更新日:2026年07月17日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
頭皮がカサカサして乾燥が気になる方もいるかもしれません。頭皮の乾燥の主な原因は、洗浄力の強いシャンプーや熱いお湯での洗髪などです。症状として、乾性フケやかゆみ、炎症などが出る場合があります。主な対策は、ぬるま湯と洗浄力の優しいシャンプーの使用や頭皮の保湿、部屋の加湿などが挙げられます。セルフケアで良くならない、または強いかゆみなどの症状がある場合は、医師へ相談してください。
頭皮の乾燥は、洗浄力の強いシャンプーや熱いお湯での洗髪など日々のヘアケアが原因で起こることがあります。これらが頭皮のうるおいを奪い、乾燥を招くことがあります。主な原因を順にみていきましょう。
頭皮の乾燥を引き起こす原因の一つが、洗浄力の強いシャンプーの使用です。多くの市販シャンプーには、ラウリル硫酸Naなどの刺激が強めの洗浄成分が使われており、泡立ちが良く脱脂力が強いという特徴があります。洗浄力が強すぎる製品は、頭皮に必要な皮脂まで過剰に洗い流してしまうおそれがあります。
頭皮を覆う皮脂膜の役割は、外部の刺激から頭皮を守ることや、水分蒸発を防ぐことなどのバリア機能です。洗浄力の強いシャンプーで皮脂膜が壊されると、頭皮のバリア機能が低下し、慢性的な乾燥状態を引き起こす可能性があります。
たとえ洗浄力が強くなくても、1日に何度も洗髪すると必要な皮脂まで落としてしまい、頭皮の乾燥を招きます。頭皮には、アクネ菌や表皮ブドウ球菌、カビの一種であるマラセチア菌といった常在菌が存在するといわれ、菌のバランスで病原性のある菌の増殖を抑えています。しかし、1日に何度も洗浄を繰り返すと常在菌のバランスが崩れ、頭皮の皮膚疾患やトラブルにつながる可能性があるのです。洗髪は1日1回を目安にしましょう。
熱いお湯での洗髪も、頭皮の乾燥を招く原因の一つです。40℃を超えるような熱いお湯は、本来残すべき皮脂まで落としてしまう可能性があります。38℃前後の温度で洗うことで、頭皮への負担を抑えながら汚れを落とせます。
頭皮や髪を濡れたままにしておくことも、頭皮の乾燥を引き起こす原因になり得ます。洗髪後に水分を拭き取らず頭皮が湿った状態が続くと、マラセチア菌が増殖する可能性があります。雑菌の繁殖は、かゆみや炎症、フケなどの頭皮トラブルの一因です。また、その頭皮トラブルによりバリア機能が損なわれて保水能力が低下し、乾燥につながる場合があります。
ドライヤーの温風も、使い方によっては頭皮の乾燥を起こす原因になります。短時間で乾かそうとして吹き出し口を頭皮に近づけすぎると、頭皮が必要以上に高温にさらされ、過乾燥になるおそれがあります。また、一箇所に集中して当て続けることも良くありません。
さらに、ドライヤーの使用時間が長くなると、頭皮に負担をかける場合があります。ドライヤー前に十分なタオルドライをして、ある程度乾かしておくのがおすすめです。
頭皮の乾燥が進むと、頭皮のカサカサや乾性フケ、かゆみ・炎症などの症状が現れることがあります。症状を確認して頭皮の状態を知ることが、適切なケアにつながります。
頭皮が乾燥すると、表面がカサカサしたり、白く細かい乾性フケが出たりします。乾性フケは、乾燥でターンオーバー(肌の新陳代謝)が早まり、未熟な角質がはがれ落ちたものです。
白く細かい粉のようなフケが出ている場合、頭皮に必要な皮脂が落ちてうるおいが不足している可能性があります。フケを洗い流そうと過度にシャンプーするのは逆効果のため、うるおいを守るケアを心掛けましょう。
なお、黄色くベタついて大きいフケは、脂漏性皮膚炎など別の原因が考えられます。
乾燥によって角質層に隙間ができると、外部からの刺激に弱くなり、かゆみを引き起こすことがあります。シャンプーの残留成分や空気中のホコリなどが頭皮を刺激するほか、フケ自体が刺激となってかゆみを感じるケースもあります。
頭皮を強くかきむしると、小さな傷から雑菌が入り、赤みや腫れをともなう炎症を起こすおそれもあるため、注意が必要です。炎症が悪化するとバリア機能がさらに低下し、セルフケアだけでは改善が難しくなる場合もあります。
頭皮の乾燥を防ぐには、できるだけ刺激を与えず、うるおいを守るケアが大切です。日々のセルフケアで実践していきましょう。
頭皮の乾燥を防ぐには、ぬるま湯と洗浄力の優しいシャンプーで洗髪するのがおすすめです。お湯の温度が高すぎると皮脂が過剰に洗い流されるため、38℃前後に設定しましょう。
シャンプーは「アミノ酸系」や「ベタイン系」の界面活性剤を主成分としたマイルドなものがおすすめです。余分な皮脂汚れを落としながら、必要なうるおいを守って洗えます。
洗うときは指の腹を使い、ゴシゴシこすらないことがポイントです。
タオルドライでドライヤーの時間を短くすることも、頭皮の乾燥対策になります。髪を乾かす前に、吸収性の高い清潔なタオルで頭皮の根元の水分から優しく拭き取ります。その後、毛先の水分を取っていきましょう。
タオルドライを丁寧に行うと、ドライヤーを当てる時間を短縮でき、熱による過乾燥を防げます。ゴシゴシ強く拭くと頭皮や髪の摩擦になり、抜け毛の原因にもなりかねないため、優しく押さえるように拭きましょう。
入浴後は頭皮が乾燥しやすいため、保湿ケアを取り入れるのがおすすめです。洗髪して乾かしたあとに、頭皮用の保湿ローションなどでうるおいを補いましょう。乾燥肌に使われる保湿剤には、ヘパリン類似物質配合の製品などがあります。
また、油っぽいフケやかゆみが強い場合は脂漏性皮膚炎など別の原因が考えられ、市販の保湿剤で悪化する可能性もあります。使用前に医師や薬剤師に相談すると安心です。つけすぎは毛穴詰まりの原因になるため、適量を心掛けましょう。
加湿器で部屋の湿度を調節することも、頭皮の乾燥を防ぐのに役立ちます。頭皮は肌と同じように、気温や湿度で水分が奪われやすいためです。
特に、冬は乾燥しやすく、室内では暖房によって湿度が40%を下回ることもあります。加湿器で湿度を50〜60%に保つことで、空気の乾燥による頭皮のダメージを減らせるでしょう。湿度が上がりすぎることも良くないため、自動調節機能のある加湿器の使用もおすすめです。
紫外線を長時間浴びないことも、頭皮の乾燥対策につながります。肌の保湿にかかわるコラーゲンやエラスチンが紫外線で破壊されると保水力が低下し、乾燥を引き起こすおそれがあるためです。
また、紫外線で頭皮の皮脂が酸化して「過酸化脂質」に変化すると、頭皮を刺激して乾燥や炎症を悪化させる可能性があります。外出時はUVカット効果のある日傘や帽子を活用しましょう。
ただし、帽子の長時間着用は熱や湿気がこもりやすいため、通気性の良い素材を選び、屋内ではときどき外して湿気を逃がしましょう。
頭皮の乾燥対策には、体の内側からのケアも役立ちます。髪の材料となるタンパク質に加え、肌のターンオーバーを助けるビタミンA・B群・C・Eなどをバランス良く摂りましょう。肉や魚、卵、野菜、果物を組み合わせるのがおすすめです。
また、体内の水分が不足すると乾燥しやすくなるため、こまめな水分補給も心掛けましょう。栄養バランスの偏りや水分不足は、頭皮環境の悪化につながることがあります。
頭皮の乾燥そのものが直接的に抜け毛を招くことはありません。しかし、乾燥が引き起こすトラブルが間接的に抜け毛を招くことはあります。たとえば、乾燥による炎症でかゆみが生じ、頭をかくことで物理的な刺激から一時的に抜け毛が増える場合があります。
頭皮の乾燥は抜け毛と関連することがあるため、悪化すると薄毛が進行するリスクもあります。早めに対策して、健やかな頭皮環境を保ちましょう。
なお、抜け毛や薄毛そのものが気になる場合は、AGA(男性型脱毛症)など別の原因も考えられます。AGAであれば自然治癒は難しいため、早めに医師へ相談しましょう。
頭皮の乾燥について、よくある疑問と回答をまとめました。気になる点の解消に役立ててください。
頭皮の乾燥が治らないのはなぜですか?
シャンプーの洗浄力が合っていない、洗いすぎ、保湿不足などが続いていると、乾燥が治りにくくなります。また、強いかゆみやフケがなかなか治らない場合は、脂漏性皮膚炎など別の原因の可能性もあります。長引く頭皮の乾燥は、皮膚科で相談しましょう。
メンズにおすすめの頭皮の乾燥対策はありますか?
男性向けのシャンプーは洗浄力の高いものが多くあり、人によっては必要な皮脂が奪われて乾燥することがあります。洗浄力の高いシャンプーで頭皮の乾燥を感じる場合は、洗浄力のマイルドなシャンプーに変え、1日1回の優しい洗髪と入浴後の保湿を心掛けるのがおすすめです。
頭皮の保湿に市販の保湿剤は使えますか?
頭皮用の保湿ローションや、ヘパリン類似物質配合の保湿剤などが使えます。ただし、フケやかゆみの原因は乾燥だけとは限らないため、使用前に医師や薬剤師に相談すると安心です。
頭皮の乾燥の主な原因には、洗浄力の強いシャンプーや熱いお湯での洗髪、洗いすぎ、ドライヤーの熱などがあります。乾燥した頭皮では、カサカサした肌質や白く細かい乾性フケ、かゆみ、炎症などの症状が現れることがあります。
頭皮の乾燥対策としては、38℃前後のぬるま湯と洗浄力の優しいアミノ酸系シャンプーを使い、入浴後に頭皮を保湿することが大切です。ほかにも、加湿器で室内湿度を50〜60%に保つ、紫外線を防ぐ、栄養バランスの良い食事や水分補給を心掛けるといったケアも役立ちます。
頭皮の乾燥を放置すると、抜け毛や薄毛のリスクを高める可能性があります。正しいケアを続けても改善しない場合や、抜け毛が気になる場合は、早めに医師へ相談しましょう。通院が難しい方は、自宅から受診できるオンライン診療も選択肢の一つです。
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| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
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| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
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費用について
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