更新日:2026年02月03日
「鏡を見たとき、分け目の地肌が以前より目立つようになり、はげているように見える」と悩みを抱えている方もいるかもしれません。「頭皮が見える範囲が広くなっている」と感じる場合は分け目はげの可能性があります。
本記事では分け目はげの判断基準や主な原因について解説します。また、自宅でできる6つの改善策や分け目はげを目立たなくする3つの方法も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
ふと鏡を見たときに自分の分け目の地肌が思ったより目立つことに気づき、分け目はげかどうか気になっている方もいるかもしれません。ここでは分け目はげの判断基準を紹介します。
分け目はげの一般的な兆候は、分け目の幅が以前より広がっていることです。髪をとかして分け目を作ったときに、「頭皮が見える範囲が広くなっている」と感じるなら分け目はげに注意が必要です。
健康な状態の頭皮では分け目の幅が2〜3mm程度に収まる傾向があります。写真で比較すると、数ヶ月前と比べて明らかに分け目の幅が広がっていることに気づくかもしれません。
分け目幅の変化は徐々に進行するため、定期的に自分の頭髪の状態を写真で記録しておくと変化に気づきやすくなります。
分け目だけでなく、髪全体を通して地肌が透けて見える範囲が増えていることも分け目はげの判断基準の一つです。明るい場所や直射日光の下で頭皮が見えやすくなっている場合は、髪の密度が低下している可能性があります。
分け目はげを判断する際の目安として、以下のポイントをチェックしてみましょう。
上記3つのような症状が見られる場合は、分け目はげの兆候かもしれません。
髪全体のハリやコシの低下も分け目はげの判断基準となります。健康な髪は適度な弾力やボリューム感があるものの、髪の質が低下すると全体的にペタンとする傾向があります。髪全体がペタンとするのは、髪の一本一本が細くなり、弱くなっている証拠かもしれません。
髪質の変化については以下のような特徴があるでしょう。
上記4つの変化は頭皮や毛根の健康状態を反映していることが多く、栄養不足やホルモンバランスの乱れなどが原因となっている場合があります。髪質の変化に気づいたら、生活習慣の見直しや適切なヘアケアを始めるタイミングかもしれません。
「分け目はげになる原因を特定したい」という方もいるかもしれません。分け目はげの主な原因は以下のとおりです。
ここでは上記5つの分け目はげの主な原因についてそれぞれ詳しく紹介します。
分け目はげの原因の一つは、AGA(男性型脱毛症)の進行です。国民生活センターの「AGA治療、植毛」によると、AGAは男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)が、頭髪の成長を抑制するために起こります。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
AGAが原因の分け目はげには以下のような特徴があります。
早期に治療を始めることで、AGAの進行を遅らせたり改善したりできる可能性があるため、AGAが疑われる場合は早めに医師に相談しましょう。
参考:国民生活センター「AGA治療、植毛」
毎日同じ場所で髪を分けることによる物理的な頭皮への負担は、分け目はげの原因となり得ます。常に同じ分け目をつけていると、分け目部分の毛根に継続的な引っ張り刺激が掛かり、頭皮が徐々に弱るのです。
同じ分け目によるはげを防ぐための対策は以下のとおりです。
特にポニーテールやきつく結んだおだんごヘアなどは髪を強く引っ張るため、できるだけ避けるのがおすすめといえます。ヘアアレンジを楽しみたい場合はスタイルを日によって変えると良いでしょう。
不規則な生活リズムやストレス、運動不足などの生活習慣の乱れは頭皮の血行不良を引き起こし、分け目はげの原因となる場合があります。頭皮の血行が悪くなると毛根に必要な栄養が届かず、健康な髪の成長が阻害されるのです。
血行不良を改善するためには、以下のような生活習慣の見直しがおすすめです。
生活習慣を整えることで酸素や髪の成長に必要な栄養素が頭皮に届きやすくなります。頭皮マッサージはやり過ぎない程度に1日5分が目安です。指の腹を使って頭皮を優しく動かすように行いましょう。
頭皮は顔と同じく紫外線にさらされやすい部位です。特に分け目の部分は直接日光が当たりやすく、紫外線によるダメージを受けやすい傾向があります。また、洗浄力が強過ぎるシャンプーの使用や、すすぎ残しなどの誤ったヘアケアも頭皮を傷める原因となり得ます。
頭皮ダメージを防ぐポイントは以下のとおりです。
上記の対策を日常的に取り入れることで頭皮環境が改善し、健康な髪の成長をサポートできます。また、頭皮用の日焼け止めスプレーなども市販されているため、活用してみるのも一つの方法です。
父親や母親、祖父母に薄毛の傾向がある場合、同じ薄毛パターンが遺伝する可能性があります。遺伝的要因を完全に回避することは難しいものの、早期に薄毛ケアを始めることで分け目はげの進行を遅らせることは可能です。
薄毛の遺伝が疑われる場合の主な対策は以下のとおりです。
遺伝的要素が強いからといって、必ずしも薄毛や分け目はげになるわけではありません。2025年現在では薄毛の治療法や対策があり、早めにケアすることによって髪の健康を維持・改善できる可能性があるからです。
「はげたくない人は知っておくべき!薄毛の原因と自分できる対策について解説」の記事では、薄毛の原因について紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
分け目はげは適切なケアと生活習慣の見直しで改善できる場合があります。日常生活に取り入れやすい対策から始めることで健やかな頭皮環境を取り戻し、分け目の薄さを改善できるでしょう。ここでは、分け目はげを改善する6つの対策を紹介します。
頭皮マッサージを定期的に行うことで硬くなった頭皮をほぐし、血行を促進できます。頭皮の血行が良くなれば、髪の毛の成長に必要な栄養素が毛根まで届きやすくなるのです。指の腹を使って頭皮を優しく動かすように円を描きながらマッサージしましょう。
頭皮の血行を促進するマッサージの方法は以下のとおりです。
マッサージはシャンプー時やお風呂上がりなどに1日5分程度行うのがおすすめです。頭皮マッサージは力を入れ過ぎず、頭皮が心地良く感じる程度の力加減を意識しましょう。
「頭皮マッサージの効果とは?髪・顔・身体への3つの効果を解説」の記事では、頭皮マッサージの方法について紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
強過ぎる洗浄力のシャンプーや間違った洗い方は必要な皮脂まで取り除いてしまい、頭皮環境を乱す原因になり得ます。薄毛や分け目はげに悩んでいる場合はアミノ酸系シャンプーなどの頭皮に優しい製品を選び、正しい洗髪方法を心掛けましょう。
正しい洗髪方法は次のとおりです。
また、洗髪の頻度は1日1回が一般的です。ただし、頭皮が乾燥気味の場合は2日に1回程度に減らすことも検討してみましょう。自分の頭皮の状態に合わせた洗髪習慣を確立することが、健やかな頭皮環境の維持につながります。
健康な髪を育むためには必要な栄養素をバランス良く摂ることが欠かせません。特にタンパク質や亜鉛、ビタミンB群などは髪の成長に関わる栄養素です。これらの栄養素が不足すると新しい髪の成長が阻害される可能性があります。
髪の健康をサポートする主な栄養素は以下のとおりです。
また、水分摂取も分け目はげの改善には重要です。体内の水分が不足すると髪がパサついたり切れ毛などの原因になり得ます。そのため、1日1.2リットルの水分を意識的に摂るようにしましょう。
質の良い睡眠は髪の成長と修復に不可欠です。睡眠中は成長ホルモンの分泌が活発になり、髪の毛を含む全身の細胞の修復・再生が行われます。睡眠不足や質の悪い睡眠が続くと成長ホルモンが分泌されず、髪の成長に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
厚生労働省の「成人のためのGood Sleepガイド」によると、良い睡眠のために実践したいポイントは以下のとおりです。
睡眠の質を高めるための習慣を取り入れて頭皮環境の改善を図りましょう。髪の成長サイクルを正常に保つためには6時間以上の質の良い睡眠を心掛けることが大切です。
「薄毛は睡眠で治る?睡眠と薄毛の関係を詳しく解説」の記事では、睡眠と薄毛の関係性について解説しているので、ぜひご一読ください。
参考:厚生労働省「睡眠対策」
過度なストレスはホルモンバランスを乱し、頭皮の血行が悪化する要因となります。慢性的なストレス状態が続くと体内ではコルチゾールというホルモンの分泌が増加し、毛髪の成長サイクルに悪影響を与えるのです。
ストレスをため過ぎないためには以下の方法を試すのがおすすめです。
すべてのストレスを排除するのは難しいため、上手に付き合う方法を見つけることが大切といえます。自分なりのストレス解消法を見つけて定期的に実践することで、心身のバランスを保ち健やかな髪の成長環境が整いやすくなるでしょう。
常に同じ場所で髪を分けると、分け目部分に継続的な負担が掛かり、分け目はげの原因となります。分け目を定期的に変えることで特定の部位への負担を分散させ、薄毛の進行を防げるでしょう。
分け目を変える習慣は週単位や月単位で取り入れるのがおすすめです。たとえば、平日はサイド分け、週末はセンター分けにするなどライフスタイルに合わせて分け目を変えてみましょう。また、ジグザグに髪を分ける方法は、一直線の分け目より地肌が目立ちにくくなる効果があります。
ただし、急に分け目を変えると髪が馴染まず、「スタイリングが難しい」と感じる場合も考えられます。髪が馴染まない場合は就寝前に新しい分け目をつけておくなど、髪を徐々に慣らしていくのがおすすめです。
分け目はげを根本的に改善するには時間が掛かるため、当面の対策として分け目はげを目立たなくする方法も併用すると良いでしょう。ここでは、分け目はげを目立たなくする3つの方法を紹介します。
髪のボリュームを出すスタイリングや分け目をぼかす髪型は、分け目はげを目立たなくする方法の一つです。
分け目はげをぼかす髪型のポイントは以下のとおりです。
分け目をぼかす際に特におすすめなのはジグザグ分けです。直線的な分け目と違い、髪の流れに変化をつけることで地肌が見えにくくなります。自分に合った分け目のぼかし方が分からない場合は、美容師に相談して髪質や生え癖に合ったスタイルを提案してもらうのも選択肢の一つです。
分け目はげを目立たなくする方法には、増毛パウダーやボリュームスプレーを活用する方法が挙げられます。増毛パウダーやボリュームスプレーは髪にボリュームがあるように見せられるため、一時的に分け目の薄さをカバーできます。
使用方法は製品によって異なるものの、基本的には清潔な髪に使用して過剰につけないのがポイントです。自然な仕上がりになるようにまずは少量から試してみると良いでしょう。また、増毛パウダーやボリュームスプレーなどが肌に合わない場合も考えられるため、初めて使用する際はパッチテストを行うのがおすすめです。
ただし、増毛パウダーやボリュームスプレーなどは分け目はげを根本的に改善するものではなく、あくまで一時的な対策であることを理解しておきましょう。
ファッションアイテムを活用することで分け目はげを目立たなくできます。帽子やヘアアクセサリーをファッションとして取り入れることで、おしゃれを楽しみながら分け目はげの悩みをカバーできるでしょう。
分け目はげをカバーしやすいアイテムは以下のとおりです。
上記のようなアイテムを使う際は、髪に過度な負担をかけないよう注意する必要があります。頭皮をきつく締め過ぎるヘアバンドや重いヘアアクセサリーの長時間使用は、頭皮や毛根に負担が掛かり抜け毛の原因となり得ます。
セルフケアで分け目はげの改善が見られない場合や薄毛の進行が気になる場合は、医師に相談するのがおすすめです。オンライン診療を活用することで、仕事や家事などで忙しい方も手軽に医師の診断を受けられます。
医師に分け目はげの相談をする際は、「いつごろから症状に気づいたか」「家族に薄毛の人がいるか」などの情報も伝えましょう。医師から分け目はげについての具体的なアドバイスを得られるでしょう。
オンライン診療では一人ひとりの症状に合わせた治療プランを提案してくれます。専門家のアドバイスを受けることで、より効果的な分け目はげ対策を立てられるでしょう。
分け目はげが進行してからでは治療期間や費用が増える可能性があるため、気になる症状があれば早めに相談してみることをおすすめします。
分け目はげとは分け目の幅が広がり、地肌が目立つようになる症状です。判断基準としては「分け目の幅が2〜3mm以上になっている」「髪全体のハリやコシが失われている」「以前よりも地肌が透けて見える範囲が増えている」といった点が挙げられます。分け目はげの主な原因にはAGAの進行や同じ分け目による頭皮への継続的な負担、紫外線や誤ったヘアケアによるダメージなどがあります。
分け目はげを改善するためには頭皮マッサージで血行を促進したり、正しい洗髪法を実践したりすることが効果的です。また、すぐに分け目はげを目立たなくするにはジグザグ分けなどの髪型の工夫や、増毛パウダーやボリュームスプレーの活用なども役立ちます。セルフケアで分け目はげの改善が見られない場合は、早めにオンライン診療などで医師に相談しましょう。