更新日:2026年03月03日
「薄毛が気になり始めたので育毛剤で対策したいけれど、本当に効果があるのだろうか」と気になっている人も少なくありません。育毛剤は頭皮環境の改善に役立ちますが、AGAの進行を止めるのは難しいでしょう。
本記事では、AGAを育毛剤のみで治療できない理由や効果、副作用を解説します。AGAを改善させるための内服薬・外用薬や、オンライン診療についてもまとめているので、ぜひご一読ください。
発毛効果やAGAの進行を抑制する効果がないことから、育毛剤だけでAGA(男性型脱毛症)を治療することはできません。ここでは、AGAの治療を育毛剤だけで行うのが難しい理由を見ていきましょう。
育毛剤は予防・衛生を目的に作られる医薬部外品または化粧品で、新しい髪の毛を生み出すという発毛効果はありません。育毛剤の主な役割は、すでに生えている髪の毛の成長をサポートすることです。
育毛剤は、薄毛予防や現状維持、頭皮環境の改善のためのアイテムです。そのため、抜け毛が増える前の予防として、あるいは現状の髪を健やかに保ちたい場合など、日常のヘアケアの一環として取り入れるのが効果的な使い方となります。
AGAの原因は男性ホルモンの一種であるDHT(ジヒドロテストステロン)で、育毛剤でAGAの進行を食い止めるのは難しいでしょう。DHTは、頭皮にある5αリダクターゼという酵素の働きによって生成されます。DHTが毛根の組織に作用することで毛周期が乱れて髪の成長期間が短くなり、毛髪が細く短くなって、最終的に毛根を縮小させてしまいます。
市販されている育毛剤は、DHTの生成や作用を直接的に抑える効果は期待できません。育毛剤の使用を続けても、DHTによる毛根への影響は残り続け、時間の経過とともにAGAは進行していくでしょう。育毛剤は、あくまで髪が育ちやすい土台を整えるためのサポート役として捉えるのが適切です。
育毛剤は、頭皮の血行を促進したり、頭皮環境を改善したりする効果が期待できます。頭皮の血流を促進することで、毛根に栄養が届きやすくなり、髪が成長しやすくなるでしょう。また、フケやかゆみを抑えて頭皮を清潔に保つことで、健康な髪を育てるための土台を整えられます。
乾燥や皮脂の過剰分泌など、頭皮環境の悪化が原因で起こる抜け毛に対しては、育毛剤が効果を発揮する場合もあります。しかし、育毛剤は医薬部外品であり、効果はあくまで薄毛・脱毛の予防や、今生えている髪の成長のサポートです。
育毛剤の効果には個人差があります。また、効果を実感するためには、長期的に継続して使用することが大切です。
育毛剤は医薬品に比べて副作用のリスクが低いですが、使用によって副作用が生じる場合もあります。副作用の種類や程度は製品に含まれる成分や個人の肌質によって異なるでしょう。
育毛剤の一般的な副作用は、頭皮のかゆみや赤み、炎症などの皮膚トラブルです。有効成分に対するアレルギー反応や、製品中の添加物による刺激が原因となる場合があります。
育毛剤の副作用を避けるためには、使用前にパッチテストを行い、説明書に従った適切な使用量と頻度を守ることが重要です。少しでも異常を感じたら、すぐに使用を中止し、必要に応じて医師に相談することをおすすめします。体質に合わない製品を無理に使い続けることは避けましょう。
AGA治療には、内服薬と外用薬(発毛剤)を組み合わせた薬物療法が効果的です。内服薬や外用薬は、AGAへの効果が証明されています。
内服薬の代表例はフィナステリドやデュタステリドです。フィナステリドやデュタステリドは、DHTの生成を抑制してAGAの原因に直接アプローチします。代表的な外用薬であるミノキシジルは、血管を拡張させて毛包への血流を増やし、発毛を促進する作用がある薬です。
内服薬と外用薬を併用すれば、相乗効果が期待できます。内服薬がAGAの原因となる男性ホルモンの生成を抑制し、外用薬が発毛を促進するという異なるアプローチで働きかけるためです。
育毛剤と発毛剤の違いを詳しく知りたい方は、「育毛剤と発毛剤の違いは?成分や効果、副作用の比較や向いている人を解説」をご確認ください。
AGA治療において、オンライン診療をしているクリニックもあります。オンライン診療は、忙しい方もスマートフォンやパソコンを使って医師の診察を受けられ、時間と手間を節約できる受診方法です。
オンライン診療のメリットは、通院の必要がなく、プライバシーが守られる点です。薄毛の悩みを人に知られたくないと考える方も、自分の好きな場所から診察を受けられるので、心理的なハードルが下がるでしょう。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
オンライン診療では、医師とビデオ通話をし、症状や希望する治療について相談するのが一般的です。そのあと、適切な薬が処方され、指定した場所に配送されます。
医療機関によっては初診料・診察料が無料だったり定期配送プランで費用を抑えられたりするため、事前にWebサイトで確認しましょう。
ここでは、AGAと育毛剤に関してよくある質問をまとめました。以下で詳しくお答えします。
育毛剤と発毛剤との併用により、それぞれの製品の特性を活かした相乗効果が期待できます。
しかし、併用可否は製品によって異なります。
ミノキシジル外用では、他の外用薬との併用を避けるように記載されている製品もあります。また、併用すると両製品の成分が肌に合わず、かぶれや刺激を引き起こす可能性もあります。
併用する際は薬剤師に相談し、使用する製品の組み合わせや適切な使い方について確認しましょう。万が一、肌に異常を感じた場合はすぐに医師に相談してください。
ミノキシジル入りの育毛剤はありません。ミノキシジルは発毛効果が科学的に認められている成分で、ミノキシジルを含む製品は発毛剤として扱われます。
市販されているミノキシジル配合の発毛剤は、医師の処方箋がなくても薬局やドラッグストアで購入できる第一類医薬品に分類されています。ただし、製品の濃度には幅があり、市販で手に入るのは最大で5%濃度のものです。高濃度のミノキシジル外用薬は、医師の処方が必要となります。
ミノキシジル入りの製品を選ぶ際は、自身のAGAの進行度や治療目標に合わせて適切な濃度を選びましょう。初めて使用する場合は、頭皮のかゆみや赤みなどの副作用を考慮し、まずは低濃度から試すのがおすすめです。使用後の反応を慎重に見ながら、医師と相談しつつ、濃度を調整していくことが安全な治療につながります。
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育毛剤の役割は主に頭皮環境の改善と血行促進で、使用することで健康な髪を育てる土台づくりにつながります。
しかし、育毛剤には、発毛効果や男性ホルモンの働きを抑制する効果はありませんので、効果には限界があります。本格的なAGA治療には、フィナステリドやデュタステリドといった内服薬や、外用薬(発毛剤)が必要です。
忙しい方や通院に抵抗がある方には、オンライン診療も便利な選択肢となります。効果的な治療法は個人の症状や進行度によって異なるので、医師に相談して自分に合った治療法を見つけましょう。