更新日:2026年02月04日
「マカを摂取すると副作用で抜け毛が増えるかも…」と心配している方もいるかもしれません。しかし、マカの摂取によって抜け毛が増加するという科学的根拠はないのです。マカには、頭皮環境を整え、抜け毛予防に役立つ栄養素が含まれています。
本記事では、マカの副作用や期待できる効果、摂取方法を解説します。マカをサプリメントで服用する方法にも触れているので、ぜひご一読ください。
マカの副作用で抜け毛が増えるという科学的根拠は確認されていません。「マカを服用すると薄毛になる」と心配される背景には、マカが男性ホルモンであるテストステロンを増加させ、薄毛につながるという誤解があると考えられます。
AGA(男性型脱毛症)の原因は、テストステロンが体内で5αリダクターゼという酵素によって変換され、生成されるDHT(ジヒドロテストステロン)です。
ただし、体質によって反応は異なるので、マカを摂取して何らかの変化を感じた場合は摂取を中断して医師に相談することをおすすめします。
AGAの原因に関して詳しく知りたい方は、「AGAの原因は?治療方法や進行を遅らせるための対策を解説」をご確認ください。
マカは南米ペルーのアンデス高原で栽培されるアブラナ科の植物で、現地の人々に滋養強壮食として重宝されてきました。マカの根は黄色や赤、白など複数の色のバリエーションがあります。マカには以下の栄養素が含まれているのが特徴です。
マカは、豊富な栄養と機能性成分により、活力増進や生活習慣病の予防といった健康維持を目的として利用されています。
マカは副作用の心配がほとんどない食品です。前述のとおり、マカの副作用として抜け毛が増えることはありません。しかし、体質によっては、マカの摂取後に胃腸の不快感や下痢、蕁麻疹などの反応を示す人もいます。マカをサプリメントで過剰摂取すると、頭痛や不眠といった体調不良を引き起こす可能性があるので、必ず用法・用量を守ることが大切です。
マカは肝臓や腎臓で代謝されるので、肝機能や腎機能に障害がある方は服用中の薬との相互作用を避けるため、医師に相談のうえ摂取を検討しましょう。また、マカは甲状腺機能を損なう可能性のある成分を含むので、甲状腺疾患がある方も注意が必要です。万が一、マカを摂取して体調に異変を感じた場合は、速やかに摂取を中止し、病院を受診することをおすすめします。
マカを摂取すると、抜け毛予防や疲労回復、性欲向上といった効果が期待できます。ここでは、マカの効果を詳しく見ていきましょう。
マカは豊富な栄養素を含んでおり、頭皮の健康維持に貢献するため、抜け毛予防の効果が期待できます。マカに含まれるポリフェノールやビタミンCなどの抗酸化作用を持つ成分が頭皮の酸化ストレスを軽減し、健やかな頭皮環境を維持することで抜け毛を予防するのです。アルギニンやビタミンEは血流を促進する作用が期待されており、毛根に十分な栄養や酸素を行き渡らせ、健康な髪の成長をサポートします。
ただし、マカの作用はあくまで栄養補給や体調サポートによるものであり、AGAや遺伝的要因が強い抜け毛・薄毛の場合は、マカのみでの改善は難しいかもしれません。
マカには、乳酸や血中尿素窒素(BUN)などの疲労物質の減少が動物実験により確認されています。また、肝臓や筋肉のグリコーゲン(エネルギー源)の増加も同様に確認されています。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
マカを摂取すると、性機能の改善や性欲向上の効果が期待できます。マカに含まれるアルギニンが血行を促進することで、全身に栄養や酸素が十分に行き渡り、性的な反応性や機能のサポートにつながるのです。また、アルギニンは精子の形成をサポートし、生殖能力の維持に貢献します。
マカの機能性成分であるカラシ油配糖体は、勃起機能を改善させる可能性があります。マカは、活力の増進と性機能の改善に多角的に寄与するといえるでしょう。
マカは鬱症状の緩和に役立つといわれています。マカはアダプトゲン(ストレスに対する適応能力)としての特性を持つハーブです。
気分を安定させる神経伝達物質であるセロトニンは、アミノ酸が材料です。マカには必須アミノ酸が含まれているので、セロトニンのバランスを整え、精神的な落ち込みや不安を緩和できる可能性があります。ただし、鬱症状が重い場合は、マカのみに頼らず、医師の診察を受けましょう。
マカは食事に混ぜて摂るパウダータイプと、サプリメントで摂る方法があります。パウダータイプは、スムージーやヨーグルトなどの食事や飲み物に加えて栄養を摂取できるのが特徴です。
一方、サプリメントは味が気にならず、1日の摂取量を簡単に管理できるのが魅力です。持ち運びにも便利なため、忙しい方やマカの風味が苦手な方も手軽に継続しやすいでしょう。
料理を楽しみながらマカを摂りたいならパウダー、手軽さと継続しやすさを重視するならサプリメントというように、自身のライフスタイルに合わせて続けやすい方法を選ぶのがおすすめです。
マカをサプリメントで服用する際は、用法用量を守りましょう。ここでは、マカをサプリメントで服用する方法を解説します。
マカの1日の摂取量は、1日あたり1,500~5,000mg程度が推奨されています。服用するサプリメントや個人の体質によって適切な量が異なるので注意が必要です。サプリメントは製品によって1粒あたりの含有量が異なるので、パッケージに記載されている推奨摂取量を守りましょう。
マカの摂取量を増やせば効果が高まる訳ではないため、過剰に摂取することは避けてください。過剰摂取は胃腸の不快感や、頭痛などの副作用を引き起こす可能性があります。
マカを服用するタイミングは、基本的には食後が望ましいとされています。食事と一緒にマカを摂ると、消化・吸収がスムーズになるためです。また、空腹時にマカの服用で起こり得る胃の不快感を避けられます。
朝食後にマカを服用すれば、一日の活力増進や疲労予防に役立つでしょう。朝にエネルギーが必要な方や、仕事のパフォーマンスを上げたい方は朝食後の服用がおすすめです。夜にマカを服用する場合は、入眠の数時間前に摂ると、疲労回復に効果的になります。
マカを飲み忘れないようにするには、毎日同じ時間帯に服用する習慣をつけることも大切です。継続的な摂取によって体内の栄養バランスが整い、徐々に効果を実感できるようになるでしょう。体調や生活パターンの変化に合わせて、適宜タイミングを調整してみるのも一つの方法です。
抜け毛が気になる方は、マカの摂取だけでなくAGA治療も検討してみましょう。AGAは、遺伝的要因とホルモンバランスの変化によって引き起こされる進行性の脱毛症です。AGAの症状に対しては、医学的に効果が認められた治療法があります。
フィナステリドやデュタステリドといった内服薬は、男性ホルモンの一種であるDHTの生成を抑制し、抜け毛の進行を遅らせる効果があります。ミノキシジルという外用薬は、血行促進により毛髪の成長を促進するのが特徴です。AGAは早期治療が効果的なので、抜け毛の進行が気になったら、早めに医師に相談しましょう。
ここでは、マカに関してよくある質問をまとめました。以下で質問に詳しくお答えします。
マカの効果を実感するまでには、継続的な摂取を始めてから最低でも1~2か月以上かかるのが一般的です。マカの摂取量や製品の質、個人の体質や生活習慣によっても効果の出方は左右されます。
マカの効果を実感するためには、適切な量を継続的に摂取し、バランスの取れた食事や十分な睡眠、適度な運動といった健康的な生活習慣と組み合わせることが望ましいです。短期間で劇的な効果を期待するのではなく、長期的な健康維持のサポートとして取り入れる姿勢が大切になります。
マカは女性が摂取すると、更年期障害の症状を緩和する効果があります。マカに含まれるビタミンEや植物性エストロゲンは、女性ホルモンの分泌をサポートする役割があるのです。
女性がマカを摂ると、男性同様に活力増進や疲労回復の効果も期待できます。適量を守れば、マカは女性にとっても、日々の健康維持をサポートする心強い味方となるでしょう。ただし、妊娠中や授乳中の女性については、医師の指導のもとで判断することが大切です。
マカを摂取することで、副作用として抜け毛が増えるという科学的根拠はありません。マカがテストステロンを増加させて薄毛になるというのは、誤解です。AGAはテストステロンが5αリダクターゼによって変換されるDHTが原因であり、マカの摂取と抜け毛の直接的な因果関係は認められていません。
マカには抜け毛予防に役立つ栄養素が豊富に含まれており、頭皮環境を改善します。また、マカは疲労回復や性欲向上、鬱症状の緩和にも効果が期待でき、副作用の心配が少ない食品です。
ただし、体質によっては胃腸の不快感などが生じる場合があるため、異変を感じたら摂取を中止し、医師に相談することをおすすめします。抜け毛が気になる方は、マカの摂取とあわせて、AGA治療も検討してみましょう。