更新日:2024年07月01日
ドライヤーで抜け毛が多い原因は?正しい使い方で抜け毛を予防する方法を解説
- ドライヤーによる抜け毛が多い主な原因は、自然な抜け毛か高温によるダメージ
- ドライヤーによる抜け毛が正常かどうかは本数・太さ・長さ・毛根の形状をチェック
- ドライヤーをしないで自然乾燥させるのは、髪や頭皮にとってマイナス
- 抜け毛を防ぐには、ドライヤーを正しく使うことが大事
ドライヤーをかけると抜け毛が多く、心配している方も多いのではないでしょうか。髪の毛が1日で自然に抜ける量は100本程度で、そのうちの何本かはドライヤーをしているときに抜けている可能性があります。一方で、ドライヤーの使い方が間違っていて、髪がダメージを受けている場合もあるでしょう。
本記事では、ドライヤーをしているときに抜け毛が多い原因や、抜け毛を防ぐドライヤーの使い方などを解説します。
ドライヤーをしているときに抜け毛が多い原因
ドライヤーをかけているとき、抜け毛が多く不安になることもあるでしょう。ドライヤーをしているときに抜け毛が多くなる原因はさまざまで、必ずしもドライヤーが直接の原因とは限りません。
ここでは、ドライヤーをしているときに抜け毛が多くなるいくつかの原因を解説します。
1日に抜ける髪の毛がドライヤーによって落ちるため
ドライヤーによる抜け毛は、洗髪やブラッシングの際にすでに抜けかけている髪の毛が、ドライヤーの使用によって動かされて落ちている可能性があります。
洗髪の際に抜けた髪の毛は、濡れているためにそのまま髪にとどまることも多いでしょう。ドライヤーで乾かすことで髪から離れるため、抜け毛が多いと感じるのかもしれません。
ただし、いつもドライヤーをしているときよりも急に抜け毛が増えた場合は、頭皮の状態に問題が起きている可能性があるため、注意が必要です。
高温で髪がダメージを受けるため
ドライヤーの熱で髪がダメージを受け、抜け毛につながっている可能性もあります。高温で髪を乾燥させると水分が失われて乾燥し、切れやすくなるためです。
ドライヤーを長時間、髪や頭皮に近い距離で使用すると髪にダメージが起きやすくなるため、注意してください。熱によるダメージは頭皮の乾燥にもつながります。頭皮が乾燥すると、炎症やかゆみなどの頭皮トラブルが起こりやすくなり、抜け毛の原因になるおそれがあります。
ドライヤーを使用する際は設定温度に注意し、適切な距離を保つようにしてください。均等に髪全体に熱を行き渡らせるようにして、長時間の使用は避けましょう。
ドライヤーによる抜け毛が正常かをチェックするポイント
ドライヤーをしているときに抜け毛が多くても、1日の抜け毛がドライヤー時に落ちているのであれば、とくに心配はありません。ドライヤーの抜け毛が正常かどうかは、本数や抜け毛の太さ・長さ、毛根の形状をチェックすることでわかります。
ドライヤーによる抜け毛が正常かをチェックするポイントを紹介します。
本数
一般的に、健康な人でも1日に50〜100本程度の抜け毛があるとされています。その程度の抜け毛であれば自然な髪の成長サイクルであり、ドライヤー使用時の抜け毛もこの一部と考えられるでしょう。
しかし、ドライヤー使用時に100本以上の髪が抜ける場合は、ドライヤーの使用方法に問題があるか、頭皮に原因がある可能性があります。ドライヤーの方法を見直すか、医師に相談することをおすすめします。
太さや長さ
ドライヤーで抜けた髪の毛の太さや長さもチェックすることで、正常な抜け毛かどうかがわかります。細かったり、短かったりする場合、まだ抜けるはずのない成長期の髪の毛が抜けているかもしれません。
髪の毛が細くなる原因には、熱によるダメージのほか栄養不足やストレスなど、健康状態が起因している場合もあります。ドライヤーの設定温度を低くしたり生活習慣を見直したりして、対策しましょう。
毛根の形状
ドライヤーによる抜け毛は、毛根の形状もチェックしてみてください。毛根の形状により、髪の毛の成長サイクルや頭皮の健康状態がわかります。健康な毛根は小さく白い球体で、自然な成長サイクルを終えて抜けたことを示すものです。
一方で、毛根が大きすぎる場合や毛根部分が見当たらない場合、髪や頭皮の状態に何らかの問題が発生している場合があります。
ドライヤーによる熱の影響か、健康上の理由で頭皮に問題が起きていることなどが考えられるでしょう。
ドライヤーをしないのもNG
ドライヤーが良くないと決めつけ、ドライヤーを使用しないのはNGです。髪を自然乾燥で乾かすと、頭皮に悪い影響が生じたり、髪が傷みやすくなったりします。
ここでは、ドライヤーをしないことがNGな理由を解説します。
頭皮の血行が悪くなるから
ドライヤーをしないで自然乾燥させることがNGな理由は、頭皮の血行が悪くなるためです。自然乾燥では、頭皮の水分が蒸発するときに気化熱によって頭皮の熱が奪われます。そのため、頭皮が冷えてしまい、血行不良になる可能性が高くなるでしょう。
頭皮の血行が悪くなると、毛根に十分な栄養や酸素が行き渡らなくなり、髪の成長に影響を及ぼすおそれがあります。
雑菌が繁殖するから
自然乾燥で長時間髪が湿っている状態になると、頭皮の湿度が高くなって雑菌が繁殖する原因になります。
雑菌が繁殖すると、頭皮のかゆみやフケ、臭いなどが発生しやすくなり、頭皮の状態が悪化します。かゆみの症状から頭皮をかいてしまい、炎症が起こるリスクもあるでしょう。髪の成長にも影響を及ぼし、抜け毛や薄毛などの原因になるおそれがあります。
髪が傷みやすくなるから
自然乾燥では髪のキューティクルが開いたままの状態であるため、髪が傷みやすくなることもNGである理由の一つです。
髪を洗うと、水分により髪のキューティクルが開きます。キューティクルが開いた髪は、外部からの刺激やダメージを受けやすい状態です。そのため、すぐにドライヤーで乾かせばキューティクルを閉めて髪を保護できます。
しかし、自然乾燥の場合、キューティクルが開いた状態が長く続くことになります。無防備な状態が続くことで、傷みや乾燥の原因になるおそれがあるでしょう。
抜け毛を防ぐドライヤーの方法
ドライヤーが原因の抜け毛を防ぐには、正しくドライヤー使うことが大切です。ここでは、ドライヤーの正しい使い方を解説します。
シャンプー前にブラッシングする
まず、シャンプー前に丁寧にブラッシングをして髪の毛の絡みを取ります。ブラッシングによって髪の指通りがスムーズになれば、シャンプーのときに指が引っかかって髪の毛が抜けることを防げます。
ブラッシングに使うブラシは、目が粗くてクッション性の高いブラシを使うとよいでしょう。細かいブラシでは髪が引っかかりやすく、抜け毛の原因になるためです。
しっかりタオルドライする
シャンプー後、ドライヤーをする前にしっかりとタオルドライします。髪と頭皮の水分をできるだけ減らすことでドライヤーをかける時間を短縮でき、熱によるダメージを抑えられます。
ただし、タオルで髪をゴシゴシと拭くのはやめましょう。開いているキューティクルが損傷してしまいます。頭をタオルで包み込み、押すようにして水分を取り除いてください。
ドライヤーは髪から離す
ドライヤーを髪に当てる際は、髪から20cmほど離すようにしましょう。ドライヤーから出る熱風の温度は100度を超える場合もあり、ドライヤーを近づけすぎると髪の水分が過剰に奪われてしまいます。距離を離して温度調節をしながら、髪へのダメージを防いでください。
また、ドライヤーを1か所に長く当てすぎないことも大切です。こまめにドライヤーを当てる位置を動かしながら、全体をまんべんなく乾かしましょう。
髪の根元を先に乾かす
ドライヤーを使うときは、髪の根元から乾かすようにしてください。髪の毛が集中している根元は一番乾きにくく、髪の根元が乾ききっていないと頭皮に雑菌が繁殖しやすくなるためです。髪の根元を立ち上げるようにして、温風をあてるのがコツです。
その後、毛先にかけてドライヤーを当て、髪の毛全体を乾かしてください。先に毛先からドライヤーをかけると、乾きやすい毛先に余計な温風があたることになり髪のダメージにつながります。 \
乾かすときはドライヤーを持っていない方の手を使って内側から髪の毛を持ち上げ、ドライヤーの風が通る道を作ると乾きが早くなります。熱を適度に逃がすため、髪へのダメージも少ないでしょう。
乾いたら冷風に切り替える
ある程度髪が乾いたら、冷風に切り替えて熱を取りましょう。冷風にすることで、熱が触れる時間を短くして髪へのダメージを最小限に抑えられるのに加え、熱風の暑さによって出た汗が、頭皮に雑菌を繁殖させるのも防げます。また、冷風への切り替えは、髪のキューティクルを閉じてツヤを出す効果も期待できます。
冷風にすると髪の毛が乾いているか、まだ濡れているかの判断がつきやすくなり、温風のあて過ぎを防ぐ効果もあるでしょう。
抜け毛を減らすドライヤーの選び方
ドライヤーを使うときの抜け毛を減らすためには、ドライヤーの選び方も大切です。温度調節や風量調節ができ、マイナスイオンの機能があるドライヤーをおすすめします。
ドライヤーの選び方について、詳しくみていきましょう。
温度調節ができる
ドライヤーはただ温風と冷風の切り替えができるだけでなく、温度調節ができるものを選びましょう。高温の設定だけでは髪を傷める原因となるため、約60〜80度の低温に設定ができる機能があるものがおすすめです。
ドライヤーによっては、一定の間隔で温風と冷風を自動で切り替える機能のある製品や、センサーで室温や髪との距離を判断し、温度をコントロールする機能のある製品もあります。
風量調節ができる
ドライヤーを選ぶ際には、風量調節ができることも大切です。風量が大きければ髪が早く乾きやすく、熱風をあてる時間が短くなって髪や頭皮へのダメージも軽減できます。
しかし、風量が大きいだけで選ぶとヘアセットをしたいときに使いにくいというデメリットもあります。目的に合わせて調整できるよう、風量調節できるものを選ぶとよいでしょう。
マイナスイオンの機能がある
温風と一緒に、マイナスイオンが出る機能もおすすめです。マイナスイオンとは空気中の物質がマイナスに電気を帯びたもので、プラスの電気を帯びた髪に付着して髪の水分を保ち、キューティクルを整えます。静電気の防止効果もあり、乾燥によるダメージも防げるでしょう。
マイナスイオン機能といっても、メーカーごとに独自の技術があり、モデルによってもイオンの量が異なります。それぞれの製品をチェックし、どのような効果があるのか確認して選ぶとよいでしょう。
まとめ
ドライヤーをかけているときの抜け毛は、1日のうちに自然に抜ける髪の毛の一部がドライヤー中に抜けただけという可能性があります。正しくドライヤーができていれば、あまり気にすることはないでしょう。
ただし、ドライヤーの方法が正しくない場合は高温の風で髪や頭皮がダメージを受け、抜け毛につながっている可能性もあります。ドライヤーによる抜け毛が正常かどうかは、抜け毛の太さや長さ、毛根の形状をみて判断するとよいでしょう。
ドライヤーの高温が抜け毛の原因になるからといって、「ドライヤーをやめて自然乾燥にすればいい」というわけではありません。
頭皮や髪のためには、自然乾燥よりもドライヤーの使用がおすすめです。正しい使い方を把握し、適切にドライヤーを使いましょう。
「ドライヤーを正しく使っているのに、抜け毛が多くなってきた」「抜け毛の形状が正常ではない」という方は、頭皮に問題があるかもしれません。その場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
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