更新日:2026年02月16日
オゼンピックは糖尿病治療薬の1つで、血糖値の上昇を抑え、食欲を抑制する作用があることから、ダイエットにも効果が期待される注射薬です。この記事では、オゼンピックの特徴や注意すべき副作用、使い方について解説します。
オゼンピックと似た働きのある治療薬も紹介しているため、この記事を参考にして自分に合ったメディカルダイエットを始めましょう。
オゼンピックは注射タイプの2型糖尿病治療薬です。その作用により、ダイエット効果も期待できる薬として注目されています。
オゼンピックによるダイエットを検討していて、具体的な効果についてくわしく知りたいと思っている方もいるでしょう。まずは、オゼンピックの特徴やダイエット効果について解説します。
オゼンピックは2型糖尿病の治療に使用される薬で、GLP-1受容体作動薬とよばれる薬剤の1つです。GLP-1とは小腸から分泌されるホルモンの一種を指し、膵臓からのインスリン分泌を促進します。
インスリンには血糖値を下げる働きがあり、オゼンピックはGLP-1の作用を模倣することで効果を発揮する薬です。GLP-1受容体作動薬には、オゼンピックのほかにリベルサス(内服薬)など複数の種類があります。
オゼンピックに期待できる主な効果は、血糖値コントロールと体重減少です。GLP-1受容体作動薬であるオゼンピックを注射で投与すると、膵臓にあるGLP-1受容体と結びつき、インスリンの分泌が促進されて血糖値の上昇を防ぎます。
オゼンピック注射で体重減少が期待できる理由は、オゼンピックに食欲を抑える作用があるためです。オゼンピックは満腹中枢に働きかけて過剰な食欲を抑えることに加え、胃の動きを緩やかにして満腹感を継続させる効果も期待できます。
食べ過ぎの抑制によって食事量が減り、今までよりも体重をコントロールしやすくなる可能性があるでしょう。どれくらい体重減少が望めるかは個人差に左右され、個々の生活習慣も関わってくるため、医師の指導を受けて体重管理を行うのがおすすめです。
オゼンピックで体重減少を実感できるまでには、数か月かかることがあります。ただ、食欲を抑える効果は、人によっては使い始めてから数週間程度で感じられる場合もあります。オゼンピックを使っていても、油断して食べ過ぎるとダイエット効果は得られません。薬の投与とあわせて、食生活の見直しも重要です。
オゼンピックの使用を検討している方は、副作用について理解しておきましょう。オゼンピックにはダイエット効果が期待できる一方、人によっては副作用が起こる可能性もあります。
ここからは、オゼンピックの使用で起こりやすい副作用と、稀に起こる重篤な副作用について、詳しく見ていきましょう。
オゼンピックの使用中に起こりやすい主な副作用は、次の通りです。
オゼンピックには胃の動きを遅らせ、消化を緩やかにさせる作用があるため、悪心・嘔吐などの症状が出やすいとされています。通常、注射を始めてから3~4か月ほどでこれらの症状は徐々に落ち着いていく傾向がありますが、症状を軽減したい場合は、1回の食事量を減らし、食事の回数を増やすなどして胃への負担を抑えるとよいでしょう。
副作用として便秘が起こるのは、オゼンピックが胃腸の動きを鈍らせたり、食欲が抑えられて食事量が減ったりするためです。便秘は薬の使用開始から数週間で現れることが多いですが、水分を多めに取り、適度な運動を行うことで改善する場合もあります。
上記以外の副作用として見られるのは、めまいやふらつき、倦怠感などの症状です。これらの症状を自覚した場合、オゼンピックの作用による血糖値の変動や食事量の減少によって、低血糖状態になっている可能性があります。軽度の低血糖であれば、ブドウ糖や砂糖を多く含む甘いジュース・アメなどを摂ることで対処可能です。
頻度は多くありませんが、オゼンピックの使用によって稀に以下のような重篤な副作用が起こることもあります。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
オゼンピックでは、胆のう収縮の低下や体重減少に伴う胆石形成などにより、胆汁のうっ滞が生じることがあり、その結果として胆のう炎、胆管炎、胆汁うっ滞性黄疸が報告されています。胆道系が原因と見られる黄疸などの症状に気づいたら、すぐに医療機関を受診してください。
GLP-1受容体作動薬の使用において、まれに急性膵炎が報告されています。明確な因果関係は確立されていませんが、激しい腹痛や持続する嘔吐がある場合は、直ちに医師の診察を受けましょう。
ここからは、オゼンピック注射薬の使い方を紹介します。オゼンピックは基本的に自己注射で投与するため、注射をする前に自分の手を石鹼でよく洗いましょう。
注射を打つ部位は、主に腹部です。注射の頻度は週に1回で、毎回違う部位に注射を行います。同じ場所にばかり注射を繰り返すと、皮膚が硬くなって薬剤が十分に効かなくなる可能性があります。お腹に打つよう指示されたら、原則としてお腹に毎回打つことになりますが、前回注射した位置より指2本分以上ずらす、もしくは左右を変更して投与しましょう。少しずつ場所をずらしながら、広範囲に注射していくのがポイントです。
オゼンピックを使用する際には、使用方法や保管に注意する必要があります。具体的なポイントは次の通りです。
項目ごとに、押さえておきたいポイントを確認していきましょう。
他の糖尿病薬を使用している場合、オゼンピックとの併用に気を付けましょう。副作用や低血糖リスクが高まる可能性があります。
治療の状況によっては、これらの薬とオゼンピックを併用する場合もありますが、まずは医師に相談しましょう。一般的な風邪薬などであれば、オゼンピックと併用しても基本的には問題ないケースがほとんどです。
ただし、サプリメントや健康食品などを摂っていて効果の重複が気になる場合は、念のためオゼンピックを使用する前に医師へ確認してください。
現在妊婦の方、および妊娠の可能性がある方は、オゼンピックの使用を避けましょう。オゼンピックがヒトの胎児に与える影響は明らかになっていませんが、ラットやウサギなどの動物を対象とした試験においては胎児への影響が認められており、ヒトの胎児に関しても何らかの影響を及ぼす可能性は否定できません。
2か月以内に妊娠する可能性がある女性は、オゼンピックを使用しないように注意してください。該当する方は、オゼンピック以外のGLP-1受容体作用薬であるリベルサスなどの薬についても、同じように使用を避ける必要があります。オゼンピックの使用中に妊娠していることが分かった場合は、すぐに医師へ相談しましょう。
未使用のオゼンピックは、冷蔵での保管が必要です。ただし、冷蔵庫内は場所によって冷たい風が当たり、薬液が凍ってしまう可能性があります。
薬液は凍ると成分が変化してしまうため、凍結したものは使用しないでください。また、凍って注射の容器が壊れてしまった場合も使用できません。オゼンピックの凍結を避けるには、冷蔵庫のドアポケットに入れておくのがおすすめです。
一度使用したオゼンピックは冷蔵庫、または30℃以下の室温で保管します。開封後は8週間まで保管可能です。オゼンピックの薬液が入った容器は繰り返し使えるため、注射針は必ず毎回交換し、使用後は針を外してキャップをして保管しましょう。
保管の際は、水気やホコリのある場所、直射日光が当たる場所、温度変化が大きい場所を避けてください。
GLP-1受容体作動薬を活用したダイエットでは、オゼンピック以外の薬も選択可能です。ここでは、「マンジャロ」や「リベルサス」という薬と、オゼンピックにどのような違いがあるのか解説します。
糖尿病治療薬のなかから自分に合ったものを選びたいと考えている方は、それぞれの薬の特徴を知っておきましょう。
マンジャロはオゼンピックと同じように、糖尿病の治療を目的として開発された注射タイプのGIP/GLP-1二重受容体作動薬です。オゼンピックがGLP-1というホルモンと同じ作用を持つのに対して、マンジャロはGLP-1およびGIPという2つのホルモンと同様の働きをします。
マンジャロはGLP-1受容体とGIP受容体の両方に作用することで、より高い効果が期待できる糖尿病治療薬です。オゼンピックと同様に、週1回のペースで注射します。
ただし、オゼンピックが薬剤の入った本体容器を繰り返し使えるのに対して、マンジャロは1回ごとの使い切りです。本体のサイズが大きめなため、保管場所の確保を必要とします。
オゼンピックが注射タイプの治療薬である一方、リベルサスは経口内服タイプのGLP-1受容体作動薬です。主成分はオゼンピックと同じセマグルチドというもので、食欲の抑制や、インスリンの分泌促進による血糖値降下作用が期待できます。
オゼンピックは注射薬として週1回使用しますが、内服薬のリベルサスは1日1回服用する治療法です。自分で注射を打つのに抵抗を感じる方は、リベルサスのほうが続けやすいかもしれません。
レバクリの女性メディカルダイエットでは、オゼンピックやマンジャロ、リベルサス、漢方薬などの処方を行っています。メディカルダイエットとは、医療機関の受診を通して処方された薬を活用し、食欲をコントロールしながら食事・運動療法を組み合わせて健康的な減量を目指す取り組みです。
レバクリではオンラインで医師に相談し、自分に合った薬を選択できます。初診料・診察料は無料のため、まずはお気軽にご相談ください。
オゼンピックは糖尿病治療薬の1つで、血糖値の上昇を抑える作用に加え食欲を抑える作用があり、ダイエット効果も期待されています。使用を検討する際は、副作用や保管方法、使用方法を十分に理解しておくことが重要です。
なお、ダイエット効果が期待できる薬はオゼンピック以外にも複数あります。自分に合った薬を選ぶためにも、オンラインクリニックなどを利用して専門医に相談するとよいでしょう。