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更新日:2024年07月01日

寝癖が原因ではげ(薄毛)に?寝癖とはげの関係性と直し方を解説

この記事のまとめ
  • 寝癖とはげには、直接の関係性はない
  • 寝癖の大きな原因は、濡れた髪の毛のまま寝ていること
  • 寝癖対策は、しっかりと髪の毛を乾かすことや寝汗を防ぐ環境づくりである

「寝癖とはげには関係性があるのでは?」と不安に感じる方もいるのではないでしょうか。寝癖がつくからといって、はげるわけではありません。しかしながら、寝癖がつく習慣や環境が、はげの要因ともなりえるため注意が必要です。

本記事では、寝癖とはげの関係性に焦点をあてて解説します。寝癖がついて困っているという方や、将来はげるのではと心配な方は、ぜひ参考にしてください。

寝癖がつく5つの原因

寝癖がつく主な原因は、次の5つです。

  • 髪の毛が濡れた状態で寝ている
  • 寝汗で髪の毛の根元が濡れる
  • 髪の毛が傷んでいる
  • 寝相が悪い
  • 固い枕・柔らかすぎる枕を使っている

寝癖とはげは関係しているのではと疑問に思う方は、まずは寝癖がつく原因を知っておきましょう。

1.髪の毛が濡れた状態で寝ている

寝癖がつくいちばんの原因は、髪の毛が濡れた状態で寝ていることです。髪の毛の形には、水素結合という化学反応が関係しています。

髪の毛が濡れると、髪の内部にある水素の結合がいったん切れ、髪の毛は柔らかくなります。濡れているときに髪の毛を整えやすいのは、この水素が切れている状態であるためです。髪が乾いていく段階で内部の水素は再び結合し、髪は固くなっていきます。

寝癖がつくのは、枕に押し付けられた髪の毛がいびつな形のまま固まるためです。これが寝癖の正体です。

2.寝汗で髪の毛の根元が濡れている

寝汗で髪の毛の根元が濡れてしまうと、寝癖がつきやすくなります。入浴後にしっかり髪の毛を乾かしても寝癖がつくのは、寝汗が原因かもしれません。

3.髪の毛が傷んでいる

髪の毛の傷みも、寝癖の原因の1つです。傷んだ髪の毛はキューティクルが傷つき、内部のタンパク質が外に流れ出てスカスカな状態です。このような状態の髪は、濡れると水分を吸収しやすく、乾かしても水分が残り乾ききれません。そのため、寝癖がつきやすくなります。

4.寝相が悪い

寝相の悪さも寝癖のひとつの原因です。寝ている間は誰でも寝返りをうちます。大人の場合、ひと晩で寝返りをする回数は平均20回ほどです。

寝返りが多いと枕との摩擦によって寝癖がつき、反対に寝返りが少なかったとしても、枕に押し付けられたままの形で髪の毛が固まり、やはり寝癖がつきます。

5.固い枕・柔らかすぎる枕を使っている

固い枕や柔らかすぎる枕も、寝癖がつきやすくなる原因です。枕が固すぎると頭の形にフィットしないため、摩擦が起きやすく寝癖になります。逆に枕が柔らかすぎると、頭が枕に沈み込んでしまい、固定された状態のままで髪の毛が固まってしまいます。

寝癖を防ぐには低反発の枕がおすすめです。頭の形にフィットしやすく、ほどよい弾力で頭をサポートしてくれます。

寝癖とはげの関係性とは

寝癖とはげには、直接の関係性はありません。ただし、寝癖がつきやすい人の習慣がはげる可能性を高めている場合もあるでしょう。

寝癖がつく大きな原因は、髪の毛が濡れた状態で寝てしまうことです。髪の毛が濡れていると、頭皮で雑菌が繁殖し薄毛の要因にもなります。

髪の毛をきちんと乾かさずに寝る、大量に寝汗をかくといった習慣や環境だと、頭皮が不衛生になりはげやすくなるためです。

はげ予防になる寝癖対策

ここでは、寝癖対策をお伝えします。主な寝癖対策は以下の4つです。

  • 入浴後は髪の毛をしっかりと乾かす
  • 寝汗をかかないような環境のもとで休む
  • 髪の毛の手入れを怠らない
  • 枕を見直す

寝癖対策は、はげ予防にも効果的です。できるところから生活のなかで取り入れてみてください。

入浴後は髪の毛をしっかりと乾かす

入浴後にしっかりと髪の毛を乾かすことがいちばんの寝癖対策です。入浴後は、ドライヤーでしっかりと髪の毛の根元から乾かしましょう。ドライヤー前に、タオルで軽く髪の毛を叩きながら水分を取ることがコツです。

寝汗をかかないような環境のもとで休む

寝癖対策のひとつは、寝汗をかかないような環境で休むことです。しっかりと髪の毛を乾かしても寝癖がつく方は、大量の寝汗が寝癖の原因である可能性が高いため、寝汗対策が効果的でしょう。

寝汗を抑えるには、エアコンを使って室温や湿度を調節したり、パジャマや寝具を速乾素材に取り替えたりするのがおすすめです。また、髪の毛が直接あたる寝具や枕カバーを頻繁に洗濯し、日ごろから清潔にしておくことも忘れてはいけません。

ほかにも、寝る前にコップ1杯の水を飲むことも寝癖対策になります。「水分を余計に取ると、寝汗の原因になるのでは?」と疑問に思う方も多いですが、寝る前の適度な水分補給は寝癖対策として有効です。

実は寝ている間の水分不足は、ベトベトとした寝汗をもたらします。ベトベトした汗は、蒸発しにくく、寝癖の大きな要因です。良質な睡眠も妨げられるため、寝る前のコップ1杯の水分補給を習慣にしてみてください。

髪の毛の手入れを怠らない

髪の毛の手入れも寝癖対策として効果があります。表面のキューティクルがはがれた髪の毛は、水分を吸収しやすく寝癖の要因です。髪の毛が傷むと切れ毛や抜け毛が増え、薄毛になります。

傷んだ髪の毛を保護するために、シャンプーのあとはコンディショナーを利用しましょう。とくに、普段から髪の毛が傷む要因となりえるアイロンやカラーリングをする方は、髪の毛の手入れを怠らないことが大切です。

枕を見直す

寝癖対策のひとつは、枕を見直すことです。固い枕や柔らかすぎる枕ではなく、頭にフィットするほどよい枕を探してみてください。

また、寝癖を防ぐために仰向けに寝るのもおすすめです。髪の毛にかかる圧力を分散することで、髪の毛へのダメージを最低限に減らせます。

寝癖を素早く整える3つの方法

寝癖を素早く整える方法としては、次の3つがあります。

  • ぬるま湯を使う
  • ホットタオルを使う
  • スタイリング剤を使う

寝癖がつかないように気をつけていても、寝癖がつくこともあるでしょう。このようなときに、髪の毛へのダメージを抑えつつ整えることが大切です。

ぬるま湯を使う

寝癖を素早く直す方法として、38℃ほどのぬるま湯を使う方法がおすすめです。ぬるま湯を使って髪の毛を濡らすと、水素結合が切れて髪型を自由に変えられます。

髪の毛を濡らすときは、毛先だけでなく根元から濡らすのがコツです。毛先だけはねているように見えても、ほとんどは根元から寝癖がついています。髪の毛を整えたあとは、ドライヤーでしっかりと乾かしましょう。

ホットタオルを使う

寝癖を直す方法として、ホットタオルを使うのもおすすめです。ぬるま湯を使って髪の毛を濡らすのは効果的ですが、乾かすまでに時間がかかります。朝、時間がないという方でも、ホットタオルを使えばより短時間で整えられるでしょう。

ホットタオルは、水で濡らしたタオルを電子レンジで30〜40秒ほど温めるだけでできあがりです。ホットタオルを寝癖部分にあてて、髪の毛を湿らせ整えます。ホットタオルを使うと、寝癖を直すだけでなく血行促進も期待できます。

ホットタオルを使う場合は、やけどをしないように気をつけましょう。

スタイリング剤を使う

時間がなくてすぐに寝癖を直したい場合は、スタイリング剤を使うのもひとつの選択です。スタイリング剤を使う場合は、寝癖直し用のスタイリング剤を選びましょう。

通常、スタイリング剤には髪の毛をまとめる成分が含まれており、短時間で寝癖を直せます。保湿成分が入っているものも多く、ドライヤーの熱や乾燥から髪の毛を守ってくれます。

ただし、スタイリング剤によく使われる界面活性剤やシリコン、メントールという成分は、毛穴詰まりや頭皮の乾燥を招きやすいため注意が必要です。スタイリング剤を選ぶときは、どのような成分が入っているのかをしっかりと確認しましょう。

寝癖とはげに関連する疑問

ここでは、寝癖とはげに関連する疑問を5つ解説していきます。寝癖とはげに関して、正しい知識を手にいれましょう。

Q1.睡眠時の抜け毛は寝癖が原因?

寝癖が睡眠時の抜け毛の原因になることは、ほとんどありません。寝ている間の抜け毛は、通常のヘアサイクルによるものか、または傷んだ髪の毛が摩擦により切れてしまったものです。

ただし、上述したように寝癖がつくような習慣が抜け毛を招く要因にもなりえるため気をつけましょう。

Q2.寝癖がつかない=はげない?

「寝癖がつかない」と「はげない」は、イコールではありません。たしかに、寝癖がつかないのは、髪の毛をしっかりと乾かして寝ているという証拠です。このことは、頭皮環境にとってもよい習慣づくりができていることを示しています。

しかし、なにも対策を取っていないにもかかわらず寝癖がつかない場合、脱毛症を発症している可能性があります。脱毛症の初期症状のひとつは、髪の毛が細くなることです。髪の毛が細く柔らかくなると、寝癖がつきにくくなります。

このような状況が見られる場合は、一度、脱毛症を疑いチェックするのがおすすめです。

Q3.朝シャンは、はげ予防に効果的?

朝シャンは、頭皮に悪い影響を及ぼす可能性もあります。朝も夜もシャンプーで頭皮を洗うと、必要な皮質まで取り除いてしまうからです。

皮質が足りないと、乾燥しやすくなり薄毛につながります。シャンプーを使って髪の毛を洗うのは、1日1回までにしましょう。

Q4.寝癖とつむじはげの見分け方は?

寝癖であるつむじ割れとつむじはげは、見分けにくいため注意が必要です。

つむじのあたりは、寝癖によるつむじ割れが起きやすい部分です。一方、脱毛症はつむじ付近から進行することが多いとされます。脱毛症なのにつむじ割れと勘違いしてしまう方も、少なくありません。

つむじ割れとつむじはげの違いは、次のとおりです。

  • つむじ割れ(寝癖):つむじ部分で地肌が見えるほど髪の毛がぱっくりと割れている状態
  • つむじはげ:つむじ周辺の髪の毛が薄くなり頭皮が透けて見える状態

つむじ割れであれば、寝癖対策が有効です。しかし、つむじはげの場合は、きちんとした治療が必要でしょう。つむじ部分が気になるという方は、一度、病院で診てもらうことをおすすめします。

Q5.正しいドライヤーの使い方は?

寝癖を防ぐ効果的な対策は、ドライヤーでしっかりと髪の毛を乾かしてから寝ることです。正しいドライヤーの使い方を知っておくと、短時間できちんと髪の毛を乾かせます。

まずドライヤーを使う前に、タオルで髪の毛の水分を取ります。タオルでごしごし擦ると髪の毛が傷んでしまうため、軽く叩くようなイメージで水分を取り除きましょう。

ドライヤーは、20cmほど髪の毛から離して使います。毛先だけでなく髪の根元から乾かすことが大切です。

ドライヤーで髪の毛を乾かすと、髪の毛が冷めていくときに水分を少し含んでしまいます。この残った水分が寝癖の要因です。ドライヤーの最後には冷風機能を使い、髪全体を冷やすのを忘れないようにしてください。

まとめ

寝癖とはげには直接の関係性はありません。しかし、寝癖がつく習慣や環境が、はげの要因になりうるのは事実です。とくに髪の毛が濡れた状態のまま寝ることは、頭皮や髪の毛にとって大きなダメージに繋がります。

入浴後は、髪の毛をしっかりとドライヤーで乾かしましょう。また、大量の寝汗をかくことがないように、寝室の環境を整えたり速乾性のある寝具を用いたりするのもよい対策です。

寝癖なのか、それともはげなのかが見分けがつかない場合は、一度、カウンセリングを検討してみてはいかがでしょうか。レバクリでは、AGAのオンライン診療を行っており、場所や時間を気にせず診察が受けられます。診察は無料のため、ぜひお気軽にご相談ください。