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更新日:2024年07月10日

コロナの後遺症で抜け毛になる?抜け毛の原因や対処法を紹介

この記事のまとめ
  • コロナのストレスや栄養不足、運動不足で抜け毛が起こることがある
  • コロナの後遺症が原因で抜け毛が起こる場合もあると考えられている
  • ストレスや栄養不足などが原因のコロナ抜け毛にはストレスケアや食生活の改善が大切

「コロナ感染後に抜け毛が増えた」「コロナ禍になって抜け毛が気になるようになった」という方もいるのではないでしょうか。コロナの後遺症だけでなく、コロナの感染拡大によるストレスで抜け毛が起こる場合があります。抜け毛に悩んでいる場合は、原因を確認し、早めに対処するとよいでしょう。

本記事では、コロナ抜け毛の原因や対処法を解説します。コロナ禍以降に急に髪の毛が抜けるなどの悩みが生じた方は、参考にしてください。

コロナ抜け毛とは?

コロナ抜け毛とは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴って生じた抜け毛のことです。コロナ抜け毛は、コロナの感染やコロナに起因するストレス・栄養不良・運動不足、ワクチンの副反応などによって引き起こされると考えられています。ただし、コロナウイルスの抜け毛への作用は2024年5月時点で解明されておらず、研究が進められている段階です。

コロナ抜け毛が起こる原因

コロナ抜け毛の原因は、コロナの感染拡大に伴う精神的ストレスのほか、コロナ感染の後遺症やワクチン接種の副反応である可能性が考えられています。

ここでは、コロナ抜け毛が起こる原因についてみていきましょう。

コロナに対するストレス

コロナの感染とは関係なく、ストレスから抜け毛が起きる場合があります。

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、長い間自粛生活を求められました。コロナに対する不安や生活の変化によって心身に多くのストレスがかかり、結果的に抜け毛が増えるケースです。

コロナの後遺症

コロナに感染し、後遺症で抜け毛が起きている可能性もあります。コロナに感染すると、一般的な病気と同様に免疫低下・炎症反応が起こることでヘアサイクルが乱れたり髪に栄養が届きにくくなったりし、抜け毛を招くのではないかと考えられています。

ヘアサイクルは髪が生えてから抜け落ち、再び生えるまでの期間です。免疫低下によって成長期・退行期・休止期のヘアサイクルのうち多くの髪が休止期に入ることで、抜け毛が増えると考えられています。

コロナの後遺症による抜け毛は、部分的ではなく全体的に髪が抜けることが特徴です。コロナの後遺症で抜け毛がある場合、体のだるさや頭痛・微熱など、他の後遺症を併発していることが多いとされています。

ワクチン接種後の副反応

コロナのワクチン接種後に抜け毛が起こる場合もあるとされています。ワクチンには病原性を弱めた細菌やウイルスが含まれているため、感染時と同じ症状が副反応として生じる可能性はあるでしょう。

副反応は、基本的に時間の経過とともに落ち着きます。副反応による抜け毛の症状も、一時的であることが多いと考えられるため、ワクチン接種後の場合はしばらく様子をみるとよいでしょう。

コロナ抜け毛の対策方法

コロナ禍では感染に対する不安をはじめ、外出自粛や消毒などストレスにつながることが多々あります。コロナが原因でストレスを抱え、抜け毛の症状が出る場合があるでしょう。また、コロナ禍では栄養不良や運動不足も起こりやすく、それが原因で抜け毛が起きている可能性もあります。

ここでは、コロナ抜け毛の対策方法を紹介します。

栄養バランスを整える

コロナ禍では外出自粛により、自宅で食事をとることが増えた人は多いでしょう。自炊を面倒に感じ、ファストフードのテイクアウトや即席麺で食事を済ませていた人もいるかもしれませんが、そのような食事が続くと栄養不足を招いてしまいます。

栄養不足になると髪に十分な栄養が行き渡らず、抜け毛の症状が現れる可能性があります。食事を一品だけで済ませたり同じ料理ばかり食べたりするのは避け、肉や魚、野菜、果物などをバランス良く食べて髪の成長を促すことが大切です。

ストレスを解消する

コロナに対する警戒や感染に対する恐怖などでストレスを溜めてしまうと、抜け毛を招く可能性があります。ストレスが強くなると自律神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になって血管が収縮し、頭皮への血流が低下します。

お風呂でゆっくり湯船に浸かる、映画を観る、読書するなど自分にとってのストレス解消法を見つけ、適宜ストレスを発散することが大切です。

運動の習慣をつける

コロナ抜け毛の対策として、運動の習慣をつけることも大切です。コロナ禍では外出自粛で運動不足だった人も多いでしょう。運動不足になると頭皮の血流が悪くなり、髪に十分な栄養が届かなくなって抜け毛の原因になる恐れがあります。

運動することで、血流が良くなるだけでなく心を安定させるセロトニンというホルモンが分泌され、ストレスを解消する効果も期待できます。ウォーキングや軽いランニング、サイクリングなど自分にとって取り組みやすい運動を日々の生活に取り入れ、抜け毛を防ぎましょう。

コロナ抜け毛に悩む場合は病院で受診しよう

「コロナに感染してから抜け毛が増えた」「コロナ禍以降に抜け毛が気になるようになった」といった状況で悩んでいる場合は、早めに病院で受診しましょう。コロナ抜け毛を疑う場合は、主に皮膚科で受診できます。

コロナ抜け毛は自然に治ることが多いとされていますが、コロナ以外のAGA(男性型脱毛症)やびまん性脱毛症などが原因となって抜け毛が生じている可能性もあり、その場合は治療を行わないと抜け毛が進行しています。早期に受診して原因に合わせた対応をとることで、効果的に抜け毛を改善できるでしょう。

まとめ

コロナの感染拡大以降、ストレスや栄養不良、運動不足などが原因でコロナ抜け毛を起こす場合があります。ストレスや栄養不足などが原因の場合は、リフレッシュの機会を設けたり食生活を改善したりすることで、症状の改善を図ることが可能です。

コロナの後遺症によって抜け毛が起き、「悪化するのではないか」と不安に感じている場合は早めに病院で受診するとよいでしょう。

レバクリでは、AGAのオンライン診療を行っています。AGAは、成人男性に起こる進行性の脱毛症です。「原因がよくわからないけれど、最近抜け毛が増えたと感じる」といった悩みがある場合は、一度相談してみてはいかがでしょうか。

場所や時間にとらわれずにビデオチャットや電話で診察が受けられ、処方された薬は自宅など好きな場所に届きます。診察料は無料なので、ぜひご予約ください。

この記事の監修:

牧野 潤医師

慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会専門医。 医師免許取得後、株式会社ボストンコンサルティンググループにてヘルスケア・IT領域にて従事。 現在は慶應義塾大学医学部助教、美容医療を主としたJSKINクリニックを経営・監修、オンライン診療サービス「レバクリ」監修。

<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS) 日本乳癌学会