持ちます。
大胸筋には、クーパー靭帯と共に胸を支える役割があります。そのため、大胸筋を鍛えることで、胸のボリュームアップが期待できるでしょう。
大胸筋を鍛える筋トレの具体例には、以下があります。
自宅でトレーニングをするのであれば、腕立て伏せがおすすめです。大胸筋への効果を高めるには、広めの位置で手を床に置きましょう。腕立て伏せは、大胸筋のほかに腹横筋や腹直筋、腹斜筋などお腹の筋肉を鍛える効果もあるため、ウエストのサイズダウンにもつながります。
さらに、本格的に大胸筋を鍛えたい場合には、トレーニングマシンにチャレンジしましょう。トレーニングマシンの中でも特に大胸筋への効果が高いのは、ベンチプレスです。そのほかに、ケーブルマシンやペクトラルフライも効果があります。
なお、トレーニングマシンを使用した筋トレは、思わぬ事故やケガが発生する可能性があります。トレーニングをする際は、トレーナーと相談しながら安全に行ってください。
広背筋は背中から脇下、上腕骨にかけて広がる筋肉です。背中を支える役割を持っているため、広背筋をしっかりと鍛えれば、胸を張った正しい姿勢を保てるようになります。姿勢が良くなることで、バストがボリュームアップして見えるでしょう。
特に、スマホやパソコンなどの使用で姿勢が悪くなりがちな方は、広背筋は意識的にトレーニングしたい筋肉の1つです。
広背筋を鍛える筋トレには、以下があります。
自宅でトレーニングをするのであれば、バックエクステンション(上体反らし)がおすすめです。うつ伏せに寝て、足を肩幅程度に開き身体を上体に反らす運動を10~15回程度繰り返すことで、背中の筋肉に刺激を与えられます。
負荷を掛けたトレーニングをしたいときには、ダンベルやマシンを活用したトレーニングもあります。トレーニングの強度を上げる際は、健康状態や目的に合わせて段階的に強めていくことが肝心です。
ダイエットで胸痩せを招かないためには、正しい姿勢を心がけることも大切です。姿勢が悪くなると、大胸筋や広背筋の衰えにつながります。胸や背中の筋肉が落ちると、バストを支える力が弱まり、胸が下がって小さく見えるようになるでしょう。
また、悪い姿勢は血流の悪化を招き、バストのボリューム維持に必要な栄養素やホルモンが行き渡りにくくなります。姿勢が悪いと感じる方は、正しい姿勢を保てるよう日ごろから意識することが大切です、
正しい立ち姿勢とは、耳と肩、腰、膝、外くるぶしが一直線上に並んでいる状態です。椅子に座るときには、膝を90度に曲げ、足の裏が床にくっついている状態を目指しましょう。
胸のボリュームを維持するには、質の良い睡眠をとる点もポイントです。胸が痩せるのを防ぐには、エストロゲンやプロゲステロンなど、女性ホルモンが十分に分泌される必要があります。
女性ホルモンは睡眠中に活発に分泌されるといわれているため、胸のボリュームを保つにはしっかりと睡眠をとり、女性ホルモンの分泌が促進させましょう。
質の良い睡眠を確保するには、以下の点を意識しましょう。
質の良い睡眠を得るには、早寝早起きを心がけることに加え、ゆっくりと寝られるよう生活習慣を整えることも大切です。
ブラジャーには、胸の垂れや型崩れを防ぐ役割があります。胸が垂れたり形が崩れたりすると、バストサイズが小さくなったように見えます。そのため、胸のサイズを維持するには、目的に合ったものを適切に着用することも大切です。
ブラジャーを着用する際の主なポイントには、以下の2つがあります。
それぞれを詳しく見ていきましょう。
身体を動かすことで、胸がダメージを受けることを防ぐには、運動時にスポーツブラを着用しましょう。
スポーツは、脂肪燃焼に効果的です。また、大胸筋や広背筋を鍛えれば、胸を維持する効果も期待できます。そのため、食事の見直しなどとあわせて、ダイエットに運動を取り入れる方も多いでしょう。
その一方で、運動により激しく身体を動かすと、クーパー靭帯を損傷するリスクがあります。クーパー靭帯の損傷を防ぐには、ホールド力が高いスポーツ専用のブラジャーを着用しましょう。
スポーツブラジャーを使用すれば、胸が保護されるだけでなく、胸の動きやずれを気にすることなく、思いっきり身体を動かせます。
就寝時は、ナイトブラを着用しましょう。夜は、身体を締め付けるブラジャーを付けたくないと感じる方もいるかもしれません。
しかし、寝ているときは、胸が横に流れやすいタイミングです。また、寝返りによりバストの位置がずれる可能性もあります。胸を保護したいのであれば、就寝時もブラジャーを付けるべきです。
ナイトブラは、一般的なブラジャーと比較して睡眠を妨げないよう、適度なホールド力で作られています。そのため、程よい締め付けで胸の形を保つ効果が期待できます。
バストサイズに合ったナイトブラを選び、睡眠とバストの維持の両立を目指しましょう。
ダイエットを成功させるには、栄養バランスの良い食事や運動、質の良い睡眠を継続する必要があります。そのため、家事や育児、仕事で忙しい場合、思うようにダイエットを進められないこともあるかもしれません。
ダイエットの失敗が続くと、ストレスを感じる可能性もあります。「ダイエットがうまくいかない」「ダイエットをスムーズに進めたい」と感じているのであれば、医師による処方薬を活用した「メディカルダイエット」も選択肢となるでしょう。
メディカルダイエットとは、医師から処方された薬によって食欲の低下や血糖値のコントロール、内臓脂肪燃焼の促進を図り、ダイエットを成功に導く方法です。
オンライン診療のレバクリであれば、スマートフォンやパソコンのビデオ通話で、簡単に医師の診察を受けられます。また、処方薬は自宅や郵便局、コンビニでの受取が可能です。忙しく、通院の時間がとれない方は、レバクリのメディカルダイエットを検討しましょう。
ダイエットを行っている方の中には、胸のボリュームを残すことが難しいと感じている方もいるでしょう。
ダイエットで胸が小さくなるといわれる要因には、減量により胸の脂肪が減ることや運動によりクーパー靭帯がダメージを受けること、食事制限で胸の維持に必要な栄養素が行き渡らなくなることが挙げられます。
胸を維持しながらダイエットを成功させたいのであれば、必要な栄養素の摂取に加え、大胸筋と広背筋のトレーニング、質の良い睡眠が必要です。バストの形を整えボリュームを維持するには、正しい下着の着用も心がけましょう。
ダイエットがうまくいかないと感じるときには、医師による処方薬を利用したメディカルダイエットも選択肢です。オンライン診療のレバクリであれば、スマートフォンやパソコンのビデオ通話を使用し、家にいながら医師の診察を受けられます。
また、自宅やコンビニエンスストアで、手軽に処方薬を受け取ることもできます。スムーズでストレスの少ないダイエットを目指す方は、ぜひメディカルダイエットを利用してはいかがでしょうか。