更新日:2026年04月03日
つむじがかゆい状態が続き、悩んでいる方もいるかもしれません。つむじがかゆい原因は、頭皮の乾燥やニキビのほか、皮脂の過剰分泌なども考えられます。 また、つむじのかゆみとはげに直接的な関係はありませんが、症状によっては薄毛につながる可能性もあります。 本記事では、つむじがかゆいときに考えられる原因や対処法、薄毛との関係について解説します。つむじのかゆみが気になる方は、参考にしてみてください。

つむじがかゆいと感じる原因として、頭皮の乾燥や頭皮ニキビなどのほか、脂漏性皮膚炎(しろうせいひふえん)といった皮膚疾患も挙げられます。
この項では、つむじのかゆみを引き起こす6つの原因を紹介するので、自分に思い当たる症状がないか確認してみてください。
つむじがかゆいと感じる原因として、頭皮の乾燥が挙げられます。冬になると手がカサカサしてかゆくなるような、乾燥肌の人に起こりやすい症状です。乾燥した肌は水分不足のため、皮膚のバリア機能が低下し、外的刺激にも敏感になります。
乾燥肌の原因には、加齢による保湿機能の低下や暖房の影響のほか、洗浄力の強過ぎるシャンプーの使用といった頭皮に負担をかけるヘアケアなどが挙げられます。乾燥によるつむじのかゆみがある場合は、洗髪後の頭皮用ローションを活用するなど、頭皮全体の保湿を意識することが大切です。
かゆい箇所に触れたときに膨らみや痛みを感じるのであれば、頭皮ニキビの可能性もあります。頭皮ニキビは、過剰な皮脂分泌や毛穴の詰まりが原因で発生します。
頭皮は皮脂腺が多く、髪の毛に覆われて通気性が悪いため、アクネ菌などの雑菌が繁殖しやすい環境です。そのため、シャンプーのすすぎ残しやスタイリング剤の付着といった外部刺激が重なると、炎症によるニキビができやすくなります。
また、ニキビをかきむしることにより、かさぶたができ、さらにかゆみを引き起こすケースもあります。頭皮ニキビができた場合は、清潔を保ち、刺激を与えないようにすることが大切です。
つむじがかゆい状態が続く場合、アタマジラミがいる可能性も考えられます。アタマジラミとは、人の血を吸う寄生虫です。頭部に寄生しており、頭皮の毛細血管から血を吸うことにより頭皮でアレルギー反応が起き、かゆみが生じます。
アタマジラミは、頭部が接触することにより感染し、保育園や小学校など、子どもが集団活動をする場で発生する傾向があります。大人であっても、幼い子どもと生活している場合は子どもと接触することでアタマジラミに感染し、つむじがかゆくなるケースが考えられるでしょう。
汗疹による炎症も、つむじがかゆくなる原因の一つです。汗をかくと、汗とフケ・ホコリが混ざり汗腺がふさがれやすくなります。汗腺がふさがった場合、毛穴から汗を排出できません。その結果、皮膚に炎症が起き、赤いぶつぶつやかゆみを引き起こす紅色汗疹になる可能性があります。
夏場に大量の汗をかいたときにかゆみが生じる場合は、紅色汗疹の可能性があります。紅色汗疹は、高温多湿下での運動や、通気性の悪い衣類を着ていることでも発生しやすくなります。ただし、汗をかくこと自体は体温調節のために必要であり、悪いことではありません。汗をかいたときはこまめに拭き取るなど、衛生的な環境を整えることが大切です。
脂漏性皮膚炎も、つむじがかゆくなる原因として挙げられます。脂漏性皮膚炎の原因は明確にはなっていませんが、成人型脂漏性皮膚炎の原因の一つとして考えられるのは、マラセチア菌というカビ(真菌)の増殖です。皮脂の過剰分泌や乾燥、紫外線などによる影響が重なって脂漏性皮膚炎を引き起こすと考えられています。
脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌量が多い箇所に発症しやすく、頭皮に発症するリスクがあります。かゆみ以外の症状として、赤みやフケなども挙げられます。
脂漏性脱毛症とは、脂漏性皮膚炎にともなう脱毛を指し、医学的に正式な名称ではありません。脂漏性皮膚炎を放置すると頭皮の炎症やかゆみなどが長引き、掻破により一時的に抜け毛が増えることがあります。
脂漏性皮膚炎は早めに適切な治療を行うことで改善が期待できるため、頭皮の赤みやかゆみ、フケなどの症状が現れたら、医療機関を受診することが大切です。適切な治療によって炎症を抑えることで、脂漏性皮膚炎による抜け毛のリスクを軽減できます。
脂漏性脱毛症の特徴について詳しく知りたい方は、「脂漏性脱毛症とは?AGAとの違いや治療法を解説」も併せてご覧ください。
つむじがかゆくなる原因には、ヘアケア用品に対するアレルギー反応のケースもあります。シャンプーやコンディショナー、カラー剤などに含まれる成分が肌に合わない場合、炎症によってかゆみを感じることがあります。
新しいヘアケア用品を使い始めてかゆみが出た場合は、その製品が肌に合っていない可能性があります。また、以前から使用しているシャンプーやコンディショナーでも、体質の変化などによってかゆみを感じる場合もあります。
ヘアケア用品は日常的に使用するものです。そのため、刺激の少ないものを選んだり、製品を変える際はパッチテストを行ったりするのがおすすめです。
つむじがかゆいからといって、必ず薄毛につながるわけではありません。ただし、つむじのかゆみが頭皮環境の乱れによって生じている場合、結果として薄毛につながる可能性もあります。この項では、薄毛につながる可能性がある症状にはどのようなものがあるのかを解説します。

この記事の監修:
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
つむじのかゆみと薄毛には、直接的な因果関係はないことが多いでしょう。
薄毛は、主に髪の成長サイクル(ヘアサイクル)の乱れによって進行します。髪の毛は成長期・退行期・休止期というサイクルを繰り返しながら生え変わりますが、このサイクルが乱れて成長期が短くなると、十分に成長しないまま髪の毛が抜けてしまいます。
一方、かゆみは頭皮の乾燥や皮脂の過剰分泌、炎症などによって起こり、薄毛の直接的な原因ではありません。ただし、こうした頭皮環境の乱れが続くと、毛髪の成長に良好な環境とはいえないため、結果的に抜け毛が増える可能性があります。
薄毛は主にヘアサイクルに起因するものの、かゆみの原因によっては、薄毛につながる可能性があります。頭皮の炎症やフケが原因でかゆみが生じているのであれば、髪の毛の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
脂漏性皮膚炎や頭皮湿疹などによる炎症は、すぐに薄毛につながるわけではありません。しかし、頭皮のトラブルは、頭皮環境が悪化しているサインであり、育毛や発毛が妨げられる可能性があります。
その状態が長引けば、健康な髪が育ちづらくなったり抜け毛が増えたりし、薄毛の進行につながる可能性もあります。そのため、頭皮に炎症があるときは放置せず、医療機関を受診しましょう。
つむじにかゆみがあり、フケが目立つ場合、頭皮に何らかのトラブルが起きているサインかもしれません。
フケは、以下の2種類に分けられます。
これらのフケが汗やホコリ、皮脂と混ざることで毛穴をふさぎ、頭皮環境を悪化させ、結果として髪の毛の健やかな成長を妨げるおそれがあります。
薄毛の原因や脱毛症の種類については、「薄毛の原因は?男性・女性に多い症状や対策・予防方法も紹介」をご覧ください。
つむじがかゆいときの対処法として、頭皮に合ったシャンプーを選ぶことや睡眠や食生活の見直しなどが挙げられます。この項で紹介する対処法を試してもかゆみが収まらない場合は、医療機関の受診も検討しましょう。
つむじのかゆみを改善するためには、日々のヘアケア方法の見直しが重要です。まず、自分の頭皮タイプに合ったシャンプーを選びましょう。
以下の表は、頭皮タイプ別のおすすめシャンプー選びのポイントです。
| 頭皮のタイプ | 選ぶべきシャンプー | 避けるべき成分 |
|---|---|---|
| 乾燥タイプ | 保湿成分が豊富なもの | 界面活性剤が入った強い洗浄成分(「ラウリル硫酸Na」「ラウレス硫酸Na」など)のもの |
| 脂性タイプ | 適度な洗浄力があるもの | シリコン・油分が多いもの |
| 敏感タイプ | 低刺激・無添加のもの | 香料、着色料、防腐剤など刺激になりやすい成分 |
シャンプーをする際は爪を立てず、指の腹を使って優しく洗います。また、シャンプーやコンディショナーが頭皮に残ると炎症を引き起こす可能性があるため、しっかりと洗い流すのも大切です。お湯の温度は38度前後に設定し、必要な皮脂まで洗い流さないことも心掛けましょう。
また、髪や頭皮が濡れたままだと雑菌が繁殖しやすくなるので、洗髪後はドライヤーで乾かすのも大事なポイントです。ただし、長時間のドライヤーは頭皮を乾燥させるため、タオルドライをしっかりと行い、使用時間を短くするのがおすすめです。
最後に、頭皮の乾燥を防ぐため、保湿ローションを使いましょう。赤みやベタつきが悪化する場合は使用を中止して医療機関受診を検討しましょう。
生活習慣が直接的につむじのかゆみを予防・改善するわけではありませんが、生活習慣を改善することで間接的に頭皮の健康に寄与する可能性があります。
まずは睡眠の質を高めることから始めましょう。質の良い睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、細胞の修復・再生が促進されることで間接的に頭皮の健康をサポートできると考えられます。
また、バランスの取れた食事も大切です。特に亜鉛やビタミンB群、良質なタンパク質などの栄養素は、健康な頭皮と髪の毛の維持に欠かせません。
健康な髪に必要な栄養素として、下記が挙げられます。

適度な運動によって血行が促進されると、頭皮への酸素・栄養供給が促されることが期待できます。また、ストレス管理のために、リラクゼーションや趣味の時間を持つことも大切です。過度なストレス状態が続くと自律神経のバランスが乱れ、血管が収縮して血流が悪くなる可能性があります。
ヘアケア方法や生活習慣を見直してもかゆみが治まらなかったり、湿疹やできものなどが見られたりする場合は、皮膚科を受診するのが望ましいでしょう。つむじのかゆみを改善するためには、原因を検討し原因に応じた対応を行う必要があるためです。
一方、つむじのかゆみとともに薄毛の進行が気になる場合は、AGAクリニックへの相談も選択肢の一つです。AGAクリニックでは、医師が薄毛の進行度合いや原因を判断し、状況に応じて内服薬や外用薬による治療を提案します。
AGAは進行性の症状であるため、早期の治療開始が大切です。また、オンライン診療を利用すれば、自宅や希望の場所で医師の診察を受け、処方された薬は自宅で受け取ることができます。
AGAについて詳しく知りたい方は、「AGAとは?抜け毛・薄毛が進行する男性型脱毛症について分かりやすく解説」を参考にしてみてください。

薄毛の原因は診察しないと分からないため、まずは医師に相談してみてください。かゆみや薄毛を放置すると、状態が悪化してしまうケースもあります。現状を客観的に把握することで、治療の必要性や選択肢を冷静に検討できるでしょう。
つむじがかゆい原因は、頭皮の乾燥やニキビ、脂漏性皮膚炎などさまざまなものが考えられます。また、つむじのかゆみと薄毛には直接的な因果関係はないことが多いですが、頭皮トラブルが長期間続くと、健康な髪が育ちづらくなったり抜け毛を招いたりして薄毛につながる可能性もあります。
自分でできる対処法としては、頭皮タイプに合ったシャンプー選びや正しい洗髪方法の実践、睡眠や食生活の見直しなどが挙げられます。これらを試してもかゆみが改善されない場合や、湿疹やできものが見られる場合は、皮膚科の受診をおすすめします。また、つむじ周りの薄毛が気になる場合は、AGAクリニックへの相談も検討してみましょう。