更新日:2026年08月27日


この記事の監修
慶應義塾大学医学部卒業。日本形成外科学会認定専門医。 医師免許取得後、外資系経営コンサルティング企業のヘルスケア・IT領域にて従事。 慶應義塾大学医学部助教を経て、美容医療を主としたJSKINクリニック、及びオンライン診療サービス「レバクリ」監修。
<所属学会> 日本形成外科学会 日本美容外科学会(JSAPS)
「髪が薄くなってきたけど、AGAの初期症状かな」と不安に感じていませんか?AGAは進行性の脱毛症のため、早期に対策を始めることが重要です。本記事では、AGAの初期症状や発症のメカニズム、セルフチェック方法を解説します。AGAの対策や予防方法、症状が気になる場合の受診先も紹介するので、参考にしてください。
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AGA(男性型脱毛症)は、思春期以降の男性に見られる進行性の脱毛症です。幅広い年代で起こりうるもので、主に前頭部や頭頂部から薄毛が進行するのが特徴です。まずは、AGAが起こるメカニズムと原因を紹介します。
髪の毛には、成長期・退行期・休止期というヘアサイクル(毛周期)があります。それぞれの期間の目安は以下のとおりです。
毛髪はこの3つの段階を経て、通常3〜8年かけて新しい毛に生え変わります。 しかし、AGAになると成長期が短くなり、毛髪が太く育ちきらないまま抜け落ちてしまいます。 AGAを引き起こす要因の一つが、男性ホルモンのテストステロンです。テストステロンが「5αリダクターゼ」という酵素の働きにより、「DHT(ジヒドロテストステロン)」に変換されます。DHTが毛乳頭細胞にある受容体(アンドロゲンレセプター)と結合すると、TGF-βなどの脱毛を促す因子が誘導され、毛母細胞の増殖が抑えられてしまいます。結果、ヘアサイクルの成長が短縮し、髪が太く成長する前に抜けてしまうのです。

頭頂部や生え際はDHTの影響を受けやすい部位だと考えられているため、AGAを発症するとつむじや前髪が薄くなりやすい傾向があります。
AGAの主な原因は、以下のとおりです。
1つめは遺伝です。AGAは遺伝によって発症リスクが変わるとされており、近親者にAGAの人がいると、発症リスクが高まる可能性があります。 2つめは、男性ホルモンの作用です。AGAは男性ホルモンの「量」そのものではなく、テストステロンがDHTへ変換される量や、毛乳頭細胞の受容体への感受性が関わります。これらには遺伝的な個人差があり、DHTの影響を受けやすい人ほどAGAが進みやすいと考えられています。

AGAの直接的な原因ではありませんが、血流の悪化も抜け毛の原因の一つと考えられるでしょう。血流が悪化すると、髪の成長に必要な栄養が頭皮に届きにくくなり、頭皮環境に影響を与える一因となります。結果として、抜け毛が起こりやすくなる可能性があります。

ここでは、AGA(男性型脱毛症)の3つの初期症状を紹介します。1つでも当てはまる場合は、AGAが進行している可能性があります。気になる方は、早めの対応を検討しましょう。
AGAの初期症状として代表的なのが、毛量の減少です。AGAによって髪の成長期が短くなると、髪が育ちきる前に抜け、抜け毛が増えていきます。次のような変化に心当たりがある場合は、毛量が減り始めているサインかもしれません。
1つでも心当たりがある場合は、AGAの初期症状の可能性があります。
毛質に関する症状も、AGAの初期サインの一つです。次のような症状が挙げられます。
整髪料の重みで髪が寝てしまい、セットしづらくなったことがきっかけでAGAを意識する人も多いようです。1つでも当てはまる方は、AGAの初期症状が現れている可能性があります。
生え際の後退や地肌の透けといった生え方の変化も、AGAの主な初期症状です。AGAは前頭部(生え際)や頭頂部から進行しやすく、髪が薄くなる範囲が少しずつ広がっていきます。具体的には、次のような変化が見られることがあります。
生え際や頭頂部が薄くなってきた場合は、AGAの初期症状の可能性があるといえるでしょう。
AGA(男性型脱毛症)が発症する年代や進行状況は人それぞれですが、初期症状には共通した特徴が見られます。 髪と頭皮の状態について、以下をチェックしてみましょう。
該当する項目が多いほど、AGAの可能性があると考えられます。なかでも、「髪が細くなってきた」「産毛が増えてきた」といった髪質の変化は、AGAの初期症状として現れる典型的なものです。 なお、健康な人でも髪は1日に50〜100本程度自然に抜けますが、それ以上に抜け毛が増えたと感じる場合は注意しましょう。 ただし、上記に記載したチェックリストはあくまでも目安程度のもので、最終的な判断は医師の診察が必要です。気になる症状がある場合は、専門の医療機関を受診して確認してもらいましょう。

AGAの初期症状に心当たりがあっても、「まだ大丈夫」と様子を見てしまう方もいるかもしれません。しかし、AGAは進行性のため、放置すると薄毛は徐々に広がり自然に改善することはありません。
AGAは、DHT(ジヒドロテストステロン)の影響でヘアサイクルの成長期が短くなり続けます。髪が十分に育つ前に抜けることが繰り返されると、毛包が少しずつ小さくなる「ミニチュア化」が進み、産毛のような細く短い毛が増えていきます。ミニチュア化が進んだ毛包は元の状態に戻りにくいとされているため、薄毛が目立ってからの対策は困難です。 一方で、AGAは早く対策を始めるほど、進行の抑制や毛髪の現状維持が期待できます。初期サインに心当たりがある場合は、放置せず早めに医師へ相談することが大切です。
ここでは、AGA対策や髪の健康を育む土台づくりのための予防方法を紹介します。
| 方法 | 具体的な取り組み |
|---|---|
| 生活習慣の改善 | ・タンパク質を中心に栄養バランスに配慮した食事 ・約6〜8時間の質の良い睡眠 ・喫煙や過度な飲酒は控えること |
| 頭皮環境の改善 | ・38℃前後のぬるま湯で優しく洗う ・シャンプーは1日1回が目安 ・髪が濡れたまま寝ない ・頭皮マッサージで血流を促す |
| ストレス対策 | ・腹式呼吸を取り入れる ・好きな音楽を聴いてリラックスする |
| 医療機関の受診 | ・早めに医師へ相談する ・通院が難しければ、オンライン診療も選択肢に入る |
生活習慣の改善は、抜け毛や発毛促進に直接影響を与えることはありませんが、頭皮や髪の環境を整えることにつながります。髪の主成分であるタンパク質を中心に栄養バランスに配慮した食事を摂りましょう。 質の良い睡眠も生活習慣を整えるうえで欠かせないものです。成人の適切な睡眠時間は約6~8時間と考えられています。質の良い睡眠を十分に取るためにも、夜間のスマホは避けたり、日中は積極的に体を動かしたりとできることから始めてみましょう。 また、喫煙や過度なアルコールの摂取は髪に必要な栄養を消費したり血流を妨げたりするため、控えめにしましょう。
参考:厚生労働省「成人のためのGood Sleepガイド」 参考:厚生労働省「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」
頭皮環境を整えることも大切です。以下のことに心当たりがある人は注意しましょう。
シャンプーのし過ぎや頭皮を刺激する洗い方、髪が濡れたままの睡眠は、頭皮環境の悪化につながります。熱いシャワーは頭皮の乾燥を招くため、38℃前後のぬるま湯にしましょう。あわせて、頭皮マッサージで血流を促す方法もあります。指の腹で頭頂部から側面、後頭部へと、小さな円を描くように優しくほぐしましょう。
強いストレスが続くと、ホルモンバランスや頭皮環境に影響を与え、一時的な抜け毛(休止期脱毛症)の原因になることがあります。 健やかな髪を育てる土台を作るためにも、腹式呼吸を繰り返してリラックスしたり好きな音楽を聴いたりして、なるべくストレスを溜めこまないようにしましょう。
参考:厚生労働省「こころと体のセルフケア」
AGAの初期症状を感じたら、早めに医療機関を受診することが大切です。AGAは遺伝や男性ホルモンが主な原因となる進行性の脱毛症です。セルフケアだけでAGAの進行そのものを止めるのは難しいとされています。 早期に専門的な治療を開始することで、薄毛の進行を抑制する効果が期待できます。 通院する時間がとれない場合は、オンライン診療も選択肢の一つです。オンライン診療なら、スマートフォンやパソコンのビデオ通話で自宅から医師の診察を受けられるため、知人に知られるリスクが少ないでしょう。また、処方薬は配送で受け取れます。クリニックにもよりますが、プライバシーに配慮して送り主が分かりにくい梱包で届けてくれるサービスもあります。 「クリニックに行くのはハードルが高い」という方は、レバクリを通じたオンライン診療の利用を検討してみてください。初診・再診の診察料は発生せず、自宅など好きな場所から診察を受けられます。
AGA(男性型脱毛症)の初期症状について、よくある疑問に回答します。
「はげてきた」と感じたら、もうAGAは進行していますか?
必ずしも進行しているとは限りませんが、生え際の後退や髪が細くなるといった変化は、AGAの初期サインのことがあります。薄毛の原因がAGAではないこともあるため、放置せず早めに医師へ相談するようにしましょう。
AGAの初期とストレスによる一時的な薄毛はどう見分けますか?
AGAは進行性で、前頭部や頭頂部を中心に少しずつ薄毛が広がるのが特徴です。一方、一時的な要因による抜け毛は、ストレスなどの原因が解消されると落ち着くこともあります。しかし、自分で見分けるのは難しいため、自己判断せずに医療機関で薄毛の原因を判断してもらいましょう。
髪が薄くなってきたら、市販の育毛剤で対処できますか?
育毛剤は頭皮環境を整える目的のもので、AGAそのものを治療したり、発毛を促したりする効果は認められていません。AGAが疑われる場合は、AGA治療薬などによる医学的なアプローチが基本です。気になる場合は医師に相談しましょう。
AGAの初期症状には、毛量や毛質、髪の生え方の変化が挙げられます。AGAの症状は、男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)の影響でヘアサイクルの成長期が短縮されることで現れます。 症状が気になる場合は、髪の細さや抜け毛の量を確認してみましょう。ただし、最終的な判断は医師の診察が必要です。 AGAは進行性で、放置すると薄毛が徐々に広がってしまうため、早期の対策が重要です。生活習慣の改善や頭皮環境の改善などがありますが、セルフケアだけではAGAの進行を止めるのは難しいとされています。専門的な治療を受けるためには、医療機関の受診を検討しましょう。 通院する時間が取りにくい場合は、オンライン診療も選択肢の一つです。
レバクリを通じた診療では、スマートフォンなどのビデオ通話で医師の診察を受けられます。 薄毛が気になり始めた方は、早めに相談を検討してみてください。
厚生労働省「睡眠対策」 厚生労働省「こころと体のセルフケア」
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AGA治療は、主に内服薬・外用薬で行われます。
| 代表的な成分 | 分類 | 主な効果 |
|---|---|---|
| フィナステリド・デュタステリド | 内服薬 | 抜け毛の進行を食い止める |
| ミノキシジル | 内服薬・外用薬 | 毛包を活性化させ発毛を促す |
治療期間について
効果実感には個人差がありますが、ヘアサイクル改善のため3ヶ月〜半年ほどの継続が推奨されます。
費用について
AGA治療は、保険適用外の「自由診療」です。対面診療では、薬代(1ヶ月数千円ほど)の他に、初診料や診察料がかかる場合もあります。
治療の継続には期間と費用に加え、定期的な通院が必要です。時間や費用、人目などの通院の負担が、忙しい方にとって課題となる場合があります。
オンライン診療とは、スマホやPCを使い、ご自宅など好きな場所から医師の診察を受け、お薬を配送してもらえるサービスです。従来のAGA治療における「通院の負担」「待ち時間」「人目」といった課題を解決します。
「レバクリ」は、AGA治療の「始めやすさ」と「続けやすさ」を重視し、オンライン診療のメリットを最大限に活かしたサービスを提供しています。

AGAは進行性のため、「まだ初期だから」と先延ばしにせず、気になるサインがあれば早めに対処することが大切です。ただし、抜け毛や薄毛がAGA以外の原因によるケースもあるため、自己判断で市販薬を続けるより、まずは医師に相談して原因を判断してもらいましょう。