更新日:2026年07月24日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「イソフラボンは男性が摂取することで何かメリットはあるの?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。大豆に含まれるイソフラボンは、髪の健康や生活習慣病との関連が研究されています。本記事では、イソフラボンを男性が摂取する際の5つのメリットや注意点、ポイントなどを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
厚生労働省によると、イソフラボンとは大豆、特に大豆胚芽に多く含まれる成分のことです。イソフラボンは分子構造が女性ホルモンのエストロゲンに似ているため、植物性エストロゲンとも呼ばれています。イソフラボンは女性ホルモンとの構造的類似性から、体内でエストロゲンに似た働きをするのです。
しかし、イソフラボンには、エストロゲンが過剰な場合に働きを阻害する「抗エストロゲン作用」も含まれます。
参考:厚生労働省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&Aについて」
大豆イソフラボンは、男性にとっても健康や美容面においてメリットが期待できる成分です。ここでは、大豆イソフラボンの摂取で考えられる効果を見ていきましょう。
大豆イソフラボンは健康維持に役立つ成分として知られていますが、医薬品のように男性ホルモンの分泌を直接抑えたり、AGAの原因物質を強力にブロックしたりする効果が実証されているわけではありません。育毛においては、栄養バランスの取れた食生活を支える要素の1つとして取り入れるのが良いでしょう。
また、イソフラボンは抗酸化作用もあるのが特徴です。
イソフラボンには血中のコレステロール値を低下させる作用があります。生活習慣病は塩分過多やバランスの悪い食習慣、運動不足などが原因とされています。そのため、バランスの良い食事でイソフラボンを摂取しつつ、適度な運動を心掛けることが大切です。
イソフラボンは前立腺肥大を進行させる要因とされるDHT(ジヒドロテストステロン)の働きを弱める可能性があるため、前立腺の病気との関連が研究されています。 ただし現時点では、イソフラボン摂取によって前立腺肥大症を予防・改善できるとまではいえません。排尿トラブルや前立腺疾患がある方、前立腺がんの治療中・経過観察中の方は、大豆製品やイソフラボンを含むサプリメントを自己判断で摂取せず、まずは医師に相談しましょう。
イソフラボンには抗酸化作用があります。イソフラボンの抗酸化作用によって肌の酸化ストレスを軽減し、紫外線によるダメージを和らげる効果が期待できるのです。
また、イソフラボンにはコラーゲンの分解を抑制し、肌の弾力を保つ作用もあります。そのため、内側からのケアとしてイソフラボンを含む食品を摂取することで、肌の状態を健やかに保てる可能性があるのです。
イソフラボンはエストロゲンに似た働きを持ち、骨の分解を抑えて骨密度の維持に役立つとされています。そのため、加齢による骨の変化に対するサポートとして期待されています。
また、大豆にはカルシウムが多く含まれています。納豆などに含まれているビタミンKがカルシウムの吸収を助けるため、豆腐や納豆といった大豆製品を日常的に取り入れることで、骨の健康維持を目指せるでしょう。
イソフラボンを摂取する際にはいくつかの注意点もあります。安全かつ効果的にイソフラボンを摂取するために、以下の点に注意しましょう。
イソフラボンは適量であれば、安全性が高い成分です。しかし、イソフラボンの過剰摂取は健康への悪影響を及ぼす可能性があります。イソフラボンの過剰な摂取による影響についてはさまざまな研究が行われており、過剰摂取を避けることが推奨されています。そのため、高濃度のイソフラボンサプリメントを長期間摂取する場合は、用量に注意しましょう。
イソフラボンの主な摂取源は大豆製品のため、大豆アレルギーを持つ方は注意が必要です。大豆アレルギーの症状には軽度のかゆみや蕁麻疹、アナフィラキシーショックなどさまざまあります。
過去に大豆製品を食べて不快な症状を経験した場合は、大豆から作られたソイプロテインやイソフラボンサプリメントを摂取する前に医師に相談してみましょう。
また、初めて大豆製品やイソフラボンサプリメントを摂取する場合は、少量から始めて身体の反応を観察することが大切です。イソフラボンの摂取後に何らかの異常を感じた場合は、すぐに摂取を中止し、必要に応じて医療機関を受診しましょう。
ここでは、イソフラボンを効果的かつ安全に摂取するためのポイントを紹介します。イソフラボンを正しく摂取するための知識を身につけて、ぜひ健康維持にお役立てください。
厚生労働省によると、男性の場合は70〜75mgが安全な1日あたりのイソフラボン摂取量の上限とされています。なお、この数値は一般の大豆食品からイソフラボンを摂る場合における1日の摂取目安量の上限値です。
サプリメントを利用する場合は製品ラベルに記載された用量を厳守し、医師に相談するのがおすすめです。特に、持病がある場合や薬を服用している場合は持病への影響や薬との飲み合わせなどを医師に確認しましょう。
参考:厚生労働省「6.2.大豆イソフラボンの安全な摂取目安量の設定の検証」
イソフラボンは主に大豆製品に含まれており、含有量は加工方法によって異なります。イソフラボンを多く含む主な食品は以下のとおりです。
また、納豆や味噌などの発酵大豆製品は、豆腐や豆乳などの非発酵製品よりもイソフラボンの吸収率が良いとされています。発酵過程でイソフラボンの構造が変化し、腸管からの吸収が促進されるためです。
ここでは、男性のイソフラボン摂取に関するよくある質問を紹介します。以下で詳しく解説するので、ぜひご一読ください。
男性がイソフラボンを摂取すると女性化するって本当?
食事でイソフラボンを摂取する場合の量では、男性ホルモンのバランスに大きな影響を与える可能性は少ないでしょう。イソフラボンは植物性エストロゲンとしての性質を持つものの、女性ホルモンに比べると極めて弱いものです。
ただし、高用量のイソフラボンを長期間にわたって継続摂取した場合やホルモン異常がすでにある場合には、何らかの影響が出る可能性もあるでしょう。
イソフラボンの摂取でがんになるリスクが高まるって本当?
大豆食品からイソフラボンを摂取することでがんのリスクが高まることについて、明確な医学的根拠はありません。
イソフラボンは、女性ホルモンに似た構造を持つことから、男性の健康との関連も研究されています。ただし、イソフラボン摂取によるAGAや前立腺肥大症、生活習慣病の予防・改善効果は医学的に示されているわけではありません。大豆製品は、たんぱく質やミネラルなどを含む食品として、バランスの良い食事の中で取り入れることが大切です。サプリメントやプロテインで高用量を摂る場合は、摂取量を確認し、持病がある方や治療中の方は医師に相談しましょう。
厚生労働省「大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&Aについて」
厚生労働省「6.2.大豆イソフラボンの安全な摂取目安量の設定の検証」
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