更新日:2024年02月07日
分け目はげとは?髪の毛の分け目が薄毛になる原因と対策方法を解説
- 分け目はげには紫外線や栄養の偏り、ストレスなどさまざまな原因がある
- 牽引性脱毛症やAGAによって分け目はげを起こしている場合もある
- 分け目はげの改善方法は、紫外線対策や生活習慣の改善、定期的に髪型を変えることなど
- AGAの場合、早めにクリニックに相談することが重要
髪の毛の分け目がはげている気がする…と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。分け目の毛量が薄くなるのを放置すると、次第に分け目はげが広がっていき、頭部全体に進行していく可能性があります。
本記事では、分け目はげの原因と対策について解説していきます。また、AGAの場合の対処法についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
分け目はげとは
分け目はげとは、髪の毛の分け目が薄毛になり、地肌が目立つ状態を指します。年齢や性別を問わず誰でもなる可能性があるので注意が必要です。
分け目はげの兆候には、分け目の幅が広がってきたり、分け目を変えようとしても必ず同じ場所で分かれてしまったりすることが見受けられます。思い当たる節がある場合、分け目はげになっている可能性が高いため、早めに対策を行うことが大切です。
分け目はげの原因
ここでは分け目はげの原因について解説します。
紫外線
髪の毛の分け目は日差しを浴びやすく、紫外線によるダメージを受けやすい部分です。紫外線により頭皮の真皮にまでダメージが及ぶと、髪の毛を作っている毛母細胞や毛包幹細胞が傷つき、髪の毛が育たず分け目はげになりやすくなります。
栄養の偏り
髪の毛は、主にケラチンというタンパク質から構成されています。そのため、タンパク質が不足すると、髪の成長が阻害され、分け目はげが発生しやすくなります。また、ケラチンの生成をサポートする亜鉛や、亜鉛の働きを助けるビタミンBなども、不足すると髪の毛の成長に悪影響が出て薄毛につながります。
ストレス
過度なストレスは自律神経に不調をきたします。自律神経には血流を司る機能があるため、ストレスを受けると血流が悪くなります。その結果、頭皮に栄養が行き届かず、髪の毛が細くなり抜けやすくなるのです。
睡眠不足
睡眠中に多く分泌されるホルモンのひとつに、成長ホルモンが挙げられます。成長ホルモンには、炭水化物、タンパク質、脂質の代謝を促進させるほか、タンパク質の合成を促す作用があります。髪の毛の主成分はケラチンというタンパク質なので、成長ホルモンの影響を受けやすいといえます。
睡眠時間が極端に不足すると成長ホルモンの分泌が減少し、タンパク質の合成が十分にできなくなるため、分け目はげになる可能性を高めてしまいます。
牽引性脱毛症
長い間ずっと同じ髪型をしていたり、帽子やヘルメットを長時間かぶる習慣があったりすると、髪の毛が一定方向に引っ張られ、毛根や頭皮に負担がかかってしまいます。髪の毛が引っ張られることで引き起こされる脱毛症状を、牽引性脱毛症といいます。
牽引性脱毛症は、軽度であれば髪の毛に負担をかけている髪型や帽子などを止めることで回復しますが、長い間放置してしまうと髪の毛を生み出す毛母細胞にダメージを与え、髪の毛が生えてこなくなる可能性もあります。分け目を変えていない場合、牽引性脱毛症を起こしていることも考えられるため、注意しましょう。
AGA
分け目はげが徐々に広がっているように感じる場合は、AGA(男性型脱毛症)を発症している可能性もあります。AGAは男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリゼクターゼという酵素と結び付いてDHT(ジヒドロテストステロン)に変わることで引き起こされます。
DHTが頭皮にある男性ホルモン受容体と結合すると前頭部や頭頂部などの毛母細胞の分裂を抑制するため、生え際や頭頂部が薄毛になるという特徴があります。
AGAの原因については、「AGAの原因は?治療方法や進行を遅らせるための対策を解説」でも詳しく解説しています。
分け目はげの対策
分け目はげを改善し、目立たなくするためには、どのような対策法があるのでしょうか。ここではセルフケアから病院での治療まで、詳しく解説していきます。
紫外線対策をする
分け目の地肌に紫外線が直に当たることを防ぐため、帽子や日傘などで日差しを遮ることが大切です。帽子はメッシュ生地やドライ生地など、通気性が良く速乾性のある素材のものを選ぶと良いでしょう。帽子を被った後は洗濯や天日干しなどを行い、帽子を常に清潔に保つことも忘れずにしてください。また、日焼け止め成分の入ったヘアスプレーを使うこともおすすめです。
栄養バランスを整える
栄養バランスの良い食事を心がけることで、髪の毛を強く太くすることが期待できます。髪の毛の主成分であるタンパク質や、タンパク質の合成を助ける亜鉛やビタミンBを含む食材を積極的に摂取すると良いでしょう。それぞれの栄養素が豊富に含まれている食品は、下記のとおりです。
- タンパク質:肉類・魚介類・大豆製品など
- 亜鉛:牡蠣・鰻など
- ビタミンB:レバー、豚肉など
また、高カロリー・高脂質の食事は皮脂の分泌量を増やし毛穴を詰まらせることにつながります。頭皮環境が悪化し分け目はげが進行する可能性があるため、揚げ物やファストフード、チョコレートなどの摂取は控えましょう。
さらに、アルコールは体内で分解される際に亜鉛を消費してしまうため、過度な飲酒も控えることがおすすめです。
良質な睡眠を心がける
成長ホルモンの分泌を促し、ヘアサイクルを正常にするためには、十分な睡眠時間が必要です。十分な睡眠時間は人によって異なり、睡眠をきちんと取れているかどうかは、日中眠くならずにしっかり覚醒して過ごせるかどうかが目安になります。
また、布団に入ってもなかなか寝付けない、途中で何度も目が覚めるといった睡眠のトラブルを減らすために、毎朝決まった時間に起きて太陽を浴びて体内時計を整えましょう。就寝の2〜3時間前に40度以下のお湯に20〜30分浸かると、寝付きが良くなるのでおすすめです。
頭皮環境を整える
頭皮を清潔に保ち、健康を維持することは分け目はげをはじめとする薄毛の予防になります。とはいえ、洗い過ぎると頭皮を乾燥させ、トラブルの原因になってしまうこともあるので注意してください。シャンプーを選ぶ際は、頭皮に刺激の少ないアミノ酸系のシャンプーを選び、擦らずに指の腹で撫でるように優しく洗いましょう。
また、湿気は雑菌の繁殖を加速させてしまうため、洗髪後はしっかり乾かすことも大切です。髪の毛の表面にある水分をタオルで拭き取り、髪の中に入り込んだ水分をドライヤーなどで乾かすと早く乾き効果的です。
定期的に髪型を変える
牽引性脱毛症を防ぐためにも、ずっと同じ髪型、同じ分け目にすることは避けるべきです。美容院などで分け目が目立たない髪型を提案してもらうこともおすすめです。薄毛専門の美容院や個室のある美容院を探すと、人目を気にせず相談しやすいでしょう。
クリニックで医師に相談する
分け目はげはセルフケアで目立たなくすることも大事ですが、分け目はげの原因を特定するためにも、一度クリニックに相談することをおすすめします。
AGA(男性型脱毛症)の治療には、フィナステリドやデュタステリドといった薬剤が処方されます。 両薬剤とも5αリゼクターゼの活性度を抑え、ジヒドロテストステロンの生成を阻害し、AGAの進行を妨げるものです。
また、ミノキシジルという外用薬を併用することもあります。ミノキシジルは発毛や髪の毛の成長を促す効果のある薬で、頭皮に直接塗布することで髪の毛を生成する毛母細胞を刺激し、細胞分裂を活性化させます。
AGAは進行性の脱毛症のため、早期治療を行うことが重要です。放置すると分け目はげが進み、範囲も広くなってしまうため、なるべく早めに受診することをおすすめします。
AGA治療薬について詳しく知りたい方は、「AGA治療薬の種類・効果・副作用について、ガイドラインに基づいて解説」も参考にしてみてください。
まとめ
分け目はげは誰でもなる可能性があり、その原因は紫外線や生活習慣、牽引性脱毛などさまざまです。紫外線対策や生活習慣の改善など、セルフケアで目立たなくする対策もありますが、AGA(男性型脱毛症)が原因の場合、医学的治療なしに改善することはほぼありません。
AGAの治療法には、5αリゼクターゼを阻害するフィナステリドやデュタステリドの内服、発毛を促すミノキシジルの塗布が推奨されており、高い効果が証明されています。AGAは放置すればどんどん進行してしまいます。分け目はげからAGAが疑われた場合、早めにクリニックに相談することが重要です。
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