更新日:2024年07月01日
白髪染めで薄毛になる?はげるといわれる原因や頭皮への影響を解説
- 白髪染めそのものが直接はげる原因になることはない
- 白髪染めに含まれる化学物質による頭皮への刺激や、髪へのダメージが原因ではげや薄毛につながる可能性がある
- 白髪染め以外の選択肢としてヘアマスカラやヘアマニキュア、ヘアカラートリートメントなどがある
- 白髪と薄毛の原因は加齢や生活習慣の乱れなど共通する部分があるため、白髪が増えてきたら薄毛対策も大切
白髪は年齢とともに増えるものですが、見た目が気になり、白髪染めを使っている方や使用を検討している方もいるでしょう。しかし、「白髪染めによってはげないか心配」と考える方も多いのではないでしょうか。白髪染めをする際は、頭皮に与える影響や正しいヘアケアについて知っておくことが大切です。
本記事では、白髪染めと薄毛の関係性について解説します。白髪染めが頭皮に与える影響や、薄毛やはげの原因になるのかを説明し、安心して白髪染めを行うための注意点についてもお伝えします。白髪染めをすでにしている方や検討中の方は、ぜひ参考にしてください。
白髪染めではげる?薄毛との関係性
白髪染めがはげの直接の原因になることはありません。しかし、白髪染めに含まれる成分により、頭皮の腫れや炎症が引き起こされると、頭皮環境が悪化してはげる可能性があります。また、白髪染めの不適切な使用や頻繁な染色は、髪や頭皮に悪影響を与える可能性があるため注意しましょう。
白髪染めを使用する際は、頭皮に優しい製品を選び、説明書に従って使うことが大切です。髪と頭皮の健康を維持するために、過度の染色は避けましょう。
「白髪染めを使うとはげる」といわれる原因
「白髪染めを使うとはげる」といわれる原因は、主に以下の2つです。
- 頭皮への刺激
- 毛髪へのダメージ
上記のように、頭皮への刺激による頭皮環境の悪化、毛髪へのダメージによる髪のボリュームダウンなどが「白髪染めを使うとはげる」といわれる要因だと考えられます。それぞれの原因について見ていきましょう。
頭皮への刺激
白髪染めに含まれる化学物質は、頭皮に刺激を与える可能性があるため注意しましょう。とくに、白髪染めに含まれることがある「ジアミン」は、肌が敏感な人にとって刺激が強すぎる場合がある成分です。
この刺激により、頭皮の炎症やかゆみ、フケの増加といった問題が引き起こされることがあります。また、薬剤が頭皮に付着して毛穴が詰まると、毛髪の成長を阻害する可能性があります。これらの要因が積み重なることで、白髪染めの使用が脱毛やはげにつながることがあるでしょう。
毛髪へのダメージ
白髪染めの主成分はアルカリ性で、髪の毛に優しいとされる弱酸性とは反対の性質を持っています。白髪染めに含まれるアルカリ性の成分は、髪の毛のタンパク質に作用し、キューティクルを傷つけることがあります。キューティクルは髪の一番外側にある組織で、髪を保護する重要な役割を果たすものです。
キューティクルが損傷すると、髪が乾燥しやすくなり、ツヤを失って切れ毛や枝毛の原因となります。さらに、損傷が蓄積することで、髪の毛が細くなり、抜け毛につながる可能性があります。したがって、白髪染めの使用頻度を最小限に抑え、髪に優しい染料を選ぶことが大切です。
白髪染めではげるリスクを抑える4つのポイント
白髪染めによる頭皮への刺激や髪へのダメージを抑えるためには、美容師・理容師への依頼や日頃のケアが大切です。ここでは、白髪染めではげるリスクを抑える4つのポイントをお伝えします。
- 白髪染めは美容院や理髪店で行う
- 頭皮に優しい成分のヘアケア用品を選ぶ
- シャンプーの方法を見直す
- 頭皮マッサージをする
それぞれのポイントについて解説します。
1.白髪染めは美容院や理髪店で行う
白髪染めを自宅で行うと、適切な薬剤の選択が難しく、髪や頭皮へのダメージが大きくなる可能性があります。一方、美容院や理髪店では、美容師・理容師が髪質や白髪の状態を見て、白髪染めをして問題ないか、合う薬剤はどれかなどを判断し、施術を行います。自分で染めるよりも、白髪染めの頭皮への付着や残留するリスクも抑えられるでしょう。
また、施術後のアフターケアや、髪や頭皮に優しい商品のアドバイスも受けられます。自宅での白髪染めによるはげるリスクを抑えるためには、美容院や理髪店で専門のスタッフに任せることが賢明な選択といえるでしょう。
2.頭皮に優しい成分のヘアケア用品を選ぶ
白髪染めによるはげのリスクを抑えるためには、白髪染め剤はもちろん、普段のシャンプーも頭皮に優しい成分のものを選ぶことが重要です。刺激の強い成分を避け、マイルドな洗浄力であるアミノ酸系のシャンプーを使用しましょう。
頭皮に優しい成分のヘアケア用品を使うことで、頭皮への負担を最小限に抑え、健康的な頭皮と髪を維持できます。
3.シャンプーの方法を見直す
白髪染めによってはげるリスクを抑えるには、シャンプーの方法を見直すことも大切です。頭皮環境を良好に保てるよう、日頃から頭皮の汚れをしっかりと落とす洗い方を心がけましょう。
ただし、強い力でこすると頭皮や髪に負担をかけ、はげるリスクを高めてしまいます。指の腹を使い、シャンプーの泡を使って汚れを優しく浮かせながら洗ってください。
また、熱いお湯は髪や頭皮に負担をかけるため、38℃くらいで洗うことを心がけましょう。正しいシャンプーの方法を実践することで、白髪染めによるダメージを最小限に抑え、健康な髪を維持できます。
4.頭皮マッサージをする
白髪染めによる抜け毛やはげのリスクを抑えるには、頭皮マッサージを習慣化することが効果的です。頭皮マッサージは、血行を促進して毛根に栄養を行き渡らせることで、健康な髪の成長をサポートします。また、マッサージによる刺激が頭皮の細胞に作用し、発毛促進につながるとされています。
頭皮マッサージは、シャンプー時やヘアケアの際に行うのがおすすめです。頭皮マッサージにはさまざまな方法がありますが、重要なのは「押す」「擦る」「揉む」の3つの動作を組み合わせることです。頭皮全体を柔らかくすることを意識し、揉み解したり、特定のツボを押したりしてみてください。
ただし、過度に行うと逆に頭皮にダメージを与えてしまう可能性があるため、1日2~3回程度にしましょう。
白髪染め以外の白髪のケア方法
目立つ白髪をケアする方法には、一般的な白髪染め以外にもいくつか方法があります。具体的には、次の3つです。
- ヘアマスカラ
- ヘアマニキュア
- ヘアカラートリートメント
それぞれの違いやメリットなどを紹介していきます。白髪のケア方法の参考にしてください。
ヘアマスカラ
ヘアマスカラは、ブラシを使って一時的に白髪に色を付け、白髪を目立たなくする手軽なケア方法です。ヘアマスカラはシャンプーで簡単に落とせて髪へのダメージが少ないのが特徴です。
全体的に白髪が多い場合には向いていませんが、白髪が少しだけ生えてきた際に利用することで、白髪染めをする回数を減らせます。とくに、顔周りや髪を束ねた際に見える襟足の白髪が気になる場合など、特定の部分に限定して使用するのに適した方法です。手軽さが魅力のヘアマスカラは、白髪染めとは違った使い方ができる便利なアイテムといえるでしょう。
ヘアマニキュア
ヘアマニキュアは、従来の白髪染めが脱色後に染料で色を付けるのとは異なり、染料を髪の内部に浸透させて白髪をカバーする手法です。この方法では、頭皮トラブルを引き起こす可能性のある酸化染料が使用されていないため、ジアミンアレルギーを持つ人にとっても安全な代替品となり得ます。また、薄毛や抜け毛に悩む人も安心して使えます。
ヘアマニキュアには髪のキューティクルを守る効果もあるため、髪を柔らかくし、触り心地を改善できることもメリットです。しかし、髪の色を明るくすることはできず、大きくカラーチェンジをしたい場合には不向きであるといえます。また、色持ちが2~4週間と短い点にも注意が必要です。
ヘアカラートリートメント
ヘアカラートリートメントは、白髪の表面に色素を加え、定期的な使用を通じて白髪を徐々に染め上げるものです。これは、通常の白髪染めと異なり、髪のキューティクルを開かずに染色するため、髪のダメージを気にする必要がありません。
さらに、ヘアマニキュアと同様に、頭皮に対する刺激が少ないというメリットもあります。ヘアマニキュアと同じく、酸化染料を含まないため、頭皮や髪に優しく、白髪染めによる脱毛や薄毛のリスクを減らせます。しかし、白髪が染まるまでには継続的な使用が必要であり、即効性は期待できないという点がデメリットです。
白髪と薄毛の関係性
「白髪が気になるが、薄毛も心配」という人に向け、白髪と薄毛の関係性について解説します。
- 白髪と薄毛の原因は似ている
- AGA治療で白髪は黒くできないが薄毛への効果は期待できる
それぞれの内容について、詳しく見ていきましょう。
白髪と薄毛の原因は似ている
白髪が多くなる主な理由は、年齢を重ねることでメラノサイト(色素を作る幹細胞)が弱まることです。このメラノサイトの弱化が原因で白髪が増える現象は、直接的には薄毛とは無関係です。ただし、白髪と薄毛が直接的に関連していないとはいえ、白髪と薄毛の原因には以下のような共通点もあります。
- 食生活の乱れ
- 睡眠不足
- 紫外線
- ストレス
- 加齢
上記のように白髪と薄毛の原因には多くの共通点があるため、白髪が目立ち始めたと感じたら、薄毛を防ぐためにも早めに対策することが重要です。
AGA治療で白髪は黒くできないが薄毛への効果は期待できる
AGA治療は薄毛改善の効果が期待できますが、白髪を黒くすることはできません。AGA治療薬は、髪に黒い色素を付与する「メラノサイト」に作用することはなく、白髪染めのように髪を黒々とさせる効果は期待できないためです。
ただし、白髪がAGA治療薬の効果に直接関与することもなく、すでに白髪であっても治療薬を服用・使用することでAGA治療の効果が期待できます。
まとめ
白髪染めと薄毛・はげとの関係について解説しました。白髪染めそのものが直接はげる原因になるわけではありませんが、化学物質による頭皮への刺激や髪へのダメージが原因となり、結果的にはげや薄毛につながる可能性があります。
白髪染めによってはげるのを避けるために大切なのは、以下の4つのポイントです。
- 白髪染めは美容室や理容室で行う
- 頭皮に優しいヘアケア用品を選ぶ
- 正しい方法でシャンプーする
- マッサージで頭皮環境を整える
ヘアマスカラやヘアカラートリートメントなど、白髪染めに比べてダメージが少ない方法もあります。また、白髪と薄毛の原因は似ている部分もあるため、白髪が増えてきたら早めに薄毛の対策をとることが重要です。
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