更新日:2024年06月11日
自然乾燥とドライヤーのどちらが髪にいい?各メリット・デメリットも解説
- 髪を自然乾燥させると頭皮の乾燥や細菌発生を招き、はげる原因になることがある
- 温度に注意する必要はあるが、髪をドライヤーで乾燥させるほうがダメージは少ない
- 髪を守るためにも、タオルドライしてからドライヤーをかけることがおすすめ
「髪を自然乾燥させると、将来はげる」と思っている方もいるでしょう。実際に自然乾燥により髪や頭皮はダメージを受けるため、髪の成長が阻害されて薄毛や抜け毛の原因になる可能性があります。
本記事では、髪を自然乾燥させるメリット・デメリットや、ドライヤーを使うメリット・デメリットを解説します。髪を守る乾かし方のコツも紹介しますので、薄毛や抜け毛が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
「髪を自然乾燥させるとはげる」といわれる理由
次の理由から、髪を自然乾燥させるとはげるといわれることがあります。
- 頭皮が乾燥して皮脂の分泌量が増えるから
- 頭皮に細菌が発生して髪の成長を阻害するから
- 血行不良になるから
- ターンオーバーが乱れるから
それぞれの理由について見ていきましょう。
頭皮が乾燥して皮脂の分泌量が増えるから
髪を自然乾燥させると頭皮が冷え、乾燥しやすくなります。頭皮が乾燥すると皮脂の分泌量が増え、脂漏性皮膚炎が発症しやすくなるといわれています。
脂漏性皮膚炎は毛穴や毛根(髪の根元)にダメージを与え、薄毛や抜け毛の原因になることもある疾病です。かゆみが生じやすくなるため、頭皮をかきむしり、さらに抜け毛や切れ毛を招くこともあります。
頭皮に細菌が発生して髪の成長を阻害するから
頭皮を湿ったままの状態で放置すると、細菌が発生しやすくなります。細菌が繁殖してフケが増えることや、炎症を起こすことがあるため注意が必要です。
また、フケが増えると、毛穴に詰まって髪の成長を阻害することがあります。薄毛を招いたり、頭皮をかいて抜け毛・切れ毛が増えたりすることもあります。
血行不良になるから
髪や頭皮を自然乾燥させると、乾くときに気化熱が生じ、頭皮から熱が奪われることがあります。頭皮にある毛細血管の血行が悪くなり、頭皮に送られる血液量が減ってしまうこともあるでしょう。
毛根は血液によって栄養が送り込まれているため、血行不良になると髪に栄養が十分に行き渡らなくなってしまいます。髪が細くなったり、抜け毛が増えたりすることもあるため注意が必要です。
ターンオーバーが乱れるから
自然乾燥により頭皮が血行不良になると、ターンオーバーが乱れる可能性があります。ターンオーバーとは肌の新陳代謝のことで、古い角質が一定の周期で押し出され、自然に剥がれ落ちる現象です。
ターンオーバーが乱れると、頭皮が乾燥しやすくなったり、フケが増加して毛穴を塞いだりすることがあります。薄毛や抜け毛が生じやすい頭皮環境になるため、注意が必要です。
髪を自然乾燥させるメリット・デメリット
自然乾燥とドライヤーのメリット・デメリットについて知っておくと、自分に合う髪の乾かし方を選びやすくなります。まずは自然乾燥のメリット・デメリットから見ていきましょう。
髪の毛を自然乾燥させるメリット
髪を自然乾燥させるメリットとしては、次の点が挙げられます。
- ドライヤーをかける時間が省ける
- 熱によるダメージを受けない
それぞれのメリットについて解説します。
ドライヤーをかける時間が省ける
髪の量や長さによっても変わりますが、ドライヤーで乾かすにはある程度の時間が必要です。忙しいときには、面倒に感じることもあるでしょう。自然乾燥ならドライヤーで乾かす手間を省けるため、忙しいときでも支障が出ません。
熱によるダメージを受けない
ドライヤーを使うと自然乾燥のときよりも短時間で髪を乾かせますが、熱によるダメージを髪や頭皮に与える可能性があります。自然乾燥なら乾かすまでに時間はかかるものの、ドライヤーの熱によるダメージは受けません。
ただし、温度が調整できるドライヤーなら、低温~中温を選ぶことで熱のダメージを回避できます。また、髪が濡れているときにドライヤーで熱を与えても、主に水分の蒸発に熱エネルギーが使用されるため、髪の温度が上がりすぎることはないともいわれています。
髪の毛を自然乾燥させるデメリット
髪を自然乾燥させることには、次のデメリットがあります。
- 頭皮・髪にいやな臭いやかゆみが生じる
- 髪が傷みやすくなる
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
頭皮・髪にいやな臭いやかゆみが生じる
髪や頭皮を濡れたままの状態で放置すると、細菌が繁殖して臭いの原因になることがあります。また、脂漏性皮膚炎を発症し、かゆみが生じることもあります。
髪が傷みやすくなる
髪の表面は、キューティクルと呼ばれるうろこ状の組織で覆われています。キューティクルは濡れると開いた状態になり、髪の内部の水分が蒸発しやすくなるだけでなく、汚れや紫外線などの外的刺激も受けやすくなるため注意が必要です。
自然乾燥させると髪が濡れた状態が長引くため、キューティクルが開いた状態も長引きます。髪がダメージを受けやすくなり、ツヤがなくなったり手触りが悪くなったりする可能性があります。
髪をドライヤーで乾燥させるメリット・デメリット
髪をドライヤーで乾燥させることにも、自然乾燥と同じくメリット・デメリットがあります。それぞれ見ていきましょう。
髪の毛をドライヤーで乾燥させるメリット
髪の毛をドライヤーで乾燥させることには、次のメリットがあります。
- 頭皮・髪の環境を良好に保てる
- 髪にツヤが生まれスタイリングしやすくなる
順番に解説します。
頭皮・髪の環境を良好に保てる
ドライヤーで短時間で髪を乾かせば、髪や頭皮が濡れている時間が短くなり、細菌の繁殖を抑えやすくなります。また、頭皮が冷えて血行不良になることや、乾燥してしまうことも防げるため、頭皮・髪の環境を良好に保ちやすくなるでしょう。
髪にツヤが生まれスタイリングしやすくなる
ドライヤーで髪を乾かすと、すぐにキューティクルが閉じ、剥がれにくくなります。キューティクルが美しく整った状態になり、髪全体にツヤが生まれるでしょう。
また、髪は乾くときに形状が決まるため、ドライヤーで乾かせばコントロールしやすくなります。寝癖がつきにくくなり、スタイリングしやすくなるのもメリットです。
髪の毛をドライヤーで乾燥させるデメリット
ドライヤー乾燥にはメリットがありますが、その一方で注意すべき点もあります。特に次の2点はデメリットになる可能性があります。
- 頭皮・髪に熱によるダメージを与えることがある
- 電気代がかかる
それぞれのデメリットについて見ていきましょう。
頭皮・髪に熱によるダメージを与えることがある
ドライヤーの熱により、頭皮・髪にダメージを与える可能性があります。使い方によっては、髪がパサついたり、乾燥しやすくなったりすることもあるため注意が必要です。
ドライヤーの熱から頭皮・髪を守るためにも、乾かす際は極端に近づけないようにしてください。また、温度を調整できるドライヤーを選び、高温で髪を乾かさないようにしましょう。
電気代がかかる
自然乾燥にはお金がかかりませんが、ドライヤーで髪を乾かすと電気代がかかります。ドライヤーの機種や使用時間、電気会社の契約プランによっても異なりますが、1回あたり5~6円かかるといわれています。低温モードや弱風モードを選べば料金を抑えられるため、電気代が気になる方は試してみてはいかがでしょうか。
髪を守る乾かし方のコツ3選
頭皮・髪を守るためには、高温になりすぎないように注意してドライヤーを使って乾かすことが大切です。次のコツを実践することで、さらに薄毛や抜け毛を回避し、美しい毛髪を育てやすくなります。
- タオルドライしてからドライヤーをかける
- 根元から乾かす
- 最後に冷風で仕上げる
それぞれのコツを解説します。
1.タオルドライしてからドライヤーをかける
ドライヤーを長時間かけると、頭皮や髪の水分を必要以上に奪うことになりかねません。ドライヤーの時間を短縮するためにも、事前にタオルで水分を拭き取りましょう。
2.根元から乾かす
髪の根元が濡れていると、細菌が発生しやすくなるだけでなく、気化熱で頭皮が血行不良になることもあります。ドライヤーでしっかりと根元から乾かし、頭皮を濡れた状態で放置しないようにしましょう。
ただし、ドライヤーを近づけすぎると熱によるダメージが生じることもあります。髪から15cm程度離し、できる限り低温モードで乾かすようにしてください。
3.最後に冷風で仕上げる
最後に冷風で仕上げると、キューティクルが閉じて、髪内部の水分が蒸発しにくくなります。また、頭皮や髪の温度が一気に下がるため、余熱で乾燥が進むのも防げます。
まとめ
髪を自然乾燥させると、頭皮に細菌が繁殖しやすくなるだけでなく、頭皮の血行不良を招き、髪の成長や正常なターンオーバーを阻害することもあります。薄毛や抜け毛の原因になることもあるため、ドライヤーを使って乾かすようにしましょう。
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