レバクリ

更新日:2024年05月31日

おでこの広さが指4本分だと薄毛の証拠?後天的に薄毛になる原因と改善方法

この記事のまとめ
  • おでこの広さが指4本分であっても、必ずしも薄毛が進行しているわけではない
  • 薄毛が進行している場合にみられる症状には、抜け毛や生え際の産毛の増加などがある
  • 薄毛の原因には、AGAや加齢、栄養の偏りなどがある
  • おでこの広さが気になる場合は、ヘアスタイルの変更や育毛剤の使用で対処しよう
  • AGAを発症している可能性がある場合は、AGA専門のクリニックを受診するのがおすすめ

「おでこの広さが指4本分あると、薄毛が進行しているサインである」という噂を耳にしたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。生まれつきおでこが広い方もいるため、おでこが広いからといって必ずしも薄毛が進行しているわけではありません。

この記事では、おでこの広さと薄毛の関係について紹介します。後天的に薄毛が進行する場合にみられる症状や薄毛の原因、おでこの広さが気になる場合の対処法などを紹介するので、おでこの広さが気になっている方はぜひ参考にしてみてください。

おでこの平均的な広さ

おでこの平均的な広さは指3本分で、約5〜6センチであるとされています。顔全体で見たとき、おでこの広さが3分の1程度になるのが標準的です。

おでこの広さを指で測る場合は、人差し指を髪の生え際に当てて、生え際と眉毛の間に指が何本入るかで判断しましょう。しかし、指の太さによっては、同じ指の本数でも長さが変わってしまう場合があるため、目安として捉えるのがよいでしょう。

おでこの広さを正確に測りたい場合は、前髪の生え際から眉毛までの直線距離をメジャーで測る方法もあります。

おでこの広さが指4本分でも必ずしも薄毛が進行しているわけではない

生まれつきおでこが広い方もいるので、おでこの広さが指4本分だからといって、必ずしも薄毛が進行しているわけではありません。

しかし、薄毛が進行して後天的におでこが広くなっている場合もあります。おでこの広さが先天的なものか後天的なものかは、髪の太さや髪質で判断するようにしましょう。

生え際に太くて強い髪の毛が生えているのであれば、生まれつきおでこが広い可能性があります。一方で、生え際に細くて弱々しい髪の毛が生えている場合には、薄毛が進行しておでこが広くなっている可能性があります。

また、以前と比較して、生え際の髪の毛が細くてまばらになったと感じる場合も、薄毛が進行している可能性があります。

薄毛が進行している場合にみられる症状

後天的におでこが広がるのは、薄毛が進行しているサインかもしれません。

ほかにも、薄毛が進行している場合に見られる症状には下記があります。

  • 抜け毛が増えた
  • 生え際の産毛が増えた
  • 頭頂部が薄くなった

それぞれ解説します。

抜け毛が増えた

以前と比べて抜け毛が増えたと感じる場合は、薄毛が進行している可能性があります。通常、髪の毛は1日に50〜100本程度抜けるとされています。しかし、AGAや生活習慣の乱れによってヘアサイクルが乱れると、1日に100本以上の抜け毛が生じてしまうことがあるのです。

枕に付着する抜け毛の量が増えたと感じたり、排水溝に抜け毛が溜まるのが早くなったと感じたりする場合は、抜け毛の量が増加している可能性があるので注意が必要です。

生え際の産毛が増えた

以前と比べて生え際の産毛が増えたと感じる場合も、薄毛が進行している可能性があります。

AGA(男性型脱毛症)は、男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンによって引き起こされます。ジヒドロテストステロンは、テストステロンという男性ホルモンと、5αリダクターゼという還元酵素が結合することで生成されるホルモンです。

この5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型があり、I型と比較するとⅡ型のほうがAGAの発症に影響があると考えられています。5αリダクターゼⅡ型は生え際に多く分布しているため、AGAを発症している場合は生え際の髪の毛が細く弱くなりやすいのです。

頭頂部の髪の毛が薄くなった

頭頂部の髪の毛が薄くなったと感じる方も、薄毛が進行している可能性があります。前述した5αリダクターゼⅡ型は、生え際だけでなく頭頂部にも多く分布しています。

AGAの進行パターンは、生え際から進行するパターンと頭頂部から進行するパターンの主に2つです。AGAが重症化すると、生え際と頭頂部の薄毛が同時に進行する場合もあるので注意しましょう。

薄毛の原因

ここでは、後天的に薄毛が進行する原因を紹介します。薄毛の原因には、主に下記の8つが挙げられます。

  • AGA
  • 加齢
  • 栄養の偏り
  • ストレス
  • 睡眠不足
  • 誤ったヘアケア
  • 運動不足
  • 遺伝

それぞれ詳しく紹介します。

AGA

薄毛の原因の一つとして、AGAが挙げられます。AGAの診療ガイドラインによると、日本人男性がAGAを発症する頻度は、全年齢平均で約30%であると明記されています。つまり、約3人に1人はAGAを発症する可能性があるのです。

前述したとおり、AGAは男性ホルモンの一種であるジヒドロテストステロンによって引き起こされる脱毛症です。このジヒドロテストステロンが毛根にあるアンドロゲンレセプターと結合すると、脱毛因子が増加し、ヘアサイクルの成長期を短縮させることで薄毛が進行してしまいます。

参考:公益社団法人日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

AGAの原因の一つには遺伝もある

AGAの診療ガイドラインでは、AGAの発症には、男性ホルモンのほかに遺伝も関わっていることが明記されています。

前述したように、 AGAはジヒドロテストステロンが男性ホルモンレセプターと結合することによって引き起こされます。この男性ホルモンレセプターの感受性が高いと、ジヒドロテストステロンと結びつきやすくなるとされているのです。

男性ホルモンレセプターの感受性は、母親から遺伝する可能性があるため、母方の祖父や曽祖父が薄毛の方は注意が必要です。

参考:公益社団法人日本皮膚科学会「男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン2017年版

加齢

薄毛の原因の一つには、加齢があります。人間は年を重ねると、次第に毛母細胞が衰弱したり、血流が低下したりします。

髪の毛が成長するには、毛母細胞が分裂を繰り返すことが必要です。そのため、加齢によって毛母細胞の機能が衰えると、髪の毛が育ちにくくなってしまいます。

さらに、毛母細胞の分裂は、血液によって運ばれてくる栄養素によって行われるため、血流が悪化すると髪の毛が十分に育たなくなってしまいます。

栄養の偏り

栄養の偏りも薄毛の原因として挙げられます。髪の毛が健康的に成長するためには、タンパク質やビタミンB郡、亜鉛などさまざまな栄養素が必要です。

また、高カロリー・高脂質の食事を頻繁にとっていると、皮脂の過剰分泌につながり、頭皮環境を悪化させる原因となってしまいます。

ストレス

ストレスも薄毛の原因になりえます。ストレスが溜まっていると、ホルモンバランスや自律神経が乱れ、血流が悪化し、髪の毛が成長するのに十分な栄養素が行き届かなくなるおそれがあるのです。

医学的にはストレスと薄毛の関係は明らかになっていませんが、マウスを使った海外の研究では、ストレスホルモンが毛包幹細胞の働きを阻害し、発毛を抑制したとの報告があります。

参考:Nature「Corticosterone inhibits GAS6 to govern hair follicle stem-cell quiescence

睡眠不足

睡眠不足も薄毛の原因となる可能性があります。髪の毛を成長させる成長ホルモンは、睡眠中に多く分泌されます。睡眠が不足すると、成長ホルモンの分泌が減少し、髪の毛をつくるのに必要なタンパク質の合成が十分に行われなくなってしまうおそれがあるのです。

さらに、睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、血流を悪化させる可能性もあります。

自律神経には交感神経と副交感神経の2種類があり、交感神経は血管を収縮させ、副交感神経は血管を拡張させます。睡眠不足になると、交感神経が優位な状態が続き、血管が収縮するため、血の巡りが悪くなってしまうのです。

誤ったヘアケア

薄毛の原因には、誤ったヘアケアもあります。洗浄力の強すぎるシャンプーやシャンプーの使いすぎは、本来必要であった皮脂までも落としてしまい、かえって皮脂を過剰に分泌させ、頭皮環境を悪化させる原因となります。

また、夜シャンの代わりに朝シャンをしている方も注意が必要です。そもそも夜のシャンプーには、その日の頭皮の汚れを落とす役割があります。シャンプーをせずに寝てしまうと、寝ている間に皮脂やほこりをエサに雑菌が増え、頭皮環境を悪化させるおそれがあります。

運動不足

運動不足は血行不良を引き起こすため、薄毛の原因となる可能性があります。

普段、デスクワークをしている方や身体を動かす習慣がない方は血行不良に陥りやすく、健康な髪の毛を育成するための栄養素が頭皮に行き届きにくくなる可能性があるため注意が必要です。

おでこの広さが気になる場合の対処法

おでこの広さが気になり始めたら、下記の対処法を行うのがよいでしょう。

ヘアスタイルを変える

おでこの広さが気になる場合の対処法には、ヘアスタイルの変更があります。

たとえば、おでこの広さを前髪で隠すのではなく、あえてオールバックにすることで、おでこの広さが目立たなくなることがあります。

また、髪の毛全体が中途半端に長いとおでこの広さが目立つ場合があるので、髪を全体的に短くするのもおすすめです。短髪にすることでスッキリとした印象になるため、ビジネスシーンで相手に清潔な印象を与えられます。

育毛剤を使用する

おでこの広さが気になる場合には、育毛剤を使用するのもおすすめです。育毛剤には、頭皮環境を整える作用があり、今生えている髪の毛を太く強く育てる効果が期待できます。

ただし、育毛剤には髪の毛を生やす効果は期待できないので、今の髪の状態を維持し、薄毛を予防したいという方におすすめです。

AGAを発症している可能性がある方はクリニックを受診しよう

「もしかしたら自分はAGAかもしれない…」と感じている方は、なるべく早くAGA専門のクリニックを受診するのがおすすめです。AGAは進行性の脱毛症のため、放置したままでいると、症状はどんどん進行してしまいます。

AGA治療薬には、大きく分けて脱毛を抑制する薬(フィナステリドやデュタステリド)と発毛を促進する薬(ミノキシジル)の2種類があります。どの治療薬を使用すべきかはAGAの進行状況によって異なるので、自分に合った治療薬を医師に処方してもらいましょう。

AGA治療薬を入手するには、 AGA専門のクリニックを受診するか、AGAのオンライン診療サービスを利用するのがおすすめです。AGA治療薬は個人輸入でも入手することが可能ですが、個人輸入で入手した薬には偽造品が含まれている可能性があります。誤って偽造品を使用してしまうと、期待していた効果が得られなかったり、かえって重大な健康被害が起きるおそれがあるので注意が必要です。

まとめ

おでこの広さが指4本分であっても、必ずしも薄毛が進行しているわけではありません。薄毛の進行によっておでこが広くなる方もいれば、生まれつきおでこが広い方もいます。後天的におでこが広くなったかを判断するには、髪の太さや髪質を確認してみるのがよいでしょう。

薄毛の原因には、AGAや生活習慣の乱れ、遺伝などが挙げられます。AGAを発症している可能性がある方は、放っておくとどんどん症状は進行してしまうため、なるべく早くクリニックを受診するのがおすすめです。

レバクリでは、AGAのオンライン診療サービスを行っています。AGAのオンライン診療には、通院する手間がかからない、周囲に知られずに通院できるといったメリットがあります。レバクリでは初診料と診察料が無料なので、「そもそも自分がAGAなのかわからない」という方でも、まずは一度お気軽にご相談ください。