レバクリ

更新日:2024/03/14

抜け毛が増える季節がある?季節の変わり目に髪が抜ける理由や予防法を解説

この記事のまとめ
  • 抜け毛が増える季節は春と秋
  • 季節の変わり目は自律神経が乱れやすくなるため、抜け毛が増える
  • 季節の変化以外に抜け毛が増える原因には、脱毛症の発症や生活習慣の乱れなどがある
  • 季節性の抜け毛を予防するには、食生活の見直しや睡眠の質改善などが有効

季節の変わり目に抜け毛が気になるようになり、薄毛が進行してきているのではないかと不安に感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、抜け毛が増加しているからといって、必ずしも薄毛が進行しているというわけではありません。実は、抜け毛が増えやすい季節があるのです。

この記事では、季節の変化によって抜け毛が増える理由や抜け毛を予防する方法を紹介します。季節の変化以外に抜け毛が増える理由も紹介するので、薄毛が進行しているかどうか見極めたい方はぜひ参考にしてみてください。

抜け毛が増える季節は春と秋

一年の中でも特に春と秋は、抜け毛が増えやすいとされています。

春に抜け毛が増えやすくなるのは、生活環境の変化があるからです。春は、進学や就職、転勤など新生活のスタートが多い季節です。その環境の変化によって、ストレスが増え、自律神経が乱れやすくなってしまいます。自律神経の乱れは血行不良を引き起こし、髪の毛に十分な栄養素を行き渡らせることができなくなるため、抜け毛を増加させてしまうのです。

秋は、夏に蓄積された紫外線ダメージが表面化するため、抜け毛が増えやすくなります。紫外線を浴び続けると、頭皮にダメージが蓄積されます。夏は1年の中で最も紫外線の量が多いため、頭皮環境が悪化しやすいのです。

季節の変わり目に抜け毛が増える理由

春と秋に抜け毛は特に多くなりますが、それ以外の季節の変わり目にも抜け毛は増える傾向にあります。季節の変わり目に抜け毛が増える理由は、季節が変化する際に自律神経が乱れやすくなるからです。

季節の変わり目は、気圧の変動や寒暖差が生じやすくなります。その変化に身体が適応しようとすることで、交感神経が優位になる状態が続き、自律神経が乱れやすくなるのです。

抜け毛が増える季節における抜け毛の量

季節の変化によって髪が抜ける場合、多いと一日に200~300本の抜け毛が生じることがあります。

一般的な一日あたりの抜け毛の本数は50〜100本とされているため、季節の変わり目には通常の2~3倍の抜け毛が生じる可能性があるといえます。

季節の変化による抜け毛が落ち着くまでの期間

季節の変化による抜け毛の増加が落ち着くまでには、およそ1〜2ヶ月程度かかるとされています。

季節の移り変わりに慣れてきたタイミングで、抜け毛の本数も徐々に減ってくるため、抜け毛がなかなかおさまらないからといって過度に心配する必要はありません。

ただし、抜け毛がひどくなっている、抜け毛が長期間続くといった場合は、別の要因が抜け毛の増加を引き起こしている可能性があるので注意しましょう。

季節の変化以外に抜け毛が増える原因

季節の変化以外に抜け毛が増える原因には下記があります。

  • 脱毛症の発症
  • 生活習慣の乱れ
  • 過度のストレス

それぞれ詳しくご紹介します。

脱毛症の発症

抜け毛の量が増えたと感じる場合、なんらかの脱毛症を発症していることがあります。

ここからは、主な脱毛症の種類について説明していきます。

AGA(男性型脱毛症)

AGAは、生え際や頭頂部を中心に薄毛が進行する脱毛症です。

AGAは、主に男性ホルモンが原因となって発症するとされています。男性ホルモンの一種であるテストステロンが5αリダクターゼという還元酵素と結合すると、ジヒドロテストステロンという悪玉男性ホルモンに変換されます。さらにこのジヒドロテストステロンが、毛乳頭細胞にある男性ホルモンレセプターと結合することで脱毛因子が増加し、髪の毛がどんどん抜け落ちてしまうのです。

AGAの予防法については、「AGAは予防できる?予防方法や原因を解説」を参照してください。

円形脱毛症

円形脱毛症は、円形の脱毛斑が、単発あるいは複数生じる脱毛症です。円形脱毛症は突然発症することが多く、一度治っても再発する可能性があります。

円形脱毛症の原因は、かつてストレスであるとされていましたが、現在では、自分の免疫が毛根を攻撃してしまうことで引き起こされるとされています。

円形脱毛症の治療法について詳しく知りたい方は、「円形脱毛症の治療方法とは?原因やセルフケアについて解説」も参考にしてみてください。

脂漏性脱毛症

脂漏性脱毛症は、頭皮のベタつきやかゆみ、フケなどの症状を伴う脱毛症です。

脂漏性脱毛症の原因は、皮膚に存在するマラセチア菌という真菌(カビ)の増殖とされています。マラセチア菌は、皮脂の過剰分泌によって増殖し、頭皮のフケやかゆみなどの症状を引き起こします。この症状がさらに悪化すると、皮脂やフケなどによって毛穴がふさがり、髪の毛が抜け落ちてしまうのです。

粃糠(ひこう)性脱毛症

粃糠性脱毛症は、大量のフケを伴う脱毛症です。前述した脂漏性脱毛症にもフケが伴いますが、脂漏性脱毛症のフケにはベタつきがある一方で、粃糠性脱毛症のフケはカサカサしているのが特徴です。

粃糠性脱毛症は、頭皮環境の悪化によって生じたフケが毛穴に詰まることで引き起こされます。

生活習慣の乱れ

季節の変わり目に関係なく、生活習慣が乱れていると、抜け毛が増える可能性があります。生活習慣の乱れる要因には、偏った食事や睡眠不足が挙げられます。

偏った食事によって栄養バランスが崩れていると、髪の毛に必要な栄養素が不足して抜け毛につながる可能性があるのです。

睡眠不足は、自律神経の乱れにつながります。睡眠が不足していると交感神経が優位な状態が続くことで、ホルモンバランスが崩れてしまいます。それにより、血流の流れが悪化し髪の毛に十分な栄養素を届けることができなくなってしまうのです。

また、睡眠不足は、成長ホルモンの分泌にも関係しています。髪の毛の成長を促す成長ホルモンは、わたしたちが寝ている間に多く分泌されるため、睡眠時間が不足すると、成長ホルモンの分泌が阻害されてしまうおそれがあります。

薄毛と生活習慣の関係性については、「薄毛は生活習慣で改善できる?薄毛を予防・改善するための生活習慣とは?」でも詳しく解説しています。

過度のストレス

季節に関係なく過度なストレスを抱えている場合も、抜け毛が増加してしまうおそれがあります。

過度なストレスが続くと、血管が収縮し血流が悪化してしまいます。その結果、髪の毛に必要な栄養素が十分に行き届かず、抜け毛の増加へとつながってしまうのです。

季節性の抜け毛を予防する方法

ここからは季節性の抜け毛を予防する方法をご紹介します。今日からできる予防法がほとんどなので、ぜひ実践してみてください。

正しい方法でシャンプーする

季節性の抜け毛を予防するには、毎日のシャンプーを正しく行うことが大切です。シャンプーを正しく行うことで、頭皮を清潔にし、頭皮環境を整えることができます。

シャンプーをする際は、下記のステップで行うようにしましょう。

  • ブラッシングをする
  • シャンプーをしっかり泡立てる
  • 頭皮をマッサージするようにもみ込む
  • すすぎ残しがないようにしっかり洗い流す

シャンプーの後は、自然乾燥ではなくドライヤーで髪を乾かすようにしてください。生乾きのまま放置してしまうと、頭皮に雑菌が繁殖し、頭皮トラブルの原因になるおそれがあります。

まず、ドライヤーをする前に、タオルで表面の水気を拭き取りましょう。タオルで髪の毛の水滴を取り除いておくことで、ドライヤーの時間を短くすることができます。ドライヤーは乾きづらい髪の根元から当て、全体をしっかり乾かしていきましょう。

ストレスを軽減する

ストレスの軽減は、季節性の抜け毛を予防することに効果的です。前述した通り、ストレスが溜まっていると、自律神経が乱れて血行が悪化し、抜け毛が増加することがあります。

すぐにできるストレス解消法には下記があります。生活環境の変化や寒暖差で心身のストレスを感じている方は、実践してみてください。

  • 何もしない時間をつくる
  • 家族や友人と話す
  • 適度に運動する
  • 日光浴をする

食生活を見直す

食生活を見直すことは、季節性の抜け毛を予防するのに有効です。季節の変わり目には、自律神経の乱れが食欲不振を招き、栄養が偏りがちになっている可能性があります。

髪の成長を促す毛母細胞は、血液に含まれる栄養素を吸収して髪の毛を成長させるため、タンパク質や亜鉛、ビタミン、ミネラルなどの栄養素をバランスよく摂るのがおすすめです。

睡眠の質を改善する

睡眠の質を改善することは、季節性の抜け毛を予防するのに有効です。季節の変わり目は、環境の変化により睡眠の質が変化しやすく、髪の毛の成長を促す成長ホルモンの分泌に影響を及ぼすからです。

睡眠の質を改善するためには、自分の身体に合った寝具にしたり、寝る前にPCやスマホの操作を避けたりするのがおすすめです。

また、睡眠の質を高めるには、十分な睡眠時間を確保することも大切です。厚生労働省によると、働く世代に必要な睡眠時間は6~9時間とされています。1日に少なくとも6時間以上の睡眠時間は確保するようにしましょう。

参考:厚生労働省「知っているようで知らない睡眠のこと

ヘアカラーやパーマの回数を見直す

季節性の抜け毛を予防するには、頭皮の負担となるカラーやパーマの回数を見直すのも有効です。

ヘアカラーやパーマを行う際に使用する薬剤は、頭皮に直接的なダメージを与えます。頭皮のダメージは、頭皮環境を悪化させる原因となるため、ヘアカラーやパーマの頻度は最小限に抑えるのがおすすめです。

AGAを発症しているかもしれない場合は医師へ相談しよう

季節と関係なく抜け毛が増えたと感じる場合は、AGAを発症している可能性があるため、医師に相談するのがおすすめです。AGAは進行性の脱毛症のため、治療をしない限り、薄毛の症状を根本的に改善することはできないのです。

AGAは内服薬や外用薬で改善できるケースがほとんどですが、AGAの進行具合は人それぞれのため、医師に自分に合った治療薬を処方してもらいましょう。

AGAの治療薬について詳しく知りたい方は、「AGA治療薬の種類と効果、副作用とは?」も参考にしてみてください。

まとめ

抜け毛は季節の変わり目に増えることがあります。抜け毛が増えやすいとされる季節は春と秋です。季節の変化によって、自律神経が乱れることが原因となるケースがほとんどのため、ストレス解消や睡眠時間の確保などを意識的に行いましょう。

季節と関係なく薄毛が増えたと感じる場合は、生活習慣の乱れや脱毛症の発症が原因となっている場合があります。なかでもAGAを発症している場合は、セルフケアで完治されることが難しいため、AGA専門クリニックを受診するのがおすすめです。

レバクリではAGAのオンライン診療サービスを行っております。自宅や職場など自分の都合のよい場所から診察が受けられるのがメリットです。診察は無料で行っているため、そもそも自分の薄毛の原因がなにかわからないという方でも、まずはお気軽にご相談ください。